ほんとうに「舐められてる」のかな?「頼られてる」をそういう風に受け取ってしまうほど自立しすぎているんじゃないのかな?



自立系な方々は自分に厳しいものですがもちろんそんな自覚はありません。
心がいっぱいいっぱいで余裕がなく、鞭を打ちまくっている状態でも、それに気付けません。
そういうときは人との関係もネガティブに見えてくるし、身近な人が問題を起こしたりするのです。
自立しすぎると様々なセンサーが麻痺するので、内側の問題が外側に現れてくるんです。

はじめまして
クリニック院長を20年しております 女性医師歴30年、根本歴9年です
よろしくお願いいたします

コロナで大型客船が入港できなかった頃に、このままじゃヤバい!と、クリニックの三密対策を断行しました
5類に移行し、という所で、片腕だと思っていたアサラーの社員が遅刻(電車の遅延)を度々するようになり、診療開始時間には間に合うのですが、始業時間には10~15分遅れてくるようになりました
彼女は入籍もし、漫画を描く副業も許可して、自分軸で働けるように精神的なサポートしてきたのですが、、このように私は患者さんにもスタッフにも舐められてしまします

親切にしたり、心を寄り添わせて話を聞いたりすると、“ご利用だけは計画的な人”が集まってきてしまいます!
何故集まるのか?理由が分かりません。

私は3人妹弟の長女で、父も医師、祖母(私の医大のOG)も女医、母は専業主婦で、機能不全家族で育ったと思います
こーゆー私に育ててくれたことは心から感謝しておりますし、社会的には立派な親、人から見たら理想的な家庭で育ててもらったことは今の私になる為に必要なプロセスだった事も十分分かっているのですが、人として自立できていない、未熟な両親であったと、今は解釈しています

多分、今回の人に舐められる、甘えられる、依存される、搾取される、問題も、覚悟さえ決まれば自分軸で向き合える気がしています

でも、覚悟が、、、
自武女ですから、覚悟さえ出来ればあとは進むだけです
覚悟ができればそーゆー人が避けていく事も薄々分かっています

根本先生、迷える女医に覚悟を決めさせてください!バキッと割りたいです!
よろしくお願いいたします

追伸】先生のYouTubeもよく拝見しておりますが、根本先生の真骨頂はやっぱりブログです!鼻くそをほじりながら~とか、肩の力を抜いてくれる語り口が本当癒されます。文字で人の心の中に入ってこれるのは才能だと思います。これからもブログ楽しみにしております。
(Mさん)

筋肉痛を抱える身としては「バキッと割りたい」と聞くと「腹筋?」と思ってしまうのですが、そういうことではないですよね?なかなかハードな足トレをした翌日からは便座に座ることすら苦痛になります。でも、ウンコは漏らしません。大人だから!!

さて、ウンコと言えば先ほどなかなかのサイズの鼻くそを発掘することができまして上も下も絶好調ゆえ、今日もいつも通り上品にお届けしたいと思っております。同志のみなさま、宜しくお願い致します。

一見、とてもネガティブに見える事象も角度を変えてみると才能じゃね?という見方をするって話を先日させてもらいました。

あなたの「才能」は「問題」という形で表面化するので、自分を変えなきゃ、直さなきゃと思ってしまいがちだけど、それは大きな間違いなのかもしれない。

才能ってのはな、問題として現れるんだよ、ということでして、まあ、クリニックの経営を30年間も続けられるだけの器も能力もある方だよな、というのが私の見解です。

なので私としては納得しましたので、さあ、その才能をどう活かしていこうね?という方向で考えたいのですが、「ほほー、あたしたちを舐めてんな?どうせ言っても分からねえと思って説明を飛ばそうとしてるな?」と裏番、女番長、姐さん、レディースのみなさまから呼び出しを喰らいそうですのでもう少し説明させていただくことにしたいと思います。どうせ舐めるなら違うものを舐めたいです!(きらきらしたまっすぐな目で)

>多分、今回の人に舐められる、甘えられる、依存される、搾取される、問題も、覚悟さえ決まれば自分軸で向き合える気がしています

というところで「覚悟」をテーマにされるのですが、「そーゆー人が避けていく」というのも大丈夫!平気!と思ってらっしゃるのでしょうか?

その覚悟ができないのは「みんなが去って行ったらあたしは寂しいじゃん」という怖れがあるからでしょうか?

なぜ覚悟ができないのだと思います?
おそらく仕事上は様々な決断が迫られるポジションかと思われます。
患者さんにはそれなりの覚悟を持って接していらっしゃると思います。

にも拘わらずそこで躊躇してしまうのはどんな事情があるからでしょうか?

私などは“職務上”“仕方なく”ひねくれておりますので、「舐められる、甘えられる、依存される、搾取される」と聞くと、ほんまかなあ?と思ってしまうのです。あくまで職務上ですよ。

それって「頼られる、アテにされる、信頼されてる、人望がある、頼りがいがある」ってことじゃないのかなあ?と思うのです。

なんで「頼られてる」が「舐められてる」と感じられるかってのはあとで話すのでしばらく待ちねぇ。

物語を見ていきましょう。

未熟な両親、機能不全な家庭で育った長女というのは「しっかり者」になるか「ヤンチャ者」になるかの2択と言ってもよく(でも結局は自立系武闘派女子になるんですけどね!)、前者を選択した場合は、家族の中で「ヒーロー/ヒロイン役」を務め、親や周りの期待に応え、彼らのメンタルをサポートしながらスーパー自立系女子として世に出ることになっております。

父母祖母妹弟を背負いながら神社の階段をうさぎ跳びするほどのトレーニングを幼少期から積んできているわけで、その体力、気力、根性はもちろん、それだけの人たちに頼れらるだけの器量を持ち、彼らを黙らせるだけの知能と実力を兼ね備えた人材になるかと思うのです。

ゆえに、Mさんが医師の道を選ばず、ふつうのOLになったとしても入社当日に同期を仕切り、第一四半期のうちに配属部署を手中に収め、1年も経たぬうちに支社を制覇されていたことと思われます。

もちろん畏怖と尊敬の念を込めて支社長からは「女帝」と呼ばれ、その名は遠く本社役員室まで轟くことでしょう。

そもそもバランスの法則というものがありまして、「ワンマン社長にイエスマン」「ヒステリックな母ちゃんに大人しい父ちゃん」「ケチな夫に散財する妻」という風に人間関係はバランスを取り合うものです。

ゆえに「超自立系女子」の周りには「超依存系男女」が集まることになっておりまして、周りのひとたちからあれやこれやそれやと「頼られる」(依存される)ことになるのです。

だから、虎の穴で修業を積み、長じてからも医師という過酷な世界で研鑽を積まれ、クリニックまで開いてしまうMさんは紛うことなき自立系女子であり、それゆえ、周りにはMさんを頼る人たちが集まってくるのも自然なことでしょう。

ただ、そこで様々な感情世界が渦巻いているものです。

それだけ自立し、優秀で、能力も高いMさんの周りにいる人たちは「Mさんはすごい!」と崇め奉ってくれるだけにとどまらず、「自分には敵わない」からの「どうせ自分は能力がない」という劣等感を刺激するに至りやすいものです。

そして惨めさ、無力感、敗北感からやる気を失い、モチベーションを見出せなくなっていくものです。

同様に優秀な経営者の元には無能な社員が残りやすくなり、それで経営者はますます自立を迫られ、それに伴いますます社員は無能化するという悪循環に陥ります。

そんな風に何とかしようとすればするほど逆効果になってしまうという事例を私もよく存知上げています。

「俺が頑張るしかない」「あたしが何とかするしかない」という状態はパートナーシップにも見られ、妻が自立すればするほど夫は依存してしまうのです。

これ、何が問題かといえば、その経営者が自分の能力を過小評価しすぎていることにあるのです。

Mさんも果たしてそうなのか?という点についてはもう少し詳細にお話を伺わないといけませんが、ただ、育ちやその実績から見てほぼ間違いないと思います。

だからもしMさんの「覚悟」というのがより自立を強めるものであるならば、私はそれをお勧めできません。

「自分軸」という目標も時に「自立」と誤解されることもあります(「自立」は「他人軸」です)。

この辺のハンドリングはけっこう難しく、逆方向に進んでしまうことも珍しくありませんから繊細な注意ならびに、他者からのアドバイスが必要となります。(つまり自己判断は危険なのです。)

それでアラサーの社員の遅刻という現象ももしかしたらMさんの自立し過ぎ問題が原因じゃないかと思うのです。

患者さんに舐められてると思うのも、「この人なら受け止めてもらえる。この先生なら甘えられる。」という“信頼”の表れではないかと思うのです。

でも、そういう風に感じられないのはMさんが自分に相当厳しい修行僧であるため、自分の能力、価値、魅力をちっぽけに扱ってしまってる故ではないでしょうか?

まあ、でもそこは客観的に評価するのって難しく、だから第三者の目が役に立つわけです。

昔からMさんの同業者の方とはご縁が深く、男尊女卑・権威主義との葛藤、同性の看護師さんとのバトル、ハードワークするしかない過酷な勤務形態、つぶしの効かない職務経験、クリニックの借金問題、男性医師以外とはなかなかご縁がない婚活事情、アルコールやギャンブル、セックス等の依存症問題等々、様々なお話を伺ってきました。

頭がよくて優秀でいい人が多いのは間違いないんですけど、周りもそういう人たちばかりですから自分の能力を低く見積もってしまったり、超ハードワーカーに囲まれていれば1日14時間勤務をこなしても「ふつう」としか思えなかったり、実は周りの人たちにものすごく気を遣う立場のためメンタル面への負担が大きかったり、立場上周りから頼られ過ぎて自立が加速してしまったり(それで依存症になりやすい)、とかなり過酷なんですよね。

それにプライドもあるから早々人に相談することもできず、ひとりで抱え込んで苦しんでいる方も多いと思います。

理性・理論・正しさがまかり通るせかいなので、本来、女性性が豊かで感受性も強い方であれば、医師を続けていくことすら苦悩になることも多いようですね。

Mさんが気品に溢れ、知的でクールでイケてる私のブログに惹かれるのも、そんな過酷な状況にいる中でいっぷくの安らぎを得られるからかもしれません。うん○(注:「。」が大きくなってしまっただけで決して伏字ではありません。)

「あなたがそれを問題と感じるのは、あなたがとても魅力的だからだ」という話をよくさせてもらってます。

「どうせ口から出まかせでしょ?」というサブい空気の中、その理由を説明させてもらうのですけれど、「Mさんの能力が高すぎるから周りの人たちが頼ってくるんすよ。舐められてるって感じるのはその能力を認めてないからっすよ」という風に。

自立が過ぎると自分に厳しいことも当たり前になるので、自らが自らに打つ鞭の痛みも鈍化します。

痛みが麻痺しているので、相当なストレスを溜め込んでいても、頑張りすぎて余裕を失っていることも、心が疲れすぎていることにも気付くことができません。

でも、心って強いんですよね。たくましいのです。

そういうとき心はMさんに「あんたの状態はこういうことやねんで」と“投影”を使って教えてくれます。

たびたび遅刻をしなきゃいけないくらい、Mさんの心がいっぱいいっぱいなんです。
「あ、あたしを舐めてる」と感じるくらい、Mさんが自分自身を舐めてるんです。(軽く見てるんです。)

自立し過ぎ問題を抱える人は自分がそうなっているとは感じられません。

だから、そうやって周りの人の様子を伺うんです。

同僚はどんな感じ?家族とは?友達とはうまくやってる?パートナーシップはどう?

自分の問題は周りの人たちに投影されます。

実は私事ですけれど、私も基本ハードワーカーなので、スケジュールを詰めすぎて余裕がなくなってくれると優秀なスタッフたちが問題を起こすなどのトラブルが起こるものです。

それは彼らが悪いんじゃなくて私のマインドの問題ですから、彼らを責めることはありません。

他にもいろいろなサインがありますが「外側に起きた問題は自分の問題である」という解釈をしていくのです。

それで「ああ、ちょっと頑張りすぎなのだな」と捉え、治療家さん、占い師、温泉、コンサル、バーのマスター、焚き火、セミナーなどを頼り、家族や友人と過ごす時間を意識的に増やして緩和させようとするんです。

Mさんの周りにも他に自分のマインドを投影する現象が起きていないでしょうか?

もし、自分のマインドを周りの人たちが見せてくれるとするならば、仮にその人をクビにしたところで問題は起こり続けるものです。

例えば、Mさんがそのアラサーの社員を切っても、また別の社員、もしくは新しいスタッフが何らかの問題を起こすことが想定できます。
もちろんそれは「遅刻」という形を取らないかもしれません。

だから自分が作っている自分自身の問題を解消することで、外側に起こる問題も解決していくのですね。

これはパートナーシップにおいても言えることでして、だからうちの読者のみなさまは野良猫と別れては野良猫と付き合い、ダメンズを手放しては再びダメンズを製造するというプロセスに勤しまれているのです。

外側に見える問題は自分自身の問題である。

自立系な方々には肝に銘じておきたいテーマです。

ということで、そんなMさんにおかれましては、客観的に自分を見つめ直す時間を作ってみるのも手かと思いますし、覚悟を決めるならば「自立を手放す」という方向に舵を切ってもいいのかも、と思うのです。

ここからはMさんの状況を詳細にお伺いしないと言えず、ゆえに一般論を語ることになるのですが、そろそろ「右腕」ならびに「マネージャー」を確立する時期に来てるのではないでしょうか?

すなわち、Mさんの首に鈴を付けられる人材なのですが、そういう方って現にいます?足りてます?

社員に副業を許可する寛容な経営者の側面を持っているのは素晴らしいことなのですけれど、その分、自分の負担が増えてるってことはありませんか?

「自分が何とかしなきゃいけない」という思いに縛られ過ぎていませんか?
また、社会的責任が重い仕事ゆえに、その心の内を吐き出せる場所をちゃんと作っていますか?
スタッフに対して弱さを見せることはできていますか?そして、彼らに自分を助けさせていますか?

以前、将来の進路に悩む女医さんが3回目くらいのセッションの際に「シラフでは素直に話せないので一杯飲んできました」とセッションルームにいらしたことがあります。
(この「一杯」というのは「たくさん」という意味のようです)

そこでずっと誰にも言えなかった秘密を酔いに任せていろいろ語ってくれました。
墓場まで持っていく覚悟をしてたそうですが、ひとりで抱えるには重た過ぎたようです。

その話を伺いながら逆に私は彼女の隠れた才能をあれこれ発見することに成功しまして「そっちで行きましょうよー!」という提案をしました。

「ほんとうにそれでいいんですかぁ?」と顔を赤らめながらおっしゃった彼女はまたたくまに人生を変えまして、医師を続けながらも好きなことをヤリまくる人生を送っておられます。

「弱さ」を嫌っちゃいけないんですよね。
もちろん、Mさんは謙虚な方だと思うので、自分のことを強いとかは思ってないし、優秀とも大して思ってないかもしれません。

けれど、幼少期から自立しなければならない環境にいた分だけ、頼る、甘える経験ってあまりに少なかったと思うのですよね。

そうすると周りには寛容に、優しくする一方で、自分には相当厳しく、積載重量オーバーな状態を作り出してしまうのです。

ということで、まさに「お大事に」という言葉をお送りしたいと思います。

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