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優等生をしてくると周りの人の期待に応えることが主になり、自分を見失ってしまうものです。しかも能力が高い人はその期待に応え続けることができるので、自分を見失ったまま大人になってしまうのです。そんなときに問題が起きて、自分と向き合うチャンスがやってくるのです。
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いつもブログなどで大変お世話になっております。
今日は、自分らしい生き方とは?自分が本当に望む生き方とは?について、ネタ提供させていただければと思います。
小さい頃から優等生として育ち、いつからか何かを選択するときは自分がやりたいことよりも両親や祖父母が喜ぶことはなんだろうと考え、周りが望む答えを常に選んできていました。
そして、「勉強できてえらいね。あなたは良い子だね。」と言われて育てば育つほど、自分が周りに褒められるのは努力して成果をあげたからだ、自分がまわりの希望通りにしたからだ、と思い込み、気づけば周りのために生きてる自分が完成していました。
勉強が自分の中での武器となり、周りに認めてもらうべく必死に勉強した結果、今は医療従事者として働いています。
仕事を始めてからも、深夜まで仕事をしたり、休日でも仕事をするのが当たり前など、自分はこの生き方が好きなんだと、バリバリの仕事人間で生きてきました。
しかし、自分の恋愛をきっかけに、実は自己肯定感がすごく低い他人軸な生き方だったということがわかってきて、そこから根本さんのブログやカウンセリングなどを受けて癒していくようになりました。
少しずつ、本来の自分を取り戻せている感覚、以前よりも苦しむことが減ってきている感覚があり、自分軸でいられるようになってきた気がします。
しかし、それと同時に、「あれ?この仕事って、本当にやりたいことなんだろうか。仕事に関する勉強をしようと思っても全く、やる気が起こらない。まずいぞ。」という思いが出てくる様になりました。
職場でもある程度評価されてる方で、やっていて楽しいと思える瞬間や、楽しそうと言われる瞬間があります。
だから、わたしはこの仕事が好きだし向いてると思っていました。
でも、自己肯定感を癒してきた今、「あれ?これが自分のやりたいことなのかな。仕事に行きたくない。朝が来るのがものすごく憂鬱。毎日やらなきゃいけないことなのに、こんなワクワクしない、勉強したいと思えない気持ちをずっと持ってなきゃいけないのか。自分の理解を深めるために勉強しないといけないのに、やる気が全くおこらない。やりたいと思えない。まずいぞ。」というような状態が毎日続いています。
以前別れた以来自分を癒やせども一向に恋人もできず、仕事も本当に好きかわからず、今は上がってきていた気分もまた底に落ちた感じで、生きてる意味を見出せません。
日々思考しているからか、仕事も勉強も頑張ってるわけじゃないのに日々疲れすぎて休日はベッドの上から動けない状態です。
楽しいなと思っていた仕事も本当に好きだったのか分からず、でも実はこの仕事がやっぱり好きで一時的にそういう気持ちになってるだけなのかもしれないし、他の仕事についたところで全く同じ気持ちになるかもしれないと、前進することもできず。
自己肯定感は癒やせてきたのに恋人も欲しいのにできず。
自分が望む人生って、どのようにしていけばいいのかわかりません。
なにかのネタになれば、採用してもらえたら嬉しいです。
(Mさん)
要するに「男が欲しい~!!!!!!」という心の叫びということでよろしいでしょうか???笑
自己肯定感があがるとよく起こりがちなケースをシェアしてくださってありがとうございます。
ほんとめちゃくちゃあるんです。そういうこと。
自己肯定感があがるでしょう?
そうすると「自分」に意識が向くでしょう?
そしたら、今まで「誰かの期待に応えてやってきた」という他人軸で選んできた道が全部「これ、違う!」と思うようになっちゃうんです。
つまり、土台が崩れちゃうんですよね。
【優等生あるある】と言ってもいいんですが、
周りの人を喜ばせようと思って頑張る!
→周りの人が褒めてくれたので、ますます喜んでほしくなる!
→自然と「周りの人が自分に何を期待しているのか?」を察するようになる!
→その期待に応えるべく頑張りまくり、成果をあげる!
→周りの人が喜んでくれることが自分の存在価値のように思えてますます期待に応えようと頑張る!
という無限ループが展開されるようになるのですね。
思い当たる方、いっぱいいるでしょう?
しかも、ここで問題なのは「期待に応え続けられるほどの努力と実力を持っている」というMさんの能力なのですな。
つまり、周りの人の期待を察知し、それに応え続けてきた分だけ「挫折」を知らない体になってしまうわけです。
で、周りの人たちってのは勝手なもので、どんどん期待値は大きくなります。
だから、常に高く設定されるハードルを飛び続けなければならなくなるのです。
これ、めちゃくちゃしんどいですよね。
仕事でもそうでしょう?
頑張り屋で、能力も高いから周りはどんどんMさんに期待をかけて頑張らせようとするじゃないですか。
そしたら、その期待に必死に応えようとするMさんは休日出勤も徹夜も当たり前になって頑張るわけです。
たぶん、恋愛でも同じようなことをしちゃうと思うんです。
その結果、あるときハタと気づくんですよね。
「あれ?あたしがいねえ」と。
自分って何なんだろう?って気付いちゃうんです。
そうすると一気に絶望しちゃうんですよね。
それが「挫折」というものでして、でも、この挫折はものすごく大切なもので、自分自身と向き合うきっかけを与えてくれるものです。
おそらく私のブログにたどり着かれた方のほとんどが何かに挫折したり、壁にぶつかったり、野良猫に逃げられたりして自分と向き合わなきゃあかんわ!と思ったのがきっかけだと思うんですね。
それで人生が大きく変わり「あたしってほんまは何がしたいんやろう?」とか「自己肯定感をあげてもっと自分らしく生きたい!」とか「もっといい女になって野良猫を捕獲したい!」といった目標を持たれてると思うのです。
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で、そうして自己肯定感をあげていくと今まで他人にばかり向いていた目が自分に向き始めます。
相手の気持ちを察知することよりも、自分の気持ちを大切にすることを学びます。
誰かの期待に応えるという他人軸な生き方からは距離をおいて、自分がどうしたいか?という自分軸な考え方をするようになります。
そうすると今まで優等生として期待に応えることで成り立ってきた人生に疑問を持つようになるのです。
だから、自己肯定感があがると多くの人は「今の仕事でええのか?」「今のパートナーで良かったのか?」などと思うようになるんですね。
それで「親のために結婚すると、自分のために離婚する」なんて言葉もあるわけです。
そういう目で見ればMさんはとても順調に変化されてるということが言えるのです。
自己肯定感があがると良いことばかり!と思いがちなんですけれど、ほんとうは良いことなんだけど自分としてはすごく悪いことが起きたように感じることが起こるものです。
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で、そうすると過去の人生そのものに疑いの目を持ち、全部がウソで、全部が違っていたように思うようになります。
そこからが今日の本題ってことになるんですけれど(相変わらず前戯が長い)、ライフワークを研究する立場から言いますと、あながち道は間違ってないことも多いのです。
というのも人ってそれが他人の期待に応えた結果であったとしても、ほんとうにイヤなことは続けられないもんなんです。
苦痛で仕方がなかったり、体調を崩したり、人間関係がどんどん最悪になっていったりして続けられなくなるもんです。
だから、医療従事者を何年も続けられてるとするならば、たぶん、ライフワークとしても大きくズレてはいないと思っています。
ただ、仕事を辞める必要はないんだけどその動機は見つめ直した方が良いのは間違いありません。
もちろん、やっぱちゃうわ!と思えば転職したっていいんですけどね。
その際も「自分って何が好きなんだろう?何をしたいんだろう?」というところはちゃんと見といた方がいいわけで、結局、やることは同じなんですよね。
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自己肯定感をあげるプロセスの中で、自分が好きなことややりたいことに注目されてきたと思います。
また、幼いころから期待に応えることが優先されてきたため、自分がやりたいことを我慢してきたことも想定されます。
いい人でいるために、人に対して言いたいことも言わないようにする訓練もしてきたかもしれません。
やりたくないことであっても「みんなのために」と我慢してやることが癖になっているかもしれません。
そうしたことを「辞めていく」ということをよく提案するものです。
いわゆる「足し算じゃなくて引き算をする」ということですね。
「イヤだなあ」と思うことを全部やめていくつもりでまずは過ごしてみてください。
仕事に限らず、「洗濯すんのめんどくせーなー」と思ったらやらないようにしますし、「晩飯、買い物行くの嫌だなあ」と思ったらウーバーイーツを頼むようにします。
頑張り屋さん、優等生の方々はふだんから何かと気を張って生きているので、こうして「引き算」に取り組むと、「自分が途方もない怠け者のように思えて、どんどん堕落していく」と感じるものです。
もちろん、そんな自分を“いい子の自分”が情けなく思ったり、もっとちゃんとしなさい!と怒ったりするんですけれど、「ああ、またうるせー奴が何か言うてるわ」と反抗期の中学生のようにしとけばいいんです。
ってことで、Mさんは反抗期ありました?
うるせーばばぁ!とか叫んだり、親の言うこと無視する時代はありましたか?
優等生をやっていると反抗期がない!というケースが多々あります。
もちろん、「いい意味で反抗期がない」という場合もありますけど、多くの場合は反抗することが許されない環境にあったことが多いのですね。(親の過干渉、親に申し訳ないと思う、等)
そうすると「精神的な自立」を果たさないままに大人になってしまうんですね。
だから、意識的に反抗期を作り上げることをすることもあるくらいです。
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さて、そうして他人の期待に応えてやってくると多くの場合、めちゃくちゃ疲れがたまってることが多いです。
それが病気を作ることも少なくないんです。
だから、引き算生活を始めてあれこれ手を抜き始めると、ドッと疲れが出てきて何もやる気がなくなってしまうこともよくあります。
気力が湧かない、やる気になれない、今までみたいに頑張れない、という状態になるのですね。
今まで頑張りすぎてた反動で、力が出なくなるわけです。
でも、そういうときも「引き算」というのが大事になってきまして、ここでは「抜く」という表現を使います。(下ネタではありません。)
まあ、心身のデトックスをするわけですね。
だから、こういう段階でのカウンセリングは「とにかく温泉に浸かれ!」「海に行ってぼーっとせよ!」「田舎の空気を吸ってこい!」みたいな戦略を取ることが多いものです。
何なら病気休暇をとってしばらく心身を休める時間を作ってもいいものです。
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とりあえずそうして堕落した怠け者になりまして、一旦、力を抜きつつ、最大の課題である「優等生を辞める」というところを目指していきます。
「反抗期」を起こすことも一つの手です。(No!って言ってみる。人の言うことを無視ししてみる。自分がやりたいようにやってみる。自分勝手になってみる。わがままを言うてみる。等)
それと同時に(できればカウンセリングを受けながら)「ほんとうの自分の価値や魅力、才能って何なんだ?」「自分がほんとうにしたいことは何なのだ?」「自分が今まで封印してきた魅力はなんだろう?」みたいな視点で自分と向き合っていくのです。
いい子の仮面を剥ぐのはなかなか難しいのですが、とはいえ、それを剥いだところで悪人になるわけではありませんから、そこは安心してください。
ここでは徹底的に「自分らしさ」を見つけて行きます。
ただ過去がすべて否定されたように思っても(それが反抗期ってことなんだけど)、実際はそうではなく、Mさんのような方は「人のために頑張る」という長所はお持ちなんです。
ただ、そこでは「自分を差し置いて、頑張る」から問題なわけでして、まずは自分にお伺い立てて「OK!」となれば人のために頑張ることは全然問題なわけではなく、むしろ素晴らしいことですよね。
他にも「努力できる」ことだってそうだし、過去に成果を残してきたように能力の絶対値は高いはずです。
だから、今までの自分の中にもちゃんと素晴らしいところはあり、むしろ、それをより輝かせるためにその使い方を改めるって感じなのです。
ということで、色々とやり方はありますが一人でやるのはちょっと辛いのでカウンセリングなども利用しながら「自分」を確立させていきましょう!
★新しいライフワーク本
★自分に厳しい人がもっと自分を甘やかせるようになる本
*セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座~もっと深く自分を許し、愛する~」
★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
*セミナー動画:「鎧を脱いでありのままの自分を愛するワークショップ~素の自分とつながり、素の自分を愛する3時間~」
★自分軸を取り戻すための本と動画。
>新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)
>『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)
> 講演会「人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本」出版記念講演会
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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『優等生としてずっと他人の期待に応えて頑張ってきた自分が本当の自分を見つけるには?』
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