常に最悪のことを想定してしまうので幸せな未来が全然描けなくなってしまった~自己肯定感の低さと罪悪感~



最悪な状況を想定する、ということはビジネスの上でも大切なことなのですが、そこに感情が入ってしまうとそこに飲み込まれて気分まで落ち込んでしまうものですね。
でも、それが癖になるってことはやはり罪悪感が強く、自分に自信がもてないのかもしれません。

根本先生こんにちは。
いつもブログや本、セッションなど多方面でお世話になっております。

私には未来の色んな可能性を想像して、起こる問題に備えようという癖がありました。
「人生とは想像している出来事以外のこと」という名言が好きなのですが、それに伴い「想像していれば起こらないはずだ」という無駄な癖が学生時代からついてしまい。事あるごとに色んなパターンの未来を想像して不安になり、それに備えておこう(傷つく準備をしておこう)という気持ちでいることが多かったです。

それに気付いてからは、あまり考えないようにやりたい事や楽しい事に意識を向けて「今」を生きることに注視するようになりました。これも根本先生の数ある言葉に救われてきた賜物だと思います。
しかしながら、最近また気付いたことがあります。
それは、自分の幸せな未来は想像したことがないという事です。
不安から来る想像は何万通りも出来るのに、幸せなことを思い描こうとすると怖くなります。

ここに注視するようになってから、幸せな未来を描く練習をしているのですがなかなか難しく、また自分の幸せ願えてないな~と思うと涙が出る日もあります。
最近は好きな人ができて、その人との今後の展開を妄想したりワクワクしたいのですが、上手くいかない理由にばかり着目してしまい、キャッキャしたい時期なのに妄想すらさせてくれません。
こういう気持ちでいたら無意識のうちに、上手くいかない方向へ自分で行ってしまう、ザ引き寄せの法則を実現してしまう気がしているので何とかハッピーに日々妄想やワクワクしたいのです。

これが起こるのは恋愛に対してだけなので、父親が関係しているように思います。父への棚卸しはかなり進んでいるとは思うのですが、まだ残っているのでしょうね。
父とは小3の時に父のDVが原因で離婚して以来会えておらず、他界してしまいました。
最後に会った時に「父さんのこと嫌いか?」と聞かれ、DVされた母を思うと「嫌い」と言わざるをえない心境だったのでそう告げて、それが最後の言葉となりました。本当は好きと言いたかったし離れたかなかった、父のことは大好きだったというところまで気付いております。
また、父と離れてから、一度も寂しいと思えたことがないくらい寂しいという気持ちを封印しておりました。今でも彼氏に寂しいや会いたいを言うのが少し苦手です。

自分の幸せを願えないのは罪悪感からだと思うのですが、そこに向けての改善点やアドバイス、妄想の仕方などご教授いただけますと幸いです。
お忙しいところお読みいただきありがとうございます。
(Aさん)

そしたら、とりあえず、

「お父さん、ごめんなさい。」
「ほんとうはお父さんのこと大好きでした。」
「お父さんに会えなくてずっと寂しかった。」

という言葉を呪文のように唱えてみることをお勧めしたいと思います。

すでにやってらっしゃるならば、「お父ちゃんに愛された証拠」を草の根をかき分けてでも探し出してみてください。

パパの愛を受け取ることってかなり大切な要素なので。

さて、Aさんに限らず「常に最悪の状況を想定する」ということが癖になってしまってる方がいらっしゃいますよね。

そして、そこに感情も付いてきて振り回されちゃってる方も多いですよね。

この「最悪の状況を想定する」というのは経営者・ビジネスマンの方々が事業を行う上で行っているものなのですが、あくまで「客観的な視点」が重要でして、「最悪の状況を想定しつつ、最高の状態を目指す」という意識が必要になります。

これが「仕事」だったらできるんだけど、プライベート、それも人間関係、されには恋愛ともなりますとその最悪の状況に自分が引っ張られて「悲劇のヒロイン」になってしまうことも多いものです。

ミイラ取りがミイラになる如く、あくまで「対策」のつもりで想定した状況に「感情」が入ってしまい、まるでそれが現実のように感じられてしまってメンヘラになるわけです。

最悪の状況を想定する場合は少なくとも感情を入れちゃいけないわけですね。

Aさんがお察しの通り、引き寄せの法則を回避するためにも。

日ごろ、無駄に妄想力を駆使していらっしゃる方々はこの罠に大変引っ掛かりやすくなっておりますのでくれぐれもご注意願いたいと思う次第で御座いまする。

>不安から来る想像は何万通りも出来るのに、幸せなことを思い描こうとすると怖くなります。

とか、

>上手くいかない理由にばかり着目

なんてことに関しては、頷きすぎて首がもげそうになっている方がものすごくたくさんいらっしゃると思うのですが、ひとつには「慣れ」の問題だと解釈できます。

やったことがないから分かんない、という奴です。

幸せなことを思い描こうとするとエゴが叫ぶわけです。

「もしそういう風にならんかったらめっちゃショックやんな?」
「そんなお花畑みたいなこと考えとったらあかんで」
「ほんまにそんなことが現実になると思ってんの?」
「もしそうなった上にダメになったらどないすんねん?」

つまり、幸せな未来を描こうと思った瞬間からネガティブな思いが足を引っ張ってくるんですね。

それに「周りの目を気にする」という習性がある方は、さらに

「そんな風になったらみんなに嫉妬されるんじゃないか?」
「そんな未来を描いていたらみんなにバカにされるんじゃないか?」
「調子に乗るな!と周りから言われるんじゃないか?」

という不安をデフォルトでお持ちでしょうから、むしろ「頑張って幸せな未来を描かないようにする」という努力をされてる様子もうかがえます。

「いやー、あんた気が利くし、頭の回転も早いし、コミュ力だって高いじゃんね?そのふんわりした女性的な柔らかい雰囲気を好きな男なんてたくさんいると思うし、自立系男子はそんなあんたに癒されたいと思うわけよね。だからめっちゃモテるし、明日彼氏ができたって何の不思議もないけどねー」

なんて率直な意見を言おうもんなら食い気味に「そんなことないです。そんなことありません。そんなことあり得ません。だって・・・(以下5分以上の反論が続く)・・・」ってことになるんですよね。

幸せなヴィジョンを描いたらその瞬間に「むり。」と自ら足を全力で引っ張っちゃってませんか?

なんでそうなっちまうか?を考えますと、ものすごくざっくり2つの理由があります。

ひとつめは「自信がないんですー。自己肯定感低いんですー」という問題。

もうひとつは「あっしは幸せになる資格なんかないんす」という罪悪感。

ひとつめ。

>最近は好きな人ができて、その人との今後の展開を妄想したりワクワクしたい

と思うAさんなのですけれど、そんな風に思ったとすると「過去のデータ」というのが私たちを苦しめることになります。

「結局前の恋愛もあっさり振られたしなー」
「はじめはいいんだけど結局だんだん冷めちゃうんだよなー」
「どうせ相手はあたしのこと、何とも思ってないんだろうなー。つらい。」
「またダメになるに決まってんだよなー。どうせ。」

恋愛経験を重ねると残念ながら過去のデータから未来を予測することができてしまうので、ワクワクする前にため息が出ちゃったりするわけです。

そうすると好きな人ができることにも抵抗を覚えるでしょう?

そしたら、彼を好きな気持ちに必死に冷却装置を吹きかけることになるんです。

そうしたデータを積み重ねていくと恋愛の自己肯定感が著しく下がるので、守りに入りやすくなるわけです。

彼とうまく行くことよりも、傷つかないことを優先するようになるんですよね。

それってあんまり楽しくないですよね?

カウンセラー的目線で言えば、それってまだ過去の傷が残っていると分析できるものでして、表面上は平気でも、潜在意識ではバリバリ引きずってるってこともよくあるわけです。

余談になりますが過去の失恋ってざっくり2層の傷を残します。

一つは「彼を失ったことそのものによる傷」、そして、もう一つは「その失恋の影響による傷」です。

例えば、始めは良い感じだったのにだんだん険悪になってきて喧嘩別れしてしまった過去があるとするでしょう?頑張って何とかうまくやろうとしてきたのに、どんどん関係が悪くなっていくし、良かれと思ってやったことが裏目に出るし、相手の不誠実な態度に傷ついたし。

そうすると仮にその彼自身を手放して「別に彼ともう一度やり直したいとは思わない」という状態になったとしても、その恋愛のダメージが残っていて「あれだけ頑張ったのにうまくいかなかった」という失敗感、「幸せな時間って長く続かない」という喪失感、「彼に気持ちが届かなかった」という無力感、「あたしじゃダメなのかもしれない」という無価値感等が2つめの傷なんです。

その2つめの傷がまだまだ残っていると好きな人ができても気持ちが盛り上がらなくなるんですね。

特にその中でも自分を責めてる部分があったらなおさらです。
これが自己肯定感を著しく下げて、自分に自信が持てなくなります。

「あたしなんてどうせ幸せな恋はできないのよー」という思い込みに発展することも少なからずあります。

さて、ふたつめの罪悪感について。

お父さんに対して「罪悪感」を持つと、それは男性に対する罪悪感として飛躍しやすいものです。

また、お父さんに対してそれだけ強い罪悪感があるならば、Aさんの意識はお父さんに引っ張られてしまって他の男性にまでエネルギーを回すことができなくなります。

いわば「本命はお父さん、彼氏は浮気相手」みたいな心理になるんです。

だから、片手間なつもりはないかと思いますが、どこか引っ掛かりを覚えて恋愛するようになるもんです。

いわば、重たい足枷をハメたまま次の恋をするってわけですし、恋を重ねるたびにその足枷に鉄球が追加されるとなれば、気持ちは盛り上がらないのも無理はありません。

この点については冒頭に紹介したものも含め、お父ちゃんへの罪悪感を癒すアプローチをあの手この手で取り組むのがお勧めでして、「ああ、ちゃんとあたしは父ちゃんに愛されていたんだなあ。あたしも父ちゃんのことを愛していたんだなあ」と実感できるようになることを目標にしましょう。

そこから目を逸らさず罪悪感について学び、実践することがお勧めです。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

で、お父ちゃんに対する罪悪感が強いってことは、恋愛はもちろんですけど、他の点でもその影響を見ることはできませんでしょうか?

仕事やお金、友達関係等々、罪悪感が顔を覗かせる場面は多数あります。

ハードワークの陰に罪悪感があったり、ひとりで仕事を抱え込む癖に現れていたり、何かと無理をして頑張りすぎたり、親密感への距離が出てきたり、お金に関する問題を持っていたり。

また、お母さんに配慮してお父さんを嫌わざるを得なかった、という状況から、お母さんとの距離感もまた気になるところですし、お母さんを投影する周りの人たちとの関係も気になるところですね。

親への罪悪感ってのは人生全体に波及するものですから、なおさらきっちり扱っておきたいのです。

もちろん、誰もが少なからず親への罪悪感を持ちますからAさんが特別なわけではありませんけどね。

さて、そんなAさんが「幸せな未来」を描けるようになるには少しおバカになる(アホになる)必要があります。

罪悪感が強くて、うまく行ってない現状から、明るく幸せな未来を描くってのは「論理的」には難しいと思います。

つまり、幸せな未来を描くには「論理の飛躍」がたいへん重要になるってことです。

自己肯定感が高い人ってのは「根拠のない自信」を持っているものです。

「まあ、うまくいくんじゃね?」というお気楽さとか、「まあ、みんなが守ってくれるだろうし」というつながりとか、「俺は絶対幸せになるぜ!」というポジティブな思い込みとか、「これだけ頑張ってきた自分が幸せにならないわけがない」という謎の信頼とか、冷静に見れば「アホか」と言われるであろう要素が求められるんです。

そこで早速論理を飛躍させますとAさんが幸せな未来を描くためには「笑う」ということがもっと役立つんじゃねえかと思う次第です。

できれば「肚を抱えて笑う」くらいの。

吉本新喜劇が好きで以前はよくNGKまで見に行ってたんですけど、あの笑いってほんとベタだし、くだらないんですよね。

でも、その分、何も考えずに笑えるんです。
この先の展開が読めるにもかかわらず笑えるんです。

最近の芸人さんはかなりテクニカルで凝った笑いが多く、それはそれで好きなんですけど、やっぱあのアホらしい笑いが最強ではないかと思うわけですね。

「幸せな未来」を自由に描くためには、そんなおバカな要素が必要なんですけど、そのおバカな要素ってのは他にも大事なことをたくさん与えてくれるもんです。

そんな話を真面目に書くのもあほらしいんですけど、インスピレーションとかリラックスとか余裕とか行動力とかいろんな恩恵を与えてくれます。

石橋を叩きすぎて割っちまいそうな方には「とりあえず吉本新喜劇を毎日見なさい」と伝えたいほどですね。

それからひとりでできないことをひとりで何とかしようとするのもある意味ではアホですね。笑

幸せな未来を描けない?じゃあ、誰かに一緒に描いてもらえばいいじゃない?という理屈をぜひ身に着けてください。

そのためにもお抱えのカウンセラーなりメンターなりを数人作ろうと思ったらいいでしょう。

自武女のみなさまは「できないこと」を見つけると気合と根性で何とかひとりでやろうとするんですけど、それが楽しくない場合は「誰と一緒にやろうか?」「まずは誰に相談したらいいだろうか?」というのを考えることがおすすめです。

好きな彼とらぶらぶになっていちゃいちゃしてでれでれしてニヤニヤしてヨダレを垂らしてる姿ってなかなかのアホだと思いません?

そんなアホな自分ってとても気持ちいいと思うので、ぜひとも幸せを自分に許せるように、とりあえずYoutubeで新喜劇を検索するところから始めてみましょうか?

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常に最悪の状況を想定することが癖になって幸せな未来が描けなくなってしまった件。


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