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実際過去に性被害に遭い、今も自分を傷つけるような環境にあるならばその怖れはどんどん強くなってしまうものです。
そこを掘り下げていくと罪悪感などから自分を傷つけたい思いが隠れていたり、女の自分を否定するような思いが今もあったりするのです。
そんな古傷と向き合い、癒していくことをテーマにしてみるといいでしょう。
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自分がそのうち性的な被害に遭うのではないかと身構えてしまい、それが自業自得的に被害を引き寄せてしまうのではないかと思っています。
今の環境で日々かすり傷受けてます。
建築業の事務でオフィスに男性のみでハラスメントに対する意識低め。次入ってくる女性が前職セクハラで辞めたのを勝手に言いふらし、しかも飲み会に誘っている。
職場の周りが風俗やガールズバーで毎日呼び込みを目にする。
女性専用車にいた男性に切れられて以来、女性専用車に故意に乗り込んでくる男性が許せないけど話したくない、など。
私の彼はサバイバー介護士ですが女性や社会的弱者に対してリスペクトがあり逆に優しくない人には厳しいです。彼がいなければ自分を惨めに扱っていると思います。
今の彼に捕まる前は頼りない元彼、ワンナイトでメンタル崩したりおかずは女性の心身を痛めつけるものや多人数の暴力ものでした。今はもうとても見られません。
学生時代は私も友達も性被害に遭いました。
兄よりも両親に可愛いがられていた罪悪感は少しだけあり、嫉妬して意地悪した兄が叱られる負のスパイラルでした。今は家族揃って和やかです。
私はもう平和に暮らしたいのでどうか御守り的にアドバイスをください。
(Mさん)
いくつか日本語が不明なところがあるのですけれど、意味は分かるので問題はないですね。(ということで文章がうまく書けないことを理由にネタ投稿をあきらめるのはもったいないですよね!)
今の彼が優しくてとてもいい人なんですよね?
元カレたちはそうじゃなかったし、ワンナイトがあったり、ハードモノをおかずにしてたりしてた頃と何が変わったと思います?
それまでの流れだったら今カレに取っ捕まることはなかったんじゃないか?とも言えるわけでして。
「えー、たまたま偶然だよー。」
「彼が見つけてくれたんだからあたしは何もしてないよー。」
とかは言わずに自分の中の変化を見つめてみると良いかもです。
そして、そういう彼と出会えたから今までとパターンが変わってると思ってもいいんじゃない?という解釈もできますよね。
また今は家族が和やかに過ごせてるというのもいい話ですね。
Mさんが求める「平和」は家族の中に、そして、彼との生活の中にすでにあると思うのです。
まずはそこに意識を向けておくと良いと思うわけです。
そうすると「じゃあ、もっと平和な職場に転じるか」というところで案外、その不安から解放されることもあるものです。
ふつうのオフィス街とか住宅街にあるオフィスとかで仕事をすることにすれば、不快なものを目に入れなくても済むようになります。
でも、そう思うと何か心がざわつくところはありますか?
だとすると、そのざわつきと向き合っていきたいものです。
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さて、セクハラとか性加害というのは厳しく扱われるべきだと思っているので、そういう被害に遭われるのはほんと辛い話だと思うのですが、その前提に立ったうえで心理的なお話をしていくものです。
そもそも心理学って良い悪い正しい間違ってるってことを議論する場ではないので、間違っても「あたしが悪い」とか思わないようにしなきゃいけません。
何度も性的被害に遭い、現在もセクハラがはびこる職場にいて、その近くは風俗店が乱立しているような場所にいれば、再び性的被害に遭うのではないか?という怖れにとらわれるのも無理はありません。
意識がどうしても性的なものに向けられてしまうからです。
そして、そこに嫌悪感や恐怖心が伴うのであれば、よりその意識は強められてしまうと思います。
私たちは防衛本能により、そうした嫌悪するもの恐怖を感じるものに注意を向ける性質があります。
これは私たちの日常でもよくあることですね。
ピーマンに嫌悪感を抱く方は酢豚の中に巧みに隠されたそれを真っ先に目を向けるはずです。
クラスに嫌悪感を抱くやつがいれば、そいつとできるだけ距離を置けるよう監視しているはずです。
だから、性的なことに嫌悪感や恐怖心を持っていれば、性的なものにどうしても意識を取られてしまうようし、男性に嫌悪感があれば、周りの男性に意識を向けてしまうものなのです。
とはいえ、世の男たちを完全に排除することはできませんし、性的なものを目に触れさせないようにするのも難しいでしょう(ドラマとかあるしね)。
となると、その嫌悪感や恐怖心をじっくり見ていって克服していくことをお勧めしたいのですが、これはもうカウンセリングなどを受けることが良いと思うものです。
そこと一人で向き合うのってしんどいし、難しいものですから。
「嫌悪感」や「恐怖心」の裏側にはやはり「心の傷」というものがあります。
心が傷つき、その傷を守るために嫌悪感・恐怖心という感情を作っているのです。
そして、その傷が癒されて行けば、嫌悪感・恐怖心も必要なくなりますから、感じなくて済むようになるんです。
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で、わたくしはそうしたご相談をよくいただいているものでございますから、様々なケースを存じ上げております。(いきなり丁寧語。笑)
なので、あの例、この例、その例があれやこれやと脳裏に浮かぶのですが、そこから見えてくるパターンを今日はご紹介したいと思うのです。
さて、「女性としての自分」をMさんはどのように扱ってきたでしょうか?そして、今はその扱い方が以前とは変わりましたか?
今の優しい彼によって大切にされると「ああ、自分は大切にされる存在なんだ」ということを学習しますね?
そうすると「自分のことも大切に扱おう」と思えるようになり、自分を傷つけるようなことは避けようと思います。
そうすると自分を傷つけるような環境は改善したいと思うものですから、より安全で平和な場所に身を置こうとするでしょう。
一方、女性としての自分に嫌悪感、罪悪感を持っているとするならば、そんな自分を大切にすることはできません。
頭では自分を大切にしようと思っていても、どうしても自分を傷つける方向に自分自身を導いてしまうものです。
嫌いな人に優しくしたいとは思わないですし、悪い奴には罰を与えようと思うものですから。
優しい彼に大切にされてもそれを受け取れなければ同じことですし、その彼の出現ですべての嫌悪感や罪悪感が癒されるかというと必ずしもそうじゃないんですよね。
だから、ワンナイトをしたり、ハードモノに見入ったりすることはやめられたけど、今の職場は変えられないのかもしれません。
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お兄ちゃんに対する罪悪感は今はだいぶマシになったのかな?
そうした罪悪感というのはけっこう根深いものでして、「兄より私の方が愛されてごめんなさい!」という思いがあると、誰かに愛されることに抵抗を覚えるようになります。
「愛されること=悪いこと」になるんです。
また、自分ひとりが愛されるなんて状況になればものすごい罪悪感が出て来ますし、それが影響して「幸せになれない人のことを好きになる」「前に出ることに怖れを覚える」「選ばれたいけれど選ばれることに抵抗がある」なんて葛藤を生むんです。
「あたしだけを見て!あたしだけを愛して!!」と強く思うのに、同時に「あたしだけを見るなんてダメー!あたしだけを愛するなんてやだー!!」と強く思うようなものです。
これは「アクセルとブレーキを同時に踏んでる」という状態なので、それだけで疲れちゃうし、場合によってはエンジンが壊れてしまいます。
だとすると、やっぱりこの罪悪感ってのは手放しておいた方が良くて、そのためには「あたしはお兄ちゃんのことが大好きだったよ」ということを認め、「両親も両親なりに兄をちゃんと愛していた」ことに気づき、「あたしはちゃんと愛される価値がたくさんある」ということを受け入れることが基本です。(あとは個別論ね)
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また、そもそも「女でごめんなさい」という罪悪感を持っている方もいらっしゃいますね。
親が男の子を望んでいたのに女の子として生まれて来ちゃった、とか、男ばかりが優遇される環境で育ってきた、とか、逆に、女であることから優遇されまくっちゃったり(お兄ちゃんより愛された、もそのひとつ)。
それから「女は損!男に生まれたかった!」なんて武闘派女子もうじゃうじゃいるものですね。
そうすると「女」である自分を傷つけたくなっちゃう心理が動きます。
もちろん、潜在意識なんですけど。
それが「幸せになれない恋愛」「喜びを感じられないセックス」「性被害」などに通じてしまうこともあるのです。
だから、「女で良かった!」「女は最高!」という意識に変えていく必要があるわけです。
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性被害って、自分の存在や人格を否定し、身体にも危害を及ぼす行為ですよね。
それを「ひどい!最低!訴えるぞ!」という風に怒りを持って反発できればいいのですが、やはり怖いですし、気持ち悪いですし、ものすごく嫌なものです。
そのとき女性の心の中には「自分はそんな風に扱われるようなダメな存在なんだ」「その程度の価値しかないんだ」という傷が植え付けられます。
つまり、「大切にしてもらえる価値なんてない」という思いを強くするのです。
そして、そこでは「あたしはもうきれいな身体じゃない」という思い込みが生まれたり、「そんな人を引き寄せてしまった自分が悪い」なんて思ったりして、今度は自分で自分をひどく責めるようになります。
「いじめ」もそうです。
いじめに遭うことによって、自分で自分をいじめるようになってしまうんです。
だから、性的被害に遭うと女性としての自分に価値を感じられなくなり、自分を雑に扱ったり、より傷つけるようなことをしたりしてしまうんです。
まるで100均で買った商品のように適当に扱っちゃうんですよね。
だから、自分を大切にしようって思ってもなかなかできないんです。
100均の商品をハイブランドのものと同じようになんて扱えないんです。
そこで人の愛を受け取ることをまずはやってみます。
家族や友達がちゃんと自分を大切にしてくれていることを知るんです。
そうすると「家族や友達のために」自分を大切にしようと思えますし、そんな大切な人たちに大切にされている自分には価値があると思えるようになっていきます。
Mさんの場合は家族が和やかに過ごしていることに加え、優しい彼の存在がそれに当たりますね。
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カウンセリングやリトリートセミナーだったら、その傷、身体、心を「浄化」していくことを目指すでしょう。
「人」に協力してもらったり、「温泉」に浸かったり、「光」に包まれたりして、感覚的に「愛」を受け取れるようにしていきます。
また、そうした被害、または、強い自己嫌悪などによってエネルギーの流れば分断されているのであれば、その流れを良くしていくこともやっています。
チャクラという言葉を使うならば、そうした被害によって第1、第2チャクラあたりが硬く固まってしまっていたり、第4チャクラが閉じてしまっていたりします。
そこを柔らかくほぐして通りが良くなるようにしていくと、身体全体にエネルギーが循環するようになって表情や雰囲気が一変することがよくあるものです。
そうして、自分自身の心身を整えてあげると、だんだん自分を傷つけたくなる気持ちは収まって行くことが多いものです。
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そうして内面的なアプローチから罪悪感なり嫌悪感なり嫌悪感なりを癒していくと、MさんがそういうAVを見られなくなったように、そうした自分(女)を傷つけるような環境から遠ざかりたくなっていくものです。
また、性的な被害やセクハラ男を近づけさせないことも勝手にできるようになります。
それと同時に「なんか自分は守られてるぞ?」と感じられる環境に変わって行くんですね。
不思議なことですけど。
だから、今も日々受けてるかすり傷にも我慢がならないようになり、「こんな会社辞めてやるぜ!」と思えるようになるか、なぜか周りの男性が紳士になり、セクハラが撲滅されるか、という未来が待っているかと思います。
つまり、総じてMさんにお伝えしたいことは「より女としての自分を愛していこうぜ!」ということになるでしょう。
そして、人生を変えてくれた今カレにたくさん感謝ですね!
◎心の古傷を解放し、人生を変えてしまう3日間。
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ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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