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心の世界はいろいろな解釈が成り立つことが多く、また、見えない世界を扱うので「怪しい」って思われることも多いのですが、理解が深まると人間関係に絶大なる効果を発揮する素晴らしいものです。
今回は「無視する父親とその娘」を題材にして、心の世界を解説していきます。
分からなかったらまた気軽に質問してくださいねー!
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タイトルは、「大嫌い」な人が「大好き」になってしまう心理~「嫌い」って気持ちはたいへんエネルギーを食うので向き合った方がいいと思います!~の回です
自身の体験と照らし合わせて読み進めました
心の仕組みの理解がより深まりました
1点疑問に思った文がありまして、
【相手の嫌いな部分は、自分自身が嫌って抑圧している自分自身の要素の投影である】
というところです
ラスボスにされた嫌なことが何故自分の要素になるんだろうと思いました
私の経験を元に考えてみました
私の場合好きで上手くいかなかった男性は、父親がラスボスで、父親にされた嫌だったことをそのまましてしまうような人でした
冷たい態度で向き合わず、私の質問に答えず正面から無視もしてきました
父は放任主義者で家でのコミュケーションが全くなかった人です
衣食住は、ギリギリ満たしてくれたものの、日々思いっきり無視されている感覚です
その頃の私といえば、自身の気持ちを大いに無視するような癖があり、生きづらい思いをしてきました
これはつまり、父親から自分との向き合い方を無意識で会得しているということなのでしょうか?
だから似たような男性を選んでしまったのでしょうか
(Yさん)
いいご質問ありがとうございます!
このYさんのネタはいくつかの要素が含まれていて「投影」だけでは説明しきれないところがあるんです。
どこから始めるのが分かりやすいでしょうねー。
まず、何はともあれお父さんとの関係に注目してみましょう。
>父親から自分との向き合い方を無意識で会得しているということなのでしょうか?
父や母という一番近い存在というのは私たちが社会の中で生きていく様々なことを教えてくれる存在です。っていうか、親を見て勝手に子どもが真似るんですけどね。
だから親が流ちょうな大阪弁を話していれば、子どもは自然と大阪弁を話すようになるし、朝食にパンを食べる家だったら大人になっても朝食=パンという意識で生活するようになるものです。
子どもにとってそれが良いの悪いのって判断はできませんから、なんでも両親を真似てしまうんです。
それで世のママたちがこう愚痴るようになるんですよね。
「うちの子、ほんとわたしの嫌な部分ばっかり似ちゃって・・・」
そこでYさんのお話を見れば、お父さんが無視する冷たい人だったんですよね。
そうするとそのやり方を真似るようになります。
それが良くないことだと気付くのは思春期に入った後でして、それまでは何も思わずに「無視する」ということを習得していきます。
ただ実際はお母さんとの関係もありますから、Yさんが実際に学校で同級生や先生を無視しまくっていた、ということにはならないと思います。また、保育園や学校でも「無視は良くないよ」と教えられることもありますし。
ただ、Yさんもお気づきのように自分自身との関係では「無視」をしちゃうようになるかもしれません。
「自分と父との関係から、自分自身との付き合い方を学ぶ」ということはよくあることですから。
それに、お父さん自身も自分の気持ちを無視して生きてる人だと思うので、Yさんがその部分を真似ちゃった、というのも考えられますね。
それで、
>その頃の私といえば、自身の気持ちを大いに無視するような癖があり、生きづらい思いをしてきました
ということになったのかもしれません。
ただ、自分の気持ちを無視するのはお父さんから学んだことだけじゃないかもしれませんが。例えば、母がとても依存的な人で、自分のことしか考えられない人だとしたら、その子どもは自分よりもお母さんを優先するようになります。そうすると結果的に自分の気持ちを無視することになりますよね。
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つづいて、
>だから似たような男性を選んでしまったのでしょうか
という点についてはそもそも論として「子どもたちは親のことが大好き」という前提があります。
悪人だろうと冷たい人だろうと子どもは親のことが大好きです。
大好きだから真似するとも言えるほどです。
だから、私たちは多かれ少なかれファザコンであり、マザコンなのです。
それで好きになる人と言えば、異性であるお父さんが基準になるんですよね。
だからお父さんと似た人を無意識に選んでしまったのかもしれません。
一方、別の見方もありまして、お父さんというのは女の子にとっては初めて出会う異性であり、それが「男性たるもの」という定義になります。
無視されてコミュニケーションが全く取れないのは辛い部分であるものの、そういう経験を通じて「男ってそういうもんだ」という定義づけが行われます。
そうするとお父さんに似た人というのは「勝手知ったる我が家」のように感じられるんです。
だから、その人が自分を傷つける人であっても「それが男だから」という定義づけによって、恋愛対象になってしまうんですよね。
もちろん、すべてのケースがそういうわけではないのですが、お父さんが男性の基準になっていることは間違いないんです。
「お父さんがすごく嫌いだから、お父さんとは真逆の人がいい」と考えるのも、お父さんが基準でしょ?
だから、お父さんに似た人を好きになるのはごくごく自然なことでもあるんです。
もちろん、やはりすべてがそう言えるわけではなく、男兄弟がいたり、お母さんとの距離が密接だったりすると必ずしもそうではないことも大いにあるものです。
でも、少なくともYさんはけっこうなファザコンである可能性は否定できないと思います。
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ここまででYさんの疑問にはある程度お答えできてるかな、と思うのですが、
>【相手の嫌いな部分は、自分自身が嫌って抑圧している自分自身の要素の投影である】
という部分についてはとても大切な心理ですので、少し解説を加えたいと思います。
投影の実習でこういうワークがあります。
1)「こういう人が嫌いだな」とか「この人のこういうところが嫌いだな」という要素を思いつく限り書き出してください。
2)その嫌いな要素が自分のどんなところにあるかを内観してください。
かなり抵抗がある部分で、自分でやろうとしても「そんな要素はない!!」と思ってしまうものですが、繊細に自分の心を見ていくと「あっ!」と発見できることが多いものです。
ちなみにこの実習は自分を知るための大切なものなので自己探求ラボでも採り入れてます。ひとりでやるとしんどいんだけどグループでやると前向きにできるものなので。
しかし、これを理解するのは感情的抵抗もあってなかなか難しく感じるものです。
その理解のためにまずは簡単な例から紹介していきましょう。
子どもの頃に親から「あんたはわがままだ!自分勝手だ!そんな子はお母さん嫌い!みんなからも嫌われるぞ!」と散々言われてきたと思います。(それはそれでお母さんの投影なんですけどねー)
そうすると「わがままだと私は怒られるし、嫌われる」ということを学習し、「わがままにならないように」頑張ります。
そのとき、わがままにならないように、親から言われた言葉を自分の中でずっと反芻するんですね。「わたしはわがままだ、そんなわたしはみんなから嫌われる」って。
そして、自己評価としても「出さないようにしてるけど、ほんとのわたしはわがままだ」と思うようになります。
でも、年月が過ぎると「わがままにならないように」という思いが当たり前になり、自分自身でもそれを忘れてしまうようになります。
そんなとき、友達になった子がめっちゃわがままだったとします。
めっちゃムカつきませんか?めっちゃ嫌いになると思いませんか?
自分が「わがままはダメだ!」と抑圧していることを目の前でしているわけですから。
だから、それをひっくり返してみれば、「人の中に見る嫌なところは自分の中にもある」と言えるんですよね。
ただ、余談なのですが、このケースでの本当の問題は「じゃあ、あなたはほんとにわがままなの?」というところです。
お母さんに何度も注意され、怒られて「わたしはわがままだ」と思うようになったのですが、それってほんまなん?という疑問が残ります。
これについてはほとんど検討されずに来てると思うので、カウンセリングではまずそこから始めることが多いと思います。
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>【相手の嫌いな部分は、自分自身が嫌って抑圧している自分自身の要素の投影である】
さて、もうひとつ、この説には解説が成り立つものです。
Yさんのお父さんの話を例に進めましょう。
お父さんがコミュ障で、人のことを無視する人だとします。
傷つきますよね。子ども時代に無邪気にお父さんに近づいても無視される、いろいろと話しかけても全部スルーされる、辛いですよね。寂しいですよね。
そこでYさんは「人を無視するのは辛いこと、人を傷つけること」と学習します。
それと同時に、傷ついた分だけ、お父さんのことが嫌いになります。
そうすると学校などで、みんなと仲良くしたい!と思ったら、Yさんは絶対無視しない人になろうとします。嫌われたくないですからね。
自分が無視されて傷ついたから、人を無視しないように頑張るわけです。
だから、同級生の中に自分を無視する人が現れたら、その子のことがめっちゃ嫌いになります。
逆に、Yさんがある人から嫌われたいと思ったら、その人を無視するようになるでしょう。
そうして、「無視する」ということがYさんの中でタブー視されるようになるわけですが、この場合、Yさんの中にある「傷」に注目することになります。
「お父さんに無視されて傷ついたわたし」が心の中にいて、それがすごく辛かったからもう二度とそんな痛い思いをしたくなくて、無視する人を嫌うようになる、という「自己防衛の心理」です。
だから、カウンセリングでのアプローチと言えば、そのコミュ障なお父さんとの間に生まれた傷を癒していこうねっ!ということになります。
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事例を挙げながらなるべく分かりやすく解説したつもりですが、ある程度、ご理解いただけたでしょうか?
心の中の世界って目に見えない上に、解釈も複数成り立つことがあるので理解が難しいこともたくさんあります。
なので、こういうケースはどうなんだ?じゃあ、この場合はどうなんだ?という風に疑問を感じながら、それをクリアにしていくとどんどん心の世界を理解できるようになっていきますし、何より自分のことがよく分かってくるようになります。
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なるべく分かりやすいように説明させていただこうと思いますので。
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ということで、もうステマどころではない堂々と宣伝しながら今日のネタはここまでにしたいと思います。
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