「頑張る教」を脱会したいみなさまへ~頑張る教で手に入れたものを手放す覚悟はできてる?~



頑張るのはもう嫌だ!頑張る教を抜けたい!と思っているみなさまへ。
それは大いに賛成なのですが、当然ながらリスクもついてきます。
それは「頑張る教時代に手に入れたものを手放さなきゃいけないかも!」というものです。
そしてもう一つポイントがあって、それは「頑張ることって嫌いなの?」という視点です。

先生こんにちは!だいぶ以前のネタ?である頑張る教の信者を読ませていただきました。

ブログを読んで頑張る教を辞めたい!!と心底思った時から、なぜか?!
頑張らないとダメですよねブザーが家の中で鳴り響いています。

頑張らないで行こうと決めた途端、主人の収入は1/3が減り。家も売らないと豪語。
おまけにそんな事がある少し前に、子どもが小学校に馴染めなかったことで、私立中学に進学したばかりでした。
金、金、金、、、、おまけに、入った私立中学は、親の手伝いとやらが多く、お弁当も作らなければなりません。仕事をしていたのですが、これでは身がもたいないと減速したかったのに…逆に加速しないといけない状態になっているような気がします。

目を向けている場所が悪いのですが、それでもキツくない??と自分で自分にツッコんでいます。こんな状態でも頑張る教辞めれるんでしょうか…。
(Kさん)

あたしも信者かも?と思ったみなさまへ。

もしかしてみなさん「頑張る教」や「何かしなきゃ教」を熱心に信仰してませんか?

さて、やっぱり宗教を抜けるのって相当な覚悟と勇気と気合とサポートが必要なものでして、頑張る教もご多分に漏れず、いざ脱会!と思うと強烈な“引き留め”に遭うものですよね。

ああ、分かる・・・という方も多いんじゃないでしょうか?
そして、私自身も大いに賛同いたします。笑

こういうのって一種の「神様のテスト」と呼んでもいいんです。

「え?ほんまに脱会するん?本気なん?」と神様が試してくるようなできごとを指します。(まあ、ほんまの神様がテストしてくるわけじゃないんですけどね。)

「あの彼のことはもう終わりにする!次に行く!」と思った矢先に街でばったり彼と遭う。

「会社員生活に見切りをつけてひとりビジネスを頑張るぞ!」と思ったら、前から興味のあるプロジェクトに誘われる。

「もうこんな夫とはやっていけん!離婚するぞ!」と決意しようとしたら、夫の態度が変わって優しくなる。

「いい加減、自分を責めるのをやめる!自己肯定感爆上げする!」と思ったら、とんでもないミスをしでかして激しく自己嫌悪する。

「母のことはもう放っておく!わたしはわたし、母は母じゃ!」と気合を入れた途端、母の病気が発覚する。

例をあげればキリがないもので、神様も働きもんだなあ、と思うのです。

頑張る教だなんてもう人生の大半を捧げてきた信仰なわけですから、そこを抜けようと思ったら神様がガンガンにテストしてくるのも無理はありません。

ちなみに「神様のテスト」って呼んで他人事のように語っておりますけれど、これを心理学的に見ればもちろん「自作自演」なできごとです。

潜在意識って変化を嫌います。
辛い状況であっても長年その状況が続くと受け入れてしまい、習慣化されたようになります。

頑張る教がしんどい、辛い、むり、と思ったとしても、長年頑張ることが当たり前だったみなさまにとっては、頑張ることがデフォルトであり、日常であり、習慣となっており、「頑張ること」と「うんこをしたらトイレットペーパーでケツを拭く」ということが同じレベルで語られるほど当たり前のことなのです。

そうするといざ脱会しよう!と思ったところで、「今日からうんこをしてもケツを拭かない!」とするようなものでして、「なんか気持ち悪い」「いいの?臭くないの?」「え?汚くない?」などと心理的な抵抗が出ますし、つい反射的にトイレットペーパーに手が伸びてしまう“癖”も出てきます。

そして、いざケツを拭かずにパンツを履いたらものすごく気になると思いません?

その後、家族であっても誰かに会ったらドキッとしてお尻を気にしてしまうし、パンツが汚れてないかな?と常に気なってしまうと思いません?

そして、やっぱりお尻拭いたほうがいいんじゃないか?と思ってトイレに逆戻りしたりして、意識がトイレから離れられなくなると思いません?

そうして、自分の意識がケツならびにトイレに向いてしまうわけでして、それが社会に投影され、どうしてもケツに意識を向けなければいけない状況を創造してしまうのです。

いわば、うんこに意識が向きすぎるがゆえに、それが現実化してしまう“引き寄せの法則”みたいなことが起きているのです。

※なんか、ここまで書いてきて例えが適切なのかどうか迷ってきました。(いまさら?)(でもわかりやすいでしょう?)(ドヤ顔)

したがって頑張る教をやめようと思ったとたん、頑張らなければならない状況になる、というのはあるある中のあるあるでして、このネタを送ってくださったKさんにいたく感謝の念を申し上げる次第です。

ということで「頑張る教をほんまにやめるん?ほんまにやめてええん?」と地区担当の幹部から詰められているような状況が起きているKさんですが、逆に言えば、そうした「逆風」は頑張る教をやめるコミットメントをさらに強化してくれる場でもあります。

夫の収入が1/3になり(なんで?)、家を売らねばならぬ、それでいながら私立中学に通わせているお子さんもいて、かつ、お弁当作りやら学校の行事やらに参加しなければならない多忙な状況なんですけれど、そこで問われているのは「それでも頑張る教をやめますか?」ということなのです。

そして、ここで意識を向けなきゃいけないのは、いろんな事情があるとはいえ、家を買ったり、子どもを私立中学に通わせたりしているのも頑張る教の信者時代に選択したできごとだということです。

つまり、Kさんにとって今の生活は「頑張る教の信者」であることを前提に構築したものでして、仮にもともと夫の収入が今の1/3であり、ご自身も今みたいに働いていなかったとしたら、今の家を購入していたでしょうか?小学校になじめなかったからと言ってお子さんを私立中学に進学させたでしょうか?お弁当が必要で、学校行事に駆り出されるような学校を選んでいたでしょうか?

ね?気づいたでしょう?

頑張る教をやめるということは、頑張ることを前提に手に入れたものを手放す必要がある、ということを意味するんです。

とある商社にてバリバリ働いていた武闘派女子(既婚)が「あー、もー、しんどーい。専業主婦になりたーい。もう仕事やめたーい。」とうだうだ言っておりました。

夫よりも収入は多く、それゆえ、共有名義で購入したマンションも自分のほうがローンの割合が多いわけでして、生活水準もかなり高めな生活を送っていらっしゃいました。

もし現実に専業主婦になるとすれば、夫の収入だけで生活していくことになりますから、当然マンションは維持できなくなり、今のような「ごはん作るのめんどくさいから外で食べよう」という生活も、朝が弱いからタクシー通勤するような日々も手放さなければなりません。

もちろん、根本先生のカウンセリングに毎月通ってうだうだ言う機会も失います。(それは困る。by 筆者)

世帯収入によって今の生活を構築したのですから、世帯収入が減れば生活水準を落とさねばならぬ、それが彼女にとっての大いなる葛藤でした。

それで「ライフワーク頑張って今と同じくらい収入が得られたら会社辞められる」という不純な動機を発動したこともありましたが、別にもともとビジネスに興味があったわけじゃないですから、そこも本気になれません。

また「子どもができれば育休産休ががっつりとれる!」と新たな不純な動機を発見したのですが、これがなかなか思うようにいかず、また「ほんとに子どもがほしいのか?」という疑問もついて回るので、一応不妊治療にも通ったのですがなかなかその気になれず、子どももすぐにはできませんでした。

しかし、仕事はハードでしんどいし、体調にも出るほどなので、今の状態を続けることは難しいのも間違いありません。

それで夫婦で話し合いを重ねまして、カウンセリングでもうだうだ言い続け、お互いもともといずれは田舎生活をしたいと思っていたこともあり、さらにコロナ禍で夫氏もリモートで仕事ができることも幸いしまして、都内から神奈川県某所に引っ越すことにしたのです。

病気で休職という手も考えたのですが、「それはあっしの生き方にそぐわねえ」と武士を発動されたので、きっぱり会社を辞めたんです。

そしたら、退職するまでの数か月の間に頃合いの一軒家が見つかり、マンションもサクッと売れ、何なら一軒家の頭金に十分なほどの売却利益まで出ちゃいまして、「あれ?神様がテストしてくると思ったら逆に応援してくれてるじゃん!」という状況になりました。

もともと夫の年収は十分あったわけですが、「有給とらなくてもカウンセリングに来れるって楽~。このあと神楽坂でランチ予約してるんだ~。うふふ」なんて調子のよいことを言うようになりました。

体調もずいぶんとよくなってきているようですし、虫がダメなのにご近所さんの畑の一部を借りて野菜を育てることをはじめまして、ものすごく健康的な生活になったようです。
(基本的にふだんは畑の持ち主さんが面倒を見て、「きゅうりができてるよー」と教えてもらって収穫に行くらしく、虫が出たらそのおじさん・おばさんに退治してもらうそうで、なんやねん!それ!と根本先生に散々突っ込まれておりました。)

まあ、余談含みのお話なのですけれど、なんとなくイメージは付きましたでしょうか?

頑張る教をベースに構築した生活を改める覚悟までしなければ頑張る教は手放せないんです。

つまり、Kさんにとっても場合によっては家を売り、子どもを公立中学に転校してもらい、仕事のペースも落とす覚悟まで含めて「頑張る教をやめる」ということなのです。

そうではなく、今の生活を維持したい!ということであれば、そりゃあ頭を抱えるのも無理はないでっせ、ということなのです。

逆に言えば、それくらい本気にならなければ、それくらい覚悟を決めて腹をくくらねば、頑張る教って脱会できないんすよ、という話でもあります。

だから、みなさん、ここで大いに悶えるのです。

で、多少のショックを受けられた頃だと思うのですが、もうひとつ、追い打ちをかけるような話をしておきたいと思います。

頑張る教の信者さんの中にはその教義や日常の信仰やそのシステムに不平不満を持つ方も多いわけですけれど、「でもさ、あんた、根っこでは頑張るの好きじゃん?」という方もものすごく多いのです。

疲労がたまっていたり、ストレスで余裕がなかったり、今の仕事が面白くなかったり、夫婦関係がいまいちうまくいってなかったり、自分らしく生きられていなかったりしていることが問題で、頑張ること自体はもともと好きだ、という方も特にうちの読者には多いと思います。

「なんだかんだあたし、何かを頑張りたい人だし、頑張ってる自分が好きなんだよね」という悟りを開かれた方も少なくないのです。

という話を聞いてKさん、そして同志のみなさんはどう思われました?

もし、そういうタイプだとするならば、「頑張る教をやめる」のではなく「信仰の仕方(頑張り方)を変える」というのが答えになります。

つまり、頑張り方を見直して、どこにエネルギーを向けるべきか?を再検討していくイメージです。

そのためにも「自分を知る」ということをより深くやっていく必要があるかもしれません。

どういう頑張り方が自分に向いているのでしょう?
好きなことならとことん頑張れるタイプもいれば、誰かのために頑張るのが好きという方もいます。
逆境になると自然発火する特徴を持つ方もいますし、職人のように黙々と頑張るタイプもれば、みんなとわちゃわちゃしながら創り上げていくのが好きな人もいます。

また、その頑張る指数を知ることも大事でして、これくらい頑張るとストレスが増え始めるという程度を感覚的に把握することも重要です。

それから「仕事」ならば頑張れるけど、「学校」は頑張れず、「家事」は最低限頑張るくらいがちょうどいい、というバランスにも注目したいです。

そして、肝心要の夫婦関係はどうでしょうか?
収入が1/3になるってなかなかないできごとだと思うのですけれど、もしかして夫氏はダメンズの匂いがするタイプなんでしょうか?

最近では「妻のほうが外で働くことに向いており、夫氏は逆に家事・育児を得意とする」という夫婦も少なくないものです。

実際、夫氏が仕事を減らして家事育児の担当となり、妻が正社員としてバリバリ働くことで生活も家族のメンタルも夫婦関係も安定し、その勢いでレスまで解消してしまった方もいます。

Kさんご夫婦はどういうバランスが向いてるんでしょうか?

また、夫氏の収入が回復する、つまり、1/3になることがあるんだったら3倍になる可能性だってあるよね?という見込みはないのでしょうか?

他にもお子さんは今の学校が合ってるのか?
親が手をかけなければならない学校だけど、どの程度の絡みで十分なのか?
今の家はみんなお気に入りで、快適な家なのか?

いろいろと押さえておきたいポイントはあるものです。

そうして、自分らしい、自分たち夫婦らしい、自分たち家族らしい生活を改めて創造していく段階にあると考えることもできるのです。

だいぶ話が広がったでしょう?

目の前のできごとだけを見ていると、その奥にある本質を見失い、小手先の方法しか考えられなくなります。

そりゃあ、今のような問題が勃発したならしゃあないんですけど、少し引いた、客観的な視点を持つことが必要ですし、そのためにも誰かそういう視点を持てる人に相談することが大事だと思うのです。

そうして、改めて自分や家族の在り方を見つめなおすことで、むしろ、のちのちこの状況が「恩恵」のように感じられることもあります。

ああ、あの事件があってよかったね、という風に。

頑張る教を脱するのは、それなりの覚悟が必要で、場合によってはリスクと言えるものも発生します。

そもそも頑張ることが向いてるのか向いてないのか、どの程度頑張ることができるのかを見極めようと思ったら「自分」と向き合わなきゃいけないですよね。

改めてこの機会をより深く自分を知るために活用してみることをお勧めしたいと思うのです。

★頑張る教をやめたいみなさまにもぜひおすすめしたい新たな「聖地」です!

◎9/14(土)オンライン:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
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https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

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