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本当に自己肯定感が高い状態ならば、彼の発言によって傷つくことはないんです。
プライドが壊れちゃったということは、そこに何かがあったんです。
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お恥ずかしながら私は今まで二十数年間、自分のことを中の上くらいの容姿・内面・人生の経験値 があると思っていました。
また一人っ子のため、両親や祖父祖母などからもとにかくおだてられて生きてきました。
バイト先や友達・男性からもなにかと褒められることが多く、決して調子に乗ったりはしないようにしていましたが、それでも二十数年間で築き上げられたプライドはなかなかのものだったと思います。
そんな私ですが約一年前に彼氏ができました。
しかしその彼がとにかくデリカシー?がなく、私のこのようなプライドを全てブチ壊してくるようなとんでもない人でした(笑)
私の片思いから始まった恋愛なので、彼からの影響力は大きく、彼に「元カノは髪が長くて綺麗だった」「愛嬌があった」などと言われようもんなら、ショートカットでサバサバしていることに定評があった私のプライドはズタズタに引き裂かれました。
自分のことをそれなりに好きで、それなりに自信をもって生きてきましたが、好きな人によってその概念を全て覆されて・・・自分が嫌いにもなりかけました。
自分のことを「中の上」だと思っていたのに「ぜんぜん下やん・・・今まで私はなにを勘違いして生きてきたんやろう・・・」と思ってめちゃくちゃ病み、そして彼氏をめちゃくちゃ恨みました(未だに思い出しては恨みます)。
今では色々と気を付けてくれて、また私も慣れてき(諦め)た感じもあるのですが、それでもまだ言われた発言などを思い出すと発狂しそうになります。
このような体験も自分や彼を許す、というプロセスになるのでしょうか。
(Aさん)
こういうお話をお聞きするとですね、まず根本先生は、
「ほんとに中の上だと思ってたん?なあ?ほんまは上の中くらいに思っていたんちゃうのん??」
というイヤらしく、かつ、どうでもいいツッコミを入れるところからカウンセリングが始まります。
その質問にまったく意味はありません!!(きっぱり)
で、「まあ、上の中でも全然イケるけどな!」とどうでもいい宣言をしてから、「で、何の相談だっけ?」となるわけです。
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さて、Aさん、だいぶプライドを積み上げてしまったので、そろそろ崩すべ、と思ってその彼のことが好きになったのね?
で、念願かなってガラガラとプライドが崩れて今に至るのね?
おめでとう(^^)ってことじゃあかんのかなあ・・・(笑)
でも、その恨みは立場が逆転した時にだいぶ発揮されるんだろうなあ・・・
今のままならいいけど、自立と依存がひっくり返ったら(Aさんが再び自信を持ち始めたら)大変だろうなあ・・・彼。
きっとAさんから、当時の恨み辛みを持ち出されて相当いじめられるんだろうなあ。
彼、ちゃんと保険入ってるのかなあ?
あ、すいません。個人的なつぶやきをお届けしてしまいました。
>このような体験も自分や彼を許す、というプロセスになるのでしょうか。
はい。そのようになりますっ!(できるだけ爽やかな声でっ!)
でも、そのためにはちゃんと怒らなきゃねっ!というプロセスも忘れずに。
早くも「恨み」というところまで行ってるのでいい感じだと思いますよ。
というのも、元々Aさん自信があったんですよね。
当時に比べればプライドはズタズタかもしれませんが、それでも元々自信があった分だけ回復は早いんです(これでもね)。
片思いから付き合うことになったら、まあ、彼の方が立場が上に見えちゃうじゃないですか。
そうすると彼の言葉はイチイチ真に受けるし、それがデリカシーに欠けた失言ぞろいだったら、むかつく前に、ひたすら傷つくわけじゃないですか?
そしたら、一気に自信がなくなって何もできなくなるのが人間ってもんですね。
Aさんですら病むわけですから。
ところが、付き合って1年ですよね?
>未だに思い出しては恨みます
という発言ができるのは、早くも自立し始めた証拠です。
「怒り」や「恨み」っていう感情はとても大切なものなんです。
デリカシーのない彼氏にあれこれ言われて傷つくのは、いわば無防備な状態。
依存の時代ってのはたいていそうなってしまうものです。
そこで真に受けてずぶずぶと沈んでいきます。
いわば、親と幼い子供みたいな状態。
ところが、自立を始めると「怒り」というのが芽生えてくるようになります。
この怒りが恨みや憎しみに転化していきますが、許しにしても、手放しにしても、この怒りはものすごく重要なキーを握ります。
怒りによってこれ以上傷つかないように自分を防衛することもできますしね。
だから、この恨みが出て来たってことはやはりAさんはそもそもちゃんと自分に自信があった(自己肯定感が高かった)って言えるわけです。
それで、じゃあ、ここから先は許しって話になるんですけど、その前に、「なんでそこで彼と出会ったか?論」について語ってみようじゃありませんかー!諸君!
というか、なぜ、彼に惚れたのか?です。
ということで直感や感覚を頼りに自分の心と対話してみましょう。
「ぜーんぶ知ってたと思ってくださいね。デリカシーがないってこと、プライドをずたずたにするようなことをズバズバ言うってこと。ぜーんぶ知っていたとして、なぜ、彼のことが好きになったんでしょう?なぜ、彼が必要だったのでしょう?」
正解はないと思います。
けれど、ほんとうに自信があって、自己肯定感が高い状態ならば、
1.彼の言うことにいちいち反応せず。「ふーん、じゃあ、そういう他の女と付き合えばええやん」とさらっと言ってのける。
2.「じゃあ、元カノと頑張ってよりを戻してくださいね~。ばいばーい!」と手を振る
3.「え?どうしたの?あなたってSっ気があるの?そういうプレイがしたいのー?分かったー。じゃあ、あたし、今からMになるね~。きゃー、いやーっ!そういうこと言われたらコーフンしちゃう~!!」
などの対応が可能です。(お勧めは「3」です)
これは「私の片思いから始まる恋」でも関係ありません。
逆に言えば、「嫌われたくない」とか「好きな人の言葉だから全部信じなきゃ!」とか「好きな人にちゃんと愛されたい」などの思い(=依存心)がAさんにあったから、彼の言葉をそんなに真に受けてしまうのでしょう。
だから、普段は周りから「よっ!いい女!日本一!」とか言われて「うむうむ、苦しゅうないぞ」とご満悦だったA姫も、実は恋愛においては自己肯定感があまり高くなかったということが言えるんじゃないかと思うわけです。
つまり、受け取るのは上手だけど、与えるのが苦手、とか、好きになられるのはOKだけど、好きになると弱い、とか、ウケには強いが責めには弱い、とか。
こういうのをかっこよく言うと「愛されることには慣れているが、愛することには慣れていない」と言えるんじゃないでしょうか。
なかなかうまいこと言ったでしょ?(笑)
だから、今回の彼はまさにその特訓中なわけです。
それに気付かせてくれたんじゃないかと思うわけです。
それで「おめでとう」なわけです。
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周りから愛されて育った人は無意識に「私って愛されるものだ」という思い込みを持ちます。
それは間違いではないし、いいことなのですが、そういう環境においては「愛されることは得意だけど、愛することを学べていない」という状態になってしまうことが多いんです。
いいところのお嬢様とか典型的ですよね。
そういう時に「与えることを学ぶ環境」というのが用意されるんです。
もちろん、用意するのは潜在意識で、その環境と言うのは仕事だったり、恋愛だったり、自分にとって重要な場所です。
そして、そこで新たな学びを得るわけです。
ここには書かれていないのですが、そんなデリカシーなし男くんによって、Aさんがだいぶ磨かれた、鍛えられた、成長した、そんなところがあるんじゃないでしょうか?
その成長分を受け取れると、この恋にも意味があったなあ、と思えるようになるわけです。
それが許しですね。
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さて、自信とか自己肯定感というのは、地に足がついた自分軸の状態じゃないと高くならないのですが、私たちの潜在意識は往々にしてより自分を成長させるための課題を用意してくれるようです。
それは「新たな学び」という段階なのですが、それが「問題」という形でやってくるので、ほんと困りものですよね。
学校みたいに「はあい。じゃあ2学期は“与えること”を勉強しましょうね~!じゃあ、教科書80ページを開いてください~!」って言ってくれたらいいんですけどね。
問題というのは自己肯定感の低いエリアにて起こり得ます。
先ほど「1~3」の回答例を紹介しましたが、Aさんがそういうことができる女性だったなら、イチイチ私にこのメールを送ってくることはなかったわけです。
だって全然彼の態度が問題になってないですから。
だから、許しも大切だけど、今ならその学びについて謙虚に向き合えるんじゃないかなあ、と思います。
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そして、その上でむかつくならお恨み帳をじゃんじゃん書きましょう、伝えられるなら本人にも伝えてみましょう!ということをお勧めしています。
許しってきれいごとですから(苦笑)、まずはそのドロッとしたものを出さなきゃねってわけです。
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ということで、自己肯定感をあげるならもちろんこの本!
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