【out of 愛され本】「何でも話し合える」関係を望む際の落とし穴



パートナーシップのご相談。
よく「どんな彼(女)がいいか、どんな結婚がしたいのかを具体的に考えて、リストアップしてみてください」という課題を出します。

100個挙げろ~!という時も多いんです。
それだけ探そうと思えば、それだけの期間、頭の中で理想の恋や結婚を探したり、イメージしたりするでしょう?
そうすると、そのイメージが潜在意識に刷り込まれて、その気になったり、引き寄せやすくなったりするからなんです。
だから、100個じゃなくて、本当は1000個って言いたいとこなんですけどね(笑)

さて、今日の本題はそこじゃありません!

そういうリストを挙げてもらうと、よく「お互いに何でも話し合える」「お互いのことを尊重し合える」「お互いをそのまま受け入れる」という項目が出てくることがあります。


私もこれはとても大切な要素だと思っています。
遠慮なく話し合え、お互いを尊重し、相手のいい部分だけでなく嫌な部分も受け入れることができるってとても成熟した関係性ですよね。

ただ、この言葉ってもっと深い意味があると、私は思ってしまうんです。

例えば、「何でも話し合える」というのは、日常あった些細なこと、今日あった嬉しいこと、悔しいことはもちろん、将来のこと、家族のことなど大切なこともお互い向き合って話ができること、だと思うんです。

OK。それは私も大事だと思っています。

しかし、問題はその「話し方の定義」。
私もそうなのですが、おしなべて男性は「論理的かつ筋道を立てて」話そうとします。
一方、女性は「気持ちの赴くままに感情的に」話をします。

男性的な論理的な話し方は女性からすると「会議みたいで苦手」「すごく考えて話をしなければならないから苦痛」「そんなに筋道立ってることばかりじゃないから話すのが怖くなる」などの感覚を持ちやすくなります。

もちろん、仕事モードで話をするなら対応もできると思いますが、パートナーとはそんなモードで付き合いたくはないですよね。

一方、女性が気の赴くままに話をすると、男性は「何を言いたいのか分からない」「話が飛ぶから付いていくのが苦痛」「だらだらと続くので退屈」などと感じやすくなります。

また、やり取りにしても女性は感情の共有、すなわち、共感を大切にすることに対し、男性は「自分は自分、お前はお前」で分離して捉えようとします。

だから、お互いに自分のペースで話し合いをすると、女性からするとすごく冷たく否定されたような感じになりやすいですし、男性からすると無意味な時間を過ごしているように感じやすくなるんです。

もちろん、すべての男女がこうした傾向にあるわけではありません。
ただ、それぞれに過去の人間関係を背負って今に居ますから、さらに個性があるわけです。

さて、あなたはどのように話をする人でしょうか?
そして、あなたのパートナーはどのように話をする人でしょうか?

そこを理解して、受け入れることがまずは「話し合える」ためには必要なことではないでしょうか?

自分が言いたいことを言い、それに相手が合わせてくれることを無意識に期待していないでしょうか?

「話し合い」が主導権争いの舞台になってしまっていないでしょうか?

「自分は結構感情的に話をするから、彼と話をするときにはできるだけ筋道を立てた方が受け取ってもらいやすいだろうな。誤解されないためにも、結論だけはちゃんと言った方がいいんだろうな。一方、彼は男性にしては感情も理解できる人だと思うけど、話し方はやっぱり男性的なところが多いな。彼が自分の意見を主張する時はつい自分が否定されたように感じるけれど、そういうつもりじゃないってことはちゃんと分かってあげなきゃ」

そういう風に「話し合える」ための“土壌”を作っていくことがとても大切なことだと思うのです。

同じように「尊重し合える」というテーマでも「尊重」の定義が違ったりします。
「そのままを受け入れる」にしても、受け入れ方、許し方、違うかもしれません。

相手を理解しようとする態度(それは理解し切れないことへの謙虚な気持ちも含め)がやはり大切なんだろうと思います。

参考になれば幸いです。

※今回は【out of 愛され本】。拙著「頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法」でも触れてる話題をさらに拡大したり、掘り下げたりしてお届けします。
今回の話題は本の中では【02】【16】などが直接当てはまりますね。参考にしてください!

男と女の心理学


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