口下手で、自分のことを話すのも苦手な自分は個人事業主として安定した生活を送るのは難しいんでしょうか?



確かに発信したり、人に話したりすることは大事なことですけれど、それが苦手ならば無理やり頑張っても逆効果になりかねません。
それよりもワクワクしてることを仕事にできたのだから、そのワクワクのエネルギーを育てて大きくしていく方が集客だってうまく行くと思うのです。

いつも楽しく毎日を生きるアドバイスをありがとうございます。
10数年前まではモラハラな夫とがんじがらめな 旧家に嫁いで、生きてるのか死んでるのか分からない生活を送っていましたが、根本先生と出会い、シングルになり仕事もやりたい仕事を見つけ、つい最近個人事業主にまでなりました。
やりたい仕事で個人事業主になったので、大きな不安や心配はないのですが、やっぱり仕事は安定してないのが少し不安材料ではあります。
同業者から、下手に宣伝するよりも今自分がやってることをワクワクして話すと仕事に繋がるよと言われました。
まさにそうだと思うし、実践したいのですが、私自身が口下手なので、自分から自分のことを話すのが苦手です。
どうも自慢や宣伝のように聞こえてしまうようで、うまく話せません。
心の持ち方で変わるのであれば、是非ご教示いただきたく、メールいたしました。
宜しくお願いします。
(Aさん)

まあ、私の場合は「話したくなかったら話さなくてもいいんじゃない?」という風にお伝えすることになるわけですが、それだけだといい加減な奴だとバレてしまいがちなので、あれこれとそれらしきことを語ってお茶を濁してまいりたいと思う次第です。はい。

それにしても典型的かつ模範的なな自立系武闘派女子の出世物語ですよね。
結婚を機に虎の穴での修行を長年積まれ、見事結願してシャバに出たのちは、ヤリたい仕事に取り組んで個人事業主まで成長されるとは!!さすがです!見事です!!

>同業者から、下手に宣伝するよりも今自分がやってることをワクワクして話すと仕事に繋がるよと言われました。

確かにその通りあので、デキる方は実践した方がいいと思うのですが、

>私自身が口下手なので、自分から自分のことを話すのが苦手です。

ということであれば無理にせんでもええんちゃう?と思うんですよね。

自慢話や宣伝みたいになっちゃいそうで話すことに抵抗があるって時点で、話すことにワクワクしないでしょ?

ワクワクする話はワクワクしながらじゃないと伝わらないですよね?

緊張でガチガチになりながら、話すの嫌だなあと思いながらワクワクする話をされても全然伝わらないですよね?

だから、無理にせん方がいいんじゃない?と思うのです。

私たちのコミュニケーションって言葉以外もたくさんありますよね。

「メラビアンの法則」って聞いたことがありますが?
私たちのコミュニケーションって言葉が7%、声が38%、その他が55%らしいんです。(その他とはボディランゲージとか絵とか図とか)

言葉そのものが持つ影響力って7%しかなく、その言葉をどういう声で、どういう態度で伝えるか?の方がはるかに重要ってことです。

だから、同じ言葉を聞いてもスーッと入ってくる人もいれば、なんか抵抗がある人もいる。素晴らしい話をされてるんだけど声が苦手で聴きたくない。いい話をされるんだけど態度が悪いから拒否してしまう、ということが出るのです。

逆に言えば、言葉に頼らずともコミュニケーションは可能ってことなんです。

そして、カウンセラーとしての私の経験上、その人が醸し出す雰囲気が一番説得力があると思っているのです。

1対1でのカウンセリングで例えてみましょう。

かの有名で著名でスーパーカウンセラーである根本先生のカウンセリングを受けられるということで“初めて”お会いするクライアントさんはガッチガチに緊張されていらっしゃいます。

だから、相談しようと思っていた話も十分できませんし、終わった後に「ああ、あのことも話せばよかった!」と後悔することだって少なくないでしょう。

なので、事前アンケートをお渡しして相談内容を書いてきていただくようにしているのですが、実は私、その内容やお話よりもその人の雰囲気みたいなものを見てるのです。

緊張してうまく話はできていないけど、ふだんはきっと饒舌だろうなあ、とか、けっこう面白いキャラなんじゃないかなあ?とか、大人しくみられるだろうけど中身はガチの武闘派なんだろうな、とか、セクシャリティがかなり強いんだね、とか、自立系の生き方をしているけれどほんとは女性性が豊かなんだろうな、とか。

それであれこれ質問していく中で、「ああ、やっぱりガチの武闘派や。こいつを敵に回したら相当厄介やな。そうと知らず大人しそうだからと安易に近づく男たちはほんと命知らずだよな」と確信を持つに至り、それをお伝えすると「そう!そうなんです!ほんと!何人六甲山に埋めたか!」とおっしゃるわけです。

まあ、この話は先日実際にあったやり取りなんですけれど、そもそもカウンセラーってのは表面的な言葉ではなく、その裏側に流れてる感情の方に注目していますから、うまく話せるかどうかってのはあまり重要じゃないのですね。(なので安心してね!怖がらないでね!ということを伝えたいらしいです。)

で、これはカウンセラーだから特殊なのか?というと実はそうではなく、誰もが無意識にヤっていることなんですよね。自覚してないだけで。

だから「なんかあの人、イヤな感じがするんだよね」とか「この人とは合わないわ」とか「なんかいい感じじゃない?」とか思うわけです。

で、ここからがちょっと怪しい話。

そういう雰囲気が伝わるのって直接会ってるときだけじゃないのですよね。

LINEのやり取りだって、メールだって、自分が発するエネルギーは相手に伝わっていくのです。

メールの文面から醸し出される雰囲気って何かしらありますよね?
丁寧な文面だけどなんか怒ってるんかなあ?とか、この人、なんかキラキラしてんなー!とか。

LINEのやり取りをしていてなんか相手のご機嫌が斜めなような気がして、「自分がイライラしてるからそう見えるのかな?」と思うこともありますよね?

確かにそれもあります。だから自分の気持ちをチェックしてみるのも大事です。
でも、相手もイライラを押し殺してLINEしてきてる可能性も排除しないでいいのです。
(こういうのを感情の共鳴作用と言います。)

そして、実際にそういうやり取りをしていなくてもその雰囲気は相手にちゃんと伝わるのです。

Aさんがどんな感じで情報発信をしているのかは分かりませんが、もし、何かしらSNS等で発信をしているなら、そのワクワクしている気持ちはちゃんと相手に伝わってるってことなんです。

なんならそういう発信をしていなくても、自分がワクワクしながら楽しんでいたらなぜか人が集まってくるんです。

だから、「発信するのが苦手なんだけどしなきゃお客様来てくれないし、頑張って発信しなきゃなあ、イヤだけど・・・」と思いながら無理にテンション上げて発信していると、そのすべてがフォロワーに伝わっちゃうと思った方がいいんです。

人って目に見える情報を重要視するものですけど(特に理性的な方ほど)(一説には74%が視覚情報って言われますが)、目に見えない情報もちゃんと受け取っていて、それが決断にもちゃんと影響を与えるのです。

だから「すっごくいいこと書いてるけど、なんか胡散臭いんだよなあ」なんてことも伝わってしまうのです。(え?それお前のことだよって思った?え?バレてます?涙)

なので、自分のことを話すのに抵抗がある場合、それも伝わってしまうと思った方がいいんです。

ただ、「この人、自分のことを話すのが苦手なんだろうなあ」と伝わることが悪いわけでもありません。

「それだけこの人、一生懸命やってるんだな」という風に思ってもらえるからです。

だから、結論としては

「自分のことを話すのが苦手だけど、やらなきゃいけないと思ってイヤイヤやるとそれが伝わってしまうからやめたほうがいいよ。でも、苦手だけど頑張りたい、克服したい、と思うなら、その前向きな気持ちもちゃんと伝わるからやったほうがいいよ」

というのが私の提案になります。長いでしょ?だから冒頭にはツカミで短くまとめちゃったの。そう、カウンセラーからの提案ってそういういろいろな可能性を見るからなんだかんだ長くなっちゃうのよねー。

実際に発信をしなくても、相手とやり取りしなくてもちゃんと伝わるってのは不思議に思われるかもしれません。

私も正直、そんなことは信じておりませんでした。
でも、この仕事をやっているとそうとしか思えないできごとにいくつも遭遇することになりまして、ああ、ちゃんと人と人とはつながってるんだなあ、と思うようになりました。

夫婦関係の再構築に挑んでいた奥様の話です。

夫が浮気をしてその相手に本気になり、相手の家に入り浸るようになって自分の家にはほとんど帰ってこなくなりました。

奥様が仕事などで家を空けている間にこっそぢ戻り、自分のモノを持ち出していましたし、「離婚の覚悟ができたら連絡して来い。それまではやり取りしない」と宣言され、何を伝えても既読・未読スルーでした。

そんな状態からのスタートでしたが、カウンセリングを受けながら彼女は自分自身を変えることにエネルギーを注いでいきました。

もっと自分を愛すること、自分らしく在ること、今まで封印していた自分を解放していくこと、こんな状況にありながらも日々を心地よく、楽しく過ごすこと、女としての魅力を磨き、自信を取り戻していくこと。

そんな風に自分を磨き続けて半年くらいが過ぎた頃、ふと「もう離婚してもいいかなー。なんか旦那がいなくても毎日楽しいしなー。今のあたしならいい男が現れそうだな―」とウキウキし始めたとき、いきなり朝出掛ける準備をすると旦那がいきなり帰ってきて土下座して謝罪し、やり直したいと言い出したんですね。

で、まあ、戸惑いながらもとりあえず仮採用として受け入れましたが、以前の夫とは豹変していい人になっていました。

こういう事例がけっこうありまして、そりゃあ偶然なのかもしれませんけどね。

とあるセラピストの例なのですが、Aさんの参考になるかもと思って紹介させてもらいます。
この方の経験があるから私はお弟子にもクライアントさんにも発信が大事!絶対必須!とは言えなくなっちゃったって話です。

彼女は離婚したのちフリーでサロンを開いたのですが、SNSは苦手、文章を書くのも苦手で何も発信らしい発信はしていませんでした。

彼女は自分の施術を通じて癒しを与えることに無上の喜びを感じていましたが、そんな状態ですからほとんどお客様はいませんでした。

それでも過去のお客様とかたまたま看板を見て問い合わせてくださった方がちょこちょこ来てくださってたのですが、家賃にすらならず財産分与でもらったお金や自分がコツコツ貯めてた貯金を切り崩して生活していました。

元々離婚前からカウンセリングに来られ、その後も恋愛相談を主にしてたのですけど、やっぱりサロンの集客のことで頭を悩ませていたので、「今すぐに食えなくなるわけじゃないからとりあえずひとりひとりのお客様を喜ばせることに全集中しようぜ!」みたいな話をしてました。

彼女、すごく楽しそうに幸せそうに施術していて、そうした雰囲気も良かったのでしょう。
気が付けばリピート率はほぼ100%、そして、その人たちからの紹介もどんどん増えて行きまして、ものの半年で枠がほとんど埋まる状態になっていました。

なんか理想的な売れ方ですけれど、元々ハードワーカーな彼女なので、その後は「あんた、仕事に夢中になると男のことが疎かになるから仕事量を減らせ!」という提言をよくしていました。

噂によればコロナ中もお客様が減ることなく、相変わらず好調みたいです。

なんかとても理想的な集客なのですが、彼女、ほんと嬉しそうに施術してくれるんですよね。(カウンセリングのあとに何度かしてもらったことがあるんです。)

その雰囲気を知れば友達に紹介したくなるし、その友達もまた友達を紹介したくなるし、とてもいい客層に恵まれて仕事もできますよね。

そういう事例をあれこれ目にしてくると、ハウツーやノウハウやテクニックも大事なんだけど、それ以上に「自分がどう在るか?」が大事なんだな、と思うんです。

どういう心持ちで話すのか?
どういう思いを持ってお客様と接するのか?

それがワクワクしているのであれば、勝手に輪が広がってくると思うのですね。

「ワクワクして話すと仕事に繋がるよ」という同業者からのアドバイスもごもっともなのですが、「話す」の部分をカットしても同じことが起こると思うのです。

エネルギーって伝播していきます。これは確実に。間違いなく。
だから、自分がワクワクしていれば、勝手にお客様は増えていくと思います。

ただ、ここでポイントが一つ。

「思い込みが現実を作る」ということ。

もし、「ほんとうはワクワクして人に伝えないと仕事にならない」という思いが強いと、その思い込みが「人に伝えてないあたしはダメだ」というエネルギーを作ってしまうんです。

「ワクワクしながら人に話せなくっても全然大丈夫~♪」とどれくらい信じられるかがポイントかな?と思います。

先ほどのセラピストの方は「あたしSNSとか苦手だし面白く感じないからやんない」と決めていました。(だから「それは自分がやらなくてもお客さんにやってもらえばいいね!」と伝えてました。)

同業者や先生が言う言葉って、それが正しいと思ってしまいがち。
でも、それが自分に合うかどうかは分かりませんし、正しいことができない自分はうまくいかないと思い込みがちですよね。

だから、「それはひとつの考え方だよね」とちゃんと壁を作っておいた方がいいと思います。

ちなみに今日の話はパートナーシップやその他人間関係にも言えることなので、やはり「今を楽しむ」「ワクワクすることをする」「自分を笑顔にしてあげる」という、自分のあり方に目を向けることが大事なんじゃないでしょうか?

◎そんな自分のあり方を見つめ直し、より良い方向に変えていくのがリトリートです!

東京:2/10,11,12 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
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戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)

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