私たちはパターンを維持するために同じポジションに身を置き続ける。


面倒見てきた人は面倒見る必要がある人を側に置き、親から注目してもらえなかった人は職場でも注目されないポジションに自分を置きます。
でも、ある誤解を解けば、このパターンも手放せます。

人間関係のカウンセリングをしていると、「ほんと、よう出来てるなあ」とほどほど感心する事例によく出会います。

なるようになってるんだあ・・・としみじみするわけです。

サッカーでも、野球でも、あるポジションの人が抜けたら、そのポジションをこなせる人を入れますよね。
ピッチャーが抜けたのに、キャッチャーを補充するってことはないわけです。

人間関係でも同じことが起こるんですよね。

例えば、「ずっと母親を助けてきた人は、助ける必要がある人を側に置きたがる」のです。もちろん、自分としてはその気はないですよ。でも、なぜか助ける必要がある人と出会い、その人を助けることになったりするんです。

私はこういうのを「勝手知ったる我が家」って呼んでます。

もう誰かの精神的な面倒を見て助けるのは嫌だ!と思ってるんですけど、それに慣れてる自分もいるわけです。
どういう風にすればいいのかが分かってるから、嫌なんだけど、吸い込まれるようにそのポジションに収まるんです。

不思議ですね。

もう少し複雑なケースをご紹介しましょう。

Aさんは長女で、3歳下の妹、5歳下の弟がいました。
と言うことはAさんは3歳までは一人っ子で、親の愛を独占していたのですが、妹が生まれたら、親の愛はどうなったでしょう?
そう、妹に全部取られてしまったような感覚がします。親としては妹だけでなくお姉ちゃんのことも愛していたはずなのですが、生まれたばかりの子どもは手がかかりますから、どうしても妹の方を愛してるように思えるんです。
その後、弟が生まれます。また同じことが起こるんですね。親の愛を全部持っていかれような感覚になります。
その愛情を取り戻すべく、彼女はいいお姉ちゃんになって妹や弟の面倒を見るようになります。

さて、そんなAさん。大人になってこのパターンを繰り返します。
会社に入っても、習い事を始めても、始めはすごく大切にされ、注目されます。
しかし、後輩が入ってくると、なぜか自分は放っておかれるようになるんです。
その後、なかなか頑張ってもその後輩にばかり周りは注目しているように感じます。
それでAさんはいい先輩となって後輩の面倒を良く見るようになります。

Aさん。恋愛ではいつも彼に他に好きな人ができて振られるってパターンを繰り返していました。
すごく愛情深く、いい彼に巡り合えるのですが、しばらくすると彼の目は他の女性に移ってしまうんです。
そこで彼女は「分かったよ。その子のことが好きなんでしょ。私のことはいいから行ってあげなよ」って強がることしかできないんです。

「始めは愛され、大切にされるけれど、その愛はやがてどこかへ行ってしまって戻って来ない・・・。そして、私は注目されなくなる・・・。」

仕事でも恋愛でも、意図してるわけではないのに、そういう人に巡り合い、そういうポジションに自分を置いてしまうんですね。

不思議なことですけれど。

Aさんとしては当然「このパターンって変えられるんですか?」っておっしゃいます。
変えられるから、このパターンを指摘させてもらってます。

実はこのパターン、勘違いなんです。誤解なんです。
そもそも親の愛が妹や弟に行ってしまったって解釈したことが間違いなんです。
もちろん、そう感じざるを得ないですけどね!
だから、Aさんが間違ってたからダメだ、なんて思いません。
誰でもそうなりますし、このAさんのパターンはほんとによく遭遇するものなんです。

お父さん、お母さんの愛情を受け取りましょう。
妹や弟が生まれても、ちゃんと愛されてたことを受け取りましょう。
職場でも、ちゃんと注目されてるし、大切にされてることを受け取りましょう。
恋愛でも、ちゃんと彼の愛情を素直に受け取りましょう。

ちなみにこのAさんには次のようなお願いをしました。
お母さんと次のような話をしてみてください。
Aさんの子ども時代のこと。
妹や弟が生まれて寂しくなったこと。
頑張っていい子をしてたこと。
お母さんにとって私ってどんな娘なのかってこと。
妹が生まれたとき、私のこと、どう思っていたのかってこと。
そして、子ども時代のアルバムを眺めてみてください。

彼女にとって意外な話がたくさん聞けたそうです。
お姉ちゃんだからって扱いはしないようにお母さん頑張ってくれてけれど、やっぱり頼ってしまったり、大きいからと放っておいたこともあって、でも、そんな寂しい表情を見せなかったからこの子は大丈夫って勝手にお母さんが思い込んでたこと。
でも、本当にかわいくて、大切で、この子が生まれて来てくれて本当に良かったって、弟が生まれた後もずっと思ってたこと。
今でもとても信頼しているけれど、あまり話をしてくれないから(妹は何でもお母さんに話すタイプ)ちょっと心配になってること。

そして、アルバムを開いたら、Aさんの写真が一番多く収められていました。
第一子だから当たり前かもしれませんが、それが嬉しかったそうです。

なんだ、ちゃんと愛されてたんだ、いっぱい。
そんな温かい思いを持って自宅に戻ったそうです。

それだけでこのパターン、手放せます。
幸い話が出来るお母さんでしたけれど、そうでなかったとしても、亡くなっていたとしても、その愛を受け取り、誤解が解けたらこのパターンは手放せます。

お休みの方も多いと思います。
ちょっとご両親の愛を思い出す時間、作ってみてはいかがでしょうか?

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