女は白黒はっきりした関係を、男はグレーな関係を望むもの!?



「白黒はっきりさせたいけど、決められない女の事情」と「決めることは得意だけど、責任は重たいから追いたくなくてグレーゾーンにとどめておきたい男の事情」が絡み合うのが男と女の複雑な関係性を生み出すのかもしれません。

はじめましてこんにちは。

根本先生のブログを読み漁り、浮気をした旦那への執着を手放し離婚に向けて準備ができたと思ったら新たなリハビリ男性(既婚)が現れました。

私の自己肯定感の低さの話から克服の過程(だいぶ自分では克服できているつもり)を聞いてもらっているうちに、「私はあなたと一緒にいると落ち着く、でもあなたにも選択肢はあるよね」と言ってしまいました。
それだけ伝えたたつもりだけだったのですが、急に自分は仕事が忙しい(知ってる)やそもそも自分は人とはもう付き合えない(いや、付き合おうって伝えてないしそんな口約束望んでいない)など告白したつもりはないのですが振られたような発言をされ、挙げ句の果てにはそれよりあなたには向き合う問題が多いと話をそらされました。

すでに数回一線越えがあったのでそろそろ何を考えているのか伝えた方が良いかと思ったのですが、時期尚早だったのでしょうか?

どのように私の話を解釈したのか聞いてみたいとも思うのですが、あまりその話をひきずるのも執着しているようで嫌だなと思い躊躇しています。

また、彼が仕事で忙しいところに重い話をして配慮が足りなかったことを謝ろうかとも思いますが、一方で全て放っておいてそれでも向こうが私に興味があれば連絡があるかとも思っています。

もしよかったらブログネタに使っていただければと思います。宜しくお願いします。
(Sさん)

例えば、何となくいい雰囲気になった男と女がつい関係を持ってしまうとしましょう。
そうすると、女の方は「これってどういう関係?どういうつもりで私を抱いたの?」と白黒はっきりさせたくなるものです。
一方、その頃、男は「まあ、流れでエッチしちゃった。なかなか良かったなあ(むふふふふ)」程度にしか思っていないことが多いものです。

そこで女が数日悶々とした後に「ねえ、この間のことってどういうこと?」なんて切り出すと、ニヤニヤその夜のことを思い出していた男はハッと目を覚まし、速攻、シャッターを下ろしたうえで「どういうことってどういうこと?」なんて聞き返すものです。

それで「どういうつもりでああいうことしたのかを知りたいだけ」なんて女が追いつめると、すでにシャッターを下ろして防衛体制に入った男は「別にどういうつもりかなんてない」みたいな釣れない反応を返すか、もしくは得意の既読スルー体制に移行するものです。
あるいは、相手がそれなりの遊び人だったりすると「まあ、お互い楽しんだんじゃないの?また遊ぼうよ」なんて地雷を思い切り踏んづけてくることもあります。

それで昨日の話にも繋がってくるのですが、関係を持って情が移り始めた女はそんな相手の不誠実極まりない態度にショックを受けて傷ついたり、「そんな別に付き合って欲しいとか、彼女ヅラするつもりなんて全然ないんだけど、なにその態度?」ってムカついたりします。

その昨日の話ってこれね。

「元カレとなかなか切れなくて、新しい男と寝ると盲目的な愛情にスイッチが入るのはどうしてなの?」

子どもを産むことができる女性は例え遊びだと思っても、この人の子どもを授かる可能性をどこかで感じているので、体を重ねた関係をあいまいにしておくことはなかなか納得できません。それが遊びと分かっていても、行きずりだとしても。

だから、「白黒はっきりさせたい」という思いがあって、「どういうつもり?」という疑問を払拭させたくなるのです。

一方、その頃、男としては「ただでセックスできるしー、気持ちいいしー、俺って案外モテるんかな~?」と能天気なことを考えていることが多く、これが「彼女」という関係を意識しようものなら「責任」という重たい言葉が降ってくるので、できるだけ「あいまいな状態にしておきたい」という心理が働きます。

だから、一般的に男女の違いとして「女は白黒はっきりさせたがり、男はグレーな状態を好む」という説が浮上してくるわけです。

その辺は男性が中心の議論や会議などでも玉虫色と言われる答えに落ち着きたがる心理にもつながっていると言えるでしょう。

とはいえ、女性はそもそも「決めることが苦手」というのがあるので、「どういうつもり?」と相手に委ねる姿勢を示してしまうことが多いのも特徴かもしれません。
一方、決断力というのはどちらかというと男性性に属するので、決めるのは男の方が得意だったりします。

つまり「白黒はっきりさせたいけど、決められない女の事情」と「決めることは得意だけど、責任は重たいから追いたくなくてグレーゾーンにとどめておきたい男の事情」が絡み合うのが男と女の複雑な関係性を生み出すのかもしれませんね。

ちなみにそんな男女の違いについて根本先生は本を著しておられます。参考までに(笑)

「愛されるのはどっち」(リベラル社)

「頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法」(リベラル社)

というわけでSさんのお話。

数回体の関係があったとするならば、そろそろ二人の関係がどんなものなのかをはっきりさせたくなる(もちろん、それは彼女になりたい、とかそういうのとは別に)Sさんとしては、

「私はあなたと一緒にいると落ち着く、でもあなたにも選択肢はあるよね」

という風に大人な話を振るわけです。
これもなかなか高度なコミュニケーション術で、相手を束縛するつもりもないし、自分の気持ちを伝えただけな、ほんとに大人な対応だと思います。素晴らしい。

ところが、対する彼側がその意図を汲むほどに成熟していない(原則として、ほとんどの男は5歳児なので)ために、その言葉を

「ねえ、私たち付き合ってるんだよね?もう何回もセックスしてるし、彼女なんだよね?」

なんて風に脳内変換されてしまったのかもしれません。
それで忙しいだの何だの言った挙句に「あなたには向き合わなきゃいけない問題がある」なんて責任転嫁的な展開を見せるわけです。

Sさんとしては「は?そんなこと言うてないねんけど??」という反応だったかと思いますが、まあ、見事なすれ違いが起きてしまったわけですね。

もちろん、彼にも結婚しているのに、Sさんとあいまいな関係を続けている(要するに体だけの都合のいい関係)罪悪感もあるでしょう)。

それでそんなシャッターを下ろして防衛的になった上に、逆ギレじゃないですけど、Sさんを攻撃するような態度になってしまったのかもしれないです。

じゃあ、自分の気持ちを伝えるのは時期尚早だったのか?というと、私の場合「言いたいときに言うのがいい」というスタンスなので、全然そんなことないと思います。
今の関係のままだったら、いつ伝えても同じような反応が返ってくると思いますし、むしろ、体を重ねれば重ねるほど罪悪感も募る彼としては、もっと後で伝えた方が防衛的な態度に出る可能性の方が高いんじゃないでしょうか。

それならどういう風に伝えたら良かったのよ!という話になるわけですけれど、後半部分をカットして、

「私はあなたと一緒にいると落ち着く」

だけでも、たぶん、似たような反応が示されると思うので、

「私はあなたと一緒にいると落ち着く。あなたとどうこうなりたいとは思っていないけれど、とても助けられたの。ありがとう。」

くらいの方がよいのかな、と思います。

重要なのは「あなたとどうこうなりたいと思っていない」という部分と、その後に続く「助けてくれてありがとう」という部分です。

「あなたとどうこうなりたいと思っていない」という言葉で相手は責任を回避できるし、罪悪感も少し癒されるのでホッとします。
そして「助けてくれてありがとう」的な部分で、彼のヒーロー願望が満たされます。

要するに「別にあなたに責任を取って欲しいわけでも、あなたと付き合いたいわけではないの」ということを明確に伝えるわけですね。

まあ、そこではSさんが彼とお付き合いしたい気持ちは一切表現していないので、もし、Sさんにそういう気持ちがあるのであれば、ちょっと苦しいですけどね。

とはいえ、ここまで読んでこられて「うわっ、超メンドクセー」とお感じの自立系武闘派女子の皆さんは、そのコミュニケーションスキルは習得しなくても構いません。

いつものように「はあ?このあたしと関係持ったんだろ?今さらシラこいて曖昧な態度取るんじゃねーよ!シメてやるから表出ろや!」でも正解です。はい。

自分を大事にする、とか、自己肯定感という立場では、自分にとって納得できない関係は毒になるわけですから、Sさんがこの関係をはっきりしたものにしたかったり、自分の気持ちを分かってもらいたかったりするのに相手が逃げるのであれば、自由に処分していただいて大丈夫です。

そこを情や変な優しさや恩義や気遣い、あるいは、罪悪感などの感情から相手を気遣い過ぎると結局我慢し続けることになっちゃいますよね。

だから、私がSさんをセッションするならば、いの一番に「Sさんは彼とどうなりたいの?」って質問すると思うんです。

この辺が自分軸であり、自己肯定感が高い人が採る態度だと思うんです。

私としては「私はあなたと一緒にいると落ち着く、でもあなたにも選択肢はあるよね」とう言葉は全然重たいものだとは思わないし、先ほども書いたようにとても上級編な表現だと思うので、そこで自分を責める必要なんてないと思うんですけどね~。

なので、

>全て放っておいてそれでも向こうが私に興味があれば連絡があるかとも思っています。

ってことでも全然OKだと思います。
その間に身辺整理をしていただいて、晴れてフリーの身になり、次なる獲物を狩りに出て頂ければと思っております。

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