大切なものを壊したくなるとき・・・



本当に大切なものを大切にしてますか?
それはとても難しいことで、僕達は知らないうちに、大切なものから傷つけてしまうものだから。

どうしてかというと、それくらいわかって欲しいものがあって、受け入れて欲しい自分がいて、それが甘えだろうが何だろうが、駄々をこねてみたいときもあるからです。


自分は子どものつもりでも、ほんとうはすっかり大人になっているので、周りを傷つけてしまうのです。

子どもがぎゃーぎゃー暴れるならばいいけれど、格闘家みたいな大人がそんなやったらほんとうに危険でしょう?

心の世界でもきっと同じことをしてしまうんだと思います。

大事だから、傷つけたいし、傷つけられると思う。
子どもな自分と、大人な自分との葛藤が人を傷つけてしまうのかもしれません。

あるとき、とても友達の多いお客さんに「どうしてそんなに友達が多いんだと思う?」って聞いてみた事があります。
彼女の返事はとても面白かった。

1.おばかなこと。周りが同情してくれてきっと放っておけないんだと思う
2.素直なこと。嘘つけないし、すぐに、顔に出てしまうから。
3.好きだから嫌いになれないこと。どんなに意地悪されても結局は嫌いになれないから許してしまう。

何人かに聞いてみたら、けっこう似た答えだったので僕は密かに参考にしています。

大切なものを大切にしようとすると、かえって神経を使いすぎて壊してしまうんだと思います。
だから、大切なものから傷つけてしまうことになるんじゃないかな。

壊れても大丈夫って思いがあると余裕で扱えるのかもしれません。
ある種の責任放棄だけれど、それは信頼と呼べるものかもしれません。

でも、一番大事なのは、大切な人に
「あなたは私にとって本当に大切な存在なの」
と伝え続けることだと思います。
信じてもらえなくても、受け取ってもらえなくても、それがどこかでその人を救うはず。

迷ったとき、これから先に自信が持てなくなったとき、この人は大切なのかどうかを心に聞いてみると、吹っ切れることが少なくないと思います。
そして、あくまで自分本位に相手を大切にしようと決意すると、きっと霧は晴れるでしょう。

心の処方箋


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