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器用さもあれば、処世術としてでもあり、本来の自分が持っている情熱を何かで覆い隠してしまい、本来の自分を見失ってしまっていることって少なからず誰にでもあるでしょう。
そういうときに「問題」が起きて「ほんまのあんたはそれちゃうで」と神様が教えてくれてるのかもしれません。
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以前にDVDや書籍でお世話になりましたが、最近考えることがあり、再びブログに舞い戻って読みあさる日々を送る者です。
根本先生がこれだけの情報を公開されているのは、日本人にとっては生存を左右するソーシャルインフラストラクチャーであると心の底から思い、感謝する日々です。
掲題の通りですが、既婚ですが最近、恋心を抱きました。
夫は出張が多くワンオペで主婦をしてきましたが、寂しさに押しつぶされて生きてきました。
そんな中、たまたま出会った既婚者のお相手です。
単身赴任中で時間があり、優しくしてくれること、心配してくれること、話を聞いてくれること、私を尊重してくれることに、心が傾きました。
プラトニックですがお互いの気持ちがあることは言外に分かります。
頭を冷やすべく、なるべく連絡を取らないようにしようと伝え、だいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ時間がかかりそうです。
私の状況はおそらく恵まれていて、以前カウンセラーに頼った時も「特に大きな問題の無い人ね」と一蹴されたりしました。
ですが、これまで心の平穏が続いたことは殆どありません。
とはいえ、カウンセラーが見ても「問題なしの人」認定される訳で、私のこの恋心はアンダーグラウンドではなく、単に夫への気持ちが冷めて次の人にいきたくなっているだけなのか?と一人悶々とする日々です。
私の親は、
・社会的地位は高いが仕事人間で自分のことしか頭にないと母に責められる父
・母親との確執と植え付けられた強烈なコンプレックスに苛まれながら、子ども達を愛してくれたが確実に過干渉で、娘である私とは共依存状態にあった母
です。
今の夫は私が共依存状態にあることを理解しながらも一緒にいてくれ、いつか私が私らしく生きられる日が来ると言ってくれて私もそれを信じてきました。
ですが子ども達に恵まれて主婦としてやってくる中で、結局自分の学歴も活かせずライフワークに巡り会うこともできず40代半ばを迎え、与えられた環境や恵まれて生きてきたにも関わらず社会的に役に立つ自分でないことに負い目を感じ、辛くて仕方ありません。
昔から色々な方に、「あなたには能力があり、何でもできる」と期待され、社会で活躍することを前提に見られることが多かったです。
また父のやってきたことを尊敬して、自分も社会に役立つ人間でありたいといわゆる「良い職」にも着きましたが、理想と違いすぎてすぐに見限ってしまいました。
夫とは、もともと対等な気持ちでいましたが、何でもよく出来る人で、仕事も尊敬している一方、それに比して何も前進のない自分にどんどん卑屈になってしまいました。
親元に居た頃から、心の中はいつもざらざらの荒野のようで強風吹き荒れている感触があり、それが夫との関係で今また酷くなっていると自覚しています。
そんな中出会った彼には、その優しさに安心感をもらっただけでなく、根本先生の仰る女性生の開花やライフワークという概念を直球で突きつけられる経験となり、感謝しかありません。
未来はないと分かっていながらも、もっと彼を知りたい、会いたいという気持ちも大きく、下手に近づけばまた火が大きくなることに怖いながらも夢見てしまう日々です。
これも、アンダーグランドと言えるのでしょうか。
あるいは、単に冷たい夫に気持ちがしぼみ、別の人がよく見えているだけなのでしょうか。
そして、どうしたら自分が安心して生きていくことができるのかが分かりません。
今まで夢見続けてきた路線での社会的活躍をすっぱり忘れないと、同じ轍を踏むだけなのでは、と思いつつもどうすればいいのか分からず立ち往生です。
女子校出の私はおそらく自武女でもあり、私の母も、自分の父を求めて父を生きようとしてきた自武女なのだろうと思います。
でもどこかで、多々ある選択肢を選ばず静かに生きている私の選択こそが私らしさなのではないかとも思い、自己嫌悪も増して悶々としています。
砂嵐吹き荒れる荒野の心に鮮やかなメスをお願いします。
(Wさん)
文章うまいですねー。推敲を重ねられたのかもしれませんがよく本を読まれてきた方なのでしょう。とはいえ、いつも「他の皆さんみたいに文章がうまくなくてすいません」的なメッセージを頂くのですが、確かに文章うまい方が多いのは事実ですけれど、その点はあんまり気になさらず。
ところで「ソーシャルインフラストラクチャー」という言葉、ありがたく拝聴致しましたが、こういう言葉があるんですねえ。知らなかったです笑
さて、とりあえず、文章からも女性性が豊かなんですね、ということが分かるので、こうした記事も参考になさってくださいませ。
*ふわっと生きてきて「自分が分からない」とか「これ!というものがない」とお嘆きの女性性豊かなみなさまへ。
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自立系武闘派女子の皆さまの研究に日々取り組んでおりますと、様々なタイプがいらっしゃるわけで、それらをいずれ体系化してみたいとも思うのですが、めんどくさそうですね。あはは。
さて、そんなタイプのひとつに育ちや環境などの影響で外側からは「何の問題もなさそうなお嬢様」に見える一方で、内側には激しい感情が渦巻いており、様々な葛藤を抱えて生きてらっしゃる自武女もいらっしゃいます。
それは燃え盛る情熱をクールな思考でコーティングされているようなもんで、きちんとされていたり、上品だったり、育ちが良かったりするので「あなたは何の問題もなくていいね」などと人に言われる一方で、内側には激しい競争心、嫉妬心、自己顕示欲、焦燥感、失敗感、劣等感、罪悪感、無価値感などが葛藤を巻き起こしているわけです。
女性性が豊かな方は順応性が高く、また器用さも持ち合わせており、それゆえ演技力も高いため、「自分をどう見せたいか?どう見せるべきか?」というセルフプロデュースがけっこううまいので、騙されちゃう人が多いんですよね。
こういうケースでは大概の場合、母親との関係を重要視することが多く、ヒステリックだったり、過干渉だったり、精神的に弱かったりする母を助けるためにクールで、思考的になるものです。もちろん、母の母役、母の姉役などをこなされることになります。
また、そうした要素が同級生たちとの関係にも表れてしまい、みんなから頼りにされるお姉さまのポジションを確立していることも少なくありません。
つまり、ここでマインドが分離してしまっているのですね。
この辺の心理はこちらの動画に詳しいです。
*セミナー動画:応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題~分裂したマインドがもたらす現代社会の問題~」
*セミナー動画:応用心理学講座「自立すればするほどアンダーグラウンドが必要となる理由~なぜ、経営者はお姉ちゃんのいる店に行くのか?~」
要するに、Wさんの恋心も立派なアンダーグラウンドだよね?ということなのですが、表の世界でいい子・いい妻をやっていることに疲れちゃったんだろうと思います。
こういう生き方をしていると、母の面倒を見たり、周りの人たちの世話をしたりする一方で、自分の内側を見てくれる人、自分を分かってくれる人がいないので、すごく寂しさを抱えるんです。
この寂しさはひたひたと心の中を侵食しているので、20代までは何とかごまかしが利きますが、30代も後半に差し掛かってくると無視できないものになってきます。
しかし、その寂しさも仕事や家事・育児、趣味などに没頭することでごまかせるので、薄々気付いていてもはっきりと向き合うことができない状態になりやすいものですね。
まあ、それに気付いてしまったら寂しくてたまらなくなってしまうし、その寂しさが今の平和な人間関係を破壊してしまうことも何となく分かるので、見つめることが怖いのも事実ですけれど。
そんなとき不思議と今回のような出会いが巡って来るもので、神様って粋なはからいをするものですね、などと思うのです。
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さて、Wさんの文章から察するに、両親の元でも、夫の前でも一歩引いたポジションに自分を置いて来られたような気がいたします。
一歩下がったところから相手をサポートする、支える、守る立場ですね。
うちのクライアント様にも「ガンガン前に出て自分をアピールするよりも、マネージャー的な立場からみんなをサポートするポジションが自分に向いていると思う」とうそぶく奴らが後を絶たないのですが、もちろん、そういうタイプの人もいますが、ほとんどは「ちげえよ、あんたは前に出たほうがいいタイプだよ」と一蹴することも多いものです。
でも、自信がないわけです。
また、ここはセクシャリティの問題と深く絡んでくるのですが、「前に出るのはとても恥ずかしい」のです。
そうした怖れや恥ずかしさから長年、一歩引いたポジションを確保し、そこで持ち前の器用さを発揮してある程度うまくやってきちまったがゆえに、今更前に出るのはちょっと・・・と思ってしまうんですね。
そりゃ前に出る経験をしてこなかったし、無価値感やら劣等感やら競争心なども強いものですから、今になって「前に出たほうがいい」と言われても「いやいやいやいやいやいやいや」と抵抗しか出てこないモノなんですね。
とはいえ、その辺を具体的に突っ込んでいきますと、いわゆる「ぐぅの音も出ねぇ」という状態まで追いつめられるくらい、前に出る条件が揃っているのです。
例えばWさんのケースで言えば
「結局自分の学歴も活かせずライフワークに巡り会うこともできず」
「与えられた環境や恵まれて生きてきたにも関わらず社会的に役に立つ自分でないことに負い目を感じ」
「昔から色々な方に、「あなたには能力があり、何でもできる」と期待され、社会で活躍することを前提に見られることが多かったです。」
などの表現から、「なるほど、お母ちゃんに抑え込まれてきたけど、ほんとは前に出て活躍できる人なのですね」ということがありありと分かるわけです。
つまり、こういう風に感じること自体が、「うちは一歩引いて生きる人間ちゃうんですわ。もっとガンガン前に出てバーンと一発当てたろういう人間なんですわ」ということを表しているってことです。
ちなみにここで言う「前に出る」というのは、「自分らしさを存分に表現して生きる」という風に言えます。
もちろん、一歩引いて周りをサポートすることが好きな「肝っ玉母ちゃんタイプ」の人も存在するのですが、そういう方は逆にWさんのような疑問を持つことはありません。
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とはいえ、本来は表舞台に立つ人なのだ、と認識しても、今までそういう生き方をしてこなかったので「今さら」なんて思ってしまうのも事実ですし、「具体的にどうしたらええねん!」という疑問が頭の中を支配していくものと思います。
で、そんなときに彼のような存在に出会っちまうと「今までの人生は間違っていた!これからはもっと自分らしい生き方をするぞー!!」という気になるわけですね。
>そして、どうしたら自分が安心して生きていくことができるのかが分かりません。
少し話題が逸れるのですが、この「安心感」というのは「自分が自分であること」により得られるものです。
誰かに守られることが「自分であること」であれば、自分を守ってくれる殿方および近衛部隊が自然と現れるものですし、リーダーシップをとって前に出て行くことが「自分であること」ならば、自己実現を目指し始めると同時に安心感が湧いて出てくるものです。
だから、Wさんをカウンセリングしていくのであれば、「自分を枠を外す」ということをまずはテーマにしていくでしょう。
マグマのように熱く燃え盛る情熱を、後天的に身に着けたクールさで隠しているとするならば、そのクールさを脱いでいくことを目指します。
アンダーグラウンドってのはある意味、そうした枠を外すには最適かつ安全な場所でして、それゆえ、その彼との恋にドハマりしてしまうことも少なくないのですが、その目的は「その彼と添い遂げる」というよりも「自分自身を取り戻し、自分を生きる」ということなのですね。
そういう意味で彼は偽りの自分の裏側にある本当の自分を思い出させてくれる触媒のような方と言えるでしょう。
そういう感覚を少しでも味わってしまうとそりゃあ離れられなくなるし、思いは募る一方だし、様々な空想に耽ることになるのも無理なきことですよね。
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ただ、こうしたプロセスをアンダーグラウンドで実践してしまいますと罪悪感という大変ややこしいものがセットになるので、できればカウンセリングの場などを使うことをお勧めしたいところです。
それは自分を知るということでもあり、自分を解放するということでもあり、その先には自分を生きるというテーマがあります。
それを「ライフワーク」という形に落とし込んでいくプロセスなのですね。
でも、今までのWさんの生き方が間違っていたわけではありませんし、そうして生きてきたこともまたWさんの能力を示していますから、決して悲観する必要はありません。
それはそれでうまく行っていたし、幸せを感じることもあるでしょう。
だから、その時代を卒業し、これからはさらに自分らしさを追求した生き方に舵を切るという風に捉えられるといいでしょう。
仮面を取った自分はどんな素顔をしているのだろう?
鎧を脱ぎ去った自分をどんな服が似合うのだろう?
そういう課題を持って本来の自分と向き合っていくのです。
もちろん、そこには子ども時代から積み重なってきた寂しさや、夫や両親に向けての怒りなども眠っているでしょうし、自分を抑圧するために使ってきた劣等感や無価値感が邪魔するかもしれませんが、さらにその奥にある才能や価値に意識を向けて行くのです。
仮面を剥いで、鎧を捨てるわけですから、生きやすくなることは間違いないのですが、さらに「ああ、これが自分やわ。これがあたしなんやわ」と実感できる場があればさらに気持ちよく過ごせるものと思うのです。
機会がありましたら思い切ってそんな世界に飛び込んでみてください。
半年くらいかけて「ああ、これが自分なんやわ」という体験をしていきましょう。
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