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女性性が豊かな方は、多くの場合「これ!」と決めたものを持たず、さまざまなことに興味を持ち、それなりに楽しむ傾向があります。
一つのことを極めるより、幅広い趣味や活動を通じて日々の幸せを感じることが多いのです。
そのため、「これ!」というものがないと自己嫌悪に陥るのではなく、自分らしい幸せの形を大切にし、多様な楽しみを見つけることが重要です。
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ライフワークについてのご相談をいただいているときにやっぱみなさん思うんです。
「これっちゅうもんが欲しいねん。あたしにゃ、これっちゅうもんがないねん!」
例えば、転職2回。経理や営業事務などの職を渡り歩き、なんかつまらん、もっと刺激がほしい、もっと情熱が沸き立つ仕事がしたい!と思ったりするわけですね。
「待つ女」のみなさまはそこでうーうーうーうーうーと悩みながらも転職する勇気が持てず、勤続10年15年とか重ねちゃう場合もあって、毎日のように会社辞めたいと思いながら、辞める勇気が持てずに自己嫌悪を日課とすることになるものです。
もちろん、転職サイトに登録することくらいは何度かしてるんですけどね。
で、待つ女じゃなくて転職経験もあるのだけど「これといった強みやとりえや実績もない」というところで自己嫌悪するものです。
そういうときって周りからキラキラした話が入ってくるんですよね。
知り合いが結婚して超キラキラしてる姿を見て嫉妬と羨望とショックでメンタルがぐちゃぐちゃ。
起業してキラキラしてる奴をSNSで見つけてしまって凹む。
Youtubeなどでキラキラしている人を見たら年下だと分かって愕然とする。
友達が転職したというので話を聞いてみると「すごく難しい面もあるけどやりがいがあって刺激的で毎日あっという間だよ!」なんてキラキラした話を聞いて自己嫌悪が増す。
そうすると自分もなんか欲しいと思うわけです。
もちろん、たまに「これ!」というアイドルを見つけて推すことはあるでしょう。
でも、数年経つと熱は冷めてきて、当初のようにチケット争奪戦に参戦することもなくなり、「まあ、そのうちDVDが出るだろうからそれでよかろう」なんて思うわけです。
趣味はけっこうあるんです。
お花も好きだし、料理だってできるし、友達と旅行に行くのが楽しみだし、ライブに時々行くのもいいリフレッシュになるし、映画やドラマも好きだし、ファッションやメイクはやっぱり好きだし、ヨガやピラティスも続けているし、英会話教室も細く長く続けてはいる。。。
けど、それを仕事にしようって気はもちろんなくて、あくまで趣味のひとつ。
結婚も「したい!」と思うんだけどねー。今の彼はちょっと頼りないしー、とか、そもそも婚活もやってるけどいまいちだしー、とか、結婚できない人と付き合ってるしー、とかいうわけで、「絶対したい!何としてでもしたい!」という情熱はあまりないものです。
「ふつうに生活してたらふつうに結婚できると思ってた」わけです。
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比較がよくないってことは根本さんのブログでよく見聞きしてるのでしないようにしているけれど、やっぱ見聞きしちゃうからどうしても比べちゃうし、何も成し遂げていない自分に嫌悪感しか感じないものです。
自分にも「これ!」というものがあればなあ・・・昔から何やっても中途半端だったし、大学進学も就職先も受かったから入っただけでそこで何かしたいって気持ちもなかったしなあ・・・。
まあ、そんなこんなで自武女小説を読んでみると2章の卯月さんにいたく共感しちゃうんですね。
ああ、同じだー。分かるー。そういう人が多いんだー。ってちょっと安心するんです。
でも、流れでついつい紅緒さんのストーリーを読んでしまい、「いいなあ、あたしもこんな風に情熱を前面に出して生きられたらなあ」なんて思うわけですね。
※ちなみに卯月さんタイプの方が紅緒さんにめちゃくちゃ憧れるって話はとてもよく耳にします。(独身女子の場合)
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それで何か月も迷いに迷った挙句、根本さんのカウンセリングに来られるわけですが、「ライフワークを見つけたい」というテーマで「自分には何が向いているのでしょう?転職した方がいいんでしょうか?自分に何があるのかが分からなくて」と相談するんですよね。
そうするとあれやこれやと質問された挙句、「うーん、でも、今、けっこうライフワーク生きてるんちゃうかなあ?」などという一瞬耳を疑うセリフを聞いて「えっ?」と固まってしまうわけです。
そこで紅緒さんタイプだったら「は?何言うてんねん!それが見つからへんっちゅうて、今、来とんがな!!」と襲い掛かるわけですけれど、そんな勇気も出ないものですから「え?そうなんですか?信じられないです」とおしとやかに反論するものです。
「いやね、今が100%ライフワークを生きてるってことじゃないですよ。70~80%は生きられてるように思うんですよね。」
え?自分では20%もライフワークを生きられてるとは思ってなかったんだけど?
「というのもね・・・」という入りであれこれ説明が始まるわけです。
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昔から「これ!」ってものってなかったんじゃないですかね?
趣味にしても、友達付き合いにしても、勉強にしても。
恋愛は少し違うかもしれないけれど、「これがやりたい!」と思って夢中になったことってあまり多くなかったのかな?と。
「めちゃくちゃ面白い!」「めっちゃ楽しい!」というよりも、「それなりに面白い」「それなりに楽しい」ってことがいろいろあったんじゃないかな?
“趣味欄”を見るんですよ。
そうすると幅広くいろいろとやってこられてるでしょう?
もうすでに飽きちゃったものも含めたらあれこれ手を出してきたと思うんです。
ファッションやメイクは好きだけど、美容家になろうとかはなくて、純粋に好きな範囲で楽しむって感じだと思うんです。
ヨガとかピラティスもインストラクターになるなんて考えたことがなくて、身体動かした方がいいよね、気持ちがいいよね、ストレス発散になるよね、という思いで通ってるでしょう?
「それなりに楽しい」ということをいっぱい集めてるんですよね。
あれこれ楽しいことがあるって幸せだと思うんです。
気候のいい季節にも、暑い寒い時期も、雨の日も、それなりに楽しめることを見つけてきたと思うんです。
積極的に探す!というよりも、ネットで見て気になった、友達から誘われてやってみた、職場の先輩がやってて興味を持った、みたいなゆるい始まり方をして、「悪くないなあ」「それなりに面白いかもしれんな」って始めてみて。
で、けっこう一時期はハマったりするんだけどだんだん熱が冷めてきて3年くらいで終わるわけです。
その3年というのも最後の1年くらいは飽きてきてて惰性でやってて、、、みたいな。
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仕事も同じ路線だと思うんですよね。
そんな面白いわけじゃないけど苦痛でもなく、たまにいいこともあって、人間関係も悪くなければそのまま続けられるわけです。
こんなんじゃダメなんだろうなー、と思いつつも、今日は見たかったドラマの日だし、とか、仕事帰りに友達とご飯に行くからそれを楽しみに、とか、あんまり気が乗らないけどアプリで知り合った人と待ち合わせしてるんだよなーどんな人なのかなーあんまり期待せんとこー、と思いながら1日を過ごす感じ。
資格を取ってステップアップすることも考えなくもないけど、そこまでその資格取得に情熱を燃やせるわけでもないわけです。
そうしてぬるいなあ、ゆるいなあ、こんなんでいいのかなあ、などと思いながらもそれなりの1日を過ごすんです。
でも、そういう日々って幸せじゃないんでしょうか?
自分が「あかん!これではあかん!」って思っているだけで、実際は自分なりの幸せを見つけて日々暮らしているんじゃないでしょうか?
そこに夫がいて、子どもたちがいて、という家庭もあるだろうし、“一応”彼氏はいます、という生活だったり、おひとりさまを満喫してまーす。寂しいけどー。という日々もあるでしょうし、その中で「自分なりの幸せ」を見つけてきてるんじゃないでしょうか?
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女性性が豊かなタイプって「それなり」でいいし、「あれこれ興味が移る」わけでして、「これ!」というものはあまり持たないんです。
推しだって何人かいるし、そのときそのときで熱量も変わるし。
「これ!」というものを一直線に突き詰めるのは男性性の仕事。
だから、職場の男性性強い人を見れば「いつも同じ店でランチ。なんならメニューも同じ。」だし、職人のようにその業務を極めようとするし、仕事の方法論を議論するのも好きだし、自分は何をすべきかを考えて実践するのが必要だし、仕事に役立つと思えば気合を入れて資格も取るし、とかしてませんか???
そして、そういう人が職場では輝いているものですから、そういうのが正しい!そうすべきだ!そういう考え方、行動をすべきだ!って思って、「自分はそうじゃない」て凹むわけです。
まあ、そりゃそうです。価値観も趣味趣向も気質も興味も違うんですから。
そういうタイプじゃないだけです。
女性性が豊かな方ってのは、順応性が高く、器用で、融通が利かせられる、適応能力が高いのです。
一方、男性性が強い人は不器用だし、順応性もなければ、協調性も乏しく(一匹狼になりたがる)、競争心も強く、すぐに戦いたがるものです。
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なので「これ!」というものを見つけようとすればするほど迷宮入りします。
“それなりに幸せ”を作ることができるのが才能なわけです。
だから男性性が強い人が時々こぼされるんです。
「何かを始めたら極めないと気が済まないので疲れるんです。行く先々でNo.1を目指しちゃうからその性格がしんどくて。のんびり、ゆったり趣味を楽しみたいと思うんですけど、どうせやるなら行くところまで行きたいと思っちゃうんです。」
そんな彼女はヨガでも、ダンスでも、華道でも、メイクでもインストラクターになるくらい極められているんですよね。
だから、そういう方にも「まあ、あなたはそういう気質なものだからしゃあないんです」とお伝えするようにしています。
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ライフワークって「自分らしい幸せな生き方」を表します。
大事なのは「自分らしさ」というところで、そのためにはそうした気質なり、価値観なり、タイプなり、興味なりを大事にするところです。
自分ってどんなときに幸せを感じるのだろう?
どういうときに楽しいって思うんだろう?
というところをずーっと考えてみることなんです。
「これ!」ってものに興味がない。あればいいけど、なくても良い。
そんな価値観を持っているのかもしれないし、
ひとつのものを極めるよりもいろんなことを楽しみたい!
という思いの方が強いのかもしれません。
ビュッフェとか好きでしょ?そういう人って。
海鮮丼大盛り!よりも、いろんな食べ物が選べる方が楽しいでしょ?
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ということでやっぱり自分の価値観とか興味とかをもっと大事にしませんか?と思うのです。
それなりに楽しい、それなりに幸せ、な日々がライフワークなんですよね。
でも、そういう話をすると「すごく当てはまる!」と喜んでくださるんですけど、やっぱ武闘派じゃないですか。
そうすると「でも・・・」となって「刺激が欲しい」っておっしゃるわけです。
それで無意識に「恋愛を刺激物にする」という方も少なくないのですけれど、その刺激についても気分に任せりゃよいのです。もっと自分を信用してもいいぜ?ってことです。
必要ならそれを見つけてくるし、フットワークも軽いから、勝手にそっち方向に動くから大丈夫、と思ってくださいませ。
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ただ、単調な日常も飽きますよね。
だから、確かに日常にちょっとした刺激があった方が楽しいかもしれません。
としたら、よくそんなみなさまにご提案するのが次のような“日常の非日常”です。
・家の近所に行きつけのカフェ、飲み屋などを作る。周りから聞こえてくる会話が非日常になる。
・筋トレ、格闘技、ジョギング、水泳など、日々できる“筋肉に刺激を与える”何かを採り入れてみる。
・何かしら創作する。絵、音楽、ものづくり、料理等々。
・映画、ドラマにハマってみる。ネトフリ、アマプラなど。
・興味のあることを勉強してみる。
・部屋を居心地の良い場所に改造していく。(断捨離含む)
ひとつのことをやるというより、2,3個やれることを見つけてその日の気分で選べるようにする方が良いかもしれません。
そうして「今の自分で全然OKなんだなー」とか「今、幸せなんだなー」を意識してみたり、「なんだかんだうまくやってるよなあ」と思ってみたり、誰かに感謝の思いを持つことをやってみたりすると、日常に何か変化を起こさなくても幸福度は高まっていくと思うんです。
◎女性性が豊かな人にとっての自分らしい生き方とは何か?を体感的に学ぶ。
ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
◎ライフワーク・グループコンサル~これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894
●3人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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