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ロックマン氏の生態は武闘派女子にとっては大変興味あるテーマのようで、多くの方が研究に勤しんでいらっしゃいますね。熱心でよいことです(笑)
そこでは女子からすれば「は?なんで?」と思われる心理も散見されるのでその辺をシェアしたいと思います。
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男女関係がなくなった仕事のパートナーとは、その後も抜群のコンビネーションで仕事をし、一緒に飲みに行ったり映画に行ったり、楽しく過ごしております。
少し前に私と別れた理由が、私の「あの部分が気持ちよくなかったから」という本音を聞かされ「それはしゃーないな」と思いました。自己肯定感もかなり上がってきていたので、私が女として失格なわけではないと今も思ってます。
しかし私との肌感は合うそうなので座っている時にはくっついてきます。しかもすぐに眠くなるそうです。あとたまに短いキスもあります。私とのキスは好きなんだそうです。肌感、キス、顔、匂いが好きなのに、セックスだけはもう無理なんだそうです。
で、私はどうしたいかというと、彼とのセックスはすごく気持ちが良かったし、女の本能や初めての自分発見などいろいろあったので、出来ればまたヨリを戻したいです。でもその思いは出していません。
別れを告げられてからこの2年、女磨きの数々、ロングヘアにしてダイエットして、仕事での昇格などやるべきことは全部やり、彼も「相当、女っぷりが上がった」と褒めてくれていて、以前なら絶対に言わなかった「チャーミングだね」という言葉もでてきます。お互いの地雷もわかるようになったのでケンカも減りました。
彼自身もロックマンだったのが本音や弱音も吐くようになり、最近は自分の性処理方法までも語るまでに(お互いに夫婦間はレスのままなので)。まるで私のことを野球部の後輩というような野郎扱いになってきています。男性心理がわかりません。
私も自分の気持ちに正直になりたいのはやまやま何ですが、やっぱりまた拒絶されるのも怖いです。
あーなんか野郎扱いされても中身は乙女。こんな時、どっから進んでいけばいいのでしょうか?先生のご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。よろしくお願いします!
(Yさん)
「あーなんか野郎扱いされても中身は乙女」な皆さんが集うブログへようこそ!(笑)
「分かる分かるーほんまそうだよねー、あたしもねー・・・」とここからマシンガントークがさく裂しそうですね。
もちろん私はそうなる前にそーっと逃げ出すタイプです。はい。
ロックマン氏がみんなそうなわけではないのですが、「自立男って、男同士的な付き合いしかできないんだよねー、女は性の対象としか見られないしー」というパターンがあるんですわ。
つまり、女子と仲の良い友達的な関係を築くってことが苦手なんです。
特に体育会系とか理系出身者とか。
だから、性の対象から外れると男扱いしちゃうところがあるんですね。
そうすると女っぷりも上がってきて、自信も付いて来て、性欲だってバンバンある武闘派女子たちはそんな扱いをされると体育館裏に呼び出してヤキを入れるか、うーーーーーーーと呪いの声を挙げるかのどちらかになってしまいがちですね。
以前、こんな笑い話のような展開を聞いたことがあります。
バリバリ武闘派な女子が同業者(肉体関係あり)の心をもう一度こっちに引き付けようと体のラインがでる超ミニワンピで彼の職場に訪問したんですね。
ま、彼を誘惑しようとしたんですわ。
でも、すっかり野郎扱いされてたために「お前のパンツ見てもコーフンせえへんわ」的なことを言われてムカムカムカーっとしてその日は食事もなく退散したんですね。
で、数日後、酔った彼からLINEが入ったんですけど、その内容が「お前の体やパンツ思い出してオナニーしてもうた」だったんですね。
おい、ちょっと待てや、と。
なんで記憶の中のあたしとセックスすんねん、あたしはやる気満々やってんで、と。
で、彼女は考えるわけです。
「あたしは性の対象なの?それとも違うの?オナニーで十分なの?セックスは違うものなの?」
その話を聴いて思わず笑ってしまった私は急に真顔になりまして、「もしかすると、あなたとのセックスが怖いのかもしれないね。それでセックスの対象からは外れちゃったのかもね」とお伝えしたのです。
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彼はYさんとのキスや肌感や匂いは好き。落ち着く。
チャーミングだと思う。
Yさん自身は彼とのセックスで女をバンバン感じてた。
ということであれば、たぶん、彼もセックスはすごくよかったんだと思うのです。
でも、「すごく良いセックスをしてはいけない」という暗黙のルールを彼は敷いているのかもしれません。もちろん、自覚はしてないけれど。
それでYさんとそうなることを禁止しちゃうのかもしれないんです。
それは彼のセックスに対する罪悪感がそう思わせているのかもしれませんし、感じることを禁止しているロックマンだからこそのルールかもしれません。
男性はセックスに対する潜在的な罪悪感はとても強いものです。
男性器はナイフに例えられ、女性を傷つけるもののように感じている部分があります。
また罪悪感が強い男性は「愛する」ということを基本的に禁止します。
自分が幸せになることを徹底的に許さず、自分を傷つける行動を繰り返します。
自分には誰かを愛する資格なんてない、不幸になればいい、なんて思っちゃってるわけです。
それでストイックに自分を追い込むことを選ぶわけです。
Yさんのことを本気で好きになりそうになったり、Yさんの体がよくてハマりそうになったりすると、そこでブレーキをかけるわけです。
そして、シャッターを下ろします。
「自立」は行きつくところ、とことん孤独を選びます。
愛する人を遠ざけ、一人ぼっちになることに陶酔するところがあるんですね。
だから、自分が相手に飲み込まれそうになるような思いは排除したくなるんです。
それから、自立系な男性がよくハマり勝ちな罠に「負けたくない」という競争心があるんですね。
彼女に夢中になること、彼女の体が忘れられなくなることに屈辱感を覚えてしまうわけです。
だから、Yさんとのセックスが良ければ良いほど「合わない、良くない、気持ちよくない、全然ダメ」なんて言い出すわけです。
この辺は「は?なに言ってんの?正気?病院行った方がいいんじゃない?」と女子たちが思う男性心理かもしれません。
また、ロックマン氏に代表される「感情を感じてはいけない。だって怖いもん」といういたいけな男性心理もあるわけです。
この辺も感情の荒波の中で生きる武闘派女子たちから見れば「は?お前ヤバいんじゃね?病院行った方がいいんじゃね?」と思われるかもしれませんけれど、「感じる」ということ自体を拒否しちゃってる関係でどうしてもそうなっちゃうわけですね。
まあ、その結果、「相手に女を感じるほど、女として見ないように努力する」というわけの分からんことをしてしまうわけです。
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さて、そういう心理を持つロックマン氏は一言で言えば「親密感への怖れ」というものを強烈に持つわけでして、Yさんとのセックスが良ければよいほど、また、Yさんへの思いが深まれば深まるほど、それを否定したくなる(シャッターを下ろしたくなる)わけですね。
だから、二人の距離が近づくと性の対象として扱わないようになり、野球部の後輩のような扱いをすることで女として意識しないようにしていくんだろうと思われます。
幸いYさんは自己肯定感があがっているので、彼にそんな扱いをされても変に傷ついたり、自信を失ったりしないわけですけど(それは素晴らしいこと!)、一歩踏み込んでそうした男性心理を理解できると、彼の行動も分かって来るんじゃないでしょうか?
要するに「ほんとうはしたいくせに。うふっ」とニヤニヤしとけばよい、という話ですね(笑)
で、ここから例によってブーメランのように自分に戻ってくるんですけれど、女子力もあがり、自己肯定感もあがったYさんにとって、注目すべきは「私の中の親密感ブロック」です。
彼がそういう態度をとるということは自分の中にも何かがあるってこととして見ていくわけです(そういう彼を好きでいるわけですからー)。
例えば、Yさん自身に何かしらの罪悪感がないか?セックスやセクシャリティに関してよりオープンになることに引っかかりはないか?親密感への怖れはないか?など。
この現実を自分が引き寄せている(招いている、創っている)とするならば、なぜなんだろう?という見方をしていくわけです。
自分の気持ちに正直になりたいけれど、何を怖れているのか?どうして、それが怖いのか?
ツッコミどころは満載っすね(笑)
そうして、この問題を自分がさらにいい女に成長するために使おうぜ!というわけです。
自己肯定感があがってきた今ならもっとワクワクして取り組めるかもしれませんね。
〇そんな問題をお持ちの方はぜひぜひお越しください。
東京:5/25(土)11:00-18:00
「自立系武闘派女子のための1DAYセミナー~親密感への怖れを手放す~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29813
〇非日常で自分を解放し、本来の自分と出会う2日間。
6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29926