「もっと頼って欲しい」って言われても。~武闘派女子が素直な気持ちを言えるために必要なこと~



1人で解決することが当たり前な自立系女子に頼ることなどできません。
迷惑はかけたくないし、その言葉を持たないからです。
だから、まずは自分と向き合い、気持ちに気付き、それを発信して練習します。
その上で、素直な気持ちを彼に伝えていきます。

旦那さんや彼氏から「もっと頼って欲しいだけど」と言われたこと、ありませんか?
自立系情熱的女子の辞書には「頼る」という文字などないので、そう言われても「え?あ?う、うん。。。」と戸惑うしかありません。
そもそも「問題は自分一人で解決すべし、他人など当てにならぬ」という武士道を現代に伝える情熱系武闘派女子にとっては「頼る、甘える」などというのは万死に値する罪であり、だから、人には常に「大丈夫、大丈夫」と言ってしまうのです。
もちろん、超ピンチで「ヤバい」と思っている状況でも、「大丈夫」という以外の選択肢を持ちません。

ちなみに、こうして、元々強いくせに、さらに強がる傾向があるため、彼女たちは自然と立派なダメンズ・メーカーへと成長していきます。

おそらく幼少期からのパターンなんだろうと思います。
弱みを見せられない、強がるしかない、頑張るしかない、我慢するしかない、という。
母を支え、父と対抗し、きょうだいを背負って生きてきた方もいらっしゃるでしょう。
荒れ狂う嵐の中を大地にしっかり足を踏ん張って生き延びてきた方もいらっしゃるでしょう。

けれど、そうした生き方の影には「頼っても意味がない」「甘えることなんてとうの昔に諦めた」などの強がりが隠れてることが少なくないんです。
だから、連絡だって自分からあまりしません。寂しいな、と思っても、それは友達と過ごしたり、仕事や趣味に打ち込んだりして紛らわせます。
彼に迷惑をかけたくなどないですし、また、「会いたい」って言葉など恥ずかしくて口になどできません。

素直に自分の気持ちを表現する、なんて、久しくしていないのかもしれません。
もちろん、その場に合わせた素直な気持ちは表現できていたとしても、ずっと胸のうちにある本当の気持ちを語ることなど選択肢にすらないのかもしれません。

それで冒頭の言葉を言われることになるわけですが・・・。
ほんとどうしていいのか分からないのですよね。

「頼って欲しい」「甘えてほしい」というのは女の子らしく「ねえねえ」って言って欲しいだけでなく、強がったり、頑張りすぎないでほしい、とか、もっと肩の力を抜いて自然体になろうよ、とか、そんな意地を張らずに素直になってよ、とか、1人で頑張り過ぎずに俺をあてにしてよ、とか、そんなニュアンスが含まれています。

「じゃ、そんな風に素直な気持ちを出したところで、お前は受け止められるのかよ?」というテスト的な気持ちもありますし、「もし、そんな気持ちを言って、彼に引かれてしまったらどうしよう」という不安(不信)もあるでしょう。
また、今まで我慢しすぎてこじれすぎる分だけ、そんな男に甘える女が嫌いになったりして、「甘える」という言葉だけでぞーっと虫唾が走ってしまうのかもしれません。

「猫みたいに素直に甘えられたらいいんだけどな」って思いませんか?
自立系武闘派女子の素顔って、猫みたいなところもありますよね?ツンデレなところなど特に(そのデレの部分が出せないという話を今日はしてるわけです)。

だから、私などは「猫を師匠として崇めましょう。毎日猫の動画をチェックしたり、猫カフェに行って猫の生態を観察しましょう」などと言います。
人から学ぶよりも、猫からそのニュアンスを採り入れた方が実用性はあると思います。

素直な気持ちって今感じていること以外に気付けってのはなかなか難しいです。
だから、そういう方には日々、自分と向き合うための時間を意図的に作ることをお勧めしているんです。

一番シンプルな方法は「日記」です。
ただ、出来事を書くと言うよりも「自分あての手紙」なんです。
今日の気持ち、今の気持ちと向き合うための日記です。
1日5分だけそのための時間を作ってください。

お風呂に入っている時、あるいは、練る前のひとときに、胸に手を当てて「自分の気持ち」に意識を向ける時間も効果的です。
「自分は何を思っているのか?」って自分に聞きます。答えが返って来なくても大丈夫です。

瞑想を採り入れることもお勧めしています。
特に何をするわけでもありません。
ただ、目を瞑って心を静かにする時間。
瞑想CDをかけてもいいし、それこそYouTube先生のお世話になってもいいでしょう。

ヨガに興味のある方も多いと思いますから、ストレッチをしながら体や心の声を聞く意識を持つことも有効です。

おそらく自立系女子の多くは、ふだんから「周り」にばかり意識を向けています。
だから、こんな風に「自分」に意識を向けてあげる時間こそがまずは大切なのです。

素直な気持ちに目が向けられるようになったら、今度はそれを表現する段階です。
日記は「表現」もセットになっているので、なおさらお勧めなのですが、今度はぜひ「他人」に向けてそれを伝えていくレッスンです。

もちろん、勇気を出して彼に伝えてもいいんですけどね。

ちょっと手間はかかりますが、ブログやツイッターに素直な気持ちを書いていく、のはとてもお勧めです。偽名匿名でアカウント作ってみて、そこにただ書き連ねていくんです。
自分ってバレることはまずないと思うけれど、でも、他人に向けて発信しているのでだいぶ「彼に頼る、甘える」レッスンになります。

家にある観葉植物などに話しかけてもいいですよ。
もちろん、猫などを飼ってたらぜひ話しかけてください。
「声にする」という練習をしていきます。

そうして準備をしていくと、だんだん「彼に言いたいけれど、言えない気持ち」が明確になっていきます。
実は、失恋などした後にすごく辛いのが「言いたいことを言えなかった」という思いなんです。
中には「好きって言えなかった」という人も少なくありません。
だから、失恋などのセラピーでは、そんな言葉を吐き出してもらうわけです。

さて、彼に言いたい気持ちが見つかったら、まずはポジティブな思いから伝えていきます。
ネガティブコミュニケーションにはまだお互いの習熟が必要ですから。

「好き」とか「ありがとう」とか「嬉しい」とか「これ、いいね」とか「こうして欲しい」(軽いバージョン)など。

これだけでも相当勇気がいる人もいらっしゃいます。

そうして、ポジティブな言葉で馴らして言ったあとで、ネガティブコミュニケーションにチャレンジです。

さて、あなたが彼に言いたいけれど一番言えてない言葉ってなんでしょう?
(別れてしまった方は、過去形で考えてみてください。それも元彼の手放しになりますから)

思い切ってその言葉を伝えてみませんか?
直接声に出せなくても、手紙、メール、なんでもかまいません。

それが「頼る」「甘える」ことになるんです。

そして、その言葉に気付いてしまったあなたは、上記のレッスンなどすっ飛ばして「今日」彼に伝えてみませんか?(^^)

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