「ほんとうはもっと頑張らなきゃいけないんですけど・・・」
「もうこの仕事10年もやってるので一人前になってなきゃいけないのですが・・・」
「もっとちゃんと活動しなきゃ、うまく行かないと思うんですけど・・・」
ちょっと意識を自分自身に向けてみましょう。
あなたが「~しなきゃ」と思ってやったこと、今日朝起きてから今までの間にいくつくらいありましたか?
昨日はどうだったでしょうか?
「7時までに家を出なきゃいけないんですけど・・・」
「甘いもの控えなきゃいけないんですけど・・・」
「ちゃんと先方にあいさつに行かなければいけないんですけど・・・」
また、始めの方に書いたようにずっと感じていること、思っていることはありませんか?
カウンセリングやグループセラピーの中で、とてもよく聞くセリフです。
でも、本当にそうなの?本当にしなきゃいけないの?といつも疑問に思うんです。
そもそも「しなきゃいけない」って思うことって「したくないこと」ですよね?
したくない自分に鞭を振るって何とかしようってすることが「しなきゃいけないこと」ですよね?
これ、やっぱり自分を攻撃することなんです。
自分を傷つけることなんです。
だって「したくない自分」はずっと放置されっぱなしでしょう?
無視してるのと同じじゃないかな?と思うんです。
いつ、その子に目を向けてあげるのでしょう?
誰がその子の気持ちを聞いてあげるのでしょう?
*
お母さんが小学生の子どもを叱りつけています。
「ちゃんと宿題しなきゃダメでしょ?そんなぐたぐたしてなくてさっさとしちゃいなさい!」
子どもは嫌々宿題を広げましたが、全然集中力が続きません。
「何してるの?そんなんじゃ晩御飯抜きよ!早くしちゃいなさい!」
その子は言われれば言われるほどやる気がなくなります。ご飯抜きが本音じゃないことも分かってるけど、宿題をしなきゃいけないことも分かってる。けど、やりたくない!
そんなこと言ったらお母さんに怒られるから、嫌々宿題を始めます。
本当は分かって欲しいんですね。宿題なんてほんとはしたくない!ってこと、他にしたいこと(遊びたい、甘えたい、おしゃべりしたい等)があるってこと。
でも、そんなことを言っててもきっと怒られるだけだから頑張って宿題を始めます。
そして、ちょっと長い時間をかけて漸く宿題を終えました。
そこで「宿題終わったよ」ってお母さんになんて言いに行ったその子がどんな言葉を求めてるか、分かりますよね?
「良く頑張ったね~!偉かったね~」「偉いじゃないの!やればできる子ね!」って褒めてほしいんですよね。
でも、返って来る言葉は「こんなにも長く時間かかって。はい。さっさと明日の時間割やんなさい!」だとしたらどんな気持ちになるでしょう?
*
同じことがあなたの心の中で起こっていませんか?
しなきゃいけないって気持ちの裏にある「したくない気持ち」をちゃんと認めて、受け入れてあげていますか?
突き放したり、無視したりしていませんか?
しなきゃいけないって感じたことをやった後、ちゃんとそんな自分を褒めてあげてますか?
すぐに次の課題を突き付けたりしていませんか?
そもそも、本当にそれ、しなきゃいけないことなのでしょうか?
そう思い込んでるだけじゃないでしょうか?
本当にしなきゃいけないことなんて何一つないと思うんです。
「~しなくてもいい!」って言ってみてください。
心がすーっと軽くなりませんか?
そこで「でも、でも、」って“でもでも星人”が出てきたら、何度も言ってあげてください。
そしたら「しなきゃいけない病」から解放されていきます。
するとどうなるか?
「やりたいこと」「したいこと」だけが残ります。
「お掃除しなきゃ」ってしたくないから思うんですよね。
もし、そこで「お掃除しなくてもいい」って思ってみてください。
そしたら、何日か部屋は汚れたままかもしれません。
でも、その後、したくなるんです。お掃除。
「なんでお掃除できないの?」の答えは「怠け者だから」「ちゃんとしてないから」「無精者だから」でありません。
「掃除しなきゃいけない!」って思ってるからなんです。
本当にしなきゃいけないことなんて、何もないんです。
それを手放したら、したいことしか残りません。
そしたら、元気になるって分かりますよね?
と、こんな話をすると、いかに自分が「しなきゃいけない」に囲まれているか、気付きませんか?
つい「でも・・・」「じゃあ・・・」「だって・・・」とか言いたくなりませんか?(笑)
それこそが、あなたを苦しめてる鎖だと思うんです。
一旦、したくない自分、素直な自分を受け入れてあげてみてください。
勇気を出して。
参考になりましたら幸いです。
いつもありがとうございます!