「お金がないとき2」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

(前回「お金がないとき」に引き続きです)

さて、後者の「ほんとうはあるんだけど、使えない」という場合。
これは様々なケースが考えられますが、大人になった皆さんにとっては、むしろ、こちらの状況の方が普通かもしれませんよね。

こちらのケースでは、今のあなたのお金以外の状況についても注目してみる必要があります。


例えば、仕事や家庭、交友関係などが順調に行っていたとしたら、きっと「お金が無い」という問題をさほど深刻に捉えてはいないはず。
「これで、お金があったら、もっと楽しい、楽なんだけどなあ~」という感じで受け止めていらっしゃると思います。
こちらの場合は、そのうまく行っている今の環境に感謝し、改めて喜び、その“豊かさ”を受け取ることにより、お金に対する思いをより前向きなものに変えることが比較的簡単に可能です。

でも、何かどこかで滞っているとしたら、「お金が無い」というのは、すぐに深刻な問題に早代わりしてしまいます。
なぜかというと、「お金がある」という状態は、心に余裕を生み出してくれます。
だから、お金がない状態だとしたら、心から余裕や安心感を奪い、「もし、お金がもう少しあったら・・・」という発想に行き着きやすいんですね。

けれど、ほんとうはお金があるんです。
ここに注目しましょう。
使えない、使ってはいけない、と【あなた自身が思っている】ことに気付きましょう。

だから、私がこういうご相談を頂いた場合には、ちょっと周辺の様子を伺った後に、こんな大胆な提案をします。

「今あるお金で、無理やり使うとしたら、なんぼくらい使えますか?そのお金でね、何か自分のために、あくまで、自分ひとりのために使ってみてください。自分が喜ぶもの、自分が嬉しいもの、楽しいものに“投資する”という感覚で。」

これはお金を使うことが目的なのではなく、“思い切り”や“勇気”や“決断力”を培う目的があるんですね。
そうして、お金を動かす事により、確実に心理状態にも動きが生まれ、それが状況を変える、つまり停滞している流れを動かす原動力になりやすいのです。

「あるけど使えないお金」は、貯蓄の面もある一方で、物事の停滞、淀みのシンボルにもなってしまうんですね。
だから、敢えてそこに踏み込む、ちょっと使ってしまうことで、停滞している状況を動かし、自分自身に小気味良い刺激を与えることができるんです。

そうすると、よくお金持ち達が発言する「お金って使えば使うほど、入ってくるのよね!」という言葉を実感できるようになるはずです。

そのためにも、勇気を出して使ったお金、そして、手に入れたものやサービスを思い切り受け取り、楽しんでしまいましょう!!

ということで、状況を動かす必要を感じた方は、ぜひトライしてみては?
勇気は要りますが、大胆なその決断は何らかの自信や誇りを与えてくれるはずです!!

※なお、お金に関するワークショップを開催中です。
 東京・五反田)5/20(日)13:30-17:30 『豊かさの心理学~心も懐も人も豊かになるワークショップ~』

まことに申し訳ありませんが、大阪、名古屋、福岡地区ではこのテーマに関するワークショップは終了しました。ただ、人気のあるテーマですので、今後も開催していきたいと考えています。

心の処方箋


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