幼少期から私たちは「愛されるためのルール」を作ってきた。

幼少期、主に親との関係から私たちは「愛されるためのルール」を作り、自分を犠牲にして生きてきたところがあります。
それは自分を窮屈にするだけでなく、愛を受け取れない自分を作ってしまうのです。

私たちは子ども時代から「愛されるためのルール」を築いて来ます。
愛されるためならば、本来の自分を捨て、我慢し、犠牲することも厭いません。

例えば、ある男性は4人きょうだいの末っ子でした。従弟たちの中でも一番小さかったので、いつも可愛がられる一方、1人では何もできない、弱い子として育ちました。
だから彼はその「一人では何もできない弱い子」でいることが、愛されるルールとなりました。
大人になり、職場では始めは「君に任せるにはまだ早いよね」と可愛がられましたが、だんだん「まだこんなこともできないのか」とバカにされるようになり、家では妻や子供たちから「お父さんって弱いよね。ほんと一人じゃ何もできない人だよね」と言われるようになりました。
でも、それが幼少期に身に着けた「愛されるためのルール」なので、彼はそれを守り通すことしかできなかったのです。

また、ある女性は、小さい頃からお母さんの愚痴を聴き、手伝いを良くし、下のきょうだいの面倒をよく見る子でした。嫌な時も多かったけれど、お母さんが喜んでくれるのなら、と我慢して尽くしていたんですね。
それでもお母さんは彼女に文句を言うような人でした。
しかし、彼女は「誰かの愚痴を一生懸命聴いて、お手伝いをして、面倒を見る」ということが愛されるためのルールになったのです。
大人になり、職場でも家庭でも面倒見のいいお姉さんキャラで人から慕われます。しかし、いつも自分ばかりが面倒見る側なので心の中には寂しさが募ります。しかし、その方法が彼女のルールだったので、なかなか変えることが難しくなってしまうんです。
だって、それを捨ててしまったら、愛されないかもしれないからです。
言い方を変えれば、面倒見てこそ人から求められる自分なわけですから、それをしない自分には価値が無いと思ってしまうのです。

上記の2人はその後夫婦になったんです。
何もできない夫と、面倒見のいい妻。
相性抜群だと思いません?
でも、お互いにそこが不満となり、問題が生まれます。
そして、離婚直前まで行くことになるのです。

またある人は「お母さんに束縛(干渉)を許すこと」が愛されるルールでした。
本来すごく自由な性格なのに、愛されるためにそれを捨ててしまったのです。

また別の人は「何でも言ういい子」が愛されるためのルールで、自分の気持ちを表現することなく、人の顔色を伺う人になりました。
でも、絵が好きで、絵を描かせたら本当に豊かな表現力を持っていたのです。

その愛されるためのルールは幼少期に生まれた思い込み。
愛されるために必死に創り出したルール、方法なのです。
それが本来の自分を消したり、人間関係を窮屈にしてしまいます。

それを手放すために問題はやってきます。
本来の自分に戻るために問題が必要なのです。

上記の奥さんは「面倒を見る」を手放して「愛を受け取る」ということが新たなレッスンでした。
手放したからって面倒を見なくなるわけではありません。
犠牲をすることを辞めるのです。

でも、なかなか難しいですよね。与えることばかりしてきた人が受け取るなんて。
しかも、何もできない役立たずの夫からの愛情を受け取るなんて、まさに抵抗です。

「彼なりの愛し方って何でしょうか?」

彼女は始めはさっぱり分かりませんでした。
「面倒を見させてくれること??」
それも確かにそうですね。ご主人の愛されるためのルールがそれですから。
でも、彼もそれが本質かどうかは分かりませんよね。

そうして彼の愛し方を探していくと、だんだん見えて来るんです。
いつも彼女のことを「君は素晴らしい」と褒めてくれること。そういえば、常に彼は彼女の価値を見て伝えてくれていました。
彼女のすることを応援してくれること。子育てがひと段落する時、仕事に復帰する彼女を彼は応援してくれました。
子どもたちの面倒を見てくれること。
優しく、穏やかな笑顔、表情。それに癒されてる自分に気付きました。

そっか、彼はとても心が安定した、笑顔がチャーミングな、優しい人だったんです。

その愛を受け取っていくと、彼女の肩の荷はずいぶんと軽くなりました。
職場では相変わらず頑張って面倒見役をしていますが、それでも以前よりはずっと自分を優先することができるようになっていました。
家では彼に愛されていることが分かったので、家事を手抜きしまくりました。
でも、彼はもちろん、子どもたちもそれを責めることなく、むしろ喜ぶほどでした。

愛されるルールを作ってしまうと、実は愛は受け取れません。
ルールに則っているだけですから、仮に愛が来ても「当然」としか思えないんです。
しかも、そのルールに縛られているため、そのほかの愛が受け取れません(気付けません)。

でも、もしかしたら本当のあなたはそことは違うところにあるのかもしれません。
そして、すでに今、愛はそこにあって、ただ気付いていない(見えていない)だけなのかもしれません。

さて、あなたが築いてきた愛されるためのルールって何でしょうか?
そして、それを手放すことで得られるものって何でしょうか?
さらには、今、あなたの身近な方(パートナー、家族)はどんな風にあなたを愛してくれているのか、を探してみましょう。

※手放す方法は考えない方がいいですよ。思考の罠にはまってしまいますから。

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