合わない地元を出て都会に出たいけれど何度も失敗して再び出る勇気が出ないし、婚活もうまく行かずに行き詰まってます。



地元(実家)を離れたいけど離れられない裏には何らかの「実家にいたい私」の存在があるのかもしれません。
それは時に「子ども時代を取り戻したい」という欲求であることも多く、そうすると婚活も「親代わり」を探すことになってうまくいかなくなるものです。

根本先生、こんにちは。
いつも先生のブログを読んでは、へえー、ほおー!と発見だらけです。
42歳、独身の女性です。以前、先生のセミナーに参加したり、書籍も購入させていただき、少しずつ自分に優しく生きられるようになってきています。

ご相談したいのは、仕事と住む場所、婚活についてです。
今現在、実家(地方の田舎)で暮らしていますが、仕事や生活環境、自分の好きなものを求めたら実家から出て都市部で一人暮らしをするほうがいいのは自分でもわかっているのですが、、勇気が出ません。
というのも、過去にも3回ほど同じ理由で実家から出て東京など都会に出て行ったことがあるのですが、いずれも体調を崩してしまって実家に戻る、という事を繰り返しています。。
20代の頃両方とも膝を手術をしていて、日常生活などは普通に出来るけど、重たいものを運んだりなど力仕事はできません。
もともと体力もない中で、新しい環境、新しい仕事など一から全てを組み立て直し、お金を稼ぐのも家事など家のこともすべてひとりでこなす生活は、自分には完全にキャパオーバーでした。

そんなことが繰り返されたのですが、どうしても実家のある地元で生活するのは嫌なのです。仕事、価値観、環境、あらゆるものが自分と合わないので、ここで生きるのは自分を殺して生きるのと同じになってしまうと分かっています。
ならまた都市部に出ていけばいいじゃん、と思うけど、もうひとりで頑張りたくない、また同じことが繰り返されてしまうんじゃないか?と不安になります。

婚活もしていて、婚活の環境も求めて都市部に出ていったのもあります。
でも、いつも上手くいきません。基本的に人に頼るのが下手で、行き詰まっても頼る人がいないので限界を超えていてもひとりで頑張るしかない状況に陥ってしまいます。
彼氏もいない時期のほうが長いです。
容姿は大体の方に綺麗と褒められるので、悪いほうではないと思います。
性格が悪いんかな笑

ちなみに子供の頃の家庭環境は、体が弱く入退院を繰り返し、モラハラ気味ですぐ切れては物を投げる、大声で怒鳴りだす父(人に手を上げることななかったですが)、共感性に欠如した仕事熱心だった母、優しいけどちょっとぼーっとした兄1人、孫と嫁には優しい寛大な祖父母のなか、いつも父の顔色を伺う毎日を送っていました。
15歳の頃拒食症になり、危ないところまでいきましたがなんとか生き続け、今では摂食障害はすっかり克服しております。でも毎日が戦場で、安心できる家庭ではなかったです。

本当は、心から信頼できる穏やかで寛大なパートナーと結婚して安心できる家庭を築きたいし、都会に住みたいし、仕事は、仕事に全力コミットじゃなくて自分の興味のある内容でほどほどにゆるく働きながら家のことも無理なくできるくらいのペースで働きたいです。

仕事も婚活も手詰まり状態で、自分でも上手く整理つかないため今回ご相談したいと思い、ネタ投稿しました。
どうぞ、よろしくお願いします。
(Yさん)

膝の手術をしたりして体調に自信がない状態での「一人暮らし」ってのは不安が付きまとうものですよね。
しかも、都会に3回突撃して3回とも失敗に終わってるとなれば4回目のチャレンジは相当ハードルが高くなってしまうでしょう。

とはいえ、摂食障害になるほど過酷だった地元にもいやな思い出ばかりでしょうし、相変わらず実家では父の顔色を伺う毎日なのでしょうか?

まさに葛藤の最中にいらっしゃると思います。

とはいえ、3戦3敗にも関わらず果敢に4度目のチャレンジを模索するあたり、武闘派魂が透けて通るようでございます。

とはいえ、いろいろな角度からお話ができると思うんですけどどこから行きましょうか。

自分のことを「弱い」と決め付けてませんか?というところから始めましょうか。

確かに体力はないかもしれません。摂食障害は克服されましたが、膝の状態は完全でないでしょうし、重いものを持つことだけでなく、長時間の立ち作業なども難しいでしょう。

そうすると心身ともども「私は弱いんだ」という思い込みが生まれても仕方がないものです。

ただ、そういう思いがあるとどうしても「強い人」を求めるようになります。

うちの読者様には常々口を酸っぱくして「てめぇより強い男がいると思うな!」と訓示を垂れている私ですが、肉体的にはともかく精神的には皆さまの方が圧倒的強度を誇っているものです。

強そうに見える人はいるけど強い人はいないと思った方が良いです。

Yさんはある意味、幼少期から虎の穴で育ち、長じてからも摂食障害や膝の手術等でずいぶん精神を鍛えられていましたので、ご自身が思うよりも数千倍は強いメンタルをお持ちのはずです。ただそれを発揮し、証明する機会がないだけで。

また、それ以外にも様々な魅力をお持ちだと思うのですが、容姿以外にいくつくらい「あたしをお嫁にするとお得だよ~♪」ポイントをお持ちでしょうか?

まずはそっちに目を向けてみましょう。

もし「いやあ、あたしにはロクな魅力ないですわ~」と思ってしまうってことであれば、「そしたら旦那様になる人はあなたのどこに魅力を感じればいいの?」という疑問が生まれてしまいますので、ここは目をひん剥いて自分の魅力を探し出すことにしましょう。

自分のことを「弱い」と思ってしまうと、そんな自分を助けてくれる人、守ってくれる人、助けてくれる人、、、、すなわち、自分が依存できるくれる人を求めるようになりますね。

もちろん、そんなことを望んでるわけではないと思いますが、そうすると二人の関係はとてもwin-winとは言えず、「夫が妻の面倒を見る関係」になってしまいます。

「僕が君のことを100%守るよ。僕に任せてくれよ。」という男は昭和と共に消滅したことになっておりますし、昭和の時代もその実態はたいへん怪しいものですので、令和の現代においてそのような実力を持つ男を探すのはかなり至難の業かと思われます。

「自分はパートナーに何を与えられるだろうか?」

「自分と一緒にいることでパートナーが得られることって何だろう?」

それは具体的なものに限らず、安心感、希望、笑い、喜びなどの面も含めてみてください。

そうして「うふふ。あたしの彼になる人は絶対幸せよね~♪ぐふふふふ」とヨダレを垂らせるようになっていきます。

さて、地元はイヤだから都会に出たいけど、都会でも失敗してるから出るのが怖いという葛藤についてなのですが、実はコレ、けっこう「自己肯定感」にまつわる重要なテーマが隠されています。

この記事をお読みの方は生まれ育った地元にどれくらい愛を感じられているでしょうか?

心理的には「地元=実家」となりやすい部分もあるかと思いますが、子ども時代の友人関係とか環境とか気候とか産業とかを改めて客観的に見てみるのもお勧めなんですね。

というのも「地元を愛せない=自分を愛せない」という心理があります。

さらに言えば「地元が嫌だから」という理由で離れようとするとその先が都会だろうが、もっと田舎だろうがあんまりうまく行かないことが多いんです。

「地元が嫌だから都会に行く」というのは“瞬発力はあるけど持続力はない根拠”ということになります。

その行動の目的の第一位が「地元を離れること」であって、「都会で○○をしたいから」よりも上位にあるからなんです。

だから、地元を離れて都会に住んだ時点で目的は果たされてしまうんです。

そういう意味では「地元ではできないけれど都会ならできること」を持つ必要があるんですが、その場合も「地元には戻りたくない」という意識が強ければ、都会に住みながらも目は田舎を向いて生活することになりますから、都会に馴染むことが難しくなるものです。

親が転勤族だったり、引越だったりで生まれた場所を離れて育った方も多く、そういう方にはまた話が変わるんですが、少なくとも思春期に入るまで過ごした場所というのは「ホームタウン」と言われるように、心身ともどもその土地と深い「ご縁」を持っています。

その土地の空気を吸い、水に触れ、その土地で育ったものを口にして育つわけですから。

だから、地元を愛せないということは強い自己否定に作って自信のなさの根源になります。

例えば、「自分の地元はど田舎で何も魅力がないところだよ」と恥じて隠そうとする人と、「うちの地元はめっちゃ田舎で何もないけどのんびりしてていいところだよー」と言ってる人を思い浮かべてみてください。

なんとなくそのキャラの違いが見えてきませんか?

大人になって地元の歴史や地理を見直してみると新たな発見があるものです。
一度でも地元を離れたことがあるなら客観的に見ることもできますね。

みなさまも改めて一度地元の魅力を再発見すべく探索されてみるといいでしょう。

さて、再びYさんのネタに戻ります。

>基本的に人に頼るのが下手で、行き詰まっても頼る人がいないので限界を超えていてもひとりで頑張るしかない状況に陥ってしまいます。

たぶんその「誰にも頼っちゃいけねえ」「ひとりで頑張るしかねえ」というポリシーは子どもの頃から熟成されてきたものかと思います。

じいちゃん、ばあちゃんがよりどころだったのでしょうか?
お二人はまだご存命でしょうか?

Yさんのようなケースで「唯一の味方だったおばあちゃんが中学生の時に亡くなって、そのとき心の支えがぽきっと折れた音を聞いた」という話もよく耳にします。

父の顔色を伺い、母には気持ちを分かってもらえない中で、祖父母の存在は心の支えになっていたかと思うのです。

思春期の訪れは早かったですか?

こういう環境だとずいぶん早く自立し、周りの気配を探りながら自分の行動を選ぶことになるので、ひとりで何とかしなければ!と言う思いも強くなります。

また、摂食障害になるほどですから、相当追いつめられていた思春期だったろうと思います。

そうすると地元を離れられない潜在的な理由として、Yさんが自覚されているものに加え、別のものが挙げられるかもしれません。

表面的には早く自立したYさんですけれど、その一方で、心の中にはずっと抑え込まれてきた「子どもの私」がいるんです。

その「子どもの私」というのは親の愛を求め、安心することを一番欲しています。

ちなみにその思いがパートナーに転じて、「夫の前で娘になっちまう問題」というのが生まれるのはちょくちょくブログでも扱っているネタですね。

強力な母の前で子どもに戻ってしまい、その結果「自分はまだまだ子どもだ」という思い込みを持つに至っている問題。

だから、大人のYさんが家を出たいと思っても、「子どもの私」はまだまだ家に執着しているのです。

未だに親の愛を求めている、というか、祖父母の安心できる空気を忘れられないという表現もできるかと思います。

だから、家を出たい私と家に居たい子どもの私が葛藤を起こし、その子どもの私の方が力が強いので今の状況が創られてると言ってもいいでしょう。

ということは、心の中にいる「子どもの私」のケアが必要なわけですし、その子が癒されれば人に頼ることやひとりで抱え込む癖も緩和されていくかと思います。

また、そうした環境に育ち、摂食障害になるほどのエネルギーを持つのであれば、Yさんのセクシャリティにも触れる機会を見たいと思います。

まあ、虎の穴で逞しい精神を創り上げてきた武闘派女子はおしなべてセクシャリティが強烈に強いものですが、それが封印されてるがゆえに家を離れることが難しくなってしまってるのかもしれません。

この辺は直接お話を伺わないと何とも言えませんが、性的なことに加えて、自分がイキイキできるもの、情熱を掻き立てられるものなどについて見直してみるといいかもしれません。

そうしたものが見つからない、分からないのであれば、相当な力でセクシャリティが抑え込まれているのかもしれません。

人の気配を読むのは得意だと思います。
相手が何を思っているか?何を望んでいるか?が何となく分かってしまうような。

両膝を悪くした理由も知りたいところですが、病気や障害など体に出るほどのエネルギーを持つ方ってのは、精神性の中に豊かな才能を持つものです。

そうした部分が現在の社会システムに合わずに仕事や社会生活がうまく行かない方もいらっしゃるんです。

なので、そうした精神的な部分に関わる仕事や生き方が向いているだろうと思います。

すなわち、占い師だったり、ヒーラーだったり、カウンセラーだったりするような仕事とか、人と関わるにしても何らかのサービスを与えるものが向いていそうな気がします。

身体に触れるのが大丈夫であればセラピストなどもいいでしょう。

ということで、何らかの方向性は見えてくると思いますが、要するに手はいくらでもあるわけですから、今できることを一つ一つクリアしていくことにしましょう。

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