昭和な父とどう向き合ったらいいのか?そして、その恩恵とは?



昭和なお父さんと向き合おうにもリアルにやっちまったら話が通じないゆえ余計に傷ついちゃうこともありますよね。
そう、大事なのは「今の」お父ちゃんではなく、「子どもの頃の」お父ちゃんなので、リアルパパと向き合うのはオプションなのです。

根本先生、初めまして。
いつも先生のブログをよんで、己と向き合う30代ロックウーマンです。
ネタになればと思いメールいたしました。

私は過保護で過干渉な両親の元そだてられました。
ただ、私の感情は受け止めてくれないタイプで、特に父親は相手の感情を全然読み取れず空気も読めない人で、決めつけが激しく、行動や感情をコントロールしてきました。(辛いと言っても『くだらない』『そんなことない』と言われる、欲しいものではなく親が与えたいものをもらう等)
そんな私は仕事関係の異性に対して、日頃からかなり厚めに心のガードをはって接してしまいます。とにかく絶対に舐められたくない、下に見られたくないという気持ちからです。
私の提案に意見されると、意固地になって喧嘩腰になってしまいそうなこともしばしばで…
これが女性相手になると全然感情は昂りません。
ちなみに恋愛では自分が下、相手が上という考えにいつもなってしまい、破綻します。

怒りや対抗心を感じるのは異性だけなので、父親との関係に原因が?と思うようになりました。
今でもたまに父親と話す時は、いつ爆弾が飛んできても冷静で入れるよう、かな~りガードを張って接しています。
正直、人の意見は全く聞かない人なので、己の傷を癒すために向き合おうと思えません。(傷が増えそう)
こんな私は一体どこから手をつけるべきでしょうか?
よろしくお願いいたします。
(Yさん)

心理学の教科書に載せても良いほどの典型的な状況ですねっ!

まずはなんでそうなっちまうか?という点についてさらっとお話しておこうと思います。

父=空気読めない。決め付けが激しい。コントロールしてくる人。

そんな父が母とタッグを組んで「過保護・過干渉」だったわけですから、結果的にそんな父とは心理的にとても近い存在ってことですよね。要するにファザコンってことなのですけれどね。

で、そうすると「異性」には「父」をとことん投影するようになるものです。

そして、「父」にされたことをされぬよう固くガードをしたり、抵抗を示したりするわけです。

だから、男から何か言われたらムキになって対抗心を燃やしてしまうわけです。

ところが長年父からは「下」に見られてきたわけですよね?
となると、恋愛すると知らんうちに自分を下に入れてしまうようになるものです。

舐められねーぞ!下に見られねーぞ!と決意するにもかかわらず、自ら下に入ってしまうわけですから「くそーっ!!」と地団駄を踏むのも無理はありませぬ。

それがクセになってしまうのですね。

そういうわけでYさんもお気づきのように父との関係が男性に対するイメージとなってるので、まあ、職場でも恋愛でも問題が現れやすいと思います。

で、じゃあ、そんな父と向き合ってその問題を解決しようと画策するのはいいのですが、ここでものすごく重要なのは向き合うべきは「リアルパパ」ではなく、「自分の中にいるパパ」なのです。

これはママにしても元カレにしても「向き合う」ってときは実際のご本人というよりも、自分の中にいるその人と向き合うことが大切なのです。

つまり、リアルパパはオプションみたいなもんでして、「まあ、実パパと仲良くなれたらそれは良いことだけど、それがすべてってわけじゃないよね」という話です。

例えば、幼少期は厳しく、ガンコで、感情的な父で、そこでいっぱい葛藤を抱えたとします。

しかし、年を取って丸くなり、孫を与えれば「は?あんたそんな笑うことができたの?は?そんな優しい声出せるん?」なんて変貌を遂げた父にはかつての面影はなく、その父と仲良くなれたとしても、子ども時代のトラウマはあんまり癒されないものです。

また、よし!父との問題を癒そう!と思っても、肝心の父が他界してしまっていたら向き合えないことになっちゃいますよね。

「内なる父」と向き合うことが大切なのです。

だってYさんが傷ついたのは子どもの頃であり、思春期の頃なわけですから、その当時の父と向き合うことが必要なのですね。

これはケースバイケースということになってしまうのですけれど、両親との関係を見つめ直していく際に、「今はリアルパパ&ママとは向き合わない方が良いね」というケースもあります。

せっかく内なるパパ・ママと向き合い、いい感じに変化が表れてきたのに、ここでリアルなパパ・ママと対決してしまったらヤバいな、と思うケースです。

そういう場合は「もうちょっと待ってからにしようねー」なんて風に見まして、パパ・ママへの意識が変わると不思議とパパ・ママの態度も変わるので、それを待つこともあるんです。

武闘派女子ってのは「思い立ったら吉日」とか「早く何とかしたい。早く何とかしたい。早く何とかしたい。」とかイラチな奴が多いので、すぐに動きたくなってしまうわけです。だから、よく手綱を引かなきゃいけなくなるわけで、私は今日もせっせとじゃじゃ馬たちを落ち着かせるためにジムに通ってるのです。

ということで、内なる父と向き合うってことで、今からそんなお話をするのですが、自立系武闘派じゃじゃ馬のみなさまは決して焦らず急かさずじっくりと取り組んでいただけますようお願い申し上げます。

*父に対して子どもの頃に感じていたことを思い出してノートに書き綴る。
*子どもの頃、父に言いたかったこと、分かってほしかった気持ちなどを思い出しつつノートに書き綴る。

これらを何度も繰り返していきますと、悲しい、寂しいの他にむかむかと怒りが湧いてくるかと思いますので、今度はその怒りをじゃんじゃんノートに書き出します。

ここまでが第一段階。

そして、次は「父を理解する」ってことをやっていきましょう。

*なんでうちの父はあんな風になっちまったんだろうか?

ここでは父の生い立ちから、時代背景、はたまた仕事や家庭でのポジションなどの情報が必要になる場合も多いですね。

さらには

*父の人生って何が面白いんだろう?何が楽しみで生きていたのだろう?

という視点を持ってみるのも良いかと思います。

例えば、子ども目線から見るに友達もいないし、趣味もなく、仕事から帰ってきては家でテレビ見ながらビール飲んでるし、休みの日もどこに行くわけでもなくゴロゴロしてるような父だとしたら、何が楽しくて生きてるか分からないし、何ならその様子を不憫だと思う人もいるわけです。

そんな風に父の人生を「大人の目線」で見つめ直してみるといろんな気付きがあるんじゃないかと思います。

こうして父の人生を見つめ直していくと「まあ、そういう風に接することしかできなかったんだわなあ」なんてことも分かってくるようになります。

とはいえ、それが分かったからってすっきりするわけじゃなく、むしろ「じゃあ、なんであんな態度とるわけ?」と怒りがさらに出てくることもあるでしょう。それは全然かまいませんので、再び「父に言いたいことリスト」に加えていただければと思います。

このプロセスはいわば「父との関係を子ども目線だけでなく、大人目線で見る」ということをやっているんですね。

父親を一人のおっさんとして見ることができれば、今のように多大なる影響を受けることはなくなっていくわけです。

もちろん、このプロセスは父だけでなく母に対しても全く同じなのですけれど。

そんな昭和な父を持つと、どうしても父を父として見てしまい、ということは、自分を「子ども」として扱うことになるのですね。

そうすると「父と娘」という関係でしか父を見られなくなり、それが投影されるので、恋人との関係でも「下」に入りやすくなるのです。

だから、父をひとりの大人のおっさんとして見ることができれば、恋人もその辺のふつうのおっさんとして対等に見れるようになるのですね。まあ、その辺のふつうのおっさんに恋をするかどうかという議論はまた来世に持ち越すことにしますけど。

さて、まだまだプロセスは続きます。

客観的に父のことが見られるようになってくると、リアルな父に対しても心理的距離をおいて付き合えるようになるわけで、この辺で実際の関係も変わってくることが多いです。

要するに父に対して「自分軸」を確保することを目指してきたわけなんですが、そうすると父の言葉に対しても「子どもの私はこういう風に思うし、こういう態度を取るけど、今のあたしはこうだなあ」という風に切り分けができるようになります。

こうなってくるとだいぶ父を客観視できるようになってきてるので、恩恵の部分にも目を向けられるようになるでしょう。

*父ってどういう風に人を愛する人なん?
*父からの愛情を改めて受け取ってみよう。
*父に感謝してみようぜ!

なんてこともすんなりできるようになってくるでしょう。

そうして父との関係を感情面から扱っていくのですが、これだとまだファザコンのままなので、そこを手放していくこともしていきたいものです。

*結婚式で読む両親への手紙を書いてみる。
*父のお葬式で読む弔辞を書いてみる。

極端な例で、縁起でもねえってことになるかもしれませんが、感謝を示しやすい場がこの2つなのだから仕方あるめぇ。

また、イメージワークなどを使って「結婚式ワーク」をやってみてもいいでしょう。

バージンロードを父と歩き、パートナーの手に自分の手が渡されるのをイメージするだけでほろっときちゃうファザコンも多いものです。

この辺まで来ると父のことを「愛すべき不器用なおっさん」とか「かわいいおっちゃん」という風に見えるようになりますから不思議ですねえ。

そして、何よりも父と向き合い、父を手放すプロセスに挑むことで得られる恩恵はすさまじいものがありまして、モテ期到来はもちろんですが、お金の巡りが各段によくなったり、仕事が面白くなってきたり、ライフワークがはっきり見えてきたりするんですよね。

好きな男のタイプが変わったり、出会う男が変わったり、お付き合いしたときに関係性が全然違って自由を感じたり、でも、ちゃんと姫扱いされてきゃーっとなったり、ね。

やり方はともかくYさんの場合は愛されて育ったので姫要素が満載のはずですからそういう部分が目覚めるかもしれませんねー。

そしたら、奴隷から姫にだいぶ昇格しますねー。

この辺の話は本も動画もありますので、良かったら参照にしてくださいませー。ませー。

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナー動画『本気の手放しワーク』

*セミナー動画「女王様マインドとお姫様マインド~本来の自分を目覚めさせ、女の幸せを感じさせてくれる2つのマインド~」

◎オンライン:【平日夜3日間】【休日昼1日】女性性を解放し、体感し、会得する短期集中プログラム|ゆるむ・うけとる・ゆだねる
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/50955

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