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親の影響を受けるのは当然のことですが、それを盲目的に受け入れるのか(親軸)、自分で選択して受け入れるのか(自分軸)は大きな違いがあります。
親と自分の間にきちんと線引きするようにしていくことで自立が果たされ、大人になっていくことができるわけです。
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後方待機部隊に所属し、ロックマンを待つ恋愛ばかりしています。
今も彼の離婚を待っている状況で、打開策を探して日々根本先生に課金しています。
そんな中で、私は両親の「うちの子はこれが苦手なはず」という期待(?)に頑張って応えていたのかもしれないと最近気づきました。
家族は父母妹、父は頑固な変わり者、私は表ファザコンで、父と2人で旅行にも行きます。
母は過干渉で武闘派。娘の人生の節目(進学・就職・結婚)に首を突っ込んでくるため、私と妹は30過ぎて何もできない未婚(私は離婚歴あり)です。
数年前から一人暮らしを始め、両親から「体力がない」と言われてきましたが身体を鍛えることを始めました。自分で先生を選び、基礎から学ぶことで上達の喜びを感じています。
振り返ると、学生の頃は両親の苦手な教科は「あなたも苦手なはず」と言われて、私もあえてその教科は勉強の手を抜いてきた自覚があります。
なんでも親のせい、というのは抵抗がありますが、苦手意識を持つものも、本当は違うのかもと思い始めました。
反抗期もなかった自分ですが、今は自立した大人の女性になりたいです。
根本先生、親の言葉に形成されてきた自分を乗り越えるには、どうしたらいいでしょうか?
(Kさん)
毎度ご愛顧いただきまして誠に有難う御座います。
引き続き課金のほど、宜しくお願い致します。
ロックマンを待つ恋愛ばかりという点に関しましては「頑固で変わり者な父ととても仲の良いファザコン」なところが気になるところで、頑固で変わり者とうまくやれるのはなぜなのか?Aさんがうまくパパに合わせてるのか?Aさんもまた変わり者なのか?というところが知りたいところです。
で、「親の言葉に形成されてきた」というのはほぼすべての子どもに言えることでして、そうじゃない子どもを見つけることが困難なほど、私たちは親の影響を受けているものです。
その親の影響から脱しようと試みるのが「反抗期」という奴で、何かと親を否定し、自立していくんですよね。
一般的には思春期とかぶることが多く、中高生くらいがそのピークなんですけれど、親子の関係によってはもっと早くに自立していたり、大人になってから反抗期を迎えたりと様々なケースがあるものです。
ただ、最近は親側が自分の価値観を押し付けることなく、子どもの主体性に任せるなどして自立を上手に促していて、「反抗期がなかった」ということが問題ではないケースも多いです。
とはいえ、Kさんのご両親の場合だと明らかに「反抗期がない=自立できていない」という状態になりやすいものです。
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パパと仲良しってことが必ずしも悪いことではないのですが、「パパに甘える娘」のポジションで居続けると、「大人の女」になることができません。
パパもその方が娘を愛しやすいし、娘も子どもで居たほうがパパに甘えやすいからです。
つまり、パパと娘の関係を続けるためには「子ども」でいなければならないんです。
ただ、この辺もけっこう微妙でして、娘の成長と共にお互いに距離感を変化させていくことによって、大人同士の付き合いができる父娘も少なくないので、パパと仲良し=良くないこと、とは言い切れません。(当たり前か)
だから、Kさん自身が「大人の女」である意識をどれくらい持つことができてるのか?ってところがポイントになります。
とはいえ、ここも自分のことを「まだまだ子どもだなあ」と感じていたとしても、それが本当なのかどうかは自分では判断しづらいですね。難しいところです。
ただ、パパと仲良しなことは良いけれど、無自覚にパパのことをまるで恋人のような感覚で捉えていると、なかなか恋愛ができなくなります。
「彼氏を作ったらパパが悲しむ」と思うのもパパが恋人の席にどっかりと腰を下ろしているからで、恋人を作ることがまるで浮気してるような感覚になります。
そういう場合、恋人に選ばれるのは「うまく行かない確率が高い男性」ということになりますので、問題児だったり、既婚者や婚約者や恋人がいる人だったり、いわゆるダメンズだったりするものです。
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一方、過干渉で武闘派な母との関係ですと、一般的には「壁」を作りやすいですね。
母に侵入されないように幾重にも城壁を構えることになりますが、向こうも自分を産んだ張本人ですからそんな壁をやすやすと乗り越えてきて、さらに高く、ぶ厚い城壁を築くことの繰り返しになるものです。
で、その壁が母親専用なんて器用なことはできないので、他人の誰に対しても心が開きにくくなりやすいものです。
それで「人に心を開けない」ということになり、人間関係や恋愛面で問題を抱えることになりやすいものです。
また、過干渉で何に対しても口を出してくるので、その価値観や考え方に支配されやすいのも確かで、Kさんが「親の言葉に形成されてきた自分」というのも母の影響が非常に大きいんじゃないでしょうか?
「過干渉な母」は私のブログでは準レギュラーの一人ですから大量に記事があるんですけれど、何かと干渉してくるがゆえに「自分の考え・意見」を持つことができなくなります。
自分がしたいことよりも、母が望むことをする。
自分の考えよりも、母の考えの方が正しい。
まあ、親が言うことに反発して何かやってしまうと家の中では生活しづらくなってしまいますからね。そこを貫くのも根性が要りますから、折れて妥協した方が「楽」なものです。
そんな状態ですから、自己喪失という状態になったり、自分のことを信頼することができなくなるのも当然で、だから「自信がない」ということになります。
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「反抗期がなかった」とはいえ、大人になっていくと何でも親の言う通りにしてたんじゃうまく行かないことが増えるものです。
恋愛はもちろんですが、仕事だって壁にぶち当たることが多くなります。
だから、その中でもがきながらも自立していくことになり、その結果「人生丸ごと反抗期」という状態になっちまってる方も珍しくありません。
ところが、そうは言っても「反抗期」というのは「親に反発する」わけですから、「親が黒と言えば白と言う」という「親基準」の生き方に違いはありません。
反面教師ってやつですね。
だから、それもまた「親軸」であることは間違いがなく、「自分軸」の生き方が求められるようになってきます。
つまり、親に反抗して自立するということは、自分軸を形成していくことに他ならないんです。
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「親軸」のままなのか、「自分軸」になれているかというのは、そこに「選択」があったかどうかが見極めのポイントとなります。
つまり、過干渉な母や仲良しな父が言うこともすべて間違ってるわけではなく、むしろ、「正しい」「役立つ」「なるほど!」「それは良い」みたいなことだって含まれるんです。むしろ、その方が多いと言ってもいいかもしれません。
その一方で、親の意見であっても「自分とは合わない」「それはやりたくない」ものだってあるはずです。
だから、親に言われたことを一旦受け止めた上で自分がどうするかを主体的に選択できる状態は「自分軸」と言えます。
また、始めは「親軸」で始めたことも、主体的に関わることで「自分軸」に移行できることもたくさんありますね。
「親が習わせたピアノにハマって、今もピアノは大好き」というようなケースがそれに当たります。
それは「親が先鞭をつけてくれた」ということになり「親に感謝」ができますね。
そう、自分軸でいられてるかどうかはそうして「感謝」ができるかどうかも大きなポイントになります。
Kさんのケースでも「体力がない」と言われたことがきっかけで体を鍛え始めたわけですが、自分で先生を選び、上達に喜びを感じられるならば、きっかけは親だったけど今は自分軸になってると判断しても良いかと思います。
でも、たぶん、そういうことが多かったんじゃないかなあ?と思います。
例えば「親の希望で塾に通い、中学受験もさせられたけど、今となってはそれが良かった」とか、「自分はほんとはイヤだったけど親の希望で公務員になったが、やってみたらこの仕事は面白いし楽しいから今では親に感謝してる」という方も多いと思います。
何も親も娘をいじめようと思って過干渉になってるわけではなく、「良かれ」と思って過干渉をしてくることが多いので、「正しい」「役立つ」ことも多いのです。
とはいえ、そうした“成功体験”を重ねてしまうと自分の決断に自信が持てなくなるのも事実ですよね。
親が子どもの心配をして「転ばぬ先の杖」を出し続けていたら、常に「杖」が必要な子になっちゃいますよね。
時には「転んで学ぶ」ということも必要なんですよね。
で、そういう方の多くは「恋愛」でたくさん転ぶことになるのかもしれません。
だって恋愛のことを逐一親に報告することってないし、聞かれたくない話もたくさんあるし、見られたくないものだってあるでしょう?だから、恋愛することで親から自立していくことになるんですよね。
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で、Kさんが
>なんでも親のせい、というのは抵抗がありますが、苦手意識を持つものも、本当は違うのかもと思い始めました。
と思うこと自体、親からの自立が始まった証だと思います。
ひとり暮らしも始められましたしねー。
親が「あんたもこの教科が苦手なはず」と言われたら「その教科の手を抜く」というのは、まさに「親軸」なわけですけれど、「そんなことないかもね?」という風に思えるようになったのがささやかな反抗心とも言えるわけです。
かつては「親が黒と言ったら黒」だった人生に、「それ、ほんまに黒か?」と疑問を持ち始め、「いや、それ、青ちゃうかな?」と自分の意見を持ち、「実際やってみよう!」と思いやってみることで「主体性」を持つことができます。
その結果「ああ、やっぱり親の言う通り黒やったわー」ということもあれば、「親の時代には黒だったけど、今は青なんだよねー」ということもあれば、「うわ、調べて見たら赤やったわ!」ということもあるでしょう。
この「結果」ってのは実はそれほど重要ではなくて、そこまでのプロセスが「親軸」なのか「自分軸」かの分かれ目となります。
だから親に対して「あんたは黒って言うてたけど、ほんまは赤やったで!」と正しさを主張するのは単なる復讐心でして、「まだまだ自分軸が確立されてなかったなあ」ということが分かるわけです。
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ということで、
>反抗期もなかった自分ですが、今は自立した大人の女性になりたいです。
という希望を叶えるためには「自分軸」をまずは意識することが最初なわけですね。
「親はこう言うけど、自分はどう思ってるんだろう?」
「親はきっとこうして欲しいと思うけど、自分はどうしたいんだろう?」
そういう風に「親」と「自分」の間に線引きをしていきます。
もちろんここで「完璧さ」を求めてはなりません。
どうしたって親の影響は受けているし、それを完全に排除することを目標とするのはしんどいです。ていうか、無理だと思った方が現実的です。
自分が意識できる範囲で線引きをするように心がけるわけですね。
そして、これは「他者」についても当てはまるもので、ふだんから「他人」と「自分」を線引きして捉えるように意識してみましょう。
特に恋愛って心理的距離が近づきますからついつい「彼軸」になりやすいものです。
だからそこで同様に「彼はこういう風にしてほしいんだろうけど、自分はどうしたいか?」などを考えていくことがとっても大切ということです。
職場でも同じですし、友達との付き合いも然り。
そうして「自分軸」を確立していくとずいぶんと「自由」を感じられるようになると思いますから、だいぶ楽になれると思います。
また、「大人の女性」というところでも同じで、よく質問するのは「あなたが思う大人のファッションってどんななの?」です。
そのイメージに合った服を選ぶようにすることもそうだし、そこから拡大して「大人のコスメ」「大人のアイテム」に意識を向けたり、一人暮らしをしてるんだったら「大人女子の部屋」をイメージしてその通りに作っていくのもお勧めですね。
そうした外側からのアプローチもとても有効ですし、もちろんセクシャリティと向き合うことも効果的ですから、女としての自分を愛してあげることも意識しましょう。
インスタとかで「大人女子」を探してみて手本にすることもできますし、自分の周りに「あの人、大人だなあ」と思えば、その立ち居振る舞いを参考にしてもいいですし、お手本は周りにもあろうかと思います。
そうして大人の女性を意識することそのものが親からの自立にもつながると思いますので、ぜひとも今日から取り組んでいただけたらと思う次第です。
繰り返しになりますけれど、それって親を全否定することではないんですよね。
親のこの部分は採り入れるけど、あの部分は不採用!という風に自分自身で選択していくことです。
まあ、一人でやるのはちょっと難しいよね、特に頭の中にあるもんだからね、なんて場合は個人セッションとかグループセッションとかも利用してみてくださいませー。
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