女性性の解放も気がつけば男ハンターみたいな男らしいものになり、自分のご機嫌も上手く取れず、気持ちは八方塞がりです。

＊

八方塞がりに気付けたことはとても素晴らしいです。それはその生き方を変えるチャンスが来てる！ってことですから。
でも、そのためには自分の人生を棚卸して、改めて「素の自分」と出会っていくことが役立つのではないかと思っています。
怖いけど、勇気を出して一歩前に出るときかもしれません。

＊

さて、紛うことなき自立系武闘派女子のＹさんからお便りを頂きました。ありがとうございますー！（ラジオ風に）

実はＹさんも読んでくださったネタ以降、カウンセリングで「あれ、あたしのことかと思った」という声をいくつもいただいており、さすが武闘派女子でんなあ、と同志たちの絆（？）に感銘を覚えた私なのです。

で、実は昨日・一昨日と京都にて経営者・起業家・フリーランスの方々に「ひとりで抱え込みすぎるのはなぜなのか？どうしたらええんや？」という講座をしていました。

その中で「なぜひとりで抱え込むと思う？」という質問をしたのですが、その中に「頼ることより自分でした方が早い！」というものがありまして、さすが自立系だけのことはあるなあ、うんうん、と感心した次第です。

ちなみにその参加者の中にも「旦那の母親役を完璧にこなし、収入も旦那よりずっと上」という方もいらっしゃいましたし、私のクライアントさんにも「旦那はほぼニート」という方もいらっしゃいますし、「だから離婚しましたっ！」と笑顔で語る者もいます。

それだけ能力が高いことは言うまでもないのですが、でも、Ｙさんに真っ先にお聞きしたいのは「なんで離婚しないの？子どもを人質に取られてるから？それともそんな旦那でも大好きなの？」ということなんです。

だって、旦那から得られないものを不倫相手や女風で得ようとしてるんでしょう？

自分がご機嫌になることをやったら旦那が不機嫌になるんでしょう？

わざわざアンダーグラウンドに潜ってまで満たそうとするってのはけっこうストレスでしょう？

要するに「なんでそんな旦那に気を使いまくってんの？弱みでも握られてんの？深い恩義があんの？それとも暴力的な旦那なの？」というのがポイントかな、と。

まずはどうしてもそこが気になっちゃうものです。

＞女性性の解放も気がつけば男ハンターみたいな男らしいものになり、自分のご機嫌も上手く取れず、気持ちは八方塞がりです。

そうなんですよねー。
お察しのとおりＹさんのようになっちまうと「女性性を解放するために男性性を大いに活用した結果、むしろ男性性がますます成長しちまったぜ！」というケースってものすごく多いわけですね。（あ、うちのお客さんだけ？笑）

だから、今の自分から出てくる「解決案」「対処法」「戦略」はすべて男性性的なものになりやすいと思った方がいいので、正直言えば、今は自分で考えて行動しない方が女性性のためには良いのかな、と思ってしまいます。

つまり、

＞足掻いてるうちにいつか活路は見いだせるのでしょうか？

という質問の答えは「たぶん逆効果じゃね？」というものになります。

しかも、９年も「不倫彼氏の前では幼女」をやってきたわけでしょう？
９年っていやあ、義務教育を終える年数ですもんねえ。いやはや歴史ですよね？

そしたら、表社会をいじらずに何とかアンダーグラウンドで辻褄を合わせるということが癖になってしまうでしょう。

ちなみにこの９年間の間で旦那との関係に変化はあったのでしょうか？

しかも、表社会で男性性を使いまくっている上に、アンダーグラウンドでも男性性を発揮し始めたら、ますます女性性は隅に追いやられますよね。

＊

ただ、人の幸せってのは人の数だけあるものでして、Ｙさんにとっての幸せって何なんやろか？というところにやっぱり注目したいんですよね。

まずはそこから。

元記事で「女を楽しむ・解放する」というキーワードに引っ掛かったのであれば、そっち方面を求めていらっしゃると思うのですが、じゃあ、その先にどんなＹさんの幸せや喜びがあるのか？ってのを見ていくんです。

不倫や女風という「形」を求めるのもひとつの手ですけれど、私が扱うのは「内面」ですので、Ｙさんの内面に隠された「女」を発掘していこうとするでしょう。

男性性と女性性のバランスというのはその人それぞれにあるものでして、女性だけど男性性が少し優位の方が心地よい人もいれば、がっつり女性性優位で生きたほうが幸せを感じやすい人もいます。

男性性という面では逞しく成長されてるＹさんや同志の皆さんですが、それが今の自分にフィットした男性性の姿なのか、あるいは、致し方なく成長させた男性性なのかを見極めることも重要です。

だから、私のセッションってのはけっこう大風呂敷を広げることになるんです。

どんなお仕事してるの？それは楽しい？面白い？
仕事に関して将来のヴィジョンはある？もしあるならそれは何？
なぜそのお仕事を選んだの？どんなところが自分に合ってると思う？

なぜそんなに逞しく生きるようになったの？
旦那の母親父親役を務めるようになったのはなぜなの？
昔から誰かのために頑張ってきたの？
それまではどんな恋愛をしてきたの？

やっぱり子ども時代に十分甘えられなかったってことだよね？
ってことはＹさんも虎の穴育ち？
どんなご両親だったの？また、きょうだいの関係はどうだったの？
子どもの頃ってどんな女の子だったの？

思春期の頃ってどんな子だったの？
活発な方？目立ってた？
それとも意外と隠れてた？
その頃から女子にモテる女子とかやってたの？

この質問に答えていくだけでだいぶ暇つぶしになるし、整理も進みますね。

そして、その質問の答えを見渡していくとまたいろんなことに気付けるでしょう。

＊

ただ、ここで皆様が潜在的に怖れることがひとつあるんです。

それは自分の人生が思い切り変わってしまうことへの怖れ。

先日も「リトリートセミナーにめっちゃ興味あるんです。呼ばれてるって感じがするんです。けど、怖いんです。自分の人生が変わっちゃうんじゃないかと思って！」という方がいらっしゃって、「そら怖いわなー、でも、興味があるってことは、人生を変えたい気持ちも強いってことだよね？どっちを選ぶかは思い切り悩んでいいと思うよ」とお伝えしておきました。

Ｙさんも今までの人生を何とか頑張ってやりくりしてきたじゃないですか。

こっちに行けば幸せになれるんじゃないか？
こうしたらもっと楽になるんじゃないか？
こういう風にすればもっと生きやすくなるんじゃないか？

今回新しい獲物を狩りに行ったのも、女風を予約したのも、たぶんその一環だと思います。

だから、「とても苦しい。やり場のない思いがたくさんある」のは間違いないと思うのです。

でも、そうして何とか足掻いてきた結果、今の自分があるじゃないですか。

仕事や収入もそうだし、夫という存在もそうだし、年上の不倫相手もそうだし、何かと積み上げ来た自分の歴史があるんです。

それが変わっちゃうのは怖いですよね？

カウンセリングの中で「まるで今まで積み上げてきたものがガラガラと崩れていくような感じ」を味わう方も少なくありません。

だから、怖いんですよね。

もちろん、私は過去を否定することはありませんので、あくまで「古民家再生」みたいなイメージで、一旦崩すかもしれんけど、それはリフォームのためなんですよね。

「この梁は使えるし、ここのガラスはもう今では手に入らないものだからぜひ活用したいけど、ここの板は腐ってるから取り換えた方がいいよね」みたいなイメージ。

なので、カウンセリングってのは少なくても数か月後を見越して進めていくものです。

＊

さて、少なくともＹさんというのは「旦那」が足かせと言うか重荷になっちゃってることは間違いないようです。

でも、正確には旦那そのものではなく「Ｙさんが旦那に対して思っている気持ち」が足かせになってるんですよね。

自分の好きなことをやったらとしたら旦那が不機嫌になるからできない、という経験がそれに拍車をかけるわけです。

でも、意地悪なカウンセラーとしては「それって旦那だけなんかなあ？パターン違うかなあ？」という読み方をするもんです。

旦那以外にもＹさんの自由を阻害する要素ってないかなあ？と。

それは今に限ったことではなく、子どもの頃は母親にえらく気を使ってた、独立してからも恋人や職場の人を気にしてた、だから表社会ではいつも何かしら自分を押さえつける存在を“創って”しまうから、アンダーグラウンドに安息を求めるようになった、というストーリーはないですかね？

男性性を逞しく育ててきたのも、子どもの頃から親を支え、きょうだいを背負い、ついでに同級生たちの面倒を見て来た過去があるのかもしれません。

だから、そのパターンも仕事に出てるんじゃねえかなあ？と邪推する次第です。

となると「罪悪感」なんかもちょっと気になるワードになるんです。

アンダーグラウンドもそうですけれど、そもそも自立して背負い込んで頑張って生きて来た背景にあるのがその感情なんですね。

つまり「罪悪感を動機に頑張ってきた」というケースで、そういう方は必ずハードワーカーになり、倒れるまで走り続け、何らかの罪を重ね続ける人生を歩みます。

周りからはすごい人！憧れ！素敵！きゃー！と奇声をあげられるような人の中にもこのパターンが隠れていることがあって、“無意識のうちに”自分が苦しくなる道を選んでしまうのです。

罪悪感ってのは「幸せにならない道を魅力的に見せる」という傾向がありますもので。

＊「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」（ディスカバー２１）
＊セミナー動画：『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
＊心理学講座動画：『罪悪感と癒着の心理』
＊光の瞑想～疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク～

＊

また、これまたうちのお客様に多く、そしてブログ上でもよく扱っている「リボンの騎士現象」という問題もＹさんに当てはまるかもしれません。

元々すっごい女の子で、女性性もめっちゃ豊かで、セクシャリティだって強いのに、それを出せる環境になく、むしろ、そのエネルギーを男性性に転化してたくましく生きるという例のやつです。

アンダーグラウンドで「女」を求め、セックスを求めるのも、その傾向を表しているように思えます。

例えば、カウンセリングやグループセッションで「鎧を脱いでパートナーに自分を委ねる」というイメージワークをすることがあります。

後天的に身に着け、自分を守ってきてくれた鎧（＝観念、男性性、思考など）を感覚的に脱ぎ去り、素になった自分をパートナーにサレンダーする、というまこと怖いというかキモいワークです。笑

そうすると多くの方が感じられるのが「恥ずかしい」「心細い／心許ない」「隠れたい」「がっかりされるのが怖い」「相手にされなさそう」「逃げたい」等々の思いでして、それが今現在の自分の女性性に対する評価とも言えます。

素の自分ではダメだ。愛されない。相手にされない。助けられない。等々の思いから鎧を着込んできたわけですが、鎧を着た自分は成功体験を持っていても、その分だけ素の自分に自信を失ってしまうのです。

そして、素の自分ではたくさん傷ついてしまいます。それを守るための鎧でもあります。

だからこそ、鎧を脱いで女になることは非常に恐怖なんですね。
もちろん、この怖れは意識上に出てくることもありますが、その多くは無意識的なものです。

それでイメージワークもそうですけれど、「素の自分でもちゃんと愛される」「素の自分でも大丈夫」「素の自分だと守られる」という体験を感覚的にしてもらうことを目指します。

感覚を先につくってしまうと現実化しやすいものですから。

さて、ＹさんやＹさんのお話に共感された皆様はどうお感じでしょう？
怖いけど一歩を踏み出してみたいと思いましたでしょうか？
それとも「もう少し考えたい」と思ったでしょうか？

タイミングはお任せしますので、今日のお話を頭の中で巡らせていただいて、さて「どうしたいか？」を決めていただければ幸いです。

◎そんな人生を変える勇気を持たれた皆様に絶対的にお勧めなセミナーがコレ！

9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂～生き方が、人生が、自分自身が変わる３日間～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/49905

◎根本の個人セッション

★お弟子たち：カウンセラーを探す

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）
また、感想を送ってくださったり、ＳＮＳで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます！

＞問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト（ネタ提供）」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。