お酒を飲んで酔っ払うと人に絡んだり、泣いたり、笑ったり、人にピタッとくっついたり、ふだんとは違う自分がどんどん出てきてしまって怖い。



お酒を飲むと理性がきかなくなって普段抑えている自分が出てきてしまう、というのはみなさんも耳にしたことはあると思いますが、じゃあ、その普段抑えている自分がなぜ生まれたのか?という点についてはあまり考慮されていないように感じます。
寂しくてそうなっちゃうなら、その寂しさを扱ってあげることで解消されていくものなんです。

普段飲まないお酒をたまに飲むと酔っ払った感覚もなく、記憶がなく、朝を迎えます。

記憶がないので周りの人に何が起こったのか聞くと、人に絡んだり、泣いたり、怒ったり、感情がよく出ているようです。
また性に見境がなくなり、人にピタッとくっついたり、キスしたくなったり、スキンシップがしたくなります。

彼氏に酔っ払った動画を送ってもらったことがあるのですが、人にピタッとくっつき、クネクネ動いていたり、よく笑い、あけすけな感じで彼氏の前で他の人とキスをしたいという言葉を発しており、ゾッとしました。

またやらかした。と憂鬱です。

まるでお父さんの膝の上ではしゃいでる子どものような感じなんですよね。

実際に親の前でそれをしたことはありません。

父も母も子どもにあまり興味がなく、スキンシップの記憶もほとんどなく、父に関しては拒絶されてました。
母は話しても自分の話に切り替えるし、父は無口で喋らないので人に自分のことや気持ちを話すこともなく、自己完結してきました。

だから感情的なところ、浮気性なところ、スキンシップ大好きなところ、甘えたなところ、思ったことを言ってしまうところは隠してきたんですね。

で、何故か今の彼氏には全て出しまうんです。
沢山ケンカをし、遠距離で相手の仕事も忙しいため会えず、寂しさが拭えませんでした。
嫌なことをされ、許せなくて憎しみしか持てない日々で別れたくて浮気したこともありました。

浮気を正直に話した時は別れてもいいと思ってたのに、許されました。
連絡がマメになり、長電話をするようになり、遠距離なのに毎月のように帰ってくるようになり、セックスも目を見てするようになりました。

けど、浮気性なところや思ったことを言ってしまうところ、お酒の力でそれが出てしまい、翌日は罪悪感で苦しく、そんは自分を受け入れられずいます。

隠すより出した方がいいといわれますが、こんな自分は怖くて出せません。
どうしたら罪悪感に苛まれなくなりますでしょうか?
(Hさん)

お酒に酔うと普段理性で抑えているものが出てきちゃうってことはよく知られていることですが、今日のネタはさらにもう一歩深めてみるといいんじゃない?という話になると思います。

例えば、酔った勢いで人の悪口をいっぱい言い出す「ふだんは良い人」がいらっしゃった場合、「ああ、あの人はふだんはいい人だけど、腹の中にはそれだけ黒いものがあるんだね」なんて他人から見られるわけです。

たいていはそこで終わっちゃいますよね。

けど、そこで出てきた人格を見て「なんであの人はそんな黒いものを溜め込んでいるのだろう?」という風にもう一段掘り下げてみるわけです。

それは「なんでいい人をやっちゃうの?」「その分、黒いものを溜め込むことになるけど、それってふだんはどう処理してるの?」という点にフォーカスを当てることになります。

Hさんの場合も同じで、「浮気性なところや思ったことを言ってしまうところ」をもう一段、掘り下げていけばいいんじゃね?というお話なのです。

そもそも

>父も母も子どもにあまり興味がなく、スキンシップの記憶もほとんどなく、父に関しては拒絶されてました。
>母は話しても自分の話に切り替えるし、父は無口で喋らないので人に自分のことや気持ちを話すこともなく、自己完結してきました。

という環境で育ったのですから、Hさんの中には「スキンシップが取りたかってけどものすごく我慢していた」とか「自分のことや気持ちを人に聞いてもらいたいけどできなかった」という思いが蓄積されてるわけですね。

そして、それが癖になって、ふだんはスキンシップも我慢し、人に言いたいことを言わず、という風に生活されてるわけですから、お酒で理性が吹っ飛べばその隠していたものが出ちゃうのは想像に難くないと思います。

ってことは、ふだんの生活から人ともっと親密な距離を取るようにしたり、言いたいことを言える場所があったりすればいいんですよね。

ってことは彼氏とのスキンシップをさらにディープにしていくことがテーマですし、誰かに自分の話を聴いてもらう習慣(たとえばカウンセリングとか)を作ってみることで解消されていくかと思うのです。

子ども時代はとても寂しい思いをされてたわけですよね?

その寂しさがそうした行動に自分を駆り立てているならば、その寂しさを癒していきましょう。

彼氏との親密感でもそれは癒せますから、より深い関係を築いていくこともお勧めします。

幸い、今の彼にはなんでも出ちゃってるそうですし、浮気も許してもらえたし、セックスも変わってきたわけですから、子ども時代の寂しさも少しずつ癒されているかと思います。

そこに例えば「父や母の愛を受け取る」「心の中の小さい女の子を満たしてあげる」というプロセスを付加すれば、だいぶ変わって行くと思うんですよね。

有名なインナーチャイルドワークというのもその方法のひとつです。

以前の話ですけれど、子ども時代とても寂しい思いをしてきた方が「セックス依存症かもしれない」とカウンセリングに来られました。

ここ数年、お酒を飲むと記憶がなくなり、気が付いたら隣に見知らぬ男が寝てた、という経験が何度もあると。

そして、夜など寂しくなったり、生理前で情緒が不安定になったりすると、人肌が恋しくなってクラブや飲み屋にナンパ目的で行ってしまったり、今まで関係を持った人に片っ端から連絡してしまうようになった、と。

強烈な寂しさは人を狂わすものですから、それだけ我慢に我慢を重ねてきたんだね、ということをお伝えし、「何もおかしなことではなく、それだけ辛い思いをしていたら誰でもそうなる可能性はあるんだよね」なんて話をしていきました。

Hさんも彼女の気持ちがちょっとわかるかもしれません。

「寂しさ」って感情、甘く見ちゃいけないんです。

「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)
*セミナー動画:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」

Hさんは浮気性っておっしゃるんですけれど、なぜ浮気したくなるのか?彼氏の前でもほかの人とキスしたくなるのはなぜなのか?考えたことってありますか?

「浮気の心理学」ってのはそりゃあ何時間も講座ができるくらい幅広いものですけれど、Hさんの場合は、浮気がしたいんじゃなくて、誰かの愛を強く感じたいんだと思うんですね。

「あたしだけを見てほしい」という思いを強く持ってらっしゃるんじゃないでしょうか?

セックス依存症まで行かなくても、セックスで相手の愛を確かめようとすることってよくありますし、セックスによって寂しさや不安が癒される経験をしたことがある方も少なくないと思います。

「セックスのとき、男はあたしに夢中になってくれるし、あたしだけを見てくれる」んです。

ほんとうにほしいものは「あたしだけを見てほしい、あたしのことを求めてほしい、あたしが必要だと感じたい」であり、究極は「あたしという存在に価値を感じたい」であろうと思います。

酔った勢いで浮気性が出てしまうってことは、今もまだHさんの中にはそうした思いが強く残ってるんじゃないかと思うわけです。

「寂しさ」と同じく、「無価値感」というのもあるんです。

親から愛されなかった、必要とされなかった、という思いは「無価値感」を作り出します。

自分なんていなくなっても誰も困らない。
自分には何の価値もないから、人から必要とされない。
自分みたいな価値のない女は、誰からも相手にされない。

そんな思い込みがあるのかもしれません。

そして、この言葉に思わず刺さりまくってしまった読者の方も少なくありません。

もし、強烈にその感情を覚えるならばできるだけ早くカウンセリングを利用されることをお勧めしたいほどです。

*セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

*セミナー動画:応用心理学講座「ワーカホリックもプレイボーイも無価値感が強くて自分に自信がないの!?」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46474

自分の価値が感じられないけれど、それだと生きていける自信がなくて不安だし、どこにいても迷惑な感じがするし、居場所なんてどこにもないから、何とか「ここにいていい」と感じたいし、誰かに必要とされたい、という欲求を強く持ちます。

つまり、愛情(親密感)に飢えているわけです。

ふだんはそれを主に「仕事」などで発揮すると思います。

無価値感の強い人はハードワーカーになりやすいのも、仕事を頑張って実績を残せば「必要とされる」「ここにいてもいい」と思えるからです。

でも、それを「外」に求めてしまうから、ハードワーカーが止まらないんです。

「外」というのは「外的要因」というもので、仕事もそうですけど、男、趣味、お金、友達などの自分以外のものを指します。

でも、それも悪くはないのだけど、それに依存しやすくなりますし、それがなくなる恐怖心も出てきますから、結局寂しさも無価値感も癒されないんです。

痛み止めの注射を打つようなものですね。

だったら、そのルーツとなっている親子関係を見つめなおしたり、自己充足ができるようになったりすることで、「内」で何とかできるようにしたいんです。

>隠すより出した方がいいといわれますが、こんな自分は怖くて出せません。

そりゃあ、そんな自分は出せないし、出したくないし、出したらヤバいと思いますよね?

まあ、でも、「あたし浮気性なんです!」って周りの人に宣言できたらそれはそれでありな気もしますけどねー。

けど、ここでいう「出した方がいい」というのは、その一歩深めた「寂しさ」とか「甘えん坊」とか「おしゃべり」みたいな部分です。

Hさんの彼氏は分かってらっしゃると思いますが、普段接する周りの人はどれくらいHさんが寂しがり屋で、甘えん坊で、おしゃべりな人だと気付いているでしょうか?

出せずに隠してしまうのは、そういう部分を出したら人に嫌われてしまうから、というのもあるんですけど、ほんとうの理由は「自分がその部分を扱えないから」です。

自分が浮気性で甘えん坊でおしゃべりな自分に触れられないんです。

腫物のように扱ってしまいませんか?

だから、まずはそんな自分を受け入れるところから始めるんです。

「浮気したくなるほど寂しがりやな自分を抱きしめる!」みたいな感じです。

今はそんな自分をボカスカ殴っちゃってるでしょ?
じゃなくて、抱きしめて愛してあげるんです。

しゃあないしゃあない、あんたがそないなるのも無理はないって慰めてあげるんです。

だってなりたくてなってるわけじゃないんですものね。
そうなるしかなくてそうなっちゃってるんです。

だから、責められるべきものではありません。

それだけでも寂しさはだいぶ収まると思います。

彼氏とは遠距離だけど絆はだいぶできてきましたね。

カウンセリングは使われてます?
カウンセラーさんを味方だと感じられてます?

もし、そうした安心感があるならきっと大丈夫です。

そのうち酔っぱらって記憶を飛ばしても「ああ、今回は何もなくてよかった」という経験を積み重ねていかれると思います。

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