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セッションでもそういう話をお聞きすると私がする質問があります。
「それって彼、できるの?」
そう、能力の問題があるのかもしれないんですよね。
そうしたお互いの違いを「理解」することで、見方が変わり、歩み寄りできるようになるのです。
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「あなたは何がしたいの?という問いに素直に答えられますか?」この記事を読み、改めて私もまだまだ立派に他人軸で生きてるなぁと思います。
最近できた彼は、めちゃくちゃ自分軸で生きてると思います。
仕事で相手にたいして少しでも「おかしいな」と思えば厳しく指摘するやり方をします。
私はおっちょこちょいで、よくミスもするので、よくそんな彼が私を選んだよねーって思ってます。
彼にはあり得ないですが、私は、相手の行動が自分にとって「違う」と思っても、まず、怒ったり指摘する前に「でも、相手はきっと良かれと思ったんだろう。私を嫌がらせようとした訳はないんだから」と思ってしまい、最終的に許し、場合によっては「ありがとう」とまで言います。
彼はもちろん違います。
なので彼とは仕事でぶつかります。
細かい話ですが、先日は、私が彼に依頼した仕事が面倒なことになってしまい、「頼み方が悪い」と怒られました。
指摘していただくのは結構。
でも思います。
なんで、相手の気持ちをもっと汲まないのか。
相手の気持ちというのは、私の気持ちですが、私は、決して彼を困らせようとしたわけではありません。むしろ、彼のなるべくやり易いように、と気を使いながらやってたわけです。
その、「気持ち」です。
敏感な人であれば、そこを感じて決して怒る気にはなりません。
私なら「今回は仕方ないな、ちょっと面倒だけどやってあげよう。」と思うか、次回はこうしたらどうか、というような提案をするでしょう。(こうしてほしい、とも違う)
そんな彼なので、仕事でよく人とぶつかってます。
彼から愚痴を聞くたびに、自分が怒られてるみたいで複雑になり一緒に怒ってあげることはできません。笑
彼に怒られている相手を哀れに思います。
ヒトコト彼に、「誰もあなたを困らせようとしてるわけじゃない」と言いたいです。
根本先生、この場合、他人軸な私、自分軸な彼、どちらが正しいというわけではないと思いますが、
どうやって歩み寄ればいいんですか?
私の考え方は間違ってますか?
(Kさん)
>ヒトコト彼に、「誰もあなたを困らせようとしてるわけじゃない」と言いたいです。
言うてあげたらよろしいのに(笑)
彼が自分軸かどうか?というのはこれだけの情報からは何とも言えないのが私の意見です。
自分軸なのか、自己中心的なのかはなかなか分かりにくいものですよね。
>私はおっちょこちょいで、よくミスもするので、よくそんな彼が私を選んだよねーって思ってます。
パートナーシップってバランスを取るんですよねー。
だから、お二人の相性は良いのかもしれません。
とはいえ、バランスを取る、ということは、お互い違うもの同士がくっついているということ、そうすると「なんでそんなことするんやろう?」「なんでそれが分からないんだろう?」みたいな思いをお互い持つようになるんです。
だって、違う人ですからねー。
Kさんからすれば「相手の気持ちをちょっとでも考えれば分かることなのに!?」ということを彼はじゃんじゃんするし、彼からすれば「なんでそんなに人の気持ちばかりを考えるのか?しんどいだけじゃないのか?」と疑問に思っているかもしれません。
違いが魅力になり、そこに恋が生まれ、そこで問題も生まれます。
>なんで、相手の気持ちをもっと汲まないのか。
>相手の気持ちというのは、私の気持ちですが、私は、決して彼を困らせようとしたわけではありません。むしろ、彼のなるべくやり易いように、と気を使いながらやってたわけです。
>その、「気持ち」です。
その気持ちを彼は汲めない人なのかもしれません。
それを例えるならば、某ジムにおいて100kgのバーベルを軽々あげるおっさんが、Kさんに向かって「こんなの軽いよ。どうして持ちあげられないの?信じられなーい」と言うようなものかもしれないのです。
Kさんは人の気持ちを汲める人なので、それがふつうにできます。
なので、それを相手に投影し、「あなたもできるはずなのに、なんでしないの?」という風に見えてしまいます。
「私ほどにはしなくてもいいけれど、それでも少しくらいはできない?」と思ってしまったりもします。
だから、そもそも彼は人の気持ちを汲める人なのか?ということです。
汲めるのに理由があって汲まないようにしているのか?
もともとその能力がないのか?
汲んでいるけれどそういう風には見せないようにしているのか?
人の気持ちを汲むことに価値や興味を感じていないのか?
彼のその態度から察すればこれらの可能性が考えられると思うのです。
>ヒトコト彼に、「誰もあなたを困らせようとしてるわけじゃない」と言いたいです。
という風にKさんが思うのであれば、逆に彼は「周りの人たちは俺を困らせようとしている」と思っている可能性がありますよね?
だとすれば、なぜ、彼はそんな風に周りを敵視してしまうのでしょうか?
また、Kさんからすれば「あなたを困らせようとしてるわけじゃないのに!」と感じられるのですが、彼はただ伝え方がへたくそで周りに誤解しか与えないタイプなのかもしれません。
そもそも女性の感情面でのコミュニケーション能力は男性から見るとすさまじいハイレベルにあります。
女性がプロ野球チームレベルだとすれば、男性は草野球チームレベルくらい違いがあります。
「私はコミュニケーションがうまくできない」と悩む女性でも、プロの2軍レベルの凄さがあります。
草野球チームが対戦したらボッコボコにされて5回コールドゲーム必須です。
だから、彼はコミュニケーションについてはとても不器用でヘタクソで自分の気持ちをうまく表現できないのかもしれません。
色々な可能性がここでも考えられますよね。
そもそも送って下さった文章からもKさんのコミュニケーション能力が一軍レベルであることが伺い知れます。
とても表現力が多彩だし、相手の気持ちを考えていることも表現できているし、それでいながら、自分を主語にしてお話をされています。
何度も書き直しをしてくださったのかもしれませんが、これだけの文章に要点をきちんと詰め込むことってすごいことなんですよね。
・・・と言われてどんな気分がするでしょうか?
えー、そんなことないーー!って思いますか?
まあ、そうなんですよねー。よく分かりましたね~!!うふふふふってにやけますか?
もし、前者だとするならば、Kさんはきっと自分の魅力をちゃんと受け取れないタイプなのかもしれないぞ!ということです。
自分の魅力は自分には気付きにくいものです。
それが自分にとっては当たり前だから。
だから、そこで問題が生まれます。
私ができることなんだからあなたもできるでしょ!と思ってしまいがちなんです。
100kgのバーベル話再び、です。
>そんな彼なので、仕事でよく人とぶつかってます。
彼は自分が正しい、と思いたい人なのでしょうか。
もし、それで人とぶつかっているのであれば、彼は自分が正しいと主張しなければ、自分はここにいられない、と思っている可能性があります。
つまり、そこに強い無価値感があるのです。
他人を受け入れずに自分を押し付ける人は、そうしなければ人に自分の存在を認めてもらえないと思っているものです。
人の気持ちを汲まずに正論や論理を振りかざす人は内面に強い怖れを持っている可能性が否定できません。
コミュニケーションにおいて正論というのは自己防衛目的で使われるものだからです。
嫌われる怖れ、人が去っていく怖れ、否定される怖れ、自分がダメな人間だとバレることへの怖れ。
周りから見れば彼がそんな怖れを持っているようには見えないかもしれませんが、それは当然のことですよね。
隠したいんですもの。
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今日、ここまでお話してきたことを「理解」と言います。
「歩み寄り」の一つの方法です。
なぜ、彼はこんなやり方をするのか?
なぜ、彼はこういう風にしないのか?
なぜ、彼はああいうキャラなのか?
それを理解しようとする姿勢です。
Kさんと彼はタイプが違うんだと思います。
そうすると、Kさんの常識では測れない彼の個性がそこにあるんだろうと思います。
未知の世界ですね。
始めて沖縄を訪れた人がお墓を見て「ナニコレ?え?なに?」と思うようなものです。
そこで「そんなのお墓じゃないー!おかしー!!」って言っても対立を生むだけです。
「沖縄はそういう文化なんだ。すごいなあ。ここで宴会なんかしちゃうんだ。面白いなあ」と理解し、受容すると、興味も湧いてくるものです。
だから、Kさんにお勧めしたいのは「○○観察日記」を付けることです。(○○には彼の名前を入れてください)
え?なんで?なぜ?と思ったことをメモし、理解しようとするために使います。
言い方を変えれば、彼を研究対象にしてしまうのです。
そうすると客観的な視野が加わるので、だいぶ楽になると思います。
そして、その時にKさんの察する能力が生かされます。
Kさんの持っている高性能レーダーによって、彼の心理や感情をキャッチしてみるんです。
よく私のブログでは「鎧でがちがちに固めているロックマン氏をレーダーにより探知したところ、内側に超怖がりで、甘えん坊な5歳児を発見!」という速報がテロップに流れることがあるのですが、Kさんもやってみてください。
「へえ~」
「ほぉ~」
「なるほど~」
「ふーん」
なことがいっぱいキャッチできると思います。
昨日の記事じゃないですが、彼が自分軸で私が他人軸だと思い込んで、彼はすごいんだ!て見上げないように気を付けてくださいね。
彼もふつうの兄ちゃんです。
怖れでがちがちになっていて鎧を着込んで仕事してるのかもしれません。
そして、そういう彼の中に5歳児や3歳児を見つけたならば、Kさんは母性を発動し、「あら、かわいい~」て思えるようになるはずです。
ロックマン氏を扱う場合もそうですし、彼のような人とぶつかる男性に対しては「かわいい~」と思ったら、こっちのもんです(笑)
彼の仕事の愚痴が、幼稚園児のそれに聴こえてきます。
不器用で葛藤している姿を生暖かく見守ってあげたくなります。
そのくせ自信満々に振る舞うところも可愛くなります。
しかも、ちんちんだけは立派におっ勃ててる姿に笑いすら生まれてきます。
そうすると、彼の愛が分かるようになるんです。
ああ、この人、わたしのことが大好きなんだなあ、って受け取れるようになるんです。
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