「自分にはできない」という思い込みを外すにはどうしたらいいのか?



この思い込みは幼少期から身に着けてきた習慣性のものなので、外そうと思ってもそうやすやすとできるものではありません。
王道としては家族の問題を見つめ直すことになるのですが、今日からできることをいくつか提案し、結果的にその思い込みを外せるようにしていく話をお届けしたいと思います。

『自分ならできる』と自己信頼ができるようになるにはどうしたらいいでしょうか。
私は三姉妹の長女で、過干渉でヒステリックなコントローラーの母、頼りにならない父親の家族構成で育ってきました。
自分には自由がない、自分なんて何もできない、と思って生きてきた時間があまりにも長くそこから抜け出せずにいます。
1人部屋もあったことがなく、小さい頃は1人部屋に憧れて理想の部屋を絵に書いたり、近所にあったハウジングセンターによく行きこんなお部屋にいつか…と夢見ていました。
大人になった今、自由なはずですし、自分で自分の夢を叶えてあげられるはずなのに何に対しても理想の方向へは動けません。
一人暮らしもしたいし憧れる(完全なる自由やシンプルで自分の好きな物に囲まれる)のでインスタやYouTubeでひたすらおしゃれな人のルームツアーやVlogを見てはいいなぁ~私にはできない…と落差に落ち込む日々です。
私は今30歳ですが実家暮らし、1人部屋ももちろんなし、寝床は未だに二段ベッドの上の段、です。
もうこんな状態うんざりなはずなのにコンフォートゾーンを抜け出すことができません。
ちなみに1人暮らしができないのは理由(言い訳)はいくつかありますが、経済的な理由が1番大きいです。
コツコツでも私ならできるという感覚や、自分で自分の夢を叶えてあげられるようになるにはどうしたらいいでしょうか…
季節の変わり目で体調崩しやすいですが、どうかご自愛ください。
(Mさん)

「夢」を持つのはとても素晴らしいことなのですが、「夢」を「画餅」にしてしまうこともよくあるわけでして、向き合うにはとても良いテーマですよね。

「思い込み」とか「習慣」というものがけっこう問題を作りまして、「何も変わらない」「いろいろやってるけどうまくいかない」という現実を創造してしまうものです。

>自分には自由がない、自分なんて何もできない、と思って生きてきた時間があまりにも長くそこから抜け出せずにいます。

というわけで、その思い込みが習慣化しているので「あれ?自由なはずなのにな」と頭で思ったとしても心は不自由な状態を選択し続けるわけです。

似た話題には色々とありまして「あたしは結婚できない」「出会う男は問題児ばかり」「胸のない女はモテない」「お金は怖いもの」「仕事はイヤなもの」「自分はちっぽけな人間だ」等々、様々なジャンルで存在します。

そして、ここが重要なのですが「潜在意識は変化を嫌がる」ので、自分のその思い込みを「正当化」するように仕向けてきます。

「自分は何もできない女」だと思っていたら、「何もできない」という証拠を常に集めてきますし、何かやりたいことを思いついても「どうせ無理」と思わせますし、「ああなりたいな」と思ったとしても「自分にはできない」と実行する前に諦めてしまうようになります。

そうしてずーーーーーっと「自分は何もできない女」だと思い続けるわけです。

そして、「そんな自分を変えたいけど変えられない!」という思い込みがさらに付いてくるわけです。

Mさんがおっしゃるように、それがコンフォートゾーンになってしまうので、そこから抜け出すってのははっきり言ってかなり難解です。

だから、カウンセリングでそういうお話を伺うと「事件待ちになっちゃうんですよね」なんてお伝えすることもあります。

ちょっと重めの病気になったり、ケガをしたり。
家族に何か良からぬ問題が起きたり。
仲良くしていた友人の身に何かあったり。
勤めていた会社が倒産してしまったり。

ポジティブなものというよりもネガティブな“事件”が起きて頭をハンマーで殴られたような衝撃を受け、「これじゃあイケない!!!」と思い、そこでようやく“本気”になって自分を変えようとするのが人なのかもしれません。

皆さんも心理学を学んだり、カウンセリングやセミナーを受けたり、根本さんのブログを血眼になって読み込んだり、Youtubeをガン見したりするのって何か事件が起きたからでしょ?

「これじゃいけない!」「このままだったらヤバい!」という思いがそうさせたんだと思うんです。

それは私自身も同じでして、ここまでも燃え尽きていたり、モチベーションが湧かなかったりした時期もありますが、どうやら神様にたいへん愛されているようで、そのたびに自分を変えざるを得ない事件がやってきました。

神様にど突かれて目を覚まさせられたわけです。

だから、そうした思い込みから脱却するのに事件は大いに役立つんですよね。

ただ、こうした葛藤を抱える裏では「それなりに幸せ」という現状があることも事実です。認めたくないかもしれないけれど。

「飯が食えて、寝るところがあって、一人じゃなくて、身の安全が保障されていて、それなりに体も元気で、100点満点には程遠いけど、かといって単位を落として留年するほどでもない」という状態。

そうして満たされている部分があるから不満が言えるし、自己嫌悪もできるわけですから、言ってみれば「余裕がある」んです。

余裕があるから「こんな自分じゃだめだー」とか「どうせ自分にはできなーい」と思えるわけです。

陣痛を迎えた妊婦さんが「どうせあたしには産めなーい!」と言ったところで容赦なく赤ちゃんは産道に突入してくるわけですから、できるとかできないとか言ってるヒマなどなく、やるしかない!って気持ちにさせられるわけです(それがコミットメントとも言えます)。

そんなアイデアから1冊の本を書いたこともあります。

忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。(主婦の友社)

サブタイトルは「ヒマがメンヘラを作る」です。笑

こういう話をされるとイヤな気持ちになると思うんですけど(それを分かってて書くのは筆者がイヤな性格なのではなく職務上仕方なくやっていることとご理解いただけたらまことに幸いでございます。)、でも、イヤな気持ちになるってことが大切で、それだけ変化する余地がある証拠でもあります。

プロ野球が開幕しましたが、連敗が続くとプロの選手でも「このまま負け続けるのではないか?もう二度と勝てないのではないか?」という気持ちになるそうです。

プロともなれば技術よりもメンタルの方が重要になってくるので、そうしたメンタルになるとまたずるずる連敗を重ねてしまうことになるそうです。それで昨年のわがタイガースは開幕9連敗という偉業を成し遂げたわけですが今年はすごくいいですねえ~。

「サーカスの象」という逸話があります。

子どもの頃に連れて来られた象は逃げないように杭に繋がれて生活します。
何度も逃げ出そうと全力でその杭を外そうとするのですが、子象の力では抜けないほど深く地面に刺さっているのです。
そうして「その杭は抜けないものだ。自分はここから逃げ出すことはできない。」という思い込みを持つようになっていきます。

そうすると大人になってもその象はその杭に繋がれたまま逃げようとはしません。

サーカスでは重たい荷物を運べるほどの力を持っているので抜こうと思えば簡単に抜けてしまう杭にずーっと繋がれたままでいるのです。

さて、あなたにとってのその「杭」とは何でしょう?

それが「思い込み」というやつで、Mさんからすれば「自分は自由ではない。自分は何もできない。」というやつです。

「自由なはずなのに自由になれない自分」というのは「杭を抜けるはずなのに抜けない象」と同じなわけですね。

じゃあ、そんな人生をどうしたら変えられるのでしょうか?

「一人暮らし」や「自由」をどうしたら実現できるようになるのでしょうか?

事件待ちするのもいいですけどそれはあまりにもヒマすぎますよね。

少し、現実的な話からしてみましょうか。

まず「インスタやYouTubeでひたすらおしゃれな人のルームツアーやVlog」を見ることを辞めましょう。

「ああ、こんな暮らしがしたいなあ。憧れるなあ。いいなあ。」と思うだけならいいですが、そのあとに「あたしにはできない」という思いがあるならば、そういうインスタや動画を見ることは「できない」という思い込みを増やす効果しかありません。

私も実はそんな生活をしているVlogを見るのが好きで推しもいるんですけど「ああ、自分とは違うなあ。自分はこんな生活したくてもできねーもんなー」と思いながらも別に凹んだりはしません。

だから、彼らのライフスタイルの一部を採り入れることができます。(ジンジャーエールを自作してみたり、できるだけ物を置かない部屋を作ったり)

でも、そこでイヤな気分になる(=自己嫌悪が想起される)のであれば、それは自分いじめになるのでやめたほうがいいんです。

それと同時に「毎日できて続けられること」を何かひとつ見つけてください。

そう伝えるとけっこう壮大な何かを思いついてしまうので本当は細かくチェックを入れたいところです。

毎日できて続けられることですからそれは非常にしょーもないことが望ましいです。

「朝起きたらすぐに掛け布団を畳む」
「家に帰ってきたら靴を揃えて脱ぐ」
「ありがとう!を1日5回言う」
「寝る前に5分だけストレッチをする」
「ご飯を食べたらすぐに歯磨きをする」
「根本さんのYoutubeを毎日1回は見る」
「根本さんの本を1日4ページ読み進める」
「根本さんのブログをノートに書き留める」

人によってはこれもハードルが高い場合もありますが、そうして思い付いたことを一つだけ継続していきます。

もし継続できなかったらまた別の継続できそうなことを始めてください。

もちろん、二日酔いとか生理中とか母親と喧嘩中とかで達成できない日もあるかもしれませんが、その場合はまたその翌日からチャレンジしてみてください。

そして、1か月継続できたらこう思います。

「目標を設定し、それを達成することができた。」と。

この意識がすごく大事です。

もちろん、そう思ったってすぐにその価値は受け取れず「しょーもないことを続けて何の意味があるんだろう?」なんて思うこともたくさんあると思いますが、「しょーもないことを1か月続けることが目標」だったわけで、それが叶った事実を受け止めるわけです。

そういう意識を持ち始めると「そう言われてみれば今まで継続できたことっていっぱいあるよなあ」ということにも気付くでしょう。

「辞めたい辞めたいと思いながらも今の会社10年目だな」とか「あんまり楽しいとは思わないけど週1はヨガに通ってるよな」とか。

あるいは「そういや自分が達成できたことって意外とあるかもな」ということに気付くかもしれません。

「今の会社、自分から応募して採用されたんだもんな」
「推しのライブチケットに当選したことあるよな」
「ケーキブッフェで目標だった20個を食い散らかしたよな」
「前から欲しかったワンピースをこの春買ったよな」
「ずっと行きたかったハワイに行ったよな」
「あの資格、一生懸命勉強して合格したよな」
「辛かったけど頑張って教習所通って免許取ったよな」
「そういえばダイエットに成功したこともあったな」

つまり、長いこと生きてる中でそれなりに目標を達成したことって少なからずあると思うんです。ただそこに価値を見てないだけで。

のど元過ぎればなんとやらで、自分が達成したこともその瞬間からその価値を忘れてしまうものです。

「自分にはできない」と言う思い込みにしてみれば「できたこと」があったら非常にマズいわけですよね?

だから、成し遂げたことに対して価値を見るってのはなかなか難しいものです。

でも、そういう目で見れば「大したことない」と思っちゃっても色々と目標を達成してきたこともあるんです。

こうしたことを思い出したらスマホにメモすることでだいぶ意識を変えていくことが出来ます。

「自分にはできない」という思い込みを外すことに直接かかわりがなさそうに思えるかもしれませんが、自己肯定感をあげる方法のひとつ「自分のご機嫌を自分でとる」というプロジェクトはたいへんお勧めの逸品です。

日々、思い出したときに「自分のご機嫌を自分でとる」ことをしていきます。

漫画を読む、映画見る、友達としゃべる、筋トレをする、長風呂に入る、料理を作る、スイーツを頬張る、等々、家の中でできることもいっぱいあるわけですし、近所のサウナに行く、立ち飲み屋で一杯やる、大衆酒場をハシゴする、場外馬券売り場に行く、喫茶店でスポーツ新聞を読むなど、ちょこっとした時間でできることもあります。

お茶を丁寧に入れて根本さんの本を読みながら気づきをノートにメモするなんてのもサイコーに自分をご機嫌にすることになりませんか?なりますよね?なるよね?なれよ。

そういうことを日々意識してやってみてください。

拗ねてる自分、意地を張ってる自分、頑固な自分、誰かに怒ってる自分、不満ばかり溜め込んでる自分、人のせいにしてる自分がいるときも、できる範囲でそれをやってみるんです。

そうして自分のご機嫌を取れるようになっていくと自己肯定感があがりますし、自分のことが今より好きになれます。

変な話、これだけでもOKくらいです。

三姉妹の長女でそんな両親の元で育てばそうなっちまうのは無理はありませんから、そちらを扱うこともできますが、まずは日常でできることからコツコツ始めていきましょう。
ちなみに「過干渉でコントローラーの母」ということは他人軸になりやすく、自己喪失しやすいので、今のような問題を抱えるのも無理はありません。

たくさん否定されたでしょうし、意志を持てないようにされるだけでなく、長女としてそんな両親を見捨てられない心理もあるのかもしれません。

その辺はまた機会を改めてお伺いするとして、その思い込みを外すことができれば、それだけで「自由」を感じられるようになるはずですから。

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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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