女であることに傷つきすぎたからBL(ボーイズラブ)にハマってしまうの?どうしたら女の幸せを感じられるようになるの?



BLにハマることは全然悪いことではないのだけど、その理由が女として傷ついているからだとしたら切ないですよね。
だとしたら、やっぱそこは女として、人として自分を癒してあげる、自分をいたわってあげる時間を最優先的に設けるべきなのです。
でも、そうするとね「男を癒す」なんて才能が目覚めちゃったりもするわけよ!

根本先生こんにちは。
著書も拝読し、ネタも採用して頂き、ブログを読むのが日課のシングルマザーです。
2年前に離婚を果たし、お陰様で第2の人生を悠々自適に過ごしております。

かねてから根本先生の自武女向けの記事を読んできた中で、どうしても先生に聞いてみたいことがあります。

自武女がボーイズラブにはまる心理とは。女性としての幸せを感じれるようにするにはどうしたらよいでしょうか、ということです。

私が離婚を意識しだしたのは8年前くらいなんですが、その頃からいわゆるボーイズラブ(以下BL)のドラマや漫画を見るようになりました。

BLも色々あるのですが、性的描写の無い、心の繋がりを丁寧に描いた作品が大好きです。

私自身は、男性に受け入れられやすい体質のようで若い頃から恋愛ばかりしてきました。
その頃はBLには全く興味が無かったです。

現在離婚して2年ですが、すっかり人生観が変わってしまい、全く恋愛の無い生活を送っています。
いつかパートナーが出来たらいいな、と思いつつも元夫からの虐待の記憶が根強く、「無理かもな」と思ってしまうこともあります。

BLにはまったのは、「女として生まれた幸せ」がわからなくなったからかな…と感じています。
自分が女性として大事に、尊重されて愛される姿が全く想像出来ません。
両親は離婚はしていませんが、父がデリカシーの無いタイプで、母が女性として幸せだったかは自分が幼い頃からかなり疑問に思っていました。

誰かと愛し愛されることを求めつつも、自分が女として幸せになることは想像出来ず、BLに慰められてる私のような自武女も多いのでは…と思い質問させて頂きました。

最近は日本でもBL作品の実写化、実写映画化が増えましたので、センシティブなジャンルではありますが扱って頂けると幸いです。
(Hさん)

基本的にBLって女性読者が大半なんですよね。
つまり、女性向けに描かれている物語ということであり、それを求める女子が多いってことでもありますね。

実は昔、どこかの雑誌社から「なぜ女性がBLにハマるのか?」という取材を受けたことがありまして、BL大好きな担当者さんと熱い意見交換をしたことを覚えております。

ただ、筆者もBL作品は少ししか目を通したことがないのでそのすべてを語れるわけではなく「おいおい、ちゃうで!」と思われる部分があるかと思いますので、その点ご了承くださいませ。

やはりいろんなケースがあると思いますので、いくつか見ていきましょう。

◎男女の恋愛は見たくねえんだよ!という心理。

主要な登場人物に女の子が出てくると、女子としてはどうしてもそこに感情移入しちまいますよね?

そして、その子の言動に振り回されたり、ドキドキしたり、喜んだり、悲しんだり、嫉妬したり、悔しがったりしてしまいますよね。

「もうそれがしんどいねん!」という心理からBLにハマりやすいと思うわけです。

で、これにはさらにいくつかのパターンがあると思っています。

1)現実の恋に疲れた逃避先として

男女の恋に疲れてしまい、もうそんな煩わしい関係のない世界に行きたい・・・なんて思いを満たしてくれるのがBLです。

そこでは美しき男子たちの色恋がきれいに描かれているわけで、それだけで「心が洗われる」ような気がするんです。(このセリフ、めっちゃよく耳にします。)

女の世界にありがちなドロドロな関係も、惨めで辛い思いをする女の子も出てこないわけですし、性的描写もあんまりない上に、あったとしても美しく描かれてます。

かつてゲイのクライアントさんが「あたしもBLは好きだけど、やっぱきれいすぎてこれは女の子の読み物だなって思ったもん。実態はもっとドロドロしてるし、葛藤ばかりよ。」とおっしゃってたのですが、BLて「ボーイズラブ」であって「同性愛」の世界を描いているわけじゃないんですよね。

だから、ノンフィクションというよりもファンタジーに近い物語だと思うのです。

それによって「現実逃避先」になるのだろうと考えられます。

2)男女関係に対する絶望感

女性としての自分を全否定している場合、男女の恋物語は痛くて見ることができません。

やっぱきれい、かわいい、かっこいい、そんな女の子たちが出てくるわけでして、ヒロイン役の女の子にコンプレックスを覚えてしまうことすらあり、感情移入先が見つからないのですね。

だからBLは安心して読むことができますし、アイドルを応援するように登場人物に肩入れすることもできます。

いわゆる「腐女子」のみなさまがここに該当することが多いと思います。

ちなみにかつて私は「腐女子」に関する取材を受けたこともあるのですが、彼女たちの中にはBLの中でも露骨な性的描写を好む人も多いようで、「女子であることを否定し、男子に生まれ変わりたい願望」も表してるのではないかと思っております。

◎安全な世界への逃避先

すでに述べたところと共通するものですけれど、BLの世界は登場人物にがっつり感情移入するわけではなく、むしろ、アイドルを応援するような気持ちで見ることができますので、自分の身(というか心)は安心・安全な場に置かれます。

つまり、推しの登場人物がひどい目に遭って「悔しい!かわいそう!ムカつく!」と感情は動くものの、それは自分の体験としてそうなるわけではありません。

「彼の気持ちを思うといたたまれない」というほどの距離感が保たれており、これは自分自身が心理的安全を確保している状態とも言えます。

逆に言えば、そうした逃避先が必要なほど現実世界では辛い状態なのかもしれません。

◎見知らぬ世界への好奇心

自立系な女子は時々「男同士の世界って憧れるわー」みたいなことをおっしゃるのですが、女子である自分にとって男子の世界は「禁足地」でございますから好奇心はいや増しますよね。

自分の入って行けない世界というのは、ある意味、見知らぬ海外への旅を想起させるものでもあり、純粋に好奇心が刺激され、満たされるプロセスでもあります。

「へー、そうなんだー。女の世界とは違うなー!」と目をキラキラさせてしまうわけですね。

ここに当てはまる方はBLも読むけど、ふつうの男女の恋愛モノも読む、という方が多いと思います。

◎アイドルに憧れる心理

すでに何度か出て来てますけれど、きれいでかっこいい男たちが登場するBLは言ってみれば旧ジャニーズの世界と近いものがあります。(現状でこの話はシャレにもならないものですけど苦笑)

だから、アイドルに憧れるがごとく、BLの登場人物を推す、ということが起こり得ますね。

BL好きの中にはこのルートをたどっている方も多いようで、アイドルだったらこのグループ、漫画だったらこのBL、みたいな感じで推してる方も多いと思います。

ざっと書き出してみましたけれど、ここでは「心が男子で、恋愛対象も男子」という女子は省いておりますのでご了承ください。

また、「純粋に物語が好き」とか「ストーリー展開が面白い」という楽しみ方もありますから、BL好きってのは麺たるに問題がある!なんて思わないで頂きたいと切に願います。

みなさまいかがでしょうか?
異論等ありましたらぜひまたお知らせいただきたいのですけれど、大雑把には当てはまるところが見つかるのではないでしょうか。

ということで、元夫からの虐待に苦しみ、離婚を考え始めた頃にBLにハマり出すという心理も何となく理解できたのではないでしょうか。

まあ、パートナーから暴力・暴言を受けるってのはものすごいダメージを受けるものですし、あまりに辛く、あってはならない現実だと思います。

人としての自尊心も傷つけられますし、女性としても絶望しますし、リアルに傷口が痛みますし、その分、回復にも時間を要するものです。

そんな状況にあるHさんでしたら、むしろBLという場所があって良かったんじゃねえかと思う次第です。

そもそも実母も女として幸せと思えず、自らもそんな目に遭ってしまったのであれば、男女関係に希望を持ちにくいと思うのですよね。

しかも、若い頃から恋愛しまくってたんなら「もうお腹いっぱい」になるかもしれません。

実家がメロン農家だったというクライアントさんがいたのですが、彼女曰く「子どもの頃から当たり前にメロンを食べてたから嫌いになった」と贅沢なことをおっしゃっていて、似たようなもんかもしれません。(え?全然違う?笑)

とはいえ、

>自分が女性として大事に、尊重されて愛される姿が全く想像出来ません。

と思っちゃうのは無理はないことですが、そういう風に思うということは、やはりそれを求めているHさんもいらっしゃるってことですよね。

恋愛しまくっていた頃はどうだったのでしょうか?
女子として大事にされたり、チヤホヤされたりしてきましたか?
それとも今から思い返せば、なんかそない大事にされてたわけではないとお感じでしょうか?

Hさんのプロセスとしてはここからが本番になるのですけれど、やはり母から受け継いだ、強い自己否定が問題を作っているのかもしれません。

「母が女として幸せではない」と感じてしまうと、自分が女性であることも否定したくなっていきます。

ここを元夫からの虐待につなげて考えるのは少々酷かもしれませんが、Hさんの中にはとても強い否定が存在しているのかもしれません。

例えば、イメージワークで「自分自身を姿見に映し出す」というものがあります。

どんな表情の自分が、どんな服を着て鏡に映っているのかを見ます。
その後、服を脱いで裸になった自分を映し出してみます。

そうすると心が傷ついている分だけ、全身が傷だらけのような、はたまた、ひどく汚れているような、そんなイメージが浮かぶことがあります。

女性として深く傷ついている場合、胸や子宮のあたりに深い傷を負っていることに気付かれる方もいます。

また、そんな傷を洗い流すべく浄化のイメージワークをすることがあります。

そうすると胸であったり、子宮や性器のあたりだったりに強い穢れがあり、しかも、それがなかなか拭えない、という経験をされる方がいます。

さらに、エネルギーの流れ的にもそうした婦人科系の場所がバラバラになっているような、分離してしまっているような、そんな印象を受ける方もいます。

それくらいひどく女性性が傷ついてしまっているのです。

だから、その女性性を癒していきましょう、という段階にまずは入ります。

先ほどのイメージワークもそのひとつですが、ふだんから自分をいたわるような、自分に優しくするような習慣を身に着けていくべく、生活そのものを変える提案もします。

それは仕事のやり方もそうですし、食事やファッション、部屋のインテリアに至る部分でも女性性の快復を目指していくものです。

「まず、自分が女性である自分を愛すること」

これを目指していくのですね。

Hさんのように元夫から虐待があったり、デリカシーのない父の元で育つと、危険物は外にあるわけで、体を防衛することに精一杯で、内側(心)まで気が回らなくなるものです。

今は自分の時間が作れる状況でしょうか?

もしそうだとしたら自分自身をいたわる時間を持つことを最優先していきたいところです。

さて、ここからいきなり話は飛躍しますけれど、Hさんは傷ついた男性を癒す才能があり、非常に豊かな女性性と女神性を持っている方なのです。

ただ、戦場を駆け巡る女神たちは自分の傷を放置してまで傷ついた戦士を助けようとしてしまうのでたいへん危険なのですね。

とはいえ、それは才能なので「もう男なんていらん!」と思いながらも、また傷ついた男に恋をしてしまう可能性も少なくないわけで、それまでに自分軸を確立しながら女性性を癒していくことをお勧めしたいものです。

そして、今は「セーフティゾーン」をBLから得ている状況かもしれませんが、できれば、リアルな人間社会においても「この人は大丈夫」という存在を作っておくのがお勧めです。

だれか心当たりはいらっしゃいますでしょうか?

友達や恩師などがそれに当たりますし、何ならお気に入りのカウンセラーを2,3人見繕っていただいて、勝手にセーフティゾーンに指定しても構いません。

また、もし、自武女らしく「毒を喰らわば皿まで」という精神で挑むのであれば、カウンセリングやヒーリングの手法を学んで「堂々と男どもを癒す女神になる!」と宣言されても良いでしょう。

少なくとも今はそれだけ傷ついた自分を草津の湯に浸けてあげるか、カウンセリング等を継続的に受けて癒してあげることをお勧めしたいところです。

母、父、元夫を手放しまくるべく、手放しワークを行ってもいいですし、リトリートセミナーももちろん超おすすめだし、女性性のグループセッションだって活用できますし、もちろん個人セッションだってあります。(根本の場合ね)

才能なるものもそこから開いていくでしょう。

でも、そういう運命にある方ってなぜか「守られてる」って感じられる場面も多いかと思うのですけど、そういう人もいなかったのかなあ?

◎オンライン:6/22(土)14:00-17:00 本気の手放しワーク・オンライン
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/52830

◎自分を癒すためにも活用できます!根本式アクティベーション・カウンセリング講座
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/52425

◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

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