リーダーシップの大切な2つの要素~「愛させてあげること」「影響力」について~



リーダーの立場に立つとカリスマ性も発揮されてきて「は?え?」ということが起きたりします。
それを期待に捉えてプレッシャーを感じたり、ちゃんとしなきゃ!と思ったりすると自分の力を発揮できなくなるんですよね。
そのままの自分でいいんですけど、なかなかそうはうまくいかないようです。

【自己肯定感があがった人がリーダー的な立場に就く場合の自己肯定感のあり方について教えてください。】

何度も根本先生のブログにはお世話になり、自己肯定感を高めてきたRです。
おかげさまで自己肯定感がぶちあがり、恋愛面でも自分軸を保ってうまくいくようになり、仕事もリーダー的な立場を担うことが増えて、順風満帆です。
そして自己肯定感があがりすぎたからなのか、はたまた発展途上の現象なのか、自分がリーダー的な立場を担う際に、部下や社外のメンバーにすごく酔心されるケースが出てきました。
「Rさんを支えたいからこのチームに入って一緒に仕事をしたいです!」のような人がちらほら現れる、という感じです。
それ自体は素直に嬉しいものの、正直「わたし個人に酔心されても、(業務以外の個人的な関係などは)なにも提供できない」という思いと「わたし個人が動機になりすぎると、その部下の期待と違った自分像を見せた時にきっと離れていくんだろうな」という推察があり、「自分個人への思いや動機ではなく、このチームの仕事そのものに対するモチベーションを持ってほしい。」と思ってしまいます。(ときどき、そのように伝えています。が、反応は「Rさんを支えたいんです!」の一点張りで、あまり響いていないように感じます。)

自己肯定感があがった者(あるいはその途上の者?)に訪れる次なる試練のように思えるのですが、どのように立ち振る舞うのが良いのでしょうか?
自分がどうしたいか?を考えると「モチベーションのきっかけとしては有りなので、そこを入り口としつつも、そういう動機で入ってきた人にも組織的な動機やそれぞれの自分軸による動機を持ってもらって、その人達のパワーをうまく組織力に健全な形でつなげたい」というのがやりたいことです。
(とはいえ、具体的な業務上のHOW TOを請う場ではないと思うので、そのような目的に向けて私自身が持つべきマインドセットや自己肯定のあり方を教えていただけると幸いです。)
(Rさん)

「推しは推せるときに推せ」という名言がありますが、その推される側の立場を考えてみれば、「推してくれるときに推されとけ!」と言えるのかと思います。

つまり、Rさんの立場で言えば「部下がRさんを推したいって言ってるんだから推させてあげたらええんちゃう?」という風に言えるんですけど、心理学用語を駆使すれば「ただただ受け取れ!」という大変短い文章にまとめられると思います。

自己肯定感があがる
→輝いてきて魅力的な人物になる
→それなりのポジションに就く
→あなたを推したい!という人が現れる

という流れは自然なものでして、私自身も振り返ってみればふつうにカウンセラーとして活動をしていたら「ファンです!」という変人が現れるようになり、やがて「弟子になりたいっす」という奇人が出現するようになってきました。

そんなファンやお弟子たちもけっこう課金してくれてるので、そろそろ「自立系武闘派女子」とか「唯我独尊」とか「喧嘩上等」とかを入れたトレーナーでも作ってアパレル業に進出しようか?なんて思うほどです。黒地に勘亭流フォントの金文字などを入れたらみんな喜ぶんじゃないですかね?ええ、私は決して着ませんけど。

なので、Rさんにとってはとりあえず「慣れ」が必要っすよね。

自分がそういう風に扱われることに対する「慣れ」です。

おそらくうちの読者の中には部下後輩上司取締役等から「姐さん!」と呼ばれる方々も多いと思いますが、始めはやっぱ抵抗あったと思うんですよ。

でも、それが何度も繰り返されればそれにも慣れ、今では自ら「姐さんっす」と自己紹介できるようになってると思うのです。

なので、そのうち「Rさんを支えたいっす」という部下取引先に対しても「よかろう。汝にわらわを支えることを許すぞ」と目を細めてあげられるようになると思います。

さて、自分に心酔してくる部下などが現れるのは始めはキモいハズいと感じてしまうものですが、それくらい自分がリーダーとしてカリスマ性を持っていること、そして、某先生のブログによって自己肯定感が爆上げされたことを表しているのです。(なので遠慮なく課金していただけたら幸いです。)

それを「受け取る」ということが今のRさんの課題ってことですね。

つまり、「自分には後輩たちが心酔してくれる(支えたいと思ってもらえる)ほどの価値がある」ということを受け入れるのです。

で、それは相手が勝手にRさんに心酔してくれてるのであって、だからRさんはそのまんまで良いのです。

ここが非常に重要かつ難解に感じられるところです。

「価値を見られるとプレッシャーになる」という経験をしたことありませんか?

先日も似た記事を書いたんですけれど、部下が自分に心酔してくれたらその部下の思いを裏切っちゃいけない、その期待に応え続けなきゃいけないなんて思っちゃうんです。

つまり、相手が勝手に自分を推してるだけなのに、それを「期待」として受け止めてしまい、それに応えようとしちゃうってことです。

それが、

>正直「わたし個人に酔心されても、(業務以外の個人的な関係などは)なにも提供できない」という思いと「わたし個人が動機になりすぎると、その部下の期待と違った自分像を見せた時にきっと離れていくんだろうな」という推察があり、

という一文に現れているのかな?と思います。

某カウンセラーなんぞに相談すると「え?何か提供しなきゃあかんと思ってんの?」とか「部下の期待通りに振舞わなきゃあかんと思ってんの?」と冷たく言い放たれるので覚悟しといた方がいいですね。もちろん私はそんな冷たい態度は取らないですけどね。優しいですよ。とてもとてもとても。

ということで「ふつうにしてるRさんに部下たちは心酔してくれてるんからそのままふつうに振舞ってりゃいいんだけど、まだ推されることに慣れてないから、ついついプレッシャーを感じて緊張しちゃうんだよね」ということだと思います。

それこそ、自分軸です。

「私は私、部下は部下」

Rさんはそういう上司先輩先生などはいらっしゃいましたか?
つまり、Rさん自身が憧れる、心酔する、目指したい、リーダー、メンターに出会ったことはありましたか?

もし、そういう師匠みたいな人に出会えてるなら、その師匠の振る舞いを思い出してみると自分がこれからどう振舞えば良いかのヒントになると思います。

リーダーシップのあり方の一つに「愛させてあげる」という難題があります。

自立して頑張ってきた人は「愛する」ということにフォーカスを当ててきたので愛することは得意なんですけど、「愛させる」という文字が辞書に載ってないために「え?は?へ?それ日本語?」と戸惑うこと必須な課題になるんです。

「愛させてあげる」というのを言い換えると次のような言葉になります。

「与えさせてあげる」
「助けさせてあげる」
「受け取ってあげる」
「支えさせてあげる」

どれも噛みそうな言葉ばかりですし、「なんか上から目線じゃね?」と思われる方もいらっしゃると思いますけど、「自立系な人って受け取るのが苦手じゃん?だから、与える形にした方が受け取りやすいのよん♪」という心理から生まれた表現です。

これ、自立系な方々にとってはほんと「えー、やだ。むずかしい。ほかにやり方ないの?」と駄々を捏ねたくなるものですし、自立にしがみつきたいロックマン氏などは死んだふりをしてスルーしようとするほどの難題です。

でも、リーダーとしてチームを作っていく上でこの要素はとても重要かつ必須なものですし、自分がより成長していくための新たなステージとも言えるものなんです。

なぜ、自立系な方々がこのステージに抵抗を示すのか?と言えば、「ただ存在しているだけで良い」からです。

「何かするから愛される」のではなく、「存在そのもので愛される」という意識を持つ必要が出てくるからです。

で、繰り返しになりますけど自立系な方々は「後方待機部隊です」という方ですら、あれこれ動き回り、自分から与えてきています。

その自覚はあんまりないと思うけど実際そうなんです!(押し付け。笑)

そうすると「自分がした仕事」や「自分が残した実績」や「自分に対する他人からの評価」についてはまだ受け取れるんです。

「それだけ頑張ったからねー」
「目に見える数字を残してるからねー」
「周りの人たちが散々自分の仕事を評価してくれてるからねー」

という大義名分が立ちやすいわけです。

しかし、「その存在自体に価値があるんですよ」なんてことを言われたら「はて?それは日本語なのか?」と一瞬、言葉の意味が分からなくなったりします。

だからもう少しかみ砕いて言えば「あなたのふだんの振る舞いや考え方、価値観、そこに価値があるんですよ」ということになるのです。

これは私たちの中に「何かしなければ愛されない」という思い込みがあることを示しています。

存在そのものではなく、その存在が作り出すモノに価値があるという思い込みです。

でも、そのモノにも確かに価値はあるけれど、存在そのものにも価値があるんだよね、ということを受け入れようぜ!というのが今のテーマなのです。

そういう思いを獲得できるようになれば、

>>正直「わたし個人に酔心されても、(業務以外の個人的な関係などは)なにも提供できない」という思いと「わたし個人が動機になりすぎると、その部下の期待と違った自分像を見せた時にきっと離れていくんだろうな」という推察があり、

という今の不安も、

「別に何かを提供してあげなくても良いしなー。」
「離れてくときは何しても離れてくからなー。」

みたいな悟りを得られるようになり、それよりも

「あたしと一緒に仕事ができて幸せだよね?」
「推しと一緒にいられるなんて最高だね!」

なんて思えるようになってくるものです。(エチケット袋が必要でしょうか?)

さて、

>自分がどうしたいか?を考えると「モチベーションのきっかけとしては有りなので、そこを入り口としつつも、そういう動機で入ってきた人にも組織的な動機やそれぞれの自分軸による動機を持ってもらって、その人達のパワーをうまく組織力に健全な形でつなげたい」というのがやりたいことです。

というRさんにツッコミを入れるならば、

「え?彼らは今、自分軸でRさんを推すって決めてるんじゃないの?え?もしかして裏で広告代理店を動かして自分を推させるようにしてるの?」

ということになるんですよね。

彼らは自分軸でRさんを支えたいと思ってくれてるんじゃないんでしょうか?

そこでリーダーシップの次なる課題は「影響力」に関するものになります。

「影響力があることを知る」ということもそうですし、「自分の影響力を受け入れる」ということでもあります。

「Rさんを支えたい」という動機でチームに入ってきた人は嬉しいですよねー。
憧れの人と一緒に仕事ができるんですから。

そして、Rさんからたくさんのことを学び、自分も成長したいと思っていることでしょう。

そうするといわゆる「真似される」ということがけっこう起きてくるんですね。

Rさんの考え・やり方・価値観などを彼らが真似するんです。
同性だったらファッションやメイクを真似されることだって出てきます。

まあ、そりゃ、憧れの人のことはみんな真似したいですよね。みんなRさんみたいになりたいわけですから。

それを受け取るのが「リーダー」の役目であることはすでにお話しましたが、そうするとRさん自身の考え・やり方・価値観が彼らのそれになるんです。

それが「影響力」と言います。

すなわち、Rさんが「Aがいいなあ」と思えば、彼らも「Aがいいっす」となるんです。

そのときたぶんRさんは「それってあたしの意見でしょ?あんたの意見は何?」と疑問を持ち、そういう態度に不満を感じるかと思いますけれど、でも、彼らは「自分軸でRさんを支持してる」わけですから、RさんがAがいいと言えば、じゃあ、自分もAにしようと思うんです。

(もちろんその態度が自分軸なのか他人軸なのかの見極めは大事なんですけどね。両方あり得ますから)

そうするとRさん自身の振る舞いが彼らの人生を左右することになるんですよね。

なかなかしびれるプレッシャーでしょう?

けれど、そのプレッシャーが自分自身をまた成長させてくれるようになるんです。

リーダーは影響力を持つがゆえに、そこでまた自分の本音と向き合わされます。

より自分軸を極め、自己肯定感を磨く必要が出てくるんです。

そういう角度からRさんの「やりたいこと」を見つめ直すといろいろと修正が入ります。

「私自身の動機=組織的な動機になるので、より私自身が自分を磨き成長していこう。」
「私のチームはそういう動機で集まってきてくれた仲間たちで構成されるので、私を軸としてチームの結束は固い。」
「彼らのパワーをちゃんと活かせるかどうかはリーダーである私の腕にかかっているから、より私自身が自分軸で振舞う必要がある。」

要するに「私は部下たちを信頼し、支えさせてあげ、私はリーダーとしてより自分を磨いてチーム、そして、彼ら自身を良い方向に導いてあげたい」ということになるでしょうか?

結局は「自分」ってことになるんですよねー。

だから、よくリーダーたちは自分を成長させ、学ぶことをヒシヒシと感じているのでいろんなセミナーに参加したり、いろんな人たちと交流を持ったり、コンサル/コーチ/カウンセリングを使ったりしているわけですね。

自分自身もリーダーなんだけど、その自分がリーダーと認める人たちに学びを請うわけです。

だから、彼らは決して孤独ではありません。

自分も部下から頼りにされるけど、自分が頼りにできるメンターがいるし、仲間がいるからです。

私のカウンセリングやセミナーにも最近はそうしたリーダーたちが数多く訪れてくれるようになりますが、彼らが他のクライアントさんと違っているのは「根本さんってこうですよね?根本さんならこういうときどうします?根本さんってここでどうしました?なんで根本さんってこういう風にしたんですか?」みたいな私個人に対する質問が多いことです。

つまり、それだけ私自身の所作に興味を持ち見ていてくれているんですよね。

そして、私自身も昔から「あんな人になりてーなー」と思う人たちが何人かいて、その人たちから学んでいるわけです。

だから、Rさんもそういうメンターを持つことをお勧めしたいと同時に、そんなに気負わなくても自分らしくやってりゃ大丈夫ですよ、ということをお伝えしたいです。

自己肯定感は天井知らずですからね!まだまだ上がりますよー!!

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リーダーシップの大切だけどちょっと苦手に感じやすい2つの要素について〜愛させてあげること。影響力があること。


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