職場の人間関係はかつての家族を投影している!?~イライラする部下にかつての自分を見ているの?~



家族ってのは人間関係を学ぶ場なので、家族との関係が職場などに現れることも不思議なことではありません。
上司に親を見たり、後輩に弟を投影するだけでなく、場合によっては「かつての自分」を投影することもあるのです。

相談内容
いつも必ず職場でぶつかり合う人がいますが、これはどういった意味なのでしょうか。

私はアル中の父と宗教にのめり込む母に育てられ、5人姉弟の4女です。上3人はほぼ年子。7年離れ私、弟と続いてます。
姉(長女)は第2の母+ジャイアンです。幼少期、この姉にかなり頭を悩ませられました。
また、母からは宗教の教えをキツく教えこまれ、子ども時代子どもらしくいれませんでした。
でも、さすが中間子。すり抜けては近所に自ら出向き、近所の甘えられるおじさんおばさんの家でぬくぬくと甘えて過ごし、発散できてた気がします。
家に帰るとジャイアンである姉といつも戦ってました。姉に勝てる方法をシュミレーションしてました。「この家族やっぱおかしい、大人なったらこの家族から抜け出す!」と5歳の頃から計画をたてていたわけです。

そんな私が大人になり、アルバイトや仕事をしても、定着することはありません。むしろ姉みたいなきつい口調の先輩には歯向かい、母のように私を受け入れてくれない人には傷ついていました。
カウンセリングを受けるようになり、姉も母の代わりになろうと大変だったんだな…。母も宗教にでも入らないと自分を保てなかったんだろな…と思えました。
また何より自分を愛すことができました。自分Love。またなりたかった看護師になり地域のおじさんおばさんと毎日楽しくしてます。リーダーの立場になり、そんな先輩もいなくなり楽しくなる予定でした。

しかーし!部下に職場内で注意するとふてくされ、褒めると調子にのり自己判断で、物事を進められ、注意してるのになんでわかってくれないのか、イライラしてしまうのです。
言われたことやりゃーいいだけだろ?と。チームで動いてんだから周りも見ろやと。自分を愛するようになりお姫様みたいな気持ちが一変して「おい、お前さんよぅ…」と言わんばかりのやさぐれようなんです。
この流れを、メタ認知で捉えようとしても感情が入ってしまい、分析できませぬ。
・分析の仕方、この件での意味合い
・ここからどう愛を受け取ったらいいってんだい!
とゆーお悩みです。中々カウンセリングが取れず、藁をも掴む思いで投稿してみやした!何卒。
(Aさん)

なかなか濃厚な家庭環境をお持ちのようで5人姉弟って今どき珍しいですよね。
きょうだいが多いと第一子は必然的に第二の親になることが多いもので、Aさんのお姉さまもご理解されてるように「頑張って母代わりを努めようとした」のだと思います。
たぶん、彼女も子ども時代に子どもができなかったんじゃないでしょうか?

そういったお話はこの本に詳しいですぞ!

「兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか」(WAVE出版)

Youtube:
「兄弟姉妹の心理学~きょうだいそれぞれの言い分を聞いてみようじゃないか!~」
兄弟姉妹の心理学~長女の主張~

しかし、

>でも、さすが中間子。すり抜けては近所に自ら出向き、近所の甘えられるおじさんおばさんの家でぬくぬくと甘えて過ごし、発散できてた気がします。

ここはさすが要領の良さを発揮されてますね。第4子ってたぶん目が届きにくいポジションなので、こういうことも可能だったのかもしれません!

そして、自立も早くなりますし、「手の職を就ける」という生き方もさすが自立系ですね!笑

ということで大事な宣伝を済ませましたので、あとは軽く流して終わりたいと思います。はい。

さて、職場内の人間関係に限らないのですが、「こいつ何なん?」と思った場合は「投影の法則」を思い出してみると良い、というお話です。

>部下に職場内で注意するとふてくされ、褒めると調子にのり自己判断で、物事を進められ、注意してるのになんでわかってくれないのか、イライラしてしまうのです。

こういう人、確かにイライラするんですけれど、誰か自分の周りに似たような人っていないですかね?

きょうだいに似たような人がいるとか、学校でそういう奴がいたとか、古い記憶をよみがえらせていただいてもいいでしょう。

けっこう職場の人間関係にはきょうだいが投影されることも多いし、5人もいれば誰かが当てはまる可能性もあります。

そうして、誰かが分かってきたら(一人とは限りません!)、今いるムカつく部下ではなく、その人に投影している誰かとの関係性を見つめ直していきます。

それからこれまたあるあるなのが「昔の自分」を投影してるってことですね。

「ああ、よくよく見れば昔の自分はそうだったわ」
「きっと上司から見たらあたしはそういう部下だったわ」

そんな風に気付かされることもあります。(嫌な気分になるけど)

そうすると「ああ、当時の上司は自分に対してそういう風に思っていたんだろうなあ。だから、あんな風にイライラされてたのかー」と理解が進むものです。

立場変われば相手の気持ちが理解できることってよくありまして、「親になって初めて親の気持ちが分かった」「浮気されてかつての彼氏の気持ちが分かった」みたいなケースはほんとたくさんあるものですね。

で、さらに加えて良くある話なのですが、「かつて自分が部下だったときに上司にされていやだったことを、上司になった自分が部下にしてる」「子どもを怒る姿が自分の母とそっくりでゾッとした」というケースも非常によくあるものです。

つまり、こういう図式が成り立つんです。

〇部下=昔の私
〇今の私=昔の姉(母)

すなわち、「かつてジャイアンである姉が自分に対して思っていたことを、自分が上司の立場になって体験する」ということです。

もちろん、これは可能性の一つですけれど、Aさんが上司になって部下を持つということは、かつての母や姉の立場に自分が置かれるということになります。

そうするとかつて母や姉が感じていたことを感じさせられたりするわけです。

ここでは「部下=昔の私」としてますが、ここはあいまいです。もしかしたら他のきょうだいが入る可能性もあります。

そんな風に関係性というのは家族関係の中にけっこうルーツがあって、それを様々な立場で体験させられるんですね。

それで「お互いの気持ちを理解しよう」とする無意識的な働きがあるのかもしれません。

例えば、親になって子どもを叱るとき、そのモデルとなるのは自分の親であることは想像に難くないでしょう。

やたら感情的に怒る母親を嫌だと思って育ってきたとしても、怒る方法は母親直伝の方法しか知らないわけですから、自分が母の立場になれば、自然と母と同じやり方をしてしまうんです。

料理を作っているうちに「なんか母の味に似てきた」という経験も似たようなもんですし、「親が自営業だったから、最初はサラリーマンやってたけど、自分も独立起業したくなった」という話もあちことにあります。(ちなみに筆者もそうです。)

そういう風に読み解いていくとAさんのケースでもそういうことが見えてくるかもしれません。

例えば、よくよく自分の部下を見回してみたら、それぞれが自分のきょうだいが当てはまり、自分が姉の立場にいることがよく分かった、みたいに。

まあ、これは実際Aさんから話を伺ってみないとはっきりと言えない「仮」の話なので、さらに話を進めてしまうのはAさんのケースからますます乖離するかもしれませんね。ま、進めるんですけどね。

「気が付けば周りは自分の家族を投影する人たちばかりだった・・・。」

そんなお話を伺うことは少なくないのですが、偶然にしては恐ろしい現実ですよね?

それくらい幼少期のインパクトって大きいんだぞ!という話になるのですが、そのインパクトってのは「愛」なのです。

兄弟姉妹本を読んでいただければ分かるのですが、家族は家族のために自ら様々な役割を担います。

中間子は傍観者のポジションを取りやすいですが、そうして一歩引いて家族を見守る役割をするのですね。

もちろん、無自覚のうちに、です。

そうして家族に対して深い愛を持ち、様々な役割をこなしながら家族を愛そうとするし、家族を助けようとしてきたんですね。

そうすると、学校でも職場でも新しい家庭でも新たに出会う人に対して無意識に家族を投影していくんです。

家族を基準に人を見る、と言った方が分かりやすいかもしれません。

職場の人間関係がそのまんま自分の家族に当てはまることはなくても、「あの人は母と姉の要素を併せ持つ人だ」とか「こんど入ってきた後輩はなんかうちの弟にちょっと似てる」みたいな感じで“受け取る”んですね。

そういう風に勝手知ったる人間関係を当てはめることで、その人と接しやすくなるからです。

また、立場が変わって自分が上司になれば、そのモデルである親が自分にしたことをついつい上司としてやってしまうわけですね。

自覚はなくともそれくらい家族に対する愛を持ち、その愛を持って新たな人間関係に関わっていくのが私たちなのです。

まあ、後半の話はちょっと「仮」で話を進めちゃったところもあるのですが、参考にしていただければ幸いでござる。

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ということでなんかステマみたいになっちゃいましたけど、けど、もう札束をぶら下げてスラム街を歩くことはやめようね!というお話でした。

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