嫉妬するのも嫉妬されるのも、自分の価値や魅力を過小評価しているから起きること。



嫉妬はすごく苦しい感情でできれば認めたくないのですが、なぜ嫉妬は情熱の女(男)について回るのでしょう?
また、嫉妬されるのはすごくめんどくさいですけれど、なぜそんなことが起きてしまうのでしょう?
そのカギは「いやあ、自分の魅力や価値をちゃんと受け取ってないからなんですよ」といういつもの理由にありそうです。

セミナーで「自分は嫉妬深いと思う人?」と尋ねるとけっこうな人数の手がさっと上がります。
さすが私のセミナー参加者。
見れば、情熱の女たちがぎらぎらした目をしております。

とはいえ、嫉妬というのはとても苦しい感情。
イヤだし、惨めだし、自己嫌悪が止まらなくなるし、辛いし、ムカつくし、、。

できれば感じたくないし、さっさと消えて欲しいのに、何かの折にふっと顔を覗かせる感情です。

嫉妬ってプライドが高い人にとっては避けたい感情なので、自分が嫉妬してることをバレないように隠したくなります。

自分を正当化したり、相手を下に落としてみたり、自分の優位性を証明しようとしたり、無視したり。

けれど、そうした攻撃的な気持ちになるのもまたイヤなので、なんとか見ないふりをする人も少なくありません。

一方、「嫉妬されやすい人」というのも確かに存在します。

理不尽な攻撃を受けたり、変な噂を流されたり、何かとイジワルされたり、不遇な対応をされたり、嫌味を言われたり。

「何か悪いことしたのかな?」と自分を責めちゃう人も多いですし、心当たりがない分だけすごく気持ちが悪いですよね。

カウンセリングでも「ああ、それ、嫉妬されてるんちゃいますかね?」とお伝えするんですけど、「え?そうなんですか?え?なんでだろう?」と心当たりがないケースもあります。

実は、嫉妬するのもされるのもある共通のテーマがあります。

それは「自分の価値や魅力を過小評価している」ということ。

毎度おなじみの表現を使うなら「自己肯定感が低い状態」ということ。

これを理解するには嫉妬の仕組みについて知ることが役立つでしょう。

まず、嫉妬って「自分にないものや興味のないものに対しては起こらない」という特徴があります。

ここで私自身の話をしましょう。

私が本を出し始めた頃、知人に5万部、10万部を売り上げる作家さんがいました。
けれど、私は彼らに嫉妬することはありませんでした。

しかし、その一方で、シリーズモノの本を書いていたり、毎年のように本を出している作家さんには嫉妬を覚えていました。

その後しばらくして自己肯定感本がお陰様でベストセラーとなり執筆の依頼が次々舞い込むようになり、毎年何冊も本を出せるようになりました。

すると10万部売り上げてる知人に嫉妬している自分が現れました。
その一方で、かつて嫉妬していた毎年本を出してる作家さんに対する嫉妬は消えていました。

ここで注目するポイントは「10万部売り上げる作家さん」と「毎年本を出してる作家さん」です。

前者は当初は嫉妬の対象になかったのですが、後々嫉妬の対象に変わりました。
後者はその逆で、始めは嫉妬してたんですけど、その後、気が付けば消えていました。

ここから類推するに、私が10万部売り上げる本を出すことが出来れば、前者への嫉妬は消えるでしょう。
でも、もしかしたら10万部の本を連発している人とか100万部売ってる人には嫉妬を覚えるようになるかもしれません。

ここから言えるのは次のような心理です。
・私たちは自分が手に入ると思っていないものに対しては嫉妬しない。
・自分が手に入ると思っているものに対して嫉妬する。

説明は不要かと思いますが、デビュー当時の自分はまさか自分が10万部も売れる本を書けるとは思っていなかったので、ただただ彼らを「すごいなあ」と思っていました。
けれど、文章を書くのは好きだし、本を書きたい私は、毎年本を書いている知人に対して「自分ができること、やりたいことをやってる!」と嫉妬していました。

それが自分が毎年本を出せるようになり、自己肯定感本もおかげさまで7万部を突破したなんて聞くと「自分も10万部行く本を書けるんじゃね?」と思い始めたみたいです。

それでかつては興味のなかった10万部に対して嫉妬を覚えるようになるわけです。

つまり、私は10万部売れる本を書くだけの実力を持っているわけです。(恥ずいっすね)

※ちなみにそれを皆様の御力で何とか叶えていただきたいと切に思っているわけで、みなさま、応援のほどよろしくお願いいたします。(←これが今日の主題よ!!)

おそらく、ほとんどの読者の方は「本を出す」「10万部売り上げる」というテーマに興味がないと思うので、たぶん、客観的に私の話をお読みいただけたんじゃないかと思います。

そして、おそらくほとんどの読者の方は「根本さんなら10万部くらい売れるんちゃうの?」と気楽に思われてるかもしれません。

けれど、当の本人は「いやー、それが難しいんすよね。なかなか」と思っております。
つまり、そこに「自己否定」とか「自信のなさ」とかがあるんですね。

ここで「アレ?」と思われた方もいらっしゃると思います。

「根本さんって10万部売れる本を書くだけの実力を持ってることを自分で知ってるくせに、自己否定したり、自信がなかったりするの?おかしくね?変じゃね?矛盾してね?もしかして計算?あざといの?」と。

でも、実は嫉妬の核心はここにあります。

私は職業柄嫉妬絡みの話をたくさんお伺いし、目の前で火を噴くゴジラ、あ、いや、クライアント様を何とか宥め、その仕組みについてそれなりに研究させられ、あ、いや、研究させていただきました。

その結果が1冊の本になったわけですが、そうした経験から「自分にないものって嫉妬しないんだよね」という法則を知ることになりました。

つまり、「10万部売る本を書ける実力があるにも関わらず、それを認められなくて否定しているから嫉妬する」という心の仕組みがあるのです。

でも、ほとんどの場合、そんな嫉妬の仕組みなんて知らないから「10万部売れる実力がある」という部分は隠されてしまって、「自分には10万部売れる本を書く自信がない」とか「そんなことは無理だ」と思い込もうとしてるわけですね。

そのギャップが「嫉妬」になっていると考えてもいいんです。

ということで、皆さんが嫉妬してる対象についてぜひ思いを巡らせてみてください。

結婚している人に嫉妬するなら、自分も結婚できることを知ってるんです。
お金持ってる人に嫉妬するなら、自分もお金を持てることを知ってるんです。
スタイルがいい人に嫉妬するなら、自分も美しさを持ってることを知ってるんです。

でも、それを「そんなんないわ!あるわけないわ!できるわけないんじゃ!」と思い込もうとしているんじゃないでしょうか?

そこで「でも!だって!」と言いたくなるかもしれませんが、ほんとうに結婚に興味がなければ結婚してる人に嫉妬することなんてないと思いません?

結婚したいのにできなくて、頑張っても相手がしょうもない奴ばかりで、こんだけやってるのに結婚できないのに!!と思ってらっしゃるかもしれません。

けれど、それだけ頑張れるのも、これだけやれるのも「自分が結婚できること」を知ってるからじゃないでしょうか?

自分が結婚できるだけの価値があり、実力もあるにも関わらず、全然それがうまく行っていないから、悔しいし、惨めだし、情けないし、という思いを持つのではないでしょうか?

だから、結婚してる人に対して「あいつ性格悪いのに結婚してる。ズルい。」と思ってしまうんじゃないでしょうか?

つまり、これらの感情の流れは「自分が結婚できることを知っていて、自分にそれだけの価値があることを知っている」ということを認めないからじゃないでしょうか。

まあ、こういう風に人の話(根本さんの本の話)はすんなり理解できるのに、自分の話となると反発して理解できなくなるのは自然なことで、それだけ自分の価値は認めにくいってことですね。

ちなみに「能力がある」ということと「それが手に入る」というのは別問題です。

つまり、私は10万部売るだけの本を書ける能力があるんですけど、実際に10万部売れるかどうかは分かんないってことです。(やっぱちょっと恥ずいっすね。)

でも、大事なことはそれだけの能力、価値、可能性、魅力があるということを認めることでして、認めてしまえば、結果にはあまりこだわらなくなるのが人のサガです。

なので、正直なことを言えば、10万部売ってる知人に対しては素直に「いいなあ。羨ましいなあ。」と言えるので、今の私は嫉妬してるとは言い難いです。

嫉妬と羨望の違いは、嫉妬には怒りや攻撃性、自己否定、他者否定が存分に入りますが、羨望はただ純粋に「いいなあ、羨ましいなあ」という思いに留まるところです。

だから、一般的に嫉妬してることは相手に知られたくないけど、羨望は別に知られてもいいと思います。

この嫉妬を隠したい心理がまた嫉妬についてややこしくさせるんです。

つまり、嫉妬ってのはアンダーグラウンド化しやすいのですな。

そう、要するに、嫉妬を羨望に変えることができれば、私たちは苦しみから解放されるんです。

そして、羨望はオープンにできるので「私もアレが欲しい!」って素直に言えるようになります。
そしたら、周りの人たちからの応援も受けやすくなりますから、手に入る確率はグッと上がるでしょう。

そういうわけで、私が本気で10万部売ってる知人に嫉妬してたら、とても今日のネタは書けないってことなのです。

で、その自分の価値や能力を認めてないってのは、嫉妬される側にも当てはまるって話をしたいと思います。

例えば、めちゃくちゃ美人なのに「あたし、そんなにきれいじゃないから」と言ってる人がいたら、とりあえずテーブルの上のハーブティを頭からかけてあげたい!と思いませんか?

つまり、自分の価値や魅力を知らないってことは、知らず知らずのうちに誰かの地雷を踏んじまうことになるんです。

それが時には(言葉は悪いですが)「身分の違い」みたいなものからも発生することがあります。

あまり気分の良い話じゃないかもしれませんが、事例として紹介しますので、そこは堪えて読んでいただければと思います。

以前、港区在住のお金持ちの奥様が「世間知らずだから」という理由でコンビニでバイトしたことがあります。

そこで彼女が遭遇したのは店長・バイトからの激しい攻撃(=嫉妬)でした。

彼女があの縞々の制服を着てレジに立つのはあまりにも違和感があったのでしょう。
そして確かに仕事ができなかったってこともあるんです。

けれど、それにしてはいろいろとひどいことを周りに言われまして1か月持たずに辞めてしまいました。

でも、この現象にしても「自分を客観的に見ること」が彼女の発想から抜けており、「自分も庶民だし」という思い込みがそうさせたんですけど、どうしたって彼女はコンビニでは浮いてしまうんです。

要するに、自分が自分をどう見るか?とは別に、自分の客観的評価を知っとかないと、誰かの地雷を踏んでしまうことがあるんです。

「あたしは自分はそうは思えないけど、周りの人からはコミュ力が高くて女性らしいと思われてるみたい」というくらいでOKです。

そうすれば、周りの人がそう感じる可能性があることを考慮しながら行動することができます。

これは自分軸が確立することが大事なんですけど、でも、それを完璧にこなすことは難しいでしょう。

だから、嫉妬されたら「それは相手の問題だ」という風に一旦は切り分けることをお勧めしています。

その上で、自分は自分のどんな価値を受け取っていないのかを検証していきます。

「今回の嫉妬事件は自分が思っている以上に、自分は仕事ができる人間だということを教えてくれたできごとだ」という風に。

そうすると嫉妬されるたびに自分の価値や能力を知ることができるし、自分に相応しい場所が分かって来るので、どんどん生きやすくなっていくでしょう。

そんな風に嫉妬について知れば知るほど、自分のことがよく分かり、かつ、自分が目指す方向性も見えてきます。

そして、嫉妬を嫌わず、恐れず、受け入れられるようになると、それは周りからの応援を受けられるものに変わります。

だから、嫉妬を感じるのも、嫉妬されるのも嫌なことなんですけれど、そこにも深い意味があって、自分の人生に大いに役立つ“指標”と言えるわけですね。

ということで、そんな嫉妬について学びたい方はこちらの本を読むと良いのです。
この本には他に「嫉妬したときの対処法」についてもかなりページを割いておりますので、活用していただける一冊になると思うわけです!

ということでみなさま、よろしくお願いしまーす!!

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https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/44310

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