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今、けっこう好きなことができてるんだけど、イマイチ充実感が足りねえ、満足できねえ、という声を聞くことがあります。
何も間違ってることはなくて、もっと欲深く楽しみを求めていけばいいと思うんですよね。そのカギが「感謝しながら今を楽しむ」ということなのです。
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人生を無駄にしてるような感覚についてお聞きしたいです。
わたしは服や小物を作ったり、推し活、漫画を読む、料理、絵や漫画を描くなどやりたいことがたくさんあります。
それで、仕事中や恋人と一緒にいる時、時間を無駄にしてる感があります。
彼氏とは最近別れましたが、別れた時は開放感というか…自分に時間を使える!という嬉しさが強かったです。
(もちろんちゃんと大好きでしたので一週間くらいは何もできないくらい悲しかったですが…)
仕事に関しては、やりたいわけではないけどできるし嫌ではない仕事、という感覚で、正直つまらないけどお金をもらうためになんとかこなしています(新卒3年目です)。
お給料も人間関係も特に不満のない職場で、とても恵まれていると思います。
たくさんある趣味はどれも幼少期から好きです。上手にやろうとはあまり思っておらず、楽しく手を動かしたくてやっているため基礎も勉強していませんしレベルは高くないと思います。
職業にしたいな~とかは今まで考えたことはありません。一瞬、カバン職人になりたい!とか花屋さんになりたい!と思ったことはありましたが、調べてみて収入が希望より低かったので、第五希望くらいでやりたかった今の仕事を選びました。
なので仕事に対する自己実現欲求みたいなものがあんまり高くない気もしています。
毎日ただただ日々が過ぎて行くのを待っているような感じがして、怖くなったり焦ったりします。
好きなことを全然やれないまま死んじゃうような気がするけど、本当に自分がやりたいことは上に書いた趣味の中にもないんじゃないか…と感じています。
どうしたら満足感や、生きてる!って実感を感じながら生きていけるのでしょうか。
5年ほど前から根本先生や真島あみさんや先生の母校にもお世話になっており、5年前とは比べ物にならないくらい見える世界が変わった実感があるのですが、この人生に対するつまらなさや諦めみたいなものはずっと残っています。
漠然とした内容ですが、もし使えそうだったらネタにしていただけると幸いです。
(Yさん)
よく人生がつまんない、という話を耳にするのですが、ほんとうに何もない場合もあるんですが、多くの人はYさんのように「客観的に見ればけっこう充実してるじゃん」と思われるケースなんですな。
恋人もいて、家族とも仲良く、仕事も順調で、多趣味で、友達も多くて、、、でも、、、でも、、、違うんです!なんか充実感というか、、、、生きてる感覚というか、、、そういうのがないんです!という感じ。
そりゃあ、ライブに行けば踊り狂うし、友達ともたくさんおしゃべりして笑うし、彼氏とも濃厚な夜を過ごるし、、、、と状況を聞けば聞くほど「めっちゃ充実してるやん」とツッコミが入るんですけど、なぜか本人は不満なのですね。
「100%生きてる感じがしない!!」という話なんですよね。
そこで「これで満足しなきゃいけない」なんて思わないことが大事で、そういう意味でYさんはとても優秀です。笑
「欲」ってとても大事なもので、もっと人生を楽しみたい!もっと面白いことがあるはず!!と思ってあれこれ手を出すことは人生を広げてくれるんです。
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ちょっと象徴的な話をします。
人は制限のないほんとうに自由な世界に住みたいと願うものですが、実はそれはウソで、ほんとうにそんな世界に行ったら怖くて仕方がなくなります。
広い世界を求めているのは間違いないのだけど、でも、そこにはちゃんと「柵」があってほしいんですね。
できれば、そんな自分を管理してくれる厩務員さんも欲しいんです。
そう、北海道・日高地方にあるサラブレッドの牧場に行けばそれがよく分かると思います。
1日中、走り回り、草を食み、寝転んだり遊んだりしながら過ごせるけれど、柵があるから敵は入ってこないし、時間になればちゃんと厩務員さんが迎えに来てくれる・・・。
そんな自由を私たちはどこかで求めているんです。
つまり、安心が保障された自由ですね。
ところが、始めは広いと思っていたその放牧地も慣れてくると退屈してきてもっと広い場所に自分を放牧してほしくなります。
そうして意識をどんどん広げていくのです。
で、この「広い放牧地」というのは良い例で、意外と多くの人はブロイラーのように狭い狭い檻に入れられて不自由を強いられています。
この「柵」とか「檻」というのは周りの人があなたのために用意したもののように見えて、実は自分が自分に与えた「制限」なのですね。
そして、その制限を心理学では「観念」(ビリーフ)と言います。思い込み、自分ルールという奴です。
自ら作り上げた制限に自らが不自由を感じ、安全な自由を求めるわけですから、まさに「自作自演」なんんですな。
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で、そんな一見充実した生活を送っているようなYさんにとっても、それが「退屈」「つまんねえ」「生きてる実感がねえ」ということは、さらに枠を広げる時期に来てるということです。
つまり、放牧地をさらに拡大する必要があるのですね。
見方を変えれば、Yさんはそれくらい退屈が死ぬほど嫌いな情熱の女であるということです。
だから、そんな自分に見合う世界を自分のために用意してあげることが今求められているのでしょう。
さて、それはどんな世界なのでしょう?
例えば、Yさんが本当に自由を感じ、生きてる!あたし、生きてる!!と日々実感しながら毎日を過ごしてる姿を想像してみてください。
そのときってほかにどんな感情が湧き上がってきてるでしょうか?
ワクワクしてる?
楽しくてしょうがない?
面白くて笑ってる?
すごくハートが熱い感じがする?
ニコニコしてヨダレが止まらない?
その感情がものすごく大切な“道しるべ”になります。
その感情を追っかけていくんです。
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例えば、そのときのYさんが感じてる充実感を100だとしましょう。
そこまでは及ばないにしても、20か30くらい感じられるものって今の生活の中にないでしょうか?
そこに注力していくんです。
ライフワークって、ある日突然現れるわけでもなく、そこに至るプロセスもライフワークに含まれるんです。
だから、ある日突然「あたし、生きてるぜ!」という感動がやってくるわけではありません。
「ああ、これ好き!これ楽しい!」と思うことを大事にして、そこにエネルギーを注ぎ込んで、そして、「もっと楽しみたいなあ!!」と欲を持ちます。
そして、「前よりもっと楽しくなってきた!けど、まだ100点じゃない!」と思いながら、さらに楽しんでいきます。
そうすると気が付けば(そう、あとから気付くことが多いんです)、「あれ?あたし、めっちゃ今、生きてない?めちゃくちゃ生命力を感じるわ!」という状態になってます。
私たちは「今」にしか生きられません。
だから、「今」できることを「今」楽しむんです。
そうして、「今」を続けていくことで、だんだん望む世界が実現していくんです。
そして“気が付けば”あのとき想像した「生きてる!」て日々が目の前にあるんです。
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という抽象的な話をしたのちにYさんを例にとって具体的なレベルに落としていきましょう。
Yさんの行動に何一つ問題を感じないので、それで間違ってないと思うのですが、まずは今、自分がどんな制限を自分に課しているかをチェックしてみてください。
「思い切り自分を出せてないなあ」と思うシーンを探してみるんです。
仕事がそうだったら「ああ、この仕事はライフワークじゃないんだな」と解釈します。
彼と過ごす時間がそうだったなら、「ああ、恋愛が違うのか、この彼が違ったのか分からないけれど、ライフワークにつながる恋愛じゃなかったんだな」と思ってみます。
とはいえ、それが間違ってるからやめたほうがいいよ、という話はまた別です。
今のお仕事はYさんが好きなことができるための“お金”を与えてくれる大切なものですよね。
そのお金がなければ、服を作るための生地を買うことができません。
だから、「今の自分にとってこの仕事はライフワークを生きるために必要なお金を供給してくれるものなんだ」と思ってみます。
そうすると今の仕事はつまらなくても「感謝」ができるようになります。
いや、正確に言えば「感謝」ができるようになるまで、この仕事が与えてくれるお金という価値を見続けるんです。
また、職場の良好な人間関係にも「感謝」ができますね。
そこでトラブルが起きているようならストレスを感じちゃいますから、好きなことに集中できなくなりますね。
だから、恵まれているその環境に対して「感謝」の気持ちを常に持つことができるでしょう。
今日からは「ありがてぇなあ」と思いながら職場に行き、「ありがてぇなあ」という思いを職場の人たちに与えてみましょう。
そうするとあまり面白い仕事内容じゃなくても「これが私に喜びを与えてくれる」ということで、その苦痛はだいぶ軽減されるでしょう。
でも、これは別の意味でも重要なことを自分に教えてくれるんです。
それは「仕事って素晴らしいものなんだ!」という「観念」です。
この「観念」(思い込み)を持つことができれば、今後、どんな仕事に転じようともいい職場にありつけます。
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そして、彼氏と別れてできた自由な時間を“今分かっている範囲の”好きなことに充てるわけですね。
「コレじゃないかもしれないけれど、今はコレが楽しいからコレをする」んです。
今好きなことが「服や小物を作ったり、推し活、漫画を読む、料理、絵や漫画を描く」ということだったら、その時の気分でそれらをやってみるんです。
「これらがほんとうにやりたいことじゃないのかもしれないけれど」と思いながらも楽しんでみるんですね。
そうするとまた別にやりたいことが見つかるかもしれないし、今の服作りがもっと面白くなるかもしれないし、逆にもういいや、と飽きちゃうものが出てくるかもしれないし、何かと変化していくでしょう。
でも、それも気分というか自然に任せておくのです。
そうして楽しんでいると、ますます服作りが面白くなって、もっと勉強したい気持ちになって、なぜかフランスの情報が気になるようになって、思い切ってフランスに行っちゃおう!なんて思いが出てくるかもしれません。
今の“楽しい”の延長に“すごく楽しい”があるんですよね。
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恋愛でもそうなんですけど、ライフワークでも、みなさん、一発で正解を出そうとしすぎてないかなあ、と思うんです。
そりゃあ、いきなりライフワークがどーん!!と見つかったら感動的かもしれないけれど、実際は、好きなこと、楽しいことを積み重ねていくうちに「ああ、これなんだー。やったー」と気づくものだと思ってます。
婚活をされてる方、いきなり理想のパートナーと出会おうとしてませんか??
最初は60点くらいで、まあ、ご飯行くくらいならいいか、と思っているうちに、また会ってもいいなあ、となり、だんだん会いたいなあ、ってなって、ああ、私、彼のことが好きかも、と気づくような感じ。そして、気が付けば80点、90点と彼への評価が上がっていく。
ライフワークを生きるのも同じですね。
だから、今の日常をできるだけ楽しもうとし、その楽しみを提供してくれる仕事とか人間関係に感謝していれば大丈夫なんですね。
ということでYさんにおかれましては「今を楽しむ」をもっと許可して、仕事や職場の人に感謝していけばいいんじゃないかと思うのです。
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ただ、たぶん、そういうことはできてるぜ!けど、なんかつまんないんだぜ!と思われる場合は、おそらく罪悪感のようなものが心の中にあるみたいなので、その辺はまた個人的にご相談いただければと思います。
まあ、「楽しむ」も「感謝」も罪悪感を溶かしてくれるものなので、とりあえずは、「感謝しながら今を楽しむ」ってことをやっていけばいいと思うんですけどねー。
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『感謝しながら今を楽しむことがライフワークを生きるコツ。』
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