深い関係になったパートナーに対して不機嫌になってしまうのはなぜでしょう?



心の距離感に注目してみることがお勧めです。
両親へのわだかまりが残っていると、それを意識している、いないに関わらず、こうした問題が浮上してきます。
幸せなパートナーシップやライフワークを生きるための基本のお話をさせていただいています。

根本先生の著書やブログを拝見して、学ばせて頂いています。

ご相談があって連絡させていただきました。
ネタとして取り上げていただけたら嬉しいです。

深い関係になったパートナーにのみ、感情の赴くままに不機嫌になるのをやめたいです。
仕事やちょっとしたことで、嫌なことがあると、どうしても不機嫌な態度をとってしまいます。

普段は私はあまり怒りを感じることもなく、家族以外には怒ったり怒鳴ったりすることもないし、今まで友達と喧嘩したこともありません。(
親とパートナーにのみ怒りを感じることが多くて、期待しすぎ甘えすぎのような気もします)
人に何かを強く言われても、怒りよりは落ち込むことがほとんどです。

子供の頃、父親がほぼ毎日怒鳴っていて、両親もほぼ毎日喧嘩していて、父親みたいになりたくない…!と思いつつ、似ている部分も自分に感じます。
人に怒られることや怒鳴り声も苦手で、怒りの感情を扱うこと自体が苦手なような気もします。

どうしたら変われますか?
どうしてこんなことになっちゃうのでしょうか?
(Kさん)

それだけパートナーには心を許せてるってことですよね。
それはそれで良いことだと思います。

心の距離感というのは一般的に

自分>母>父>きょうだい・祖父母>親友>友達>知り合い・同僚>他人

という風になっています。
パートナーというのは元々「他人」だった人とだんだん距離を縮めていって、やがては「自分=パートナー」という親密感にまで辿り着きます。

しかし、そこまで近づくには、友達の距離、きょうだいの距離、両親との距離を越えていく必要があるわけで、そこに数々のトラップが仕掛けられています。
もちろん、最終的には「自分」という最大の難所があるわけですが・・・。

Kさんのように、父親が毎日怒鳴っていて、夫婦喧嘩が絶えない家庭だと、この「母親>父親」の距離感に誰かが入ってくることに抵抗を覚えます。

つまり、父親の距離に彼氏が入ってくれば、彼に父親を投影するようになるんですね。

そうすると疼くんです。あの頃の思いが。

怒鳴り散らすお父さんに怖れを抱いていたならば、その距離に入って来た彼氏に対しても怖れを無意識に感じます。
もちろん、お父さんと彼氏が似たタイプだったらなおさらですが、全然性格が真逆だったとしても、その距離感は生きています。

怒鳴り散らすお父さん、ケンカばかりする両親に対して当時のKさんが抱え込んでいた感情が、彼氏に対してついつい出てしまうのです。

そうすると、Kさんはそんな両親に対して「不機嫌さ」とか「怒り」などを多く感じていたことが分かりますよね。

また、両親に対して感じていた「怒り」を抑圧していたら、人に対して怒ることはタブーになります。
「ケンカしたり、怒りをあらわにしたら、お父さんと同じになっちゃう!!」と思って、強く強く怒りを禁止するようになるんです。

それはお父さんを許せていない分だけ強くなります。

許しがなぜ大事なのか?というと、怒りという誰もが自然に感じる感情に蓋をして、それを感じること、出すことを禁止してしまうからです。
禁止して、抑圧した感情は心の中にヘドロのように溜まって行きますから、それが精神的な不調や体調にまで影響を及ぼします。

両親との距離がタブーになれば(その距離に近付いたらケンカしてしまう、怒鳴ってしまうからダメ!という風に)、人をその距離に近付けることすらできなくなることもあります。

つまり、親密感が感じられない関係を作るようになります。

だから、パートナーに対して不機嫌になったり、感情的になったりするということは、ちゃんとそれだけ親密感をKさんが受け入れているという証でもあります。
それが冒頭の言葉になるんですよね。

だから、彼との間でも不機嫌になるばかりではなく、いいことだって起きていると思うんですけど、どうでしょうか?

そういうわけで本質的にはお父さんを許す、お母さんを許す、というのがセラピーの王道になります。

怒りを禁じてきた自分を解放し、自分の感情を受け入れ、ありのままの自分らしさを発揮するための王道です。

ケンカが絶えない両親の元に生まれて来たKさんですから、本来はとても情熱的な女性のはず。もちろん、武闘派であることも疑いはありません(笑)

情熱的な人はケンカしたり、感情の起伏も激しかったりする反面、情熱的に人を愛することができるし、イキイキとした感情を感じて人生を楽しむことができます。

だから、そういう意味でも両親を許すってことは大切なことかもしれません。

私はそういう時に、両親を許す、と同時に、ありのままの感情を許す、という両方のテーマでセッションを進めていくことが多いです。

〇両親(特にお父さん)に対して感じている感情を吐き出すために、御恨み帳をガンガン書きましょう。

御恨み帳をなぜ書くのか?書くとどうなるのか?

〇両親に対して感謝できること、この両親で良かったと思えることをたくさん見つけましょう。

〇両親に対して感謝の手紙を書いてみましょう(渡さなくてもOK)

〇自分がワクワクすること、情熱を感じられるものに打ち込んでみましょう。

〇自分が何をしたいのか?どんな生き方をしたいのか?というライフワークを描いてみましょう。

〇セクシャリティを解放すべく、幸せを感じられるセックスを追求してみましょう。

〇女の私を許すべく、自分ができる範囲で女らしさを表現していきましょう。

これだけのテーマで3か月くらいは暇をつぶせます(笑)

これらの目的は言うまでもなく「自分を知り、自分を受け入れること」、すなわち、「自己肯定感をあげる」ということです。

そうすると仮に不機嫌になったとしても、そんな自分をも愛せるし、彼に素直に謝罪できます。
時にはケンカすることだって自分に許せます。
もちろん、その一方で彼を情熱的に愛することもできるし、幸せなセックスを通じて愛し合うこともできるようになります。

それと同時にライフワークをイキイキと実現していくこともできるようになります。

両親との関係は私たちが最も影響を受けている相手だけに、様々な問題に顔を出す存在ですから、そのわだかまりはできるだけ軽くしておきたいものです。

それは何よりも自分自身のためであり、ライフワークやパートナーシップを充実させるためのものです。

もし、まだ手に取られていないのならば、この本のワークなどにも取り組んでみてください。
人生を振り返りつつ、自分を知り、自己肯定感をあげ、そして、ライフワークへと導く本ですので。

>「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

>「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

何となく、本の宣伝になってしまっているようですけれど・・・いつものことですか?あ、そうですか。はい。皆さまよろしくお願いします(笑)

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