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特に仕事において「こうあるのが正しい」みたいな考えに捉われると女性性が豊かな人ほど自己否定が激しくなるものです。
男性性優位な仕事はそもそも合わないので、そのことをちゃんと受け入れることが前提で、その上で直感・感覚・感情的に振舞うのが合っているのです。
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北京五輪な昨今(2月現在)、いかがおすごしでしょうか。現在、絶賛無職のSと申します。転職活動ではや3か月、そろそろ追い詰められてきました。先生、助けてー涙
進学校卒で周りは医者やら官僚やら、なんですが、私はその時々の直感でふらふら仕事を選んできました。ジャーナリスト、営業、事務方、まちおこし、通訳、モデル、声優など。結果、友人に比べて専門性も稼ぎもないことが、ずっとコンプレックスです。
半年前にとても大きな仕事がきまして、とある業界内では時の人になりました。その道でいったろかな!と思いましたが、数か月の契約がすぎたらポイ。一気に無職の現在です。
いまは、これまた直感で、外資系の仕事にチャレンジしたろかなーと思って、英語の勉強など頑張っているんですが、なかなかうまくいかず「自分、なんも意味のある(人にアピールできる)仕事なんかしてなかったんじゃないかー」と悲しくなります。
無職時のメンタルってどう保ったら良いんでしょう?
今の自分が許せないわ屑だわ、という思いも、過去の自分の仕事を認めたら楽になりますか?考えすぎてもうわからんとです!涙
季節の変わり目です、何卒ご自愛ください
(Sさん)
時候のあいさつで大変長らく皆様をお待たせしていることがバレてしまっております。北京五輪はとうの昔に終わり、大阪でも桜が満開に近付いている今日この頃でございます。
さて、先日ふと思い立ってこんなツイートをしたところけっこう反響が大きく、これはネタになるなあ、と思ってたところでSさんの書き込みを見つけました。
女性性が豊かで天命遂行型の人は目標や夢を持つよりも目の前のことを一生懸命やるのが性に合っていて、形や数字を求めない方が幸せを感じられる。気持ち良さとか充実感とかつながりとか楽しさとか面白さとかの方が大事なので、そういう感情を感じられたときに「うまく行ってる」と思えるのだ。
— 根本裕幸|カウンセラー・作家・講師 (@nemotohiroyuki) March 26, 2022
当たり前ですけど人には個性っちゅうもんがありまして、「友人に比べて」とかやっちまうと人は確実に幸せを感じられなくなるもんです。
ま、実際は逆でございまして「幸せじゃない!」→「なんでやねん!」→「友達と比べて○○があかんねや!」→「せやせや!」となる仕組み何で、「友達と比べないようにしよう!」という試みもあえなく撃沈する可能性も高いものです。
さて、
>進学校卒で周りは医者やら官僚やら、なんですが、私はその時々の直感でふらふら仕事を選んできました。
ということで「ふらふら仕事を選べるってすごい能力だよね!」と言われてもご本人はさっぱりピンと来ないと思うんですけど、周りが医者やら官僚やらだなあ~と思って人と比べちゃったときに私がお勧めするおまじないはコレです。
「ああ、あの人たちと自分は違う人種なんだね~。すごいわあ。あたしにはできひんもんなあ」
周りの人が医者や官僚だったり、友達が専門性の高い仕事をして稼いでいたりしても、それはその人の話であって自分とは関係ないわけですな。
それを「あの人たちみたいに自分もならなければ!」と思うところが自分いじめでございまして、もし、そういう生き方ができるんだったらとっくにやっとるがな、というツッコミを入れておきたいと思います。
ちなみにSさんや同志の皆さまには再びピンと来ない話を少し挟んでおきますと、そういう彼らからすれば「直感で仕事を選ぶ」ということ自体が「すげぇ、自分にはできひん」ということなんですよね。
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さて、生き方ってのは人それぞれで(当たり前だな)、かつ、隣の芝生は青く見えるもんでして(そりゃそうだよね)、ついつい自分いじめが趣味になってしまうこともあるんですけど、例えば、仕事への意識についても「職人型」もあれば「芸術家型」ってのもあります。
ま、私が個人的に分類してるだけですけど。
で、職人は芸術家に憧れ、芸術家は職人を羨ましいと思うもんなんですけど、何が違うかと言えば、
職人・・・一つの道を極めんとするスタイルが好き。とことん追求して自分のものにしていくことが喜び。楽しい。幸せな人。旅に例えるなら定住型。
芸術家・・・自分の感性や直感を元に生きていくスタンス。気分屋の場合はコロコロ仕事を変えることになるけど、その分、いろんな世界を見ることができる。旅に例えるなら気分次第であちこちの国を巡るジプシー型。
要するに職人タイプは「狭く深く」ですし、芸術家タイプは「広く浅く」です。
もちろん、どっちかに完全に別れるわけではなく、「あたしは職人2割、芸術家8割なキャラだな」みたいな感じになります。
そして、必ずしも職業によって分類されるものでもなく、例えば「医者」と言えば職人気質な気もしますが、いろんな世界に興味を持ち専門以外、医学以外にもあれこれ詳しいお医者さんは芸術家タイプと言えます。
で、この芸術家タイプの人がよく「あたしはふらふらしていて何一つ極めることができひんねん。こんなんじゃあかんねん。もっと専門性を持ちたいねん。」とおっしゃるんですけど、そんな話を私にすると即座に「え?あんた、そんな生き方向いてへんやろ?」と一蹴されることになるでしょう。
また、「あたしは一つの職業を10年以上やってますけど?」という方が職人かというとそうではなく、自己肯定感の低さ、あるいは、我慢強さ、あるいは、自分いじめのプロ等の理由により、「直感で仕事を選ぶのが向いてるけど自分に自信がないし、とりえもないからとりあえずここに居続けてる」という現象を作ったりします。
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また、本にも書きましたけど「目標達成型」と「天命遂行型」という名前で分けることもできます。
目標達成型・・・目標を定め、そこに向かうマイルストーンを設定し、計画的に物事を進めて成功に至ることを好むタイプ。習慣化が得意で、コツコツ物事を積み重ねることに安心感を覚える。
天命遂行型・・・目標を持つことは苦手で目の前のことを一生懸命やっているうちに成功に導かれるタイプ。計画は苦手で目指すものもあいまいなことが多いが、自分でも思ってみなかった高みに登ることもよくある話。
これも「目標達成型4割、天命遂行型6割」みたいな感じで個々のバランスがあります。
目標達成型の人は「資格を取るぞー!」とか「売上1億行くぞー!」などの目標があるとやる気になるんですけど、天命遂行型の人はそんな目標を持とうとすると途端にテンションが下がります。「どっちでもええやん」という思いが強いわけです。
また、天命遂行型の人は目の前のことに一生懸命取り組むのが得意なので、その時々の状況に振り回されて精神的に不安定になることがあります。しかし、経験を積むにつれて、「まあ、世の中そんなもんじゃ」という悟りを得るので、年齢と共に地に足が着いてきます。
ま、農耕民族は天命遂行型が多いと呼ばれ、本質的に日本人は8割くらいがコレだと言われます。
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要するにタイプが違うんですな。
それはもう体質と言っても良くて、「酒が飲めない」だの「辛い物が苦手」だの「高所恐怖症」だのと似たようなもんです。
でも、人は自己肯定感が低ければ低いほど自分にないものがきらきら輝いて見えて、何かと自分を否定しまくることを趣味にしちゃったりします。
で、やっぱり教育も社会も男性性優位な考え方がまだ色濃くて、しかも、目標達成型の方が分かりやすいのでそっちを推すわけですね。
それで女性性が豊かな人ほど仕事に関しては悩みっぱなしになりやすいと思います。
女性性が豊かな人って一言で言えば気分屋です。
そして、数字や結果や形よりも、気分の良さの方が大事です。
だから、なんぼ稼ぎが良くても「つまんない」と思えば辞めたくなりますし、「これ、おもろい仕事やで!」とワクワクして頑張ってたこともしばらく経つと「なんかおもんなくなったわ」と辞めたくなるものです。
「そんないい加減でいいの?」と思考はささやきかけるんですけど、そもそも感情や感覚なんていい加減なもんでして、「ちゃんとしよう!」なんて発想はない世界です。
ほら、さっきまで気分良かったのにオーダーしたカフェラテがなかなか来なくてイラっとしちゃったことって日々ありません?
つまり、女性性が豊かな人って「何を得たのか?なんぼ稼いだのか?どんな資格があるのか?」ではあまり幸せを感じられず、「楽しい」「面白い」「好き」「イケメンがいる」などの「よい感情」で幸せを感じられるのです。
あるクライアントさんは雑用係として入った会社が低賃金かつ肉体労働でしんどいはずなのに、周りがイケメンぞろいだったため「絶対この会社は辞めない!」と固く心に誓っておりました。
その日の気分で「本日の彼氏」を選び、「彼との関係は絶対内緒にしなきゃダメなの。けど、お互い強く惹かれ合ってるから誰にも見つからない場所でキスしたりしてるの。」などとたくましく妄想を膨らませて日々幸せに働いていらっしゃいました。
そのせいかその会社に入社して以来、どんどんきれいになっていったのも面白いもんです。
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さて、Sさんも様々な仕事を渡り歩いてきてビッグチャンスも掴まれたわけですけれど、たぶん、そういう生き方が心底向いてるし、好きなんだろうな、と思います。
だから、仕事の幅が広いですよね。
しかも、今度は外資系に行ったろか!とか思ってるわけですから、ほんといろんな世界を知ってますよね。
それもまた豊かさなんですよね。
そもそも女性性が豊かな人ってのは「え?こんな大きいの入るの?入らないよ。壊れちゃうよ」と思うサイズのモノでも結果的に受け入れられるほどの器のデカさや柔軟性を持っています。(下ネタではありません。たぶん。)
だから、女性性を発揮して生き始めるとその振り幅は非常に大きく「そう言えば○○ちゃんって沖縄に住みたいとか言ってたけどどうしてるの?」「あ、彼女、気分変わって今はスウェーデンかそっちの方にいるみたいよ」「え?なんで?」「知らん」みたいなことを平気でやったりするものです。
楽しい、面白い、嬉しい、が生きる基本原則なので、興味のある分野に足を突っ込んでみて、そこで縁が切れたら次の世界に飛び込んで、ということをやり勝ちです。
ま、その結果、一つの世界が面白くて気に入ってそこに定住しちゃう人もいるわけですけどね。
さて、その流れでもう一つ補足しておきますと、女性性が豊かで、芸術家タイプで、天命遂行型な人は、
>「自分、なんも意味のある(人にアピールできる)仕事なんかしてなかったんじゃないかー」と悲しくなります。
ということがよく起こるんですけど、ま、そりゃしょうがないですよねー。そういう気質なんだもの。
でも、そもそも「人にアピールできる仕事」って興味あるんでしたっけ?
「ねえねえ聞いて聞いて!あたしね」と自慢はしたいとは思うんですけど、「男性性的に意味のある仕事」なんて興味なくない?つまんなくない?
そんなんできるんだったら始めからやってるでしょうし、そんな幅広い職種をこなしてこなかったでしょうし。
Sさんが面接官にアピールすべきなのは「いろんな世界を知ってまーす!」という点とあと一つ、「あたし、いい女でしょ?あたしを雇ったらみんなやる気になっちゃうよ」という点です。
これは改めて「女性性が豊かな人がもたらす大いなる価値について」というテーマで研究していただきたいと思うんですが(要するに過去のブログやvoicyやyoutubeをチェックしまくれってことですな)、自分の強みを見ずに、ないものばかりに目を向けたら、そりゃあうまくいきませんて。
そもそも女性性が豊かな人にとって「選抜式」の面接などは苦手なはずですし。(だって楽しくないですもん)
ということで、そういう方が転職活動をする際に密かに授ける金言があるのでこっそりお伝えしましょう。
(1)面接は相手の会社で行われることが多い。できるだけ目を凝らし、どれくらいイケメンが生息しているかを確認せよ。ただし、最近はオンラインでの面接も増えているので、「一度会社訪問をさせて欲しい」と強く主張せよ。
(2)職場の近くにテンションの上がるカフェ、レストラン、ショップ等を調査せよ。気に入った店が3つ以上見つかったらGo!だ。
(3)求められる、もしくは、与えられる仕事内容が興味の持てるものかを「感情的に」判断せよ。もし心が「やだ。」と思ったら積極的に断れ。
(4)会社名、会社所在地、最寄り駅が友達に自慢できる場所かどうかを厳しく判定せよ。もし、その判定がYesであれば、たとえ雑用係であっても数か月は勤める価値ありだ。
(5)選ばれるために何かしようと思うな。ご縁があれば採用されるわね、くらいのテンションで申し込め。エントリーシートを提出したら向こうから連絡があるまでそのことを忘れるくらいのつもりで良し。
ま、半分はシャレですけど、これくらいのつもりで面接受けたほうがいいですよ、というお話です。
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さて、改めて人と比べてしまうのは視野が広い女性性が豊かな人にはありがちな罠ですけれど、だからこそ「あたしはあたし」の自分軸を意識しとかないと振り回されることになります。
まあ、とはいえ、振り回されていろんな感情感じられるのも女性性が豊かな人らしい現象なんですけどね。そこが難しいところ。
だから、そもそも「人と比べて自分を否定する」という癖を改善すべく、自己肯定感というのがものすごく大事になるわけです。
女性性が豊かな人にとって、男性性が強めな社会というのはそもそも生きにくいものです。合わないんですから。
だから、自分がいる世界、自分が関わっている世界をよく見て、「ああ、ここは自分に合ってないなあ」と気づいたら、それをただ受け入れるのが良いんです。
自分がおかしいとか何か足りないとか思い込む必要なんてなくて、ただ「合わない」と思えば良いのです。
で、合わない場所から退却するのも手ですし、合わないなりに頑張るのもアリですが、その前提として「合わない」ってことを受け入れることが大事ってことです。
そして、自分の生き方やキャラ、あり方についてちゃんと価値を見ることです。
職人にはなれないけれど芸術家的な生き方ができる自分の価値をちゃんと見極めることです。
目標に向かって頑張ることが嫌いで、気分屋で、目の前のことにしか興味が持てない自分のキャラをちゃんと価値を持ってみてあげることです。
そうするとその問題は「ぱっと見、自分に合ってない服をどう着こなすか?」とか「人からもらったよく分かんない食材をどう美味しくするか?」といったテーマに変わるんです。
合わないことを受け入れて、それを好きなものをかけ合わせれば、ゲームになります。
うまく行かないのが当然だけど、うまく行ったらだいぶ自信が付きます。
柔軟性が高いので相手の環境に合わせることもできるのですが、その前提を自己否定ではなく、ゲームだとすれば、今つまんない仕事をしてる人も楽しめるようになるでしょう。
求職中であればなおさらで、これからどんな世界に行こうか、旅行代理店の前にずらっと並んでるパンフレットを見ながらワクワクする感じで、就職情報サイトをご覧ください。
「あ、やっぱマチュピチュは人生で一度くらいは行っとかないとな」みたいな発想で、気軽に選べばいいんです。どうせ長続きしないんだし。笑
ということで、自由が何よりも大事なSさんみたいなタイプは、そうしてふらふらしながらいろんな世界を見て生きていくことが好きだと思うので、今は自分を知り、受け入れ、自分軸を意識することをやっていけばいいんじゃないかと思う次第です。
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