7/9 名古屋・心理学WSのフォローアップ


ご参加くださった皆さんありがとうございました。
アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学ワークショップ(名古屋)*
2005/7/9(Sat) 18:30~20:30『魅力発見セミナー~あなたの中の隠れた魅力を見つけてみよう!~』
名駅・中小企業センター


***

<ご質問>

Q.今を楽しむことに集中できず、今後のことを考えたり、以前のことを思い出したりしてしまいます。「今」に集中するにはどうしたらいいでしょう?

A.「集中しなきゃ」って力が入りすぎると、意識があちこち飛びやすいのかもしれませんね。
集中できない理由があるとしたら、それはどんな理由なんでしょうか?
それを考えてみるのも一つのアプローチだと思います。

例えば、今自分がいっぱいいっぱいで余裕が無いとしたら、先のことに不安を覚えて考えてしまったり、過去のことを悔やんだりしてしまいやすくなります。
そうするとあなたのテーマは「心に余裕を持つこと」になるでしょう。

また、何かしら不安や怖れなどのネガティブな感情を今のあなたが抱えているとしたら、嫌な感情は目にしたくないですから、ついつい意識を逸らしてしまうかもしれません。

そんな風に「今何を感じてるのか?」というところに意識を向けてみてはいかがでしょうか?

一日5分でも10分でもいいです。
一人になれる時間は作れないでしょうか。
お風呂の中でも、トイレでも、昼休みでもかまいません。

そこで、じっと今の心を見つめてみるんです。
何を感じてるのか?
何を考えてるのか?
ただ俯瞰するように眺めてみるような感じです。

すぐにはうまく行かないかもしれませんが、こうした自分の心を見つめる時間を定期的に作ってあげると、徐々に「今」を実感できるようになっていくのではないでしょうか。

ちょっと根気がいる作業ですから、ボランティアカウンセリングなど、誰かの手を借りると良いかもしれませんね。
カウンセリングというのはその時間は自分のための時間ですから、今を見つめる時間を作りやすくなるのではないかと思います。
機会があれば、是非、ご利用ください。

Q.他人に感じている魅力は自分が持っている魅力と言うことでしたが、すべてがそうなのでしょうか?手に入れたいからこそ目に付くということもあると思うのですが。

A.“投影”という見方をご紹介しましたが、その観点からは「他人に見えるものは全て自分のうちにあるもの」と言えます。
ですから、投影を使うことで、自分自身の中に隠れている魅力を見つけることが出来る・・・というのが今回ご紹介したアプローチですね。

ですから、「手に入れたい」と思う魅力こそ、自分のうちにあり、隠されているもの、という見方もできるかと思います。

自分の内面にあるんだけど、なかなか生かせない、表現できない。
そんなとき、他の人でそれを表現している人がいたら、とても目に付きやすいし、気になるし、時には嫉妬したりするのではないでしょうか。

もし、自分の内側に無いものだとしたら、きっとなんとも思わないと思うんですよね。
憧れを抱いたり、欲しいと思う時点で、自分の心に何か響くものがあるわけです。
ですから、そこでは「無いもの」とは言えなくなりますね。

あくまで「観点」ですので、他にも様々な見方があろうかと思います。
「投影が絶対的な法則だから信じなさい」なんていうつもりはありませんので、「ああ、そういう見方があるんだなー」という風に受け取ってもらえると幸いです。

<補足~投影と魅力について~>

今回のワークショップでは「投影」という見方をメインにご紹介しました。
この見方は心理学独特のものですが、この「投影=自分の内面を他者に映し出すこと」を逆手にとれば、他の人に見る魅力こそ、自分の内面にあるものと言えます。

実習の中で感じていただいたように、この見方を使うと
「グループのほかのメンバーには『うんうん、そんな魅力がありそう』って感じるけど、自分自身は『え?いや、あたしにはそんなんないから』って思う」
って感じてしまうものなんですよね。

なかなか受け取りにくいものです。

だから「自分に無いものこそ、欲しいと思うんじゃないかな?」という疑問も出てくると思います。

上にも少し書きましたが、自分の中に本当に無いのならば心に響かないと思うんですね。
例えば、あなたがフランス語を解さないとすれば、いきなり誰かからフランス語で語りかけられても「へ?」と思うだけで「何を言ってんだ?」ってことになると思うんです。
自分の内面にフランス語が無いからです。
でも、ちょこっとでもフランス語の知識があれば「えーっとフランス語だなあ、これは、えーっとなんだったっけ?」って考えてしまうかもしれません。

また、映画などを見ていて、あなたの心にジーンと来るのは、あなた自身の実体験に近いものほど大きいと思うんですよね。
それは、その登場人物に自分を投影しやすい分、リアルにその人物の経験を実感しやすいためです。

ですから、自分の内側にあるものを外に見たときに反応するのが私達の心の仕組みだと思うんです(それが“投影”という考え方です)。

また一方で、私達は自己嫌悪や自信の無さがある分だけ、なかなか自分の内にある魅力を受け入れることができません。

『あなたの魅力は何でしょう?』
という質問をされたとき、多くの人は、
「うーん、何だろう?特に何もないと思います」
って答えるか、あるいは
「優しいって良く人に言われるんですけど、それが魅力ですかね」
みたいなあいまいな答え方をされると思います。

なかなか自分の魅力を認めることは恥ずかしいことですし、周りの目を考えると素直になりにくいものになってしまってると思います。

魅力を受け入れることができないとすれば、それは自分にとっては無いことも同じですから、なかなか発揮することも難しくなりますね。

そういう魅力を引き出す(見つける)のに、この「投影」という見方はとても役立つと思います。

僕も心理学を学び始めた頃、「投影」という見方はとてもとっつき難く、理解し辛いものだったことを今も覚えています。
あれこれ思索したり、先生や先輩に聞いたり、そして、自分でも納得できる体験をして、なるほどなー、と実感するに至りました。
だから、いきなり『理解してください』なんていうつもりはありません。
試していただけたら、と思うんですね。

この見方を使うと人への理解が深まったり、自分を深く知るきっかけになったりします。
例えば、自分に向けられる言葉の多くは、それを発する人の心を投影しています。
ですから、自分に発せられた言葉から逆にその人の心を窺い知ることもできるんです。

自分をめちゃくちゃに傷つけている人は、人に対してもそんな言葉を発しやすくなります。
いつも他人に対して怒りを発散してる人は、自分自身に対してもまた強い怒りを抱えているでしょう。
だって「ああ、いい気分だなー、よっしゃ今日は根本に嫌味の一つでも言ってやろう」とは思わないはずですから(笑)

逆に自分のことが大好きな人は、周りの人に対してどのように接するでしょう?
価値を見たり、褒めてあげたり、楽しい言葉、嬉しい言葉をたくさん発してくれるのではないでしょうか?

ですから「そんな見方があるんだー」という視点から、自分の言動を見てみると「なるほど!」という気付きが得られていくと思います。

もちろん、「投影」というのも一つの見方、観点ですので、絶対的な定理のように信じなければいけないもの、理解しなけれないけないものではありません。
「それを使うと物事の新しい側面が見えてくるからお勧めです!」という風に捉えていただければ幸いです。

投影については心理学講座も参照ください。
/lecture/lec14.html

ワークショップのフォローアップ&テキスト集

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で心理カウンセラー根本裕幸をフォローしよう!

おすすめ関連記事