姫を地で行く知り合いに嫌悪感を山盛り抱いてしまう自立系武闘派女子の話。

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「待つ女」（後方待機部隊）とか「姫」の話を聞くと、思わずむきーっとしてしまうあなたは立派な武闘派女子。それも突撃部隊じゃね？というお話です。
おそらく多くの方が「分かりみしかない」とおっしゃられるかもしれない話ですので、この記事を読んでさらにもやもや（！？）していただければと思います。

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さて、このところ機先を制すような一文を末尾にしたためられる方がいらっしゃいまして、内心「くそー」と思っている筆者でございます。

まあ、そういう風に思うってことはＮさん自身が「姫」を封印してきてるんじゃね？という話になるのですが、これはセーフ？アウト？笑

Ｎさんもお察しのように「突撃部隊」の方々の中には「待つ女」のみなさまに対して嫌悪感や嫉妬心を持つ方が少なくなく、また、姫関連の記事などを書きますと「あたしも姫っすか？」「あっしも姫になれますか？」とドスの効いた声で大量の質問が寄せられるものです。

私が「不毛な議論」と呼んでいるものに「巨乳ｖｓび乳論争」がございます。（私も命が惜しいものですから「び」が「美」なのか「微」なのかはご自身でご判断ください。）

「巨」は「巨」で肩こりがたいへんだの、人の視線がウザいだの、男は胸しか見ないだの愚痴をこぼし、そんな思いには１ミリも共感できない「び」の皆様は女らしくないだの、下着屋さんに入るのが勇気いるだの、温泉では胸を隠したくなるだのやはり愚痴をこぼされるわけです。

永遠に分かり合えない両者の対立であり、恋愛・結婚にはさほど影響を与えないものですので不毛だなあと思うのですけれど、同様の感想を「後方待機部隊ｖｓ突撃部隊」にも感じるところがあります。

「タイプが違うからねえ」。

後方待機部隊のみなさまは突撃部隊のみなさまに対して

＞「あなたは自分で掴み取る勇敢さ賢さ、そして行動力があって羨ましい」

という思いを持ちます。

なんせ、自分から動くことが苦手なものですから、思い立ったら怒涛の勢いで攻撃を開始する突撃部隊のみなさまには羨望のまなざししかないのです。

一方、突撃部隊のみなさまは「あれ？あたしって女よね？」と時折パンツの中身を確認してしまうほど自分のことを男じゃねえかと思っているフシがあり、女らしく、愛され上手で、きゃっきゃと盛り上がっている後方待機部隊のみなさまに嫉妬心を抱いてしまうわけです。

このところ「待つ女」シリーズのお話をしているのは、やはり自分から行動でき、積極的に道なき道を開拓し、判断力や分析力にも優れている突撃部隊の方々が羨ましく、それが「正しい」と思ってしまうがゆえに、「いやいやあんたたちもそれでええねん。それしかできひんやろ？」とお伝えしたいからです。

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ただ、過去には逆の話もたくさんしてきました。

本来は女性性が豊かなのだけど、生育プロセスにおいて早くに自立をしなければならず、それゆえ女性性を男性性に転換してしまうような方々もたくさんいらっしゃいますね。

うちのブログでは“生粋の”とか“筋金入りの”自立系武闘派女子と表現される方々で、そんな女子たちは本来豊かな女性性を男性性によって長らく封印してきた歴史があるわけです。

で、改めて「嫉妬の心理学」を思い出してみましょう。

「嫉妬」というのは自分には関係ないものに対しては起こらないものでして、読者のみなさまの中には大谷翔平選手に嫉妬している方はほとんどいないはずです。

自分もＭＬＢで５０／５０が実現できる！とか、自分も１０年で１０００億円稼げる！と感じている方のみが彼に嫉妬するわけで、一般人の我々からするとただただ「すごーい」と思うか、「え？誰それ？すごい人なの？」と思うかになるわけです。

つまり、嫉妬するというのは内側に「いやあ、ほんとうはそれが欲しいんすよね」とか「自分もああなりたいんすよね」という願望があったり、それが現実化できることを知っていたりするから起こるんです。

要するにＮさんの中に、そんな姫要素が全くないのであれば、「まあ、そういう生き方もあるのかー。まあ、好きにしなよー」とスルーできるし、興味も持たないし、何とも思わないのですね。

しかし、そうでない場合、つまりＮさん自身の中に抑圧された姫、もしくは、豊かな女性性がある場合、「いいなあ、いいなあ。あたしもほんとうはああいう生き方がしたいんだよなー。そうして待ってるだけで望みが叶うなんてほんとうに羨ましい。あたしなんて自分から動かなきゃ何も始まらないし、何も手に入れられないんだから。」と思っちゃうわけです。

ほんとうは女性性が豊かなのに、それを抑圧しているから、彼女たちに嫉妬心を抱き、うぜー、めんどくせー、むかつくー、なんでやねん！と思うわけです。

さらに言えば、それを抑圧しているから、そういう女子たちが目に付くし、目に入るし、身近に現れるんです。

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さて「投影」の話をしましょう。

外側に見える世界は心の中にある世界、というほどの意味の「投影の法則」です。

Ｎさんが女性性を抑圧し、表面上は男気一本で生きているとします。

自立してバリバリ動いているわけですが、ほんとうはもっと女性らしさというか、豊かな女性性を隠しているんですね。

そうすると私たちのマインドは、その抑圧しているものを外側の世界に映し出し、「これ、抑圧してまっせ。ほんまはこうでっせ。ちゃんと見てやってや」と教えてくれるんです。

しかも、それに対して「嫌悪感」を覚えるならば、「ああ、あんたはその女性性を抑圧するために、相当嫌悪感を使ったんやな」というところまで教えてくれるんです。

つまり、抑圧しているものが外の世界に映し出されるわけでして、ゆえに、Ｎさんにも姫の要素があるんだね、ということが言えてしまうのです。

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すごくいやな気分がしてると思いますが、追い打ちをかけるようにさらに具体的に見ていきましょう。

例えば、こういう風に思ってますよね。

＞こいつなんもしてねえじゃん。うだうだ私に相談というテイの愚痴ばっかり言って、いっこうに自分で動かないじゃん。でもなんだかんだ叶ってることに殺意なんだが？っていうかブスじゃん。デブじゃん。何様なの？なんでこぞってこんなぶりっ子女に尽くそうと思うの？という僻みの気持ちでいっぱいになります。

ということは、ここから言えることはＮさん自身が、

・自分から行動をしなければならない。
・動かないで待ってるだけではダメ。
・愚痴を漏らしてはいけない。
・ほしいものは自分の力で手に入れるもの。
・ぶりっ子なんて醜い。そんな風になってはいけない。
・尽くされるなんて羨ましい。

という思いを強く持っているわけですね。

で、それがほんとうにＮさんらしいのであれば、何とも思わず、そういう自分で良かった、と思えます。

しかし、「ほんとうはそうじゃないのに無理してる」とか「本来の自分らしさよりも頑張りすぎている」という場合にはこうして怒りや嫉妬や僻みや嫉みを持ってしまうのです。

「自分から行動しなくてもほしいものを誰かに与えてもらいたーい！けど、そんなの無理じゃん？そんなのダメじゃん？期待したって誰もそんなことしてくれないじゃん？じゃあ、自分で動くしかないじゃない！ほんとは動きたくなくても自分から動かなきゃほしいものなんて手に入らないじゃん！だからしんどくても頑張らなきゃいけないのよ！」

という思いが心の中に根付いているんじゃないでしょうか。

この思いが強ければ強いほど、待つ女や姫たちに嫉妬してしまうのです。

「それ、ほんとうはあたしなんだけどな」と思うからです。

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ということは、お約束に従ってＮさんの過去を振り返っていくことになるのですね。

なぜ、そんな自立しなければならなかったのか？
なぜ、そんな頑張り屋にならなきゃいけなかったのか？
なぜ、人に頼ることができなくなってしまったのか？
なぜ、受け取ることがそんなにも苦手になったのか？

＞ちなみに長女で、小さい頃から「しっかりしている。落ち着いている」と言われてきました。今もそういう印象を持たれがちですが、めちゃくちゃ鈍臭いです。

たぶん、鈍臭いというのは自己評価であって他社評価ではないと思うのですが、「しっかりしてる」と言われたら「しっかりしなきゃ」と思いますし、「落ち着いている」と言われたら「落ち着こう」と思いますよね。

どちらも自分の気持ちを我慢する行動ですよね？

「お姉ちゃんだから」「大きいから」という理由でほしいものを我慢したり、弟妹に譲ったり遠慮したりしたこともあるでしょうし、「面倒見のいいお姉ちゃん」を演じてきたこともあるでしょう。

学校でも「優等生」だったでしょうか？

それだけ姫たちに嫉妬するってことは、それだけ姫要素がＮさんの中にあるわけで、それを抑圧するとしたら相当なエネルギーを必要とするんです。

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さて、そういうわけでＮさんに与えられているテーマは「許し」なんですね。

Ｎさんの周りに生息する姫たちを「許す」ということでもあり、Ｎさんの内側にある姫を「許す」のです。

その許しを進めていくためには、やはり自分自身と向き合っていくことが重要です。

自分が我慢、抑圧、犠牲、遠慮してきたようなことをテーブルの上に並べていきましょう。

ほんとうはこうしたかったのにできなかったこと。
ほんとは甘えたかった／頼りたかったのにひとりで何とかしてきたこと。
そこまで頑張りたくなかったのに、たくさん頑張ってきたこと。

長らく蓋をしてきた心の内側に光を当てていきましょう。

その中に隠れている自分を受け入れる、というプロセスが「許し」です。

そうして、内なる姫というか、女性性の部分を許していくわけです。

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さて、そうするとＮさんが姫になったり、女性性バリバリになっていくかというと案外そうでもありません。

「統合」が起こるのです。

突撃部隊なＮさんと女性性豊かなＮさんが「統合」されます。

今は水と油なんだけど、いい感じで混じり合うようになるんです。

そうするとＮさんは両方の強みを使えるようになりますし、それぞれの弱みを補い合うことができます。

その不毛な議論が終焉を迎えるわけです。

突撃部隊にもメリットはめちゃくちゃたくさんあります。

＞「あなたは自分で掴み取る勇敢さ賢さ、そして行動力があって羨ましい」

姫からそう言われるとムカつくけど、同志たちから言われたら胸張れると思いません？

もちろん、突撃部隊の方の中にはずいぶんと無理して頑張ってきたので女性性を開いたら「あれ？あたし、後方待機部隊に異動になっちゃったの？」という方も珍しくありませんが、それとて「いざってときには自分から行きまっせ！」という部分は残っているわけです。

そんな姫たちに情熱を燃やすってことはそろそろ自分の中のその部分を解放する時期じゃね？という風に受け止めるのはいやだと思いますけど、まあ、仕方ないわね～なんて風に受け止めていただければ幸いです。

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