例えば「将来が不安」という問題を「直感」を使って解決する~直感を信じる、直観に委ねる、という大切な心がけ~



思考で解決できるならとっくに解決できているわけで、慢性的な感情の問題だったり、漠然とした問題だったりするとモヤモヤはするけどどうしていいのか分からないものです。
そこでそういうときこそ直感です。
自分の直感を信頼し、委ねることで少なくとも「楽」に物事を進められるようになります。
が、直感って全然論理的じゃないので思考ではなかなか理解できないこともあるのですよね。。。

例えば、「将来が不安だからお金を貯めておきたい」と思うのはごくごく自然なことなのですが、そうして月々少しずつ銀行に貯金をしていけばその不安は解消されていくのでしょうか。

確かに少しずつでもお金が貯まっていくことで安心したり、手ごたえを感じて自信がついたり、その安心感が余裕を作ってくれたりすることもあるでしょう。

けれど、そもそもの理由である「将来が不安」という部分についてはどれくらい解消されるものでしょうか。

貯金額が増えていく喜びとは別に「将来が不安」という感情はある意味「固定化」されてしまうんじゃないかと思うわけです。

そして、その「不安」があるとき、人ってのはその不安を証明する/刺激するような情報を手に入れるものです。

つまり、「将来が不安」と思えば、「将来が不安」という気持ちにつながるできごとをそこかしこに見つけてしまうんです。

ニュースをよく見るようになるでしょう。
しかも、経済面はよく分からないなりに注視してしまうかもしれません。

ニュースってのはネガティブな情報がほとんどですから、そこでその不安が解消されることはありません。

また、人との会話の中で、ネットで見かける情報もまた「将来が不安」を増幅させるものばかりに思えてくるかもしれません。

もちろん、将来が不安なときに「貯金」だけを頑張るはずもありませんよね。

仕事はどうでしょう?やはり「安定的な仕事」を求めるんじゃないでしょうか。
いつダメになるかも分からないベンチャー企業に応募したり、自分でビジネスを起こしたりすることは考えにくくなるんじゃないでしょうか。

健康面にもより慎重になるかもしれませんね。
健康診断だけでは物足りず、人間ドックを定期的に受けようとするかもしれません。

家も「やはり賃貸ではなく分譲の方がいいんじゃないだろうか?」と考えるかもしれません。

保険にだっていくつも加入してしまうかもしれません。

そうして、生活自体が「将来が不安」という感情の上に成り立つようになってしまうのです。

逆に見れば「将来が不安という感情を持ち続けるために、貯金をし、安定した仕事に就き、健康に気を付け、分譲マンションを購入し、保険にいくつも加入している」と言えるんじゃないでしょうか?

だとしたら、その不安は絶対になくならないですよね。

一見その不安を解消するように見える行動が逆に不安を安定的に存続させることになるのです。

そして、その「将来が不安」という気持ちは「慢性的な感情」として心の中に留まりつづけることになっていくのです。

同様に昔からずっとある感情ってありませんか?
慢性化してしまってるような感情。

「いつもあたしはひとりぼっち」
「どうせいつもあたしが悪い」
「あたしなんて幸せになれるわけがない」
「あたしは人から理解されない」
「いつもあたしは選ばれない」

今日はそんな感情の取り扱いについてお話するのですがもしかするとかなり難しい話になっちまうかもしれませぬ。

不安をベースに思考・行動すると、私たちは不安という感情を常に見続けることになるので、その不安に意識が向くことになり、その不安は増幅することになっています。

その増幅した不安をベースにまた思考・行動するので、さらにその不安が増幅するようになります。

だから、100万円貯めれば安心と思って始めた貯金もだんだん100万円では不安になっていきますし、貯金だけでは不安となって他のものを始めるようになるのです。

こういうときに「不安を感じ切る」というカウンセラーがよく提示する方法もあるのですが、その不安と真正面から向き合うってなかなか困難なものですね。

しかも、不安と向き合おうと思うことで不安に意識を向けるわけですから、それだけでも不安は増幅されてしまうものです。

きちんと経験を積んだセラピストがサポートしてくれるのであればよいのですが(もうここはカウンセラーというよりもセラピスト(療法家)です。)、そうでなければいたずらに不安を増幅してしまうことになるでしょう。

感情は感じれば抜けていくと某スーパーカウンセラーも著作に書いたりしているのですが、感情を感じること自体が実は難しいものなのです。

突然湧いた怒りや悲しみ、寂しさ、不安、怖れ、罪悪感などに対しては「感じる」ってことはアリだと思うのですが、慢性的にある感情については相当扱いを注意しないと逆効果になっちゃうかもしれません。

また、そうした不安に取りつかれるのはイヤなので、楽しい感情を持ってきて何とかしよう!というやり方もありますね。

ネガティブな感情に目を向けずに楽しい方向を見よう!日々を楽しもう!というやり方なのですが、これもまたケースバイケースってことになり、慢性的な感情については同様に逆効果になることも考慮しておくべきかと思います。

その不安が強い分だけ、同量の「楽しいこと」を持ってこようと思えば相当“無理やり感”が出てきてしまいますし、またこれも先にお話したことと同様、不安をベースにした行動なんですよね。

「不安に目を向けないで!楽しいことに目を向けて!」というわけですから。

ただ、これも突発的な感情については効果的なので使い方によるってことですよね。

さて、そういうわけで慢性的な感情ってのは潜在意識でも深いところに存在しているので「意識レベル」で何とかしようというのはちょっと難しいものがあります。

意識では「届かない」という風に思ってみてもいいでしょう。

だから、表面上は何とかなったように見えて、実は何も変わってない的なことが起こるわけです。

「直感は賢いもの」
「直感を信じる」

これは自分の意志を捨て、自分の感情も捨て、ただふとひらめいたことに服従することを意味すると思ってもいいです。

意志や感情を持たないってことはいわば自分を捨てることになるのであんまり面白くはありません。つまんないです。エゴは屈辱的だと叫びます。だから、楽しくはありません。けど、その方がうまく行くので結果的に楽しいし、幸せを感じるし、何よりも「楽」なのが素晴らしいのです。

そして、もちろん思考も捨ててるわけですから、計算・打算・戦略等々は成り立ちません。

「え?将来が不安だって言ってるのに貯金しなくていいの?そんなわけないよね。やっぱりある程度は貯めておかないと良くないよね?いざってとき困るよね?」ということはエゴにまみれ、思考に捉われている状態なので、これとは真逆を行くってことです。

「あ、そうなんすね。了解っす。」

直感に尋ねます。

「将来のことが不安なんだけどどうしたらいい?」

その答えはたぶん人それぞれです。

「自分を信じなさい」って直感が言ってて「それができねーから聞いてんだろうが!」と憤慨しても、やっぱり直感は「自分を信じなさい」しか言わず、むむむむむ・・・と葛藤が生まれたりするものです。

「もっと今を楽しみなさい」って直感が言ってくれたわけですが、「今を楽しむって何?辞書に載ってる?日本語が分かんないんだけど?」と思っちゃったりするものです。

もちろん言語化ができない(されてない)感覚だけが下りてくることもあるでしょう。

ああ、そういう感じね、なるほど、そんな感じか、としか言えないような。

ただ、ややこしいことに、その質問自体が不安に捉われて発せられてるので、その不安を増幅したり、その不安により意識を向けさせたりするような答えが来ることも想定されますし、何なら不安を元に質問してるので、その答えに抵抗を覚えやすかったりするんですよね。

だから、そういうことも全部含めて「今、自分に必要なことはなに?」という質問の方がちょうどよいかもしれません。

あるいはふつうに天からメッセージを下ろす的な感覚でも良いかもしれません。

そうした不安な気持ちがあることを知った上で「どうするのがええんやろ?」って聞くだけでもいいでしょう。

そうすると何となく答えがやってきて、その答えはたいがい抽象的なものだけど、でも、その抽象的な答えにも何となくピンとくることがあって、ああ、なるほどそういうことね、という風に理解が進み、まあ、とりあえずそうしてみるわー、と行動していく感じですね。

字は同じでも意味が違う直観というのもありまして、これは直感的な部分も含めて「流れを読む、状況を読む」みたいな感じで捉えるといいでしょう。

最近はやっぱり不安な気持ちに引っ張られてネガティブになりやすくなってて、例えば、経済指標なんかを見てちょっと気分が落ちる、みたいな感じ。そっちに引っ張られてる最中に無理やりそこから抜けようと思ってもしんどいし、自分と喧嘩することになるからしばらくは様子見しつつ、何かしら違う流れを持ってきた方がいいんだよな。やっぱり温泉か。その言葉に体が反応してるから多分正解なんだろう。とりあえず何度もお湯に入ってボーっとさせるのが良いか。まずはそれだな。そうして頭の中を一旦リセットした上でどうしたいかを直感に尋ねていく感じが良いだろうか。

・・・ということを感覚的にやるイメージです。

これは人生経験豊富で、自分と向き合い、人生と向き合って来られた方限定の方法ですね。
自分を知り、受容し、肯定しているからできること。
また、自分や状況を客観的に見ることも大事ですね。

なので、直観というのは男性性の要素も入ってきてると思われます。

直観はともかく直感というのはまったくもって根拠がないので、自分を信じられるかどうかにかかってくるものです。

さらに、それが直感の声なのか、エゴの声なのかを判別できる客観性も必要です。

だから、何度も何度も直感と遊び、その直感を信じられるようになることをまずはトレーニングしていくといいでしょう。

ただ、結局のところ私たちは直感に支配されてると言ってもいいのかもしれません。

何となくやだなー、と思うことを無理してやることもあれば、明日に先延ばしすることもあります。

今日はなんかラーメンな気分だな、という気持ちに素直に従った経験はみなさん多いと思います。

そもそも今日着る服を思考的に選ぶ人ってあんまりいないでしょう。

ふと朝家を出るときに傘を持って行った方がいいような気がしたけど「ま、いいか」と思って手ぶらででかけたら帰り道に豪雨に遭って後悔したことも誰もがあるでしょう。

そんな風に実はふだんから直感に慣れ親しんでいるわけです。

でも、それは意図的に使うわけではないので、いざこれからのことを決めようってときに迷ってしまうんです。

なので、ふだんからもう少し意識して直感に慣れ親しんでみるといいかな、と思います。
とはいえ、思考でガチガチな人ほど「直感とは?」という思考にハマりますし、「これは直感なのか?思考なのか?」とやはり思考してしまうので、よくわからーん!ということになるかと思いますので、ぜひともその葛藤を抱きながらも続けていただければと思う次第です。笑

さて、これまた使い方を誤るとヤバい話なのですが、心のあり方のひとつに「私はすべてを知っている」というものがあります。

同様に「私は何も知らない」というあり方もあり、この大矛盾が心理学らしいなあ、とほほえましいわけですけれど、もちろん、どっちも真実です。

さて、「意識レベル」では「何も知らない」私たちですが、「無意識レベル」で見れば「すべて知っている」と捉えます。

だから、「将来が不安」という感情についても、それが今このタイミングで出てくることを自分自身は当然知っているし、そして、その感情をどうしていけばよいのかも知っているのです。

なんなら私たちは出会った人とどういう関係になるかも予め知っているし、自分がこの先どんな生き方をするのかも、そして、自分がこれからどうなるのかも知っているのです。ただ意識できない、認知していないだけで。

だから、そんな自分自身を信じ、身を委ね、すなわち、サレンダーしていくと「自分が今、どうするのがベストなのか?」も分かるんです。そして、それを知らしめてくれるのが直感ってわけです。

つまり、不安であったとしても直感が「大丈夫やで」と言ってたら大丈夫なんですよね。

だから、そうか大丈夫なのか、そうか。と受け入れ、受け取り、納得し、安心感を得る(つまり不安を手放す)ことができるんです。

「直感が大丈夫って言ってくれてるから別に貯金しなくてもいいんだー」

そんな話を聴いたら皆様のご友人はきっと皆様がより一層変になっちまったんじゃねえかと心配なさると思いますが、でも、そういうことなのですよね・・・。

ちなみに思考的な方ほどこういうお話をすると「どうしたら直感の声に気付けますか?エゴとの声と正しく聞き分けるにはどうしたらいいですか?どうしたら自分の直感を信じられますか?」という疑問を持たれるかと思いますが、それを直感に聞いてみるってところから始めてみてはいかがでしょうか?

すでにできてることですし、ふだんからきっとやってますし、今すぐにできることですから。

・・・とまあ、いい加減な話をして今日のネタを終わるんですけど、もしかしたらモヤモヤしっぱなしな方もたくさんいらっしゃるのかな?そしたらすんませーん!

ちなみに今日のネタはとある方に鑑定をしていただきまして、そこで言われたことを心理学よりの表現でまとめたものです。

つまり、自分が言われた「なるほどー!そうかー!」と思ったので、皆様を巻き込まさせていただいたわけです。

結局、わざわざ不安を作り出して問題としなくても、自分の直感に従って行動していれば何だかんだ大丈夫なんですよ、というお話なんですけどね。私にかかりゃ、こんな長文になるわけです。

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)

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