愛を罪悪感として受け取ってしまうパターンについて~もしあなたが幸せでないのであれば、それは誰かに復讐している証拠~



相手は愛を与えてくれているのに、それを自分の中で罪悪感に変換してしまっていることって意外とあるものです。
それはお互いの価値観がすれ違っているからだったり原因は様々なのですが、一歩深いところに下がってみればお互いの愛が見えてくることも多いのです。

毎回リトリートセミナーという場では様々な心のパターン(癖)が現れるものでして、今回も「武器を捨ててプリンセス(お姫様)を受け取ろう!」などが裏テーマとして現れるなど、女性性をだいぶ扱ったんじゃないかなあ、という2日間でした。

その中で出てきたテーマのひとつに「愛を罪悪感として受け取ってしまう」というパターンがありました。

愛を与えられているのに、それを罪悪感として受け止めてしまうんですが、どうでしょう?ピンと来るでしょうか。

でも、これ、意外とみんなやってしまってるものなんですよ。

「家の土地を守るために両親が必死に働いている。自分の代で土地を取られてしまったらご先祖様に申し訳ない、と。そして、そんな両親を全然助けられていない自分も罪悪感を覚えている。」

そんなケースを扱ったことがあります。1度や2度ではありません。

そんなとき「ご先祖様の気持ちになってみませんか?」と問いかけます。

あなたのご先祖様は子孫を苦しませるために土地を買ったんでしょうか?
むしろ、子孫が楽に暮らせるように、幸せに生きられるように、自分たちの土地を頑張って買ってくれたんじゃないでしょうか?

だとしたら、もし、ご先祖様が今のご両親やあなたを見て喜ばれると思いますか?
むしろ、「なんか子孫のためを思って買った土地なのに、それってちゃうくないか?」と思ってると思いません?

そんな苦労するくらいだったらさっさと売って幸せになってくれたらいいのに、、、と思っていると思いません?

ご先祖様の「愛」を「土地を守るべき」という義務や責任として捉えてしまい、その責任を果たせなくなることから「罪悪感」が芽生えてしまっている、という図式です。

「両親は自分たちが学がなくて苦労したものですから、私たち子どものために必死になって働いて大学まで出してくれました。だから、私はそんな両親の思いにしっかり応えてもっとちゃんとしなきゃいけないんですが、仕事も頑張れず、結婚もしておらず、むしろ、両親に迷惑をかけてしまっていると思います。」

きっとうちの読者の皆様にはこの話にドキッとされた方も少なくないでしょう。

でも、やはり先ほどと同じことが言えるんです。

両親は子どもたちにそんな思いをさせたくて頑張って働いてくれたのでしょうか?

そりゃあ、大学に入って今の会社に就職した際はすごく喜んでくれたと思います。

けど、それってその会社に入ったことが嬉しいんじゃなくて、その会社に入ったことでうちの子が幸せになれると思ったから嬉しいんじゃないでしょうか?

「ああ、あの会社に入れたならあの子は大丈夫だ。生活に困らないし、自分たちとは違って安定的な暮らしが贈れるだろう。」という風に。

だから、“あの会社”で苦労して幸せそうでなければ、幸せな方向に転じてもらいたいと思うはずです。

・・・とはいえ、親は親で様々な罪悪感やら無価値感やらを抱えていますから、そんな素直な気持ちを子どもに話せずに、裏腹なことを言う親も少なくないですけどねー。

「やりたいことをやりたいと思って踏み出そうと思うのですが、そうすると彼に色々と負担をかけることになっちゃうんです。経済的にもそうですが、たぶん時間的にも。そして、やっぱ精神的に不安定になっちゃったら彼に迷惑をかけることだってあると思うんです。彼は応援すると言ってくれてますし、実際、その通りだと思います。けれど、そんな優しい彼を見ると余計に申し訳ない気持ちになってしまって」

けっこう人って「夢を応援する」のが好きなんですよ。

実際、夢を追いかけてる人を応援したくてものすごく課金してる人って多いのは知っているでしょう?

それがパートナーだったらなおさら応援したいと思いません?
パートナーが夢を叶えていくのを支援することが幸せだと思いません?

相手は愛を与えてくれているのだけど、それを素直に受け取れなくて、罪悪感に変換してしまうケースってたくさんあるんです。

親子関係やパートナーシップでは特に多いかもしれませんね。

逆に言えば、あなたがもし両親やパートナーに対して「罪悪感」として認識しているものは、元は「愛」だった可能性もあるということです。

例えば、親なんて子どもに対しては罪悪感の塊です。
その罪悪感が強すぎて毒親になっちまう親だっているくらいですから。

子どもに何かあれば自分のせいだと思います。
逆に、子どもが幸せになれば「許された」と思って安心します。

だから、こんな格言があるくらいです。

『もしあなたが幸せでないのであれば、それは誰かに復讐している証拠』

あなたの幸せを願う人を苦しめる一番の方法はあなたが幸せにならないことですから。

もちろん「罪悪感」として受け取ってしまえば、その元にある「愛」はそうは見えません。

一般論として親は自分の体験をベースに子育てをします。

例えば「いい大学に入って良かった」と思っている親は子どもに「いい大学に入れ」と言います。
また、「自分が苦労したのは大学に行ってなかったからだ」と思っている親は子どもにやはり「いい大学に入れ」と言います。

逆に「受験勉強が苦しく、大学に入ってもいいことなかった」と思っている親は子に「大学なんて行かなくていい。それより遊べ」と言います。
また、「大学には行ってないけど人生は楽しいぞ!」と思っている親は子に「大学には行ってもいかなくてもどっちでもいいぞ」と言います。

自分が与えられてよかったものは子に与えたいと思い、与えられても良くなかったと思うものは子に与えないようにするんです。

でも、残念ながらその「やり方」が子に合うかどうかは分かりません。

大学に行かなくて苦労している親は「大学に行けば苦労せずに済むと思う」という考え方になり、子どもに受験勉強を強いるわけですが、それは「子どもには同じ苦労をさせたくない」という「愛」が元になってますよね?

しかし、受験勉強が苦しく親の期待通りの大学に行けなかった子はそこで罪悪感を覚えるわけです。そして、場合によっては親に迷惑をかけたとも思います。

親は子に「愛」を与えたつもりが、その「やり方」が合わなかったゆえに、失敗しちゃったんですね。

子も親の「愛」に応えようと思ったつもりが、その「やり方」が合わなかったゆえに、むしろ罪悪感を抱えることになってしまったんですね。

そうしてお互いに罪悪感で苦しむことになるのですが、元はそこには「愛」しかなかったんです。「やり方」のチョイスを間違えちゃっただけなんです。

でも、やっぱり表面的な事実に人は揺さぶられるものですから、その裏にある「愛」を見ることができずに、親子の間に亀裂が入ってしまうのです。

よく「相手の立場になって考えなさい」と子どもの頃から教えられてきますが、「相手の立場になって考える」なんてめちゃくちゃ難しいですよね。

親子であれば年齢が大きく違うわけですから、時代も価値観も社会も異なってるケースが多いわけです。

親の世代であればもっと学歴重視の社会で受験戦争も激しかったことでしょう。
ひぃ爺ちゃんにしてみれば、こんなに高い相続税を取られるなんて思ってもみなかったことかもしれません。
パートナーからすれば、彼女の夢に自分の夢を重ね合わせているのかもしれません。

だから私たちは“無意識のうちに”相手の立場になろうとして、実は自分の価値観を置き換えただけってことが多くなるんです。
つまり「もしあたしが親の立場だったら」という風に。

でも、それは今の自分の価値観を親の立場に置き換えただけですから、親の気持ちまで分かるかと言えばそうとも言えません。

だから、いろいろと勉強してみないとなかなか相手の立場になることって難しいんですよね。

けど、そういう風に見てみることで自分が今まで気づかなかった「愛」に気付けることも少なくないんです。

自分にとってはクソ上司だったけど、もしかしたら愛に溢れた上司だった可能性もあるのです。(もちろん、ほんとにクソである可能性も否定はできません!)

カウンセリングやこうしたセミナーをしていると、表面的にはいがみ合っていても一枚皮をめくってみたらそこには愛しかなかった、なんて事例が山ほどあります。

お互い不器用で、素直じゃなくて、自立しすぎていて、頑張りすぎていて、相手のことが見えなくなっていて、自分の価値観を相手に押し付けていて、思い込みも激しくて、いろいろなことがあって不信感だって強いけれど、その裏には潤沢な愛が流れていることも意外とあるんです。

罪悪感という泥をきれいに洗い流していったらそこには愛しかなかったなんてこともたくさんあるんです。

「それってほんとうに迷惑をかけることになるのかなあ?」
「それって申し訳なく思う必要があるんかなあ?」
「そんなに自分のことを責めて欲しいと相手は思ってんのかなあ?」
「相手はほんとにあなたのことを苦しめたいのかなあ?」

そんな疑問を投げかけたくなる時は少なくありません。

もしかするとあなたの「今」にもそんな疑問が当てはまるかもしれません。

愛を愛として受け取る準備はできているでしょうか?
それともまだまだ自分にはその資格はないと思い込んでいるのでしょうか?

◎その問題の裏にはどんな愛が隠れているのでしょう?

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「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
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