女性性が豊かな人って自分をご機嫌にしておくことが成功法則なんだよね。



女性性の生き方って合理的でもなければ再現性もないので不確かなものなので信用しがたいのですけれど、やっぱり自分をご機嫌にしていたらちゃんと物事はうまく行くんだよね、という話です。
最近の「頑張らない方がうまくいくんじゃね?」シリーズの実例を頂きましたので、皆様、正座してお読みいただけたらと思うのです。

根本先生、こんにちは。「母と夫が同じ病気になる意味をどう解釈したらいいのだろう?今、自分ができることは何だろう?」(2021.12.31)で取り上げていただいたMです。その節はありがとうございました。

あれから色々ありました。

貯金も底をつき、自分も結局はストレスで倒れたり、そんなわたしを心配した実母がまた入院したり。一時は生活保護を勧められるような生活でしたが、この1年はようやく夫の調子も安定し、様々なことが落ち着いてきたところです。

今回、質問したいのは、”自立しそびれた部分と思って取り組もうとしてたんだけど、違ったのか”問題です。

昔から、お金や仕事に関してコンプレックスがありました。

「うちにはお金がない」と思い込んで育ち、自分も安月給だった時期が長いです。
ずっとお金や仕事だけがうまくいかない感覚で、どうにかしたいとお金観に向き合ったり、ライフワークで徐々に稼げるようになってきた矢先に夫の病気のことがあったので、「稼ぐ覚悟をしろってことかな」と思ったのですが(前回の相談はそんな状況の時でした)、追い詰められているのに、「お金を稼ぐ」ことに全然コミットする気が起きなかったんです。

今まで親や夫に依存してきたから?どうやってここを乗り越えるの?とジタバタしていたのですが、いったんお金や仕事のことを忘れて家中ピカピカに掃除したり、手の込んだ料理をしてみたり、毎週好きなお花を飾ったり、ときめくものを手に入れたり、プチ旅をしたり(お金ないのに。笑)、毎日家族やご先祖様に感謝しながら眠りについていたら、

・夫の調子が上がってきた

・「え?」と思うルートで◯百万入ってきた

・不労収入が毎月入ることになった

・夫が知人からビジネスに誘われる→なんとなく「あの人はやめておいたほうがいい」と思ったので、断ってもらった→直後、別の方からもっといい条件の仕事が舞い込んできた等々あって、いつのまにか以前よりも家にお金が入るようになってきたんです。
しかも、ほとんどが夫を通して…。昔はそれが悔しかったんですが、いまはそういう競争心みたいなものもなくなって、ただ家のことをしたり、子どもと過ごしたり、好きなことをする毎日が楽しいです。
以前のわたしだったら、そんなふうに過ごしていたら罪悪感が湧いたとも思うのですが、そんなこともなく。目指してた方向とは真逆だけど、すごくしあわせなんです。

これまでピンチの時はなんだかんだで親が援助してくれたり、その時々の彼や夫がお金を出してくれてきたこともあって、経済的な自立をせずにここまできてしまった想いが強く、それを乗り越えたくてもがいてきました。でも、なんだかもうどうでもよくなってしまいました。笑 

これって、自立しそびれた部分ではなかったのでしょうか。自分ではよくわからなくなってしまって。今後のヒントをいただけると嬉しいです。
(Mさん)

最近流行の「がんばらないほうがうまくいくんじゃね?」シリーズの“成功事例”をありがというございますっ!!

シリーズモノはこちら!

あなたは頑張ってほしいものを手に入れてきたタイプなんですか?~頑張ってないときの方がうまくいってるとかないですか?~

頑張らずにうまくいく人は頑張ったらうまくいかないのでしょうか?

最初にお伝えしておくと、

>これって、自立しそびれた部分ではなかったのでしょうか。

ということは考えなくてもいいのでご安心ください。

以上です。笑

さて、なんだかもう女性性の典型的な成功例のようなのでこれを解説するのはちょいと興覚めでございますな。

ポイントを列挙しましょう。

・家中ピカピカに掃除
・手の込んだ料理
・毎週好きなお花を飾った
・ときめくものを手に入れた
・プチ旅
・毎日家族やご先祖様に感謝しながら眠りについた

・夫との競争心みたいなものもなくなった

・ただ家のことをしたり、子どもと過ごしたり、好きなことをする毎日が楽しい

>以前のわたしだったら、そんなふうに過ごしていたら罪悪感が湧いたとも思うのですが、そんなこともなく。

いやあ、素晴らしいですー。

まさに女性性そのものってことですよね。

「男性性」って「獲りに行く」という動きをしますから、自立して男性性を発揮し始めると「稼ぐ」というところに意識が向くわけですね。

「自分の食い扶持くらい自分で稼がなければ」という発想ですし、「働かざる者、食うべからず」という観念です。

しかし、「女性性」というのは「受け取る」というものですから、「お金は天下の周りもの」ですし、自分のご機嫌を取っておくことこそが、成功の秘訣になるものです。

いわば、真逆なのですね。

で、もちろん「頑張る!」というのは自立であり、男性性なのです。

だから、このあたりのバランスが崩れると物事がうまく行かないわけです。

ところが、思春期以降、私たちは学校でも社会的にも自立(男性性)を求められるようになります。

それが自分にフィットすれば別に問題はありません。
それが悪いってことじゃありませんからね。

しかし、それが自分に合ってない場合、すなわち、女性性が豊かな人の場合、「左利きなのに右利きで生きる」みたいな状態になりますから、あんまり物事がうまく行きません。

しかも、男性性というのは理性的かつ思考的ですから、合理的なものです。

つまり、1+1=2、という世界に生きることになります。

だから、何かとエビデンス(証拠)を求め、再現性を重要視します。

「時給1000円のバイトを月に40時間すれば、4万円が得られる」という考え方であり、「毎日2回、コツコツとSNSを発信することでフォロワーを増やし、200人以上、フォロワーを獲得できたら、そこで商品を作って販売していくとうまくいく」というやり方です。

だから、とても安全かつ確実性もあるので分かりやすいものです。

でも、男性性なので「毎日SNSを2回更新?頑張らなきゃ!」という風に思ったり、「とにかく最低でも毎月40時間はバイトに出ないと」という風に考えたりするようになります。

きちんとシステム化、ルール化するのが男性性ですから、安全だけど不自由で窮屈さもあります。

それが「安心」で「心地よい」という方は男性性が優位な方と言えるでしょう。

そして、その安全ってのがミソでして、仮にうまくいかなくても「言い訳」ができるようになりますし、周りの人にも理解してもらいやすいのですね。

一方、女性性というのは1+1が3にも10にも1憶にもなる世界です。
(もちろん、ゼロになることもあるんですけど)

全然合理的ではないですし、エビデンスもなければ、再現性も不確実です。

「こういうやり方をすればうまくいくよ!」というのがないのです。

だから、人はあんまり理解できないし、信じてもらえません。

自分でも「たまたまじゃね?偶然じゃね?」という風に思っちゃいます。

Mさんの事例で言えば、「毎日家をピカピカにしてたら○百万の臨時収入が入った!」ということなのですが、全然そこには合理性などないわけです。

だから、それを聞いた方が「家をピカピカにしてたら○百万手に入れられるんだ!」と思って、同じことをしても必ずしも臨時収入があるとは限らないわけです。

女性性にとっては「再現性?エビデンス?なにそれ美味しいの?」という感覚なんです。

しかし、それは私たちの思考の世界で考えているからで、マインドの世界に意識を向ければ、「あー、あるよねー。そういうもんだよねー」ということになります。

この辺が心理学がイマイチ理解しづらい、とっつきにくいところだと思われます。

だから、私のカウンセリングでも「好きにしたらええやん」「自分の気分が良いほうをやっていけばええんや」「やりたいことをやりたいようにするのが一番」「自分のご機嫌を取ってりゃ大丈夫」なんて曖昧でテキトーで説得力のない提案がバンバン飛び交うことになるのです。

そして、ああ、そういうこと!そういうこと!と思わずにやっとしていたのが、

>しかも、ほとんどが夫を通して…。昔はそれが悔しかったんですが、いまはそういう競争心みたいなものもなくなって

という部分なのですね。

この「競争心」ってのは自立の世界のもので、これまた決してネガティブな要素だけではないのですけれど、自立系な夫婦は必ずこの競争にハマります。

パートナーシップは2人でひとつ。
どちらかが得たものもふたりのもので、分かち合える関係です。
どっちが偉いとはなく、自分が得ているものはパートナーのお陰だし、パートナーが得ているものも自分のお陰です。
つまり、ふたりが今手にいしているものはふたりのお陰なのです。

しかし、やはりそれぞれ違った環境で育ってきた上に、自立されてるわけですから「どっちが正しいか」「どっちが偉いか」「どっちが上か」「どっちが良い人か」という競争にハマります。

「誰が稼いでやってると思ってんだ!」という伝統的昭和なお父さんのセリフがまさにそれですね。

同時にお母さんの「あたしはお金を一銭も稼いでいないから」と犠牲的に振舞うのも競争心ですね。

「我が我が」になってしまい、ふたりでひとり、が、ふたりとも別々、になってしまうのです。

だから、1+1が2にもならなくなったりします。

しかし、その競争心を手放すことで、「どっちが稼いでもいいじゃん」「どっちが家のことしてもええやん」「やりたいひとがやりたいことをやっとけばええんや」という境地に至ってバランスが取れるようになります。

「あたしはやっぱ外で仕事してバリバリ稼ぎたいから、頑張って働くわ!」と妻が言い、夫が「ぼくは家のことが好きだから、君のために居心地の良い家を準備しておくよ!」と言う関係だって全然OKなんです。

そうして妻が出世してバリバリ稼ぐようになれば、それは夫のサポートのお陰、とも言えるようになるのです。

Mさんの話にしても、夫からの話に妻がうまく乗れるのも競争を手放せたからですよね。

その辺、なんでそんなことができたのか、ぜひとも講演していただくか、SNS等で連載していただければと思うのですけれど。

パートナーシップにおいて、この競争を手放すというのはたいへん難易度が高い現実だと思っています。

取引、犠牲、我慢、補償行為がはびこる世界です。

それを突破するにはやっぱり「愛」しかなくて、常に「愛を選択する」という覚悟が大事なんです。

好きとか嫌いとかではなく、愛する、ということですね。

だからよく「感謝せえ、感謝せえ」と言うのです。

そして、その「愛」とつながるには自分がご機嫌じゃないと難しいですし、そもそも自分を愛せなければパートナーを愛することはできません。

だから、自分を愛せ!ということが競争を手放して行くことにもつながるのです。

そういうわけでMさんも仕事して稼ぐことが好きならば、働きに出るのが正解なのですが、どうやら女性性が圧倒的に優位であるがゆえに、そちらの方が正解だったようですね。

頑張るのが好きで、頑張ることが「快」ならば頑張りましょう。
しかし、そうでない上に、女性性が豊かだと自覚があるなら、とことん自分をご機嫌にしてあげたほうが物事はうまくいくんです。

ああ、あたしは頑張らない方がうまくいくタイプだわー、と思った方。
根本さんからいつもあんたは女性性が強いんだから、と説得されている方。

ぜひMさんの詰めの垢を煎じていただいて、日々牛飲されることを推奨いたします。

◎7/20(土)東京、8/10(土)大阪:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757

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