人生の夏休み。



昨日のカウンセリングは何人もの方に「人生の夏休みを」という言葉をお伝えする日でした。珍しいこともあるもんだな、と思いながら「これはネタにせよ、ということだな」と一人合点した次第です。

仕事を辞めてる方もいれば、仕事でいっぱいいっぱいの方もいて、ケースバイケースなのですが、ずっと働いてきた方にとって、時にオーバーホールをする時期というのを作ってもいいんじゃないかと思うのです。

すなわち、人生の夏休み。

とはいっても、現役でバリバリ働いている人は難しいし、退職後にするのはまだ先が長いし、という方も多いですよね。
となると、仕事を変わるタイミングがそれに当たるのかな?と思うのです。


カウンセリングでも「今度転職しようと思っているんです。」という方に、「その後、のんびりされるんですか?」ってよくお聞きします。
ふつうは辞める前に転職先を決め、退職日の翌日から働き始めることを理想とされるかもしれません。その場合、有給消化期間があれば、そこが「人生の夏休み」になるんですが、私の本音としては「もし少しでも余裕があれば、辞めた後に就活してみてはいかがでしょう」なんです。

エンドが決まっていない夏休み。
それに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まさにオーバーホールをして、体も心もフレッシュさせて次の仕事に向かって行くと、選択を誤りません。すなわち、したい仕事、わくわくする仕事を選べるようになるんです。

今、病気休業中の方にも同じ。
病気ってことは、まさに「休みなさ~い!」という神様からの強制的メッセージ。
病気の治療そのものがデトックスですから、ここは大いに「人生の夏休み」を謳歌していただきたいもの。

「だって、今しかできないんですから」なんて脅しを入れるくらい、大切なものと思っています。

「休み方があるんです」とお伝えすると、たいていの方は「え?」という顔をなさいます。

ちゃんと休むことが大切なんですよね。“休み”と“仕事をしていない状態”は別の意味です。
特に心を休ませてあげるのは、やはり「好きなこと」「嬉しいこと」「楽しいこと」をしてるとき。

家でぼーっとしているのが大好きな方にとっては、それが「休み」になります。
でも、そこに罪悪感を感じたり、何かしなきゃと資格情報を調べていたり、不安を抱えて転職サイトにアクセスしたりしているのであれば、それは休みではありません。

だから、ふつうは「旅」をお勧めします。
お仕事している間はたいてい9日間が限界ですよね。
だから、それ以上、できれば4週間以上の旅をお勧めします。

自炊付の湯治宿でひたすら灰汁抜きに励むのもよし、
南の島のゲストハウスで、とろとろに自分を溶かすのもよし、
各地の友人を訪ねて渡り歩く旅もよし、
興味あるセミナーに出まくって仲間を増やすのもよし。

「今しかできないことを楽しむ」ことにコミットメントできたらいいな、と思うのです。

もちろん、預金残高との兼ね合いになりますが、「投資」のつもりでチャレンジされると本当にいい「夏休み」が作れます。

気力って勝手に湧き上がって来るものと思っています。
人には成長欲求があって、インスピレーションも常に降って来ています。
しかし、ストレスが溜まると、その逆のことが起こります。
体も心も休暇を求めて動き始め、それが、心身の変調を起こすんです。

正しい休みを取ると気力が勝手に湧き上がり、体が自然と動き出し、アイデアが次々と浮かび上がります。

そこまで行って「ちゃんと休めた」と言えるんです。

もし、自分のことかな?と思われた方、ぜひ参考になさってください。

#仕事をばりばり頑張ってらっしゃる方は、こうしたまとまった休みは取れないですから、休日あるいは平日の晩に「ミニ休暇」と称して、デトックスタイムを作ることをお勧めします。近所のスーパー銭湯やサウナで灰汁抜きをしてもいいですし、自然の中に1日自分を放り込んで遊ぶも良し、非日常空間が「休み」を演出してくれます。また、できればGW、夏、年末年始等のまとまった休暇が取れるときは、こうした自分を休める時間にこだわってみてください。

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