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ほんとうにお金の問題なのか?というと案外そうでもなくて、実は夫との信頼関係に問題があった、とか、自分のことを信じられてなかった、などの理由が大きいこともよくあるものです。
そして、そこを掘り下げてみればやっぱり親子関係に端を発していることが見えても来るのです。
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カウンセリング後もずるずるとロックマンとの関係を切れずにいたのですが、「人生のパートナーを見つけ再婚する!!」と腹を括り本気の婚活をすること半年…。
夫となる人と出会い、交際を経て今年の4月に再婚しました!カウンセリング時のノートを見直していると、根本さんが記載してくれたおすすめの合いそうな男性像に夫がドンピシャで、すぐに言う事聞いとけば良かったー!と反省しました笑
これで安泰かと思いきや、結婚後数ヶ月して仕事で精神的にダウンし今は療養・休職中です。その中で次はお金の問題にぶち当たりました。
夫は今の仕事を辞めてしばらく休んでも良いし、パートで精神的負荷を減らしても良いんじゃないと言ってくれています。神様みたいです
。私も自分のキャパを考えるとこのまま続けても同じことを繰り返すのではないかと思っていますが、お金の不安からどうしても抜け出せません。
・父が子供の頃に亡くなり、突然一家の大黒柱とならざるを得なかった母を見てきたこと。
・自身もパート→離婚→就活→正社員という経験をしていること。
この2点の経験が原因だと思います。世の中には専業主婦やパートの方もいると思いますが、みなさんどうして不安じゃないんだろうと不思議に思います。心はこのまま辞めてしまいたいと思っていますが、なかなか踏ん切りがつきません。機会があればどのように問題を整理していけば良いのかアドバイスいただけると幸いです。
(Mさん)
まあ、うちの読者のみなさま(=自立系武闘派女子)はいつもお伝えしておりますように「人生はドラマである」というポリシーを固く抱いているがゆえに「安心・安定・安全」という環境を好まず、火のないところに煙を出現させる特殊能力を身に着けられているので何かと問題を作っちゃうわけですね。ほんとにもう、好きなんだから。
神様みたいな夫氏を手に入れて「おめでとう!!」と言いたいところなのですが、やはりそうは問屋が卸さぬ、というか、卸させぬ、というかで問題を作り出すわけですよね。
メジャーなところでは「刺激が足りん」「セックスがつまらん」「喧嘩多し」「仕事で大問題」「実家がヤバい」等々、様々なオプションがあるのですが、Mさんは「お金」という問題を選ばれましたか、なるほど。
そういうわけで神様が「休んでもえんちゃう?」とご託宣を頂いているにもかかわらず、その言葉を素直に受け取れずに「金がねえ!」と不安になってしまうMさんにとっては、とりあえず夫氏との信頼関係構築がひとつのカギになるわけですね。
もちろん結婚4か月ってところであればまだまだ絶賛構築中なわけですけれど、旦那の「休んでかめへんでー」という言葉を素直に受け取り、信じられないのはなんでだと思います?
「夫氏がそう言うのなら大丈夫かな」と思って甘えられないのはなんでだと思います?
自武女だから?
はい。そうですね!正解!笑
たぶん、こういうコミュニケーションのすれ違いって他でもあれこれ起きていませんか?
「夫はこういう風に言ってるけど、あたしはこうしちゃってる」みたいなことってほかにもありません?
そういえば!!
>根本さんが記載してくれたおすすめの合いそうな男性像に夫がドンピシャで、すぐに言う事聞いとけば良かったー!と反省しました笑
ほらほら、前科がありますやん?
そもそも言うことを聞くってのが苦手なんですかね?笑
でも、なぜでしょう?
まあ、そういう風になっちゃうのが「自立」ってことなんですけどね。
基本的に「誰にも頼らずにひとりで生きていく」という原則をお持ちですもんねー。
「ああ、あのとき素直に根本さんの言うこと聞いといたらよかった!という話は各方面から寄せられるのですが、そのような声に対して根本さんは「へ?お前らそんな素直な女じゃねえだろ?」と言い返すそうです。
素直だったら武闘派女子にもならんし、そもそも根本さんに相談すらしてないかもしれへんで?と。
とはいえ、「根本さんの言う通りにしても全然あかんかった」という方もたくさんいらっしゃると思うので、あくまでひとつの参考意見に過ぎないんですけどね。
でも、Mさんも皆さんもやっぱ「夫に全面的に頼るのは申し訳ないし、そんな自分が情けない。少なくとも自分の食い扶持くらいは自分で稼がねば!」と思っちゃっていますか?
それとも「夫とは今はいいけどいつダメになるか分からん。前例もあることだし。だから、いざというときのためにちゃんと正社員になっておくべし!」とか思っちゃってます?
そうするといわゆる「夫婦になり切れない」という問題が生まれてきて、「なんか夫婦っていうよりもルームシェアしてるみたいな感じだよね?」と指摘されることになるかもしれません。
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「自立」している分だけ実は「我」が強くなっちゃうんですね。
「自分のやり方や考え方」が正しいと思っており、「自分のペース」が大事で、それを乱されることを嫌い、それがやがて「自分のことしか考えられない」ってことになるんです。
そうすると「夫はAって言うんだけどあたしはBだと思うんだよね。でも、それを言ったら夫がキレるから夫に合わせているんだけどほんとはイヤなんだよねー」とか「夫はAって言うんだけどあたしはそれが受け入れられなくてさー、確かにAもいいけどやっぱBだよね、と思っちゃうんだよね。で、こっそりBで進めようと思ってんの」みたいなことになり、Å or Bの話が「夫vs妻」の争いになっちゃうんです。
まあ、最近ちょくちょく触れてる「自立すればするほど頑固になりやすい」ということなんですけどね。
でも、そこで「我」が出て来ちゃうと信頼関係なんて築けないし、何ならせっせと二人の間に壁を構築することになっちゃいますね。
すなわち「夫の話に乗る」ということが怖くてできなくなっちゃうんです。
ちなみに「 」内を言い換えると「サレンダー」となります。
だから、案外「お金」がほんとうの問題ではなく「夫婦間の信頼関係について」というのがMさんの問題になるかもしれません。
そう思ってみると「お金」に限らずあれこれと思い浮かぶことがあるかもしれませぬ。
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ということでじゃあ、お金の話をしましょうか、というといやいやまだまだ焦らしますよ~笑
ていうか他にも気になるところがありまして。
>結婚後数ヶ月して仕事で精神的にダウンし今は療養・休職中です。
これについても触れておかねばなりませんでね。
このダウンがなかったら今のお金の問題は出て来なかったわけでしょう?
なんでそんな追いつめられるまで仕事頑張っちゃったんでしょう?
やはりここも「お父さん」が絡んでくるのでしょうか?
夫の言葉を受け入れられないのも、精神的に追い詰められるまで仕事頑張っちゃうのも、その裏にお父さんが亡くなったことや、その後の母の苦労を見てきているからなのかもしれません。
だから「お金」だけでなく「仕事」についても向き合ってみる必要がありそうです。
こういうとき個人セッションとかだと取調室のように「どんな仕事をしてきたの?」「なんでその仕事を?」「人間関係はどうだった?」「辞めた理由は?」などとネチナチ質問を重ねていくものでして、「それって自分がしたい仕事なん?そうじゃないよねえ?働かなきゃあかんから働いてたんだよねえ?」と被疑者を追い詰める老刑事のようにMさんに質問を重ねていくと思います。
お母さんが子どもたちを育てるためにお金に苦労してきたならば、とにかく働く目的って「お金」になると思うのですよね。
自分が楽しいとか面白いとか言うよりも「お金を稼ぐ」が第一命題になると思うのです。
そして、そのために馬車馬の如く働いたりして、それで燃え尽きちゃったりすることもよく耳にするわけですね。最近そんなネタが続いてましたよね!
だから、結婚して(たぶん何か心理的な変化があって)仕事に行き詰まって療養中ということであれば、仕事の仕方、働き方そのものを見つめ直す必要があると思いません?
だから、ここもきっちり向き合うチャンスだと思うのですよね。
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ということでようやく「お金」の話にお鉢が回ってきたわけですけれど、自立の問題や仕事の問題が「お金」につながっていると思われるのです。
>・父が子供の頃に亡くなり、突然一家の大黒柱とならざるを得なかった母を見てきたこと
というのが大きなインパクトを与えているのでしょうか?
お母さん相当大変そうでした?
何か愚痴をこぼしたり、しんどそうにしていたりしてました?
それともスーパーおかんとしてバリバリ仕事頑張ってました?
娘としてそんなおかんに何を感じてました?
罪悪感を覚えてました?
それとも自分にはあれはできねぇとただただひれ伏していました?
お父さんを失った悲しみと、母親のその後の姿を見て来たならば、Mさんにとって「お金というのはどちらかというとタブーなイメージが付きまとうと思うのです。
お金=苦しみのシンボル
みたいになってることもあるんですよね。
お金で苦しめられる家族を見て体験してきたのであれば当然です。
だとするとお金を得ることってのは苦しむことになりますよね。
よく「お金ってのは汗水たらして苦労して得るものだ」という考え方がありますが、そうすると汗水たらさなきゃお金は入らないってことになりますよね。
でも、よく苦労して稼いだ100万円も、昨日の菊花賞でドゥレッツァに突っ込んで得た100万円も価値は同じなんですよ。残念ながら。
苦労して100万作ったんです!とお店の人に言ったって100万以上の商品は売ってもらえませんよね。
でも、私たちはほかにもお金に対してネガティブなイメージを持ちすぎていて、お金を遠ざけたり、お金に不安を抱いたりしちゃうんじゃないでしょうか?
お金との関係でも「信頼関係」というのが成り立ちます。
っていうか、お金ってニュートラルなもので、人間が勝手に意味付けしているだけですので、お金との信頼関係を築くってことは結局「自分を信じる」ということになるんですけどね。
例えば、お金を稼ぐ自信がある人はお金が足りなくなりそうでも焦りません。自分は稼げることを知っていて、そんな自分を信頼してるからですね。
逆に、お金に対して不安を抱いたり、ネガティブなイメージを持ち続けたりしてしまうのは、自分のことを信頼できてない、とも言えます。つまり、自信がない、という。
改めてMさんはお金に対してどんなイメージをお持ちなのでしょうか?
その辺から自分を見つめ直してみるのも面白い発見があるんじゃないでしょうか?
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ということでMさんにとっては「信頼」がひとつのカギになりそうですね。
夫のことも、自分のことも、お金(仕事)のことも、信頼できるようになればこの問題はきれいさっぱりなくなりそうです。
信頼って意外かもしれませんが、女性性のエネルギーがとっても大切なんです。
「どんな状況になってもそれを受け入れる覚悟」が信頼という意味ですから。
受け入れる力、受容力ってのが必要で、これはまさに女性性の要素です。
我が強く、自立した状態ってのは「(傷ついた)男性性が優位になっている」と言えます。
だから、不安が強くなってしまうし、自分が何とかしなければ!と心を痛めても頑張ってしまうし、夫の優しい言葉も素直に信じられず戦ってしまうのです。
この「信頼」って、ほんとうの意味は、自分自身と深くつながることで得られるものです。
地に足を着けてどーんとしていれば、どんな事象も受け入れられるでしょう?
でも、「期待」があったり、「不信感」があったり、「罪悪感」があったり、「犠牲・補償行為」があったりすると、地に足が着きませんから不安定になります。
言い方を変えると「軸」がない状態であり、「糸の切れた凧」になりやすい状態なんです。
だから、自分自身とつながることが夫、お金、自分を信頼するカギとなるのです。
じゃあ、自分とつながるってどうすればいいの?と言えば、ただただ自分が感じていることを全部受け入れていくことです。そして、できればその感情を客観視することです。
そして、カウンセラーなどにそのサポートをしてもらえたらさらに良いですね。
例えば、お父さんを失った悲しみ、寂しさを味わってみましょう。
お金に対する不安をただただ味わってみましょう。
とはいえ、それはネガティブな気持ちになりすぎて辛いですからちょっと後回しにしてOKです。
まずは「夫」からどうでしょう?
夫への素直な気持ちを受け止めていきます。
いいところも悪いところもただただ感じていきます。
そして、そんな素敵な存在が自分の前に現れたことを感謝します。
そうして「感じている気持ちをただ受け止めていく」ということで、心は安定・安心し、軸ができるので、夫をより信頼することができるでしょう。
また、相手のことをよく知ることも信頼関係を築いてくれます。
夫のことを、お金のことを、仕事のことをもっとよく知る、ということです。
そして、忘れちゃいけないのは「自分」のことをもっと知ることです。
そうすると相手が理解できるし、理解できた分だけ受け入れられているのでやはり不安はなくなっていくでしょう。
ちょっと難しいことかもしれませんし、慣れないとうまくいかないですけれど、少なくとも「そっか、信頼が大事なんだな、それが今のあたしに与えられたキーワードなんやな」と思っておいていただければよいですね。
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