*
恋愛初期にはセックスを楽しみながら、時には駆け引きの手段としても取り入れるものの、関係が安定すると次第に興味を失い、見捨てられる不安が芽生えてしまうことがあります。
これは、自立心が強い女性が無意識のうちに抱えがちな「親密さへの戸惑い」や「主導権争い」なのかもしれません。
そこには隠れた無価値感もあるのかもしれません。
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さて私からはセックス観について質問させてください。
私はセックスが好きです。とても好きかもしれません。
ですがそれ故なのか、引っかかることがずっとあります。
恋に落ちて、私は最初はなにも考えず、したいようにしています。
今日はしたくない!とかも皆無で、彼氏と会ったら必ずしたいです。
好きな人とするのはとっても気持ちいいし、大好きも増します。
幸いなことに、愛撫や前戯が短い類の悩みはもったことはありません。
私は、両想いの状態でセックスしたのは2人?3人?(←一人野良猫怪しい(笑))で、遊び心で数回した人が10人くらいです。
好きじゃない人とのセックスは途中で空しくなって、私からなんとなく会わなくなります。
・・・で、自分のなかでその相手と気が済むまでやり終えると、したくなくなるんです。
相手はやりたい、付き合いたいと思ってくれていても、あしらってなんとなくフェードアウトさせちゃいます。「簡単に抱けると思うなよ。ご飯や良いホテル、わたしとしたいならもてなしなさいよ」ってある程度抱かれて満足すると、急に思うんです。駆け引き材料にしちゃうとういうか。
そしてまた新しく出会って気に入ればエッチするけど、3~4回抱かれてまた満足しちゃって、フェードアウトしちゃいます。
中イキは、本当に大好きで信頼もしている相手としかできず。
外イキも、好きな人だけにしかしません。好きじゃない相手の前では、弱みを見せたくないので、イキたくありません(笑)
気持ちが入らないとそこまで気持ちよくもないですけどね。
私はセックスに何を求めているのか、わからなくなりました。
セックスに何かしらの付録をつけて、とらえている気がします。
付き合っていてもセフレでも、だと、私のなかでやりまくって満足すると、エッチするのがめんどくさくなるんです。
エッチを好きな人とできて純粋に嬉しいのは最初の4~5回です。
あとは捨てられる不安、私のエッチに飽きられる不安が襲ってきます。
最初のように、純粋に好きな人とただ触れ合いたい!幸せ!大好き!なエッチの、継続のさせ方はありますか???
そして私はなんでエッチするとかしないとかを頭でずっと考えているのでしょうか???泣き笑い
(Yさん)
お買い上げありがとうございますっ!!
●「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
>図星なのか、自分が本に寄せて読んでいるのか分からなくて
あれ?これって今日の話とかぶってない??笑
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ということで、「セックスが才能」という方もいらっしゃる世の中ですが、やっぱり隠したい、秘めたい、と思う方が多いですよね。だから、セックスが好き!と言えることはとても素直で素晴らしいのです。みなさんは素直に言えます?
言える人は「チョコレートが好き」と同じレベルで言えると思うけど。
あ、もちろん、嫌いなもんは嫌い、で良いです。
で、Yさんの話。
>・・・で、自分のなかでその相手と気が済むまでやり終えると、したくなくなるんです。
>ある程度抱かれて満足すると、急に思うんです。駆け引き材料にしちゃうとういうか。
>セックスに何かしらの付録をつけて、とらえている気がします。
ポイントを書き出してみましたけれど、「なんかわかるかも・・・」という方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
たぶん、ロマンス期の間は楽しいんだと思うんです。純粋に。
けれど、それを越えて倦怠期というかパワーストラグル(主導権争い)の時期に入ってくると「駆け引き材料」にしてしまうんだと思うのです。
「簡単にできると思うなよ?」
「あたしは風俗嬢ちゃうねんからな!」
「セックスしたきゃちゃんとサービスせえよ?」
なんて風にね。
それはYさんがセックスが好きなだけでなく、自分のセックスに価値があると思っているからこそ駆け引き材料にできるわけです。
>好きじゃない相手の前では、弱みを見せたくないので、イキたくありません(笑)
という風にね。
つまり、自立系武闘派女子らしく「競争心」が出てくるわけです。
セックスが自分にとって武器であることが分かっているからこそ、出し惜しみしたくなるんですよね。
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つまり、Yさんにとってセックスは相手を惚れさせる武器でありエサであるとも言えるでしょう。
惚れさせることが目的だから、関係性が安定してくるとわざわざ武器なんて使わなくてもいいわけです。
となると似たような話はあちこちに転がっているものです。
始めの頃は「手料理をおいしい美味しいってたくさん食べてくれてうれしい!」と思って料理を頑張ってたわけです。
それで彼の胃袋をつかんだ頃に「あたしは飯炊き女じゃねえよ!」と反発したくなって、ご飯を作るのが億劫になるものです。
始めの頃は「きゃーうれしい!ありがとー!」と大げさなリアクションで彼の心をつかもうとがんばっていたのだけど、彼が自分に惚れてきたら、そんな大げさなリアクションを取るのも疲れるし、なんか相手が調子に乗ってきたようにも感じるので塩対応をしちゃったりします。
始めの頃は彼のために可愛い服を選びに選んで「かわいいでしょ?」ってアピールしていたのだけど、だんだんそれもめんどくさくなってきて「もう次のデートはジャージでええか」となったり。
「ロマンス期」というのは「あばたもえくぼ」と言われまして、とても盛り上がるものです。お互い燃え上がり、ずっと一緒にいたいし、くっついていたいし、相手のことが全部好きだし、全部愛してほしいと思う時期です。
このロマンス期、20代とかなら数か月は持つと言われますが、様々な経験を積み重ねた結果、3日とか2時間とか超短期で終わってしまうことも珍しくありません。
彼がたくさん愛してくれる(サービスしてくれる)からうれしいし、幸せだし、自分もあれやこれやとお返ししたくなるし、自分のいいところをいっぱいアピールしようとするし、彼のいいところに「素敵ー!」と思ったりもします。
まあ、いわば「ロマンス期」というのは「恋は盲目期」とも言えます。
しかし、月日が過ぎると相手の嫌なところが見えてくるし、自分の嫌なところもバレはじめるわけですね。
また、今までは彼に合わせてきたことも合わせたくなくなり、相手も反抗的な態度を取るようになったりするんですね。
それでどっちが主導権を握るか?というパワーストラグルのステージに移行していきます。
ここは自立vs自立の戦いとなり、マウントを取ったり取られたり、つい張り合ってしまったり、相手の弱みを突いたり、逆に突かれて悶絶したり、喧嘩ができるようになっていきます。
そうすると今までとは戦法が変わるわけですね。
自信がない人は「嫌われないように、捨てられないように、ダメにならないように」神経を使うようになります。
自信のある人は何とか相手を打ち倒して自分が関係を主導したいと思います。
でも、このステージでは全然幸せじゃないものですから別れを考えるようになったり、見捨てられないように犠牲と我慢を繰り返して辛くなっちゃったり、ネガティブな感情がいろいろと出てくるようになるんですね。
「もう別れよかな」とか思う一方で、「でも、こういういいところもあるしな」と考え直し、一緒にいて楽しい時間もあるのでそこでは「別れなくてよかった」と思うのですが、些細なところでムカついて「やっぱり別れよかな」と思うようになる、というプロセスを繰り返すわけです。
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ということは、文章のあちこちから漂ってきますが、Yさんも立派な自立系武闘派女子ということが言えるわけですね。
おめでとうございます!!
ただ、
>エッチを好きな人とできて純粋に嬉しいのは最初の4~5回です。
>あとは捨てられる不安、私のエッチに飽きられる不安が襲ってきます。
という風にロマンス期が終わった途端、不安になったり、「弱みを見せたくない」と思うようになったりするわけですね。
なので、パートナーシップという観点から見れば「親密感への怖れ」とか「主導権争いを手放すこと」とか「相互依存関係に勧めるには?」というテーマになるのかもしれません。
例えば、恋愛に限らず「隠れコミュ障」とか「社会的陰キャ」と言う傾向ってあります?
初対面はいいけれど何度も会ううちに何を話していいか分からなくなる、とか、距離を詰めるのが苦手とか、表向き陽キャに思われてるけど実は一人の方が楽、とか。
また、セックスをテーマにするならば「オーガズムの研究」と言いますか、よりセックスを深めていくことを目標にすると良いと思われ、すなわち、「セクシャリティの解放」が軸になっていくものと思います。
>最初のように、純粋に好きな人とただ触れ合いたい!幸せ!大好き!なエッチの、継続のさせ方はありますか???
距離が縮まって親密感が高まってこのパワーストラグルの問題が出てくるわけですから、最初の頃のセックスに執着しないほうがいいと思うんです。
ロマンス期のセックスを望むのであれば、数か月の付き合いでお別れすることを繰り返しちゃいますよね。
としたら、より親密な心理的距離で深くつながりを感じられるセックスを目指した方がいいと思うのです。
Yさん、それだけセックスが好きだけど、恥ずかしがり屋なところ、シャイなところはありますか?
あるいは、心理的距離が縮まることに抵抗を覚えるところはありますか?
誰かと深くつながることや、心から信頼することに抵抗はありますか?
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>そして私はなんでエッチするとかしないとかを頭でずっと考えているのでしょうか???泣き笑い
「好き」だし「得意」だし「自信のあるもの」ではあると思うんです。
だからこそ、それを「武器」として使うわけで、いわば、交渉を有利に進めるためのカードみたいなものですね。
でも、もしかしたら「セックスが自分にとっての唯一の武器」だと思い込んでいるのかもしれません。
たったひとつしか武器がなければ、それに執着してしまうのも無理はありませんよね。
そして、その武器も何度も使えば相手に手の内を読まれてしまうものですから、そしたら、飽きられたり、捨てられたりする不安が出てくるのも、弱みを隠そうとしてしまうのも理解できませんか?
そうすると「セックス以外にYさんの魅力ってないのかな?」という疑問も出てくるわけですし、「もしかして無価値感が強い?」とお聞きしたくもなるものです。
つまり、「他にも武器っていっぱいあると思うんだけどなあ、それを見つけていかない?磨いていかない?」という提案ができるわけです。
〇1回で3回も4回もイクことができるセックスってどんなセックスだと思いますか?
〇パートナーと親密になっていくときに隠したくなるところはどんなところですか?
〇パートナーとすごく親密な関係になったら困ることって何か思いつきますか?
〇Yさんのセックスをよりバージョンアップさせるとしたら何が必要でしょうか?
〇セックス以外のYさんの魅力って何でしょうか?
この辺の質問について少なくとも3週間ほどは考えていただけませんか?
セックスを軸にとらえてもいいですし、親密感への怖れや無価値感をテーマにしてもいいですが、長期的な関係性を望むならば、一度じっくり向き合った方がいいですよね。
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