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フォロワーだの再生回数だの数字が見えてしまうとその増減を気にしてしまうのが人間です。
しかも、メッセージのやり取りまでしてファンを公言してくれた人がフォローを解除しちゃうなんて、まるで失恋したかのような痛みを伴うこともあるものです。
そんなときに自分軸を取り戻すあり方を今日はお話ししたいと思います。
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僕は悩んだり不安を感じることが多く、よく根本さんのコンテンツに助けを求めている一人なのですが、解決できたりできなかったりします。
で、今回は、ダメ元で、もう直接聞いちゃえって思いまして、相談ごとを送らせていただきます。
公式ラインを運用してるのですが、登録者さんの一人にブロック(または登録解除)されて悲しいです。そういうときは、どうやって乗り越えたらいいのでしょうか??
その人は、僕のリスナーさんの一人を通じて、僕を知ってくれて、ライン登録してくださり、メッセージのやりとりを何度かして、僕の事をすごく気に入ってくれてたように思っていたので、ただただすごく寂しくて悲しいんです。
別に嫌われたと決まったわけではないし、解除の理由なんてそれぞれっていうのは、頭では分かるんですが…。
これからもっと自分の知名度を上げていきたいくせに、たった一人に登録解除されたぐらいで、いちいち落ち込んで、行動も止まってしまう自分もすごく嫌です。
もっと、図太く、というか、そんなこと気にせず自分を貫ける人がほんとに羨ましくって、そんな人のようになれたらなって、いつも思います。
YouTubeの視聴回数の変動とかにもいちいち気分が左右されます。
こういうときに、他人からの評価に振り回されずに、自分軸で生きるためのヒントをご教授願えませんでしょうか??
よろしくお願いします。
(Mさん)
けっこうあるあるなお話だと思いますし、ネット上には似たお悩みとその対処法がめちゃくちゃ紹介されているのですが、私はこのテーマをネタにしたことがなかったと思うんですよね。
私もいろんなSNSをやっていてフォロワーが何人だの、再生回数がどれくらいだの、PVがどうのって数字を見ることも多いのですが(すいません、ウソを付いてました。このブログのPVはだいぶ前に聞いて以来、最近の数字は知りません。)、今ではそれに振り回されることってなくなりましたね。
昔は気にしていたかと言えば、20年くらい前は数字を気にしていた時期もあったかと思います。
でも、今は数字よりも中身の方が大事だと思っているんです。
例えば、再生回数はイマイチな動画があるんですけど、その動画を観てくださった方から何人も「あれ、めっちゃよかったす!」という声を聞きます。
いいね!もリツイート数もそんなに多くないんですけど、そのツイートを見てカウンセリングに来てくださった方がいます。
ちなみにうちのお弟子さんたちには「1000人の薄いフォロワーよりも、100人の濃厚なフォロワーの方が重要だよ」という話をします。
フォロワー全員が自分の商品を買ってくださるなら多い方がいいですけど、そんなわけはないので、フォロワー数よりも、その中でどれくらいの人が商品を買ってくださるかのほうが重要なわけです。
Mさんや皆さんもフォローはしてるけどあんまり見ないSNSてありません?
逆にフォローはしてないけど、ちょくちょくチェックしてしまう人っていません?
数を増やそうと思ったらどうしたって「大衆的」な投稿をしなきゃいけなくなります。
自分が書きたいことよりもフォロワーさんたちが望むことを書かなきゃいけませんし、フォロワーたちに気を遣うようになってだんだん投稿することがしんどくなります。
そしたら長続きしませんよね。
私は続けることこそが財産だと思っているフシがあって、うちのお弟子さん制度も「10年続けられるカウンセラーの育成」を目指しているので、数字は追わないほうがいいよ、という話を常にしています。
数字を追いかけるだけだと上記の理由などで10年も続けられないからです。
逆に飽き性の私が20年以上もカウンセラーを続けられるのは、たぶんわがままだからです。やりたくないことはやりたくないし、やりたいことはやりたいんですね。
自己肯定感本が売れたときにそれをあちこちで宣伝してプロフィールにも名刺にも自己肯定感って文字を入れたらもっとヒットしたかもしれませんけど、自己肯定感に縛られるのが嫌なのでそれはしていません。
好きなこと、やりたいことをやっていきたいので、そのためには数字は気にしないのが一番だと思ってます。
とはいえ、登録者数が減ったら悲しいですし、悔しい気持ちも分かります。
そこで「自分の何がダメだったんだろう?」と気にしちゃう人も多いでしょう。
ときにはまるで失恋したときのように打ちひしがれてしまう人だっていると思います。
しかも、メッセージのやり取りを何度もしてファンを公言してくださる方がいきなり登録解除とか悲しすぎますよねー。
武闘派女子だったら思わず手元の斧を掴んで殴り込みに行っちゃうかもしれません。(怖いですよねえ?笑)
でも、長年客商売をしていると「そういうこともあるもんだよね」ということに気づかされます。
案外「根本さんのめっちゃファンなんです!3か月前に知ったんですけど、そこから本を買いまくり、ブログも全部読みました!」と熱く語ってくれる人ほど気が付けばいなくなってるもんです。
熱しやすく冷めやすい方っているもので、いきなりセミナーならカウンセリングやらをガンガン受けまくってくれる人ほど早く退場されることが多いんです。
もちろん、それが悪いわけではなくて、それがその人の生き方というかポリシーというか性質というかクセなんですよね。
だから、そういうもんだよねー、と案外思っているものです。
むしろ、長年お付き合いしてくださる方ってのはどっちかというと静かなタイプが多いです。
もちろん、私の読者様でいらっしゃいますので、静かというのはあくまで比較論で、一般人と比べさせていただくとまあ、なんて言うか、アレですけどね。(言葉を濁す意味をご理解ください。)
サイレントマジョリティという言葉がありますが、自分を支えてくれるフォロワーさんのほとんどがそんなに目立つわけではなく、自分なりに関わってくださっていて、それが一番ありがてぇな、と思うわけです。
本を出しても「買ったよ!」と報告してくださる方ってあんまりいらっしゃらなく、何かのセミナーの際にサインを求められて初めて知ることも多いもんです。
もちろん、セミナーに来てくださる方なんて読者様のほんの一部ですから、私は私の知らない方々に今日も支えられてこの活動ができているんです。ありがたいことですよね。
つまり、メッセージのやり取りとか、フォロワーとか、目に見えるものがすべてではなく、むしろ、見えないものの方が圧倒的に多く、その方々に自分は支えられていますし、これからも支えていただくんですね。
だから、今日の記事もMさん宛に書いているだけでなく、そんなサイレントマジョリティに向けても書かせてもらってます。だから、私の記事はけっこう一般論が多いんです。
つまり、Mさんの音楽家としての活動は、メッセージのやり取りをしたり、コンサートに来てくださったりする方ばかりでなく、はっきり見えないけれど応援してくれている方々によって成り立ってると思うんですよね。
もしかしたら、登録を解除された方以上にMさんをずっと応援してくれる人ってきっといると思います。
その人と実際に出会うことって一生ないかもしれませんが、きっとその人はその人で、Mさんの音楽によって救われ、癒され、そして、楽しみを頂き、Mさんに感謝の気持ちを持っていらっしゃることでしょう。
もしかしたら友達にその音楽を推薦してくださってるかもしれませんし、リリースした音源のほとんどにしっかり耳を傾けてくださってるかもしれません。
そういう人の存在ってなかなか気づかないんですよね。
先日も私のセミナーに来てくださった方が私の本を5、6冊持ってきてくださいました。
私に会うのは初めてですが、何年も前からブログや著書を読んでくださっていて、なぜかYoutubeのサムネを日々楽しみにしてくださっているそうです。
何年も前から自分の知らないところでこうして応援してくださった方がいらっしゃるんだなあ、と思ってうれしくなりました。(もちろん、サインはテキトーに書かせていただきましたけど。笑)
本はけっこう読み込まれていて付箋やメモの書き込みもたくさんありました。
今日、初めて私に会うということで、サインをしてもらおうとそれだけカバンに本を詰め込んできてくださったんですけど、けっこうそれ、重たいですよね?
初めて会うんですからめっちゃ緊張しますよね?
5冊も持って行って変な人だと思われないかしら?迷惑じゃないかしら?って考えたりしますよね?
でも、根本さんのお客さんって変な人が多いっていうから大丈夫でしょ?とか思うよね?(えっ!?)
その壁を乗り越えて来てくださったんですけど、私はその方もまた奇特な方だと思うんですよね。
だっておそらく何冊もサインしてもらうの申し訳ないから1冊だけにしよう、と思った方もいらっしゃるでしょうし、そもそもセミナーに行く気がない方の方が圧倒的多数でしょう。
こういう出会いを繰り返すと1人のフォロワーさんの増減で気に病むことはなくなっていくと思います。
目に見えるものがすべてではない、というのはよく言われることですけど、それはフォロワーさんに対しても言えるんじゃないかと思うのです。
そして、そういうのって続けていたからこそ分かることだと思うんです。
Mさんがメッセージをやり取りしてファンだと思っていて、でも、登録を解除された方は one of them です。
たいへん言葉は悪く、気分を害される方もいらっしゃるかと思うんですけど、そういう方に出会ったときって「Gの法則」を思い出すんです。
1匹見かけたら2,30匹はいるぞ!という。(ええ、G様にたいへん失礼な発言です!?)
それだけ熱烈なファンに1人出会ったということは、実際には2,30人はそういう方がいるぞ、というサインです。
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また、アーティストの時期によってファンって変わっていくのってMさんもご存知ですよね?
インディーズで活躍していた頃は追っかけまでしていたのに、メジャーデビューが決まった途端、距離を置くファン。
狭い劇場で漫才をしていた頃の熱烈なファンが、NGKの舞台に立つとさーっと消えていくようなファン。
総選挙で40位くらいのときにめちゃくちゃ応援していたのに、10位以内に入ってくるようになると「もう俺の嫁じゃね」とファンをやめる人。
マイナーなアーティストが好きで、メジャーになってしまうと興味がなくなるという性質を持つ方もいるんですよね。
これは分かりやすい一例ですけど、Mさんのいらっしゃるステージで出会い、応援してくださるファンの方も、Mさんのステージが上がれば去っていく人も出てくるんです。(もちろん、付いてきてくれるファンも多いです)
何が良いの悪いのではなく、そういう顧客心理なわけです。
昔、シンガーソングライターのお客様がいらっしゃったんです。
彼女はけっこう失恋ソングを歌っているんですけど、面白いことをおっしゃってました。
「あたしの歌は失恋した後に聴くとめっちゃ染みるみたいで熱心に応援してくれるんですけど、立ち直って新しい彼氏ができると一切聴かれなくなるし、ライブにも来てくれなくなるんです。けど、数か月経つとまた戻ってきてくれたりするんですけどね。そんなとき、その子を歓迎していいのかどうか迷うんですよね。笑」
当たり前ですけれど、自分にお客さんの心理をコントロールできません。
働きかけることはできるけれど、ファンでいるかどうかはその人が選択するものですね。
登録を解除するのもその人の自由だし、何か理由があってのことでしょうし、自分にはそれを知ることはできません。
そこまで理解できると「じゃあ、自分にできることは何なんだ?」となりますよね。
Mさんにできることって何でしょう?
できないことに気を回すのではなく、できることに意識を向けるとしたら、Mさんは今、何をすべきなのでしょう?
たぶん、それはもう明確だと思います。
マーケットなんてコントロールできねぇんだから、自分は自分の音楽を追求するのみよ!と思いませんか。
でも、そういう風に「自分ができることをする」と思えたら、またきっと作品の質も上がっていくと思います。
つまり、今回のような経験がまたMさんの音楽性を高め、Mさん自身を磨き、Mさんをますます個性的にしてくれるわけです。
開き直るならば「お客さんに気を使って作った曲だって文句を言う人はいるし、自分が好きなようにやったって批判する人はいるし、じゃあ、結局のところ、自分の好きにやるしかねぇじゃねぇか」という境地ですね。
そしたら、数字に振り回されることってなくなると思いますし、どんどん自分の個性を出していこうと思えるでしょう。
たぶん、登録を解除されたファンの方はそんなことをMさんに教えてくれているような気がするのです。
まあ、とにかくもっともっと経験積んで、磨かれて、もっと自分らしい音楽を創っていきましょうよ!ということを言いたいわけです。
お互い頑張って行きましょう。
◎そんなライフワークを生きる人生を加速させるグループセッション。
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★自分軸を取り戻すための本。
>新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)
>『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

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