こんな自立系女子がこじらせている男性との関係性は、どこに向き合えば好転していくのでしょうか?



もしかすると難しく考えすぎているのかもしれません。
女子との間で築いてきた人間関係スキルは、恋愛ではあまり役に立たないことが多いのです。
それは日本語力をどれだけ磨いても、言葉を持たない原始人には全然役に立たないことと同じなのです。

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ひとつすごいことに今さら気づいてしまったんです。
過去お付き合いをした男性や片思いをした男性、近い男友だち、そしていままさに気になっている男性の家庭環境です。一部例外はいますが、ほとんどがご両親の離婚や死別で実の父親と一緒に暮らしていないひとたちなのです。

これは何を意味するのでしょうか?

わたしはラスボスを母と想定して(黒幕の妹も攻略しつつ)、じぶんの心に向き合ってきました。長い間なかなかお付き合いに発展するひとがいないことにずっと不安を感じていましたが、それでもじぶんを癒すことが先決だとがんばっていました。
ですが、気になっているその男性との距離を縮めていきたい・・・と思ったときに、これまでのように母との関係性を見つめていくことでいいのか。
それとも、じぶんの父親との関係性をほんとうは見つめなくてはならなかったのか。
わたしはその気になる男性を癒したい助けたいと思っているのか?
じぶんの父親を助けたかったという投影で、そういう境遇のなかなか距離を縮められないひとを好きになってしまうのでしょうか?
そもそも距離を縮められない原因はその男性の境遇ではないはずなのはわかっているのですが、越えなくてはならない壁の圧迫感を感じています・・・

相手との関係性は、じぶん自身の内側の癒され具合で変わってくる、と学んだつもりでいます。こんな自立系女子がこじらせている男性との関係性は、どこに向き合えば好転していくのでしょうか?

長々とすみませんでした。
またお手すきのときにアドバイスいただければ幸いです。
機会がありましたら今度は直接根本さんに会いに行きたいと思います!
(Mさん)
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ああいえばこういう学である「心理学」というのはたいへん面白いもので、その都度、なかなかうまい言い訳を与えてくれるところがあるんですね。

例えば、パートナーシップで言えば、ほんと両極端な理論が存在しています。

「パートナーは自分の鏡、だから、似た者同士」

「パートナーとはバランスを取り合う。だから、反対の要素を持った人に惹かれる」

私のブログを読んで下さったり、セミナーに参加して下さったりした方は、一度はこの矛盾にハマると思います。

え?どっちなの?って。

で、心理学というのは面白いもので、それを「両方正解なんです」という風に結論付けて、さらに読者を混乱に陥れるわけです。

すごいね(笑)

まあ、両方の要素を持つんですよ~と言って「そうなのかー」と納得してもらえたらいいんですけどね。

しかも、潜在意識とか顕在意識って概念を持ち出すと、これまた非常にややこしいわけです。

「鏡には自分が意識していない潜在意識の部分も映し出されます。そうすると顕在意識では自分にはないと思っているものをパートナーが見せてくれるわけです。
その内なる潜在意識と顕在意識のギャップがパートナーに投影されると、一見、自分と違うタイプの人を好きになるようにも思えるし、よくよく見えて行けば、自分と似た者同士と言う言い方もできるんです。」

というわけでね。

「投影」というその「人は鏡」という考え方でものごとを見て行くと、究極世の中には自分一人しかいない、という現実を見ることになります。
さらに言えば、その自分一人しかいない世界の自分は王であり、神なのです。
だから引き寄せの法則なんて起きて当然、ということになります。

とはいえ、神は自らに3次元とか肉体とか容姿とか時間などの制限を与えて“ゲーム化”しており、今世というゲームをいかに楽しむか?というところにあるのが本質とも言えます。

そういう前提で見て行くならば、Mさんの疑問はすべて正しい、ということが言えます。
逆に言えば、どっちでもいい!とも言えます(笑)

それが心の世界っちゅうもんですなあ~、と思ってもいいでしょう。

なぜ、お父さんがいない人ばかりを好きになってしまうのか?そういう人ばかりとお付き合いしてしまうのか?

1.自分と同じ「父親が不在」という気持ちが共感できるから。(Mさんの場合はお母さんのインパクトが強すぎて、お父さんの存在感がなかった)

2.自分と同じく「同性の親との葛藤」を持っている彼らと共感できるから。(バランスの法則)

3.自分が克服した「同性の親との葛藤」を彼らに伝えたいから

4.ほんとうはお父さんを助けたい私がいて、それをパートナーシップを通して実現しようとしている

5.ほんとうはお父さんを癒してきた私がいて、私のミッションは傷ついた男性を癒すことなので、彼らのような男性に惹かれる

まあ、どれも可能性としてはあり得るし、答えはひとつじゃないし、全部正解と言ってもいいです(笑)

>わたしはラスボスを母と想定して(黒幕の妹も攻略しつつ)、じぶんの心に向き合ってきました。長い間なかなかお付き合いに発展するひとがいないことにずっと不安を感じていましたが、それでもじぶんを癒すことが先決だとがんばっていました。

それをちゃんとやってこれたことは素晴らしいと思います。
日常的な人間関係、仕事、趣味等で成果も上がっているかと思いますが、いかがですか?

これだけお母さんと向き合ってきて、さらに妹さんとまで向き合ってきたとするならば、それなりに効果が上がってないとおかしいですよね。
そして、その効果をちゃんと受け止める(認識する)ことはとても大事なことなんです。

というのも「何とかしたい!」と思って頑張ってる人はある問題を抱えるからなんです。

それは「何とかしなきゃいけないテーマを次々発見してくる」というわけです。

Aが片付けばBに、Bが片付けば即座にCに、そして、CからD、DからEへと流れて行きます。

Aを片付けた成果物は?
Bを片付けた効果は?
Cを片付けられた結果は?
これだけのことを片付けて来て自信ついてるよね?
私ってすげーなー!て胸張れるよね???

ってところが大事なわけです。

自立系武闘派女子というのは、その名の通り、戦場から戦場を渡り歩く傭兵のような側面を持ってしまいます。
そこでの成果をきちんと受け取り、「うえーい!!」とやる前に、体が次の戦いを求めて動き出してしまうのです。

どう?
それだけ難敵だった母&妹を制圧(?)して、いかに自分の人生が変わりましたか?
そこをきちんと受け取りたいっすね~~!!

で、そのうえで、の話ね。

長らく、母、妹と、女子相手に戦闘を繰り返してきたわけです。
ところが、今回の獲物はザ・チキンハート“男子”なわけです。

女子との戦闘においては最先端の武器はもちろん、軍事衛星・スーパーコンピューターを駆使し、さらには数千人に及ぶ分析班、そして、選りすぐりのスーパーエリート数十名からなる戦略本部の設立・運営が必要でした。

ところが、男子との戦闘においては全く違う戦略が求められますよね。
それは「かくれんぼにおいて、いかに上手に相手の姿を発見するか?ただし、肉眼で」というスキルであり、「言葉の通じない原始人に対し、どのようにコミュニケーションを図っていくか?」という課題なのです。
あの母親との戦闘に備えて投資したあらゆる最新鋭の機器は通用しない現実が目の前にあるんです。

しかも、そこまで戦闘力を高めたMさんからすれば武器は「左手の小指」で十分ですよね。
間違っても今手にしている小銃を使おうものなら、一瞬で戦闘が終わってしまいます。

相手は「ウホウホ言ってぐるぐる木の周りをまわっているだけ」です。決して、その木の内部に我々が見たことのないミサイルを隠しているわけでもないですし、そのウホウホがその起動の合図ではないのです。

つまり、母・妹という難度の高い相手と戦闘を繰り広げてきたスキルが、裏目に出て、どう攻めていいかわからない、という相手なのです。

いい?
男を相手にする時はそんなに考えちゃダメなの。

基本は自分がしたいように、思ったように動けばいいの。

「今日会う予定だったけど、最近忙しくて体調が悪いからキャンセルさせて」という連絡が来たら、気を遣って「うん。大変だよね。いいよ。ゆっくり休んでね!」という返事を書いたら彼の心には何も残らないの。それが残るのは女子か女子力高い系男子だけなの。
あなたの思いやりや配慮はあまり伝わらないの。
それよりも「えー!やだー!看病させてよー。家突撃すんぞ!って言いたいけど我慢したる!えらいだろ?」の方がドキッとしたり、嬉しかったり、めんどくさいけどしょうがねえなあ、と思ったりするのね。
ちゃんと相手の心に残るのです。
(これはあくまで一例ですよ。マニュアルだと思わないでね)

だから、Mさん。
お母さんや妹さんとの間で培ってきたスキルは男に対しては使えないどころか、威力がありすぎて自らぶっ潰すことが多いからしばらく凍結してください。

で、相手をよく見て、見たまんま、感じたままで動いてください。

その時大事なのは自分の感性を信じることと、自分の女としての魅力に自信を持つことね。

だから、途中で書いたけど、成果を受け取ることがものすごく大事なわけ。

母や妹を克服してきた自分に誇りを持つことが大事なんです。

それに比べたら男どもなんてチョロイですから(^^)

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