あなたの「才能」は「問題」という形で表面化するので、自分を変えなきゃ、直さなきゃと思ってしまいがちだけど、それは大きな間違いなのかもしれない。



私たちの才能はそれが才能だと気づいていないので、それを問題だと思ってネガティブなに解釈をしてしまうものです。
そうすると全然逆の方向に意識が向いてしまい、ますます問題が大きくなりやすいのです。
「問題の陰に才能あり」。むしろ、その問題から才能を導き出してみると生き方がぐっと楽になり、日々が楽しくなってくるのです。

「才能って、ほんとに分かりにくいというか受け取りにくいというか気付きにくいもんだよねえ・・・」というお話です。

昨日、オンラインでの1DAYリトリートセミナーをしてました。
オンラインでは初でしたが、あっという間に終わってしまい、個人的にはまだまだこれから!といういい感じのところで時間が来ました。

この手のセミナーは大好きなのでいつまででも続けられてしまいそうなことが怖いです。
(それでリトリートセミナーも2日間から3日間に広げ、さらに4日間とかも考えるほどでして)

その中のセッションで冒頭の話が出たわけです。

例えば「姫」の才能をお持ちの方って少なくありません。
私の読者・クライアント様の中には姫のくせに庶民や奴隷になろうとして立派な武闘派女子として問題を多数抱えている方がいらっしゃるので「姫は姫らしく」という標語を掲げているわけですが、この「姫」という才能は受け取りづらい才能の中でも際立って受け取りづらいもののように感じています。(同様に「王子の才能」というのもあり、こちらも受け取りづらいものですね)

「姫」というのは何より周りから慕われ、かわいがられ、時には崇められるような立場です。

彼女が行く先々で周りの人たちは彼女を気遣い、なるべくお手を煩わせぬよう動いてくれます。

そして「姫は何もせず、そこにただ座っていてください」と言われ、周りよりも一段高いところに用意された最も豪華な椅子に案内されます。

ま、姫だから当然っちゃ当然よね。

しかし、自分を姫だと知らず、一般庶民と信じているとその状況を次のように誤解します。

「あたしは何もできない、みんなの役に立てないポンコツなんだ。」
「自分がいるだけで周りが気を遣う。あたしは誰ともつながれない。孤独だ。」
「こんな自分はいてもいなくてもいいのだろう。むしろ存在が迷惑なのではないか?」
「何もせずボーっとしてたらいいって言われるたびに申し訳なく思う」
「どこに行っても浮いてしまい、居場所がない」
「あたしは全然自立していない。ずっと周りの人に面倒を見てもらってる」

そして、そんな状況を改善せねばならぬ!と思い、頑張って自立しようと思うのですね。
それで手に職を付けてみたり、一般企業に就職したり、彼氏を作ってみたりするのですが、やっぱり行く先々で待遇は変わりません。

昨日フォーカスパーソンに当たってそんなシェアをしてくださった姫は国家資格を持っているにもかかわらず、「あなたはただいてくれるだけでいいから」と言われ、資格をあまり活用できずに悶々としながら仕事に従事されていました。

そうするともと自立しなければ!戦力にならなければ!みんなに認められ、必要とされる人材にならなければ!と思って頑張るのですけれど、周りの人たちはそれを「姫のご乱心」と受け止めて生暖かく見守ってくれるので張り合いもへったくれもありません。

さらに姫であることに嫉妬して、嫌味や攻撃としてやってくることもあります。

また、姫は特別待遇を受けるのでどうしたって周りと馴染めず、それが寂しさを募らせ、いつも自分はひとりで、誰も自分と対等に話してくれない、という問題になることもあります。

そこでそんな姫マインドがもたらす「効能」を「欠点・短所」と捉えてしまい、激しく自己肯定感を落としてしまうのです。

つまり、姫であることを知らないがゆえに、姫であることがコンプレックスにすらなってしまうのです。

そこで「まあ、あんたは姫だからねえ」と言われ、「は?なにそれ?」と思いながらも人生を振り返ってみるとその証拠となる事実が次々と浮かび上がってきます。

「そう言われてみればどこに行っても良くしてくれることが多いような」
「母や兄から『あんたは何もしなくても許されていいわねえ』と嫌味を言われたことがある」
「周りの人がかいがいしく私のために動いてくれることが多い」
「あなたはそこにただいてくれるだけでいいの、ってよく言われる」

「姫がいるだけで周りは元気になるし、姫のために頑張ったり、姫に尽くすことが周りの人たちの喜びになる」という価値は何物にも代えがたいのですが、それを受け取れってのは難しいですよね。

しかもこれは「身分」ではなく「才能」の問題ですから、パッと見は一般庶民なわけですし、生い立ちだってふつうっちゃふつうだし、学習院初等科に入学したわけでもないですから、その自覚を持つことは非常に難しいものです。

だからこそ、自分の才能がコンプレックスになって疎ましくなるのですけれど、でも、それを才能として受け止めればいかようにもそれを活かすことができます。

「存在しているだけで価値がある」ということを胸に刻まなければいけないのがこの姫でして、自分の存在が周りの人たちに与えるものをしっかりと受け止めていくと良いのです。

・・・ま、要するに自由に好きに生きればいってことなんすけどね。

そして、この姫マインドは女性である以上、誰もが量の違いはあれ持ち合わせているものですし、出身、学歴、職歴、外見等々の要素とは全く関係ありません。

似たような才能で受け取りにくい、気付きにくいものの一つに「ハブ」というものがあります。(正式名があるのかもしれませんが知らないのでそういう風に呼んでます。)

「ハブ空港」の「ハブ」でして、元々は車輪の真ん中にある軸の部分を指します。

「ハブ」の才能を持つ人ってのは人と人とをつなげることが得意な人で、人当たりが良く、付き合いも良く、フットワークも軽く、ノリも良かったりするので人気者であり、友達や知人がとても多いんです。

だから、Aさんが何かに困って彼に相談すると「あ、それならBさんって人がいて、何とかしてくれると思うよ!」と紹介してAさんとBさんをつなげますし、Cさんが「こんど福岡に出張するんだけどどこかいい店知らない?」って相談すると「福岡ならDさんとかEさんがいるからお勧めの店、聞いておくよ」と答えたりします。

つまり、人望という才能があり、このタイプは間違いなく大器晩成型になるのですけれど、問題は「自分は何もできない」という点で、「僕はAさんの相談にも乗ってあげられないし、Cさんに店を紹介することもできない」と悩んでしまうのです。

この「ハブ」の才能を持つ人はそれだけ顔が広いし、どこに行っても友達を作ってくる人なので、際立った個性や特徴を持たないのが特徴と言えるのです。

別の没個性ってわけではありませんが、「僕の周りの人はすごい人ばかりなんだけど、僕にはこれといったものがない」という風に比較の罠にハマると自己否定が癖になるのです。

いわば道先案内人であり、現代のリーダーシップのひとつであるのですが、「自分は何者か?」というアイデンティティが迷子になってしまうので、特に若い頃はほんとうに自分に自信が持てないんです。

しかし、そうした顔の広さや人望は年と共に力を持つようになっていきます。
それは付き合っている周りの人たちが力を付けたから、必然的に彼も力を持つことになるのです。

だから、このタイプの人は自我を捨てて、その才能に価値を見出すことで、その人脈の広さを活かしたすごいチームを作ることができるのです。

「自分が金持ちになるよりも、金持ちの友人を5人持てば毎晩銀座で寿司が食える」なんてたとえ話がありますが、これがまさに似合う人ですね。

「華がある」という才能がある方って私のクライアントさんに異様に多く、カウンセリングでもそれをよくお伝えしてるような気がします。

自立系武闘派女子には多いのかもしれません。

「華がある」という才能を持つ方も「姫」とちょっと似ている部分があり、つながりが築きにくくて孤独を感じたり、居場所を感じにくかったりするものです。

「どこに行っても浮いてるような気がする。」
「何かと目立ってしまい、目を付けられて攻撃の的になることがある。」
「だから気配を消して大人しくしてるのだけどなぜか目立ってしまう」
「何もしてないのに周りから嫉妬される」
「ふつうにしてるだけなのに勝手に恋敵にされる」
「ちょっと仲良くしただけで噂になってしまう」
「自分と対等に話せる人があまりいないような気がする」
「知らないうちにファンクラブが設立されている」

このタイプはセクシャリティがとても強いので、性的なトラウマを抱えることも多いものです。

さて、ふつうにしてるだけで目立ってしまったり、目を付けられたり、攻撃されたりするのって嫌ですよね。

そこで「たたかう」「かくれる」というコマンドが選べるのですが、「たたかう」を選んだ場合は、「女番長」とか「女帝」とか「姐さん」と呼ばれる道を進み、「喧嘩上等」な「筋金入り」の武闘派女子の道を歩むことになります。

一方、「かくれる」を選んだ場合は気配を消して大人しくしているのに陰口を叩かれたり、気の強い女子からライバル視されたり、変な噂を流されたり、クラスのイケメンもしくはヤンキーから告白されたりするので、根本先生からは「ああ、裏番張ってたのね?」なんて言われて「筋金入り」の武闘派女子の道を歩むことになります。

ただ、目立ちたくないのに目立ってしまうのはなかなかプレッシャーがかかるものでして、誰もが振り返る美人ならまだしも「外見はふつうだし、スタイルだってとりわけ良いとも思わないし」ということで、なぜ自分がそんな目に遭うのかが理解できず、その結果、社会に怖れを抱き、人目を気にしながら神経をすり減らす人生になりやすいものです。

先日もそんな方をカウンセリングさせていただいたのですが、「自分に相応しいステージを用意してあげよう」という方向を見ていくものです。

この才能を持つ方ってカリスマ性があり、影響力を強く持っています。(自覚はないけど)
そして、なぜか人から好かれる/惹かれる魅力があるんです。(自覚はないけど)

だから、それをちゃんとしっかり心して自覚し、その才能を活かせる場所を見つけていくとどんどん生きやすくなります。

30を過ぎてアイドルとしてデビューするという手もなくはないですけれど、別にそれは家庭の主婦としてでもいいですし、職場を取り仕切るお局様ポジションでもいいですし、夜のお店で人気のママになってもいいですし、人前に立つ仕事をしてもよいですね。

ただ、抵抗・反抗しなければ自然とそういうポジションに立つ運命にあるはずなので、多くの場合、「頑固さ」がネックになっているものです。

そして、この人たちも「何もせず、そこにいるだけで価値がある」ものでもあります。

さて、ここまで読まれてきて「もしかして、あたしもこのタイプ?」と思ったとしても、なかなかそこに確信を持つには至らないと思います。

「確かにそういう傾向はあるけれど・・・でも、あたしの場合は違うんじゃない?単なる自意識過剰なんじゃない?」とか思っちゃうんですね。

目に見えない才能、その中でも分かりにくい才能に関してはそれを自分で気づくってこと自体が難しいのかもしれません。

なので「当てはまるなあ」と思われる方はそういうこともあるのか・・・とただ思っておいていただければよいかと。そして、何かの機会に根本先生から「まあ、あんたは姫だからな」とか言われたらよいと思います。笑

で、多くの場合、こうした才能は「問題」として現れます。

「どこにも居場所がなく、戦力になることもできず、無能なポンコツなんです」
「周りにはすごい人が多いけど、自分には何ら特徴がなく、つまんない人間なんです。」
「どこにいても浮いてしまって変な噂を立てられるし、たぶんすごく性格が悪いんだと思います。」

カウンセリングでもはじめはそのようにシェアされるわけです。

私たちは問題が起きたときにまっさきに「自分が悪い」と思います。
自分の何かが間違っていて、おかしくて、ダメだから問題が起こる、と思うのです。

だから、そんな自分を直さなきゃいけない、ちょっとでもまともにならなければならない、欠点を直して少しでもマシにならなきゃいけない、と思います。

それでスキルを磨こうとしたり、資格を取ったり、性格を直そうとしたり、目立たないようにしようとしたりするんです。

そこでカウンセリングを受けると、やはりカウンセラーも一般的には問題点を探し出して直す(癒す)ということをしようとしますから、「居場所がないってことは心を開いて人とつながることが苦手なのかもしれません。人とのつながりを感じられるようになりましょう。」とか「今の自分にできることを一生懸命やりましょう。それで自信を付けていきましょう。」とか、もちろんそういうアプローチも間違ってるわけじゃないですけれど、そうやって問題点に目を向けていくことが多いと思います。

でも、確かにそれもアリなんだけど、、、ほら、「問題の陰に才能アリ」っていうじゃないですか。

ってことは、そうやって出てる問題の裏側には才能が隠れてるってことだよね?ってことは、その問題って才能の裏返しってことだよね?という解釈も可能だと思うのです。

だから「まあ、あんたは姫だからねえ。一般庶民とつながろうとすると相手が『怖れ多すぎます、姫様』と遠慮しちゃうと思うんだわ」という見方を私はしていくのです。

それで「姫は姫らしく!ニコニコしながら受け取っとけ!それが庶民に喜びを与えることになるのだ!」とお伝えし、今後、一人称を「あたし」から「わらわ」に変更することを強く推奨するのです。

そうして「姫らしく生きれば幸せだよね?だって姫だもん。」という方針で、どうしたら姫らしく生きていくのか?(=ライフワーク・デザイン)をしていくわけです。

その方が負担なく、また、ワクワクしながら、面白がりながら今日から生きていくことができると思うのです。

「ああ、姫なのかあ」「ハブ男なのかあ」「華があるのかあ」と思いながら日々を生きているといろいろなところで辻褄が合ってびっくりすることが増えると思います。

そしてなによりも「自分はダメなんだ」という自己否定から解放されますからとっても心は楽になります。

とはいえ、そんな中でも壁にぶつかることはあるでしょう。

「わらわが姫だとするとわらわの愛しい人は王子様ということになるのか?そんな王子様はどこにおるのじゃ?アプリで見つかるものなのか?」とか「姫でいると手持無沙汰なのじゃ。わらわが庶民のためにできることって何があるのじゃ?」などの疑問が出てきたら、わたくしめに下問していただきましたら「姫様、長らく庶民のつもりで生きて来られましたので受け取ることが恥ずかしく感じておいでです。その恥ずかしさとは向き合われた方が良いかと思われます。」と静々とお答えさせていただく所存です。

才能を見つけ、それを活かす方向に進み、そこで障害物が現れたら、そこでの問題と向き合えばよいという考えなのです。

リトリートセミナーってのは基本的にそんなセッションばかりをしておりますので、自分の才能やその発掘に興味を持たれましたらぜひとも参加を検討していただければ幸いでございます。

◎東京:2/10,11,12 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

また、そんな根本のカウンセリング・スキルを学ぶ講座がスタートします。

◎東京:1/27,28 根本式アクティベーション・カウンセリング講座<DAY1><DAY2>
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51430

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才能は問題としてあなたの前に現れる〜姫、ハブを例に〜


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