「正解主義」から抜け出すにはどうしたらいいのか?



正しさを求め、その正しさに従っていない自分を責めるクセを「正解主義」と言います。
その正解主義のルーツを探りつつ、目的にも触れつつ、その解決策を考えていきたいと思います。
ちなみに理想主義者も似たところがあると思うので参考になると思いますー!

根本さんへ
いつもブログ楽しみにしています。

正解主義から抜け出せず、苦しいです。
抜け出し方を教えていただきたいです。

30代後半なら、結婚してて子供がいて、その中でも3人いる人が一番勝ちで、マイホーム建てて、車は高級ミニバン乗ってるのが、一番の正解、一番勝ち、更に容姿も良ければもっと勝ちという考えから抜け出せません。

結婚したくない人や、子供を持ちたくない人、賃貸がいい人、マンション派の人、軽自動車がいい人……人によって考えが違うし好みのタイプも違うのは頭ではわかります。

ですが、自分の正解にかすりもしない自分を、すごく否定し痛め付けてしまうし、逆に当てはまっているように見える人には恐ろしく嫉妬します。

今の自分も否定していますし、今に至る過去の自分も否定しています。人生設計ミスった、人生詰んじゃったと感じています。

厄介なのは、今の時点で正解に当てはまっていないから自分の人生は終わったと思っていて、これから結婚したり子供産んだとしても遅すぎるので、人生設計ミスだし女として屈辱負けと思ってしまうことです。

どうしたら良いでしょうか。

ネタにしていただけますと幸いです。
(Jさん)

けっこう似た人、多いんじゃないかなあ、と思いまして。
決してネタが不足気味だから採用させてもらったんじゃなくて!笑(ということでネタの投稿お待ちしております。)

例えば、Jさんのように「○○を持っているから勝ち組!」みたいな基準ってありません?

よく「結婚してるのが当然」とか「彼氏ぐらいいないと」みたいな基準を持ってる人は多いですよね。

さらには「年収はこれくらい」とか「この年になれば分譲マンションに住んでて」とか「今の時代に在宅勤務できない会社は微妙」みたいなのもあるかもしれません。

「○○さんみたいにならなきゃ」と誰かを基準にしてる人もいますよね。

みなさんは何かあります?

で、その「勝ち組」の基準があったとして、たいがいは「それができてない自分を責める」という風に使われます。

一方で、その基準を自分が満たしてると思ったら、今度はマウントを取る側に行きますね。

劣等感と優越感は同じ。
できてないと自分を責めるのも、マウントを取るのも根っこは同じ。

ということで、「そんな他人軸な生き方はやめて自分軸で生きようぜ!」という話が今日の主題です。

とはいえ、正解主義な方は「自分軸で生きるのが正しい」という基準をここででっちあげるので、「やっぱりあたしはダメだ」という結論を導き出すのが王道ですね。

なので、こういう話って言葉ではなかなか難しいんです。

さて、本来ならばここで12/11に発売される「今日こそ自分を甘やかす」(大和書房)を読め!と言いたいところですが、まだ発売前です。ということで、みなさん、予約しましょう!!笑

ということで、ここで終わるのもアリなんですけど、ものすごく怒られそうなのでもう少し話を進めたいと思います。はい。

カウンセリングで注目したい点は次の話です。

「でもさあ、なんでそんな基準ができたわけ?」

その基準、どっから持ってきたの?というわけです。

そして、それはいつから持ってるのかなあ?

まさか高校時代にはそんなこと思ってないはずだから、20代?それとも30代?

自分の周りにそういう人がいたから?何かメディアの影響?

ちょっと考えてみてくださいね。

で、たぶんこの基準って外側から持ってきたものだと思うんですよね。自分の内側から湧き上がってくるものではなく、誰かが言ってた、誰かがそうだった、というものだと思うんです。

なので「この基準、どっから来たんだ?」と見直してみるのが一つ目の課題です。

で、いつ頃からその考えにハマったのかを思い出したら、次にカウンセラーはこう聞くわけです。

「その前は何が正解だと思ってたの?」

この辺は記憶をたどることになるので曖昧かもしれませんが、例えば、20代には「貯金は300万くらいあって、彼氏もいて、正社員なのが正解!!」と思っていたかもしれないし、10代の頃は「せめて関関同立くらいに行って、サークルで友達たくさん作って、ついでに彼氏も作るのが正解!!」と思っていたかもしれないし、どう?

人ってけっこうパターンを繰り返しているモノで、今のJさんはそういう基準なんだけど、時代をさかのぼってみれば“常に”何らかの基準に縛られてたってことが分かったりするんですね。

自分のステージが変わるたびに新たな正解を作り出してるような感じ。

そして、さらに遡ると中学時代は~みたいに思い出すこともあるでしょうし、そこからあることに気づく人も多いと思います。

「あ、おかんがそうだったわ!」

ということで、Jさんへの次の質問は、

「父ちゃん、母ちゃんはそういうところなかった?」

ということになります。

この正解主義というのも親から脈々と続いていることが少なくありませんで、「そう言えば、お母ちゃんはいつも『90点以上取るのが当たり前でしょ!あんた何してるの!』てよく怒ってたし、お父ちゃんにも『ふつう私たちぐらいだったら一戸建てに住んでるものなのになんでうちは賃貸なのよ!』とかあれこれ正解を押し付けてたわ」なんてことを思い出す人もいます。

ああ、お母ちゃんの真似をしちゃったんだねー、という話になりますね。

だとしたら、正解主義を手放すためには、お母ちゃんと(心の中で)向き合うってのもひとつのやり方です。

つまりはお母ちゃんとの関係を見つめ直し、手放したり許したりしてそのパターンもろとも解放しちゃいましょう!という流れ。

そういうプロセスもありですが、正解主義ってこういう側面があるんですよね。

「自分を責めることが目的だから、基準なんて何でもいい。」という。

つまり、「基準があってそこに自分は達してないから自分はダメなんだ」と表面上は思うものの、実態は逆で、「自分を責めるために基準を作り出す」というわけです。

だから、仮にJさんが「結婚して子供が3人いてマイホームに住んでて高級ミニバンを乗り回してる」という人生を送っていたなら、「幼稚園は名門の○○に入れて、夫は運転手付きの車で出勤し、私は某高級ホテルのラウンジでシャンパンを牛飲するのが正解なのに!」と思い込んでいた可能性があります。

「正解主義」にハマるときって、こうした「自己否定が先、基準は後!」という風に設定されることがありまして、とにかく自分を責めたい、否定したい、という思いが先に立ちます。

今の自分に幸せを感じられず、欲求不満だったり、ストレスが溜まっていたりする場合はもちろん、元々自己嫌悪が強く、自己肯定感が低めの方はこうした「正解をでっちあげて自分を責めるプレイ」が習慣づいていると思うのです。

だから、この正解主義を手放す方法としては、毎度おなじみではございますが、自己肯定感をあげるべく、今の自分を愛してあげる、とか、自分のご機嫌を取る、とか、好きなことをヤリまくる、という方法が有効なのですね。

正解主義そのものを手放すというよりは、正解主義を作っている根っこを断つ、というイメージです。

>今の自分も否定していますし、今に至る過去の自分も否定しています。人生設計ミスった、人生詰んじゃったと感じています。

という風に否定に否定を重ねてるJさんは、今も過去も「肯定」していく方向に舵を切っていくわけです。

今も過去も否定しているから、人生が詰んじゃったように感じるわけで、今も過去も肯定できるようになれば、人勢に希望も余裕も感じられるようになるわけです。

ただ、こうした根強い正解主義にハマると、その正解主義を手放すことに強い抵抗が伴うものです。

だってそれでずっとやってきたんですから、今更それを手放すなんてイヤでしょう?
それに、それを手放したあとに自分がどうなるか予想がつかないですから、なかなか覚悟が決まらないと思います。

また、正解主義らしく「正解主義をどう手放すのが正解か?」なんて自分で考え込んでしまってぐるぐるしちゃいますよね。

だから、そろそろ自分を愛してあげてもいいかなあ、とか、いい加減自分を楽にしてあげたい、とか、もう自分を責めることはやめたい、などの思いを強くする必要があるのです。

なので、Jさんがまず取り組むべき課題というのは、

「ほんとうにその正解主義を手放してもいいのか?」

「なぜ、私は正解主義を手放すのか?」

この2つの問いに心の底から前向きな答えを出すことが最初のステップになります。

よくカウンセリングでも「ねえ、ほんとに手放しちゃっていいの?ほんとにいいの?」とネチネチ尋ねることで有名な根本先生ですけど、これ、めちゃくちゃ大事なんですな。

いわば人生を変えようってんですから、それなりの覚悟が必要なのです。

「今の自分がイヤだからそれを何とかしたいけど、変わるのもイヤだし、しんどいことするのもイヤだし、こんな方法あるよ!と言われても疑ってしまうし・・・」みたいなイヤイヤ病が出てくるとしたら、まだまだ手放す覚悟ができてないってことで、改めて、上記の「なぜ?」の方を吟味していくことにしましょう。

正解主義を手放した先にどんな未来が待っているのか?それも想像してみるといいと思うんです。

★正解主義を手放すための本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

★自己肯定感をあげる動画&書籍&ムック本

自己肯定感とは?(Youtube)

動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

セミナー動画「自己嫌悪克服トレーニング~自己攻撃パターンからの脱出~」

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)

ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)


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正解主義から抜け出す方法。
 


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