仲の良い夫と義母の関係に嫉妬する心理~嫉妬の裏にある感情を癒すチャンス到来!~



最近は「夫と義母が仲良しで嫉妬しちゃう」というネタを頂くことが増えました。時代がだいぶ変わりましたねー。
でも、それってあるチャンスが訪れているんです。嫉妬の裏にある感情を癒すといいことがたくさん起きるからです。

んにちは。
根本先生のブログ、書籍、拝読させていただいてます。
2年前に結婚したものの、新婚早々夫との衝突(というより私の爆発)が絶えず、悩みに悩んであらゆる心理ブログなどを読み漁り解決法を模索していたところ根本先生のブログにたどり着きました。
ブログを読むだけでは我慢できず、1度ネタ提供させていただきまして、その記事のおかげで今は無事に夫とも良い関係を築けていると思っています。ただ、一つだけ未だにモヤついていることがあります。それは夫が義母(夫の実母)の話をする時のテンションについてです。
夫と義母はとても仲が良くて(と言っても友達同士のようなフランクな感じの仲の良さです。)、時々義母の話題が会話に出てきます。
その義母の話題について話す夫が、まるで最高の元カノを褒めるかのようなテンションなのです。・・・・つまりとても自慢げなのです・・・・「アイツ○○なんだよな~!(ドヤ)」・・・みたいな・・・・
義母自身は、気さくないい方で、嫁である私にいつも気をつかって程よい距離感を保ってくれているので、姑としての義母には良い感情しかないのですが、義母のことをハイテンションで自慢げに話す夫を見ていると・・・・どんな反応していいかわからないし・・・・嫉妬してしまいます。
この嫉妬が義母に対するものなのか、義母と夫の関係に対するものなのかも分からず、モヤモヤしています。
生まれた時から一緒にいる親子に嫉妬するなんておかしいのでは?と思いながら、なかなか割り切れずにいます・・・
自分でも何を言いたいのか分かりませんが、こんな私に、何かお言葉をいただけたら嬉しいです・・・
(Aさん)

ネタ提供していただということでうちの優秀な捜査員(=Google)に調査をいらしたところ秒もかからず記事を見つけてくれました。さすが。惚れるわぁ。

「我慢して我慢して爆発してしまう私はいつか夫に嫌われてしまうんじゃないかと不安になってしまう件。」

さて、今回の案件については「このマザコンめっ!!!」で済むと思うんですけど、それだけじゃ物足りないですか?笑

以前、こんなクライアントさんがいらしたんです。(ほんと多種多様な方がいらっしゃるものです。)

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イタリア人の彼と結婚した彼女。(イタリア在住)
噂には聞いていたけど想像を絶するマザコンぶりで、何かとママン、ママン言ってて正直引く。
けれど、ちゃんとあたしのことも愛してくれているし、ママンも私のことを「可愛い、お人形さんみたい。大好き」としょっちゅうハグやキスをしてくれて大好きなんだけど、何この母息子関係と思ってしまう。
料理にしても掃除にしても何にしてもお母さんの話を持ち出すし、尊敬しているのは分かるけど日本人としてはイラっとしてしまうことも。
彼にその話をすると「母親だから大事にするのは当たり前。そこに不満を感じる君はどうかしてる。母親と君はまったく別の存在。自分はちゃんと君のことも愛してるだろ?」的な反論をされ、取り付く島もないって感じ。
===

彼女の帰国時に立て板に水の如くそんな話をしてたんです。因みにこの要約は彼女の30分以上の演説を可能な限り短くして見ました。笑
もちろん、すべてのイタリア人がそうだとも限らないですよ!

でも、似たようなケースって「実家で育ち、結婚しても実家近くに住んでる夫」にはよくあることだと思います。

かつてのような父親の権威が失墜し、母親が家の中心にどかんと座るようになり、家長制度がなくなってきた昨今では「息子大好きな母親と母親大好きな息子」の関係が「嫁」という立場ではたいへん心苦しくなってきているようです。

すなわち、かつては「嫁姑」の問題といえば、姑による嫁イジメがメジャーだったものが、最近は、姑を優先する夫に烈火のごとく嫉妬の炎を燃やす嫁という図式がだいぶ頭角を現してきたように思います。

・・・あ、これってうちの読者限定ですか?武闘派女子に限る話ですか?

それにしてもAさんはさすがは情熱の女というわけで、常夜灯の如く、常に炎を燃やし続けてないと気が済まない性質なのかもしれません。

よくうちのクライアントさんでも「自動発火装置」を完備している方がいらっしゃるんですけど、Aさんもその一味に加入されてるようですね。

ということで、仲の良い母息子(夫)に嫉妬してしまうという話なんですけど、これはまあほんと無理もないことだと思います。

なんせ、おっしゃる通り向こうはお腹の中からの付き合いです。
しかも、多くの母親が「男の子は特別かわいい」というくらい、ある種「理想の恋人」になります。

父娘と違うところはその距離感で、母親の方が子どもとの距離が近いので、母親は意識的・無意識的に息子を「理想の彼氏」に育て上げることをするものです。もちろん、それが悪いってことじゃないですけどね。

そして、息子は息子で母親のことが大好きですから、いわば、そこは相思相愛。
息子も母親にとっての理想の彼氏になるべく努力をしますし、母親が「理想の彼女」のモデルにもなっていきます。

それでも思春期になると母親に反抗して自立していき、どこの馬の骨とも分からん女子に恋するようになるのですが、最近はその自立のプロセスがスムーズになってきていることもあり、彼女は作るけど母親とも仲良し、というケースが多くなっています。

事実「大学生になった息子と一緒に買い物にでかける母」とか「息子とその彼女と3人でよく食事をする母」なんて話もよく耳にしますね。昭和の時代では考えられなかったことじゃないでしょうか?

余談ですが、そんな風に母親のことが大好きなのに、母親に愛されなかった男の子がプレイボーイとなって複数の女子に手を出す野良猫男子になるのはごくごく自然現象と言えるわけです。

で、そんな「理想の彼氏」と「理想の彼女」の間に「嫁」という生き物がやってくるのが「結婚」と言えます。

そう、三角関係なのですね。

まあ、そもそも「恋愛の基本は三角関係」と言っちゃっていいのですが、この三角関係は明らかに目に見えるものだし、「生活そのもの」であるので様々な葛藤を引き起こします。

かつては男性性を鍛えられた男子が多かったので、「理想の彼氏」を奪われた母親が嫁に嫉妬し、あれこれ意地悪をする「嫁いじり」が主流だったのですが、最近は、結婚しても「理想の彼氏彼女」の関係を続ける母息子に嫁が「このマザコンめ!」と火花を散らすシーンが増えてきているのかもしれません。

嫁の立場からすれば、生まれて子の方付き合いが続いている母息子の関係に付け入る隙がないと感じてしまって「居場所のなさ」「寂しさ」を感じるでしょうし、自分よりも母親を優先しているように思えてしまって「あたしは愛人か?」という惨めさ劣等感を覚えたりもするでしょう。

「あたしは何なの?」という不安も出てきちゃうでしょうし、「そんなに好きならお義母さんと結婚なさったらよろしいのでは?」という嫌味も1日35回くらいは言いたくなるでしょう。

で、こういう心理は「母親」「息子」「夫」「嫁」のような“役割”で見ると「母親に嫉妬してる自分ってどうなのかしら?」と自己嫌悪しやすいのですが、三角関係として見れば納得もしやすいと思います。

「夫が元カノのことをやたら自慢していたらどう思う?すぐに切り刻んで野犬のエサにしちゃうでしょ?」

「夫が元カノと全然切れてなくて未だになんだかんだ会ったり、話したりしてるとしたらどう思う?市中引き回しの上、獄門!と言い渡すでしょ?」

「そもそも母とか元カノとかじゃなくて、夫が自分以外の女の話を嬉しそうにしてたら殺意しか湧かんと思わん?」

なんてお話をお伝えするものです。

だから、Aさんと同じような思いを抱かれてる方は案外多いんじゃないかと思いますし、もし私の夫婦が私の実家近くに住んでいたら今頃、浜名湖の魚のエサになっていたんじゃないかと思うほどです。

とはいえ、彼からすれば自分の母親を大事にしてるわけですし、別に女性として見ているわけじゃないですから、そんな嫉妬を伝えても「じゃあ、母親を見捨てろって言うのか?」と極論を持ち出すことは明らかですよね。

「そういうことじゃないの!」「じゃあ、どういうことだよ?俺にどうしろっていうんだよ?」と展開されそうですよねー笑

とはいえ、烈火のごとく燃え盛る嫉妬心を無視するのもアレですので、それは認めちゃいましょう。

で、もう少しその嫉妬について見ていきましょう。

何が許せないんでしょう?
何が悲しいんでしょう?
何にムカついてるんでしょう?
何がそんなに嫌なんでしょう?

これは人それぞれあると思います。

「私だけを見てもらいたいのにお義母さんとは言え、ほかの女に目移りされるのは悔しいし、イヤだ」

「お義母さんがいい人だって分かってるだけに、自分が大した女じゃないように思えて惨めになる」

「もっともっと私だけを愛してほしいのに!なんでお義母さんのことをそんなに褒めるの!」

「生まれてからの付き合いであるお義母さんには絶対敵わないと思ってしまって悔しい」

「母息子の関係は強靭で、私なんて入る隙間がないように思えて悲しい」

「お義母さんのことがそんなに好きなら私じゃなくても誰でもいいんじゃない?と思ってしまう」

「私よりお義母さんの方が好きなんだな、と感じると悲しいし、寂しいし、つまんない」

「私は夫のことが大好きなのに、その夫は私よりも他に好きな人がいるって感じちゃってひたすら悲しいし、すごく惨め」

まあ、ほかにもあると思います。

そうした、「嫉妬の裏にある感情」ってのは様々なことを教えてくれるものです。

同時に、その裏にある感情って自分でもちょっと見たくない、認めたくない、受け入れたくない感情であることも多く、そう見ると「嫉妬」と「怒り」は似てますね。

カウンセリングだとこの辺を老刑事の取り調べの如くネチネチじっとり聞き出すんですけど、ここではそれができないので、一般論絡みでお話ししますね。

上の「 」内に挙げたような例を参考に「嫉妬の裏にある感情」を見ていくと、悲しい、寂しい、惨め、劣等感、敗北感等々ありますが、

・無価値感
・自信のなさ、自己肯定感の低さ
・比較、競争心
・欲求、依存心
・他人軸

などがポイントになってくるようです。

これらは嫉妬の感情にある程度共通するものです。

例えば、Aさんが「自分に自信があり、自分軸を確立してる状態」だとしたら、彼の態度をどう受け止めるか想像してみてくださいませ。

理想論かもしれませんが、「ふーん。あんたはお義母さんのことがほんとに好きなんだねえ」という風にしか思わないのかもしれません。

それは彼がハイテンションで自慢する内容が「この曲、めっちゃいいんだよ!やっぱ俺、こういう曲が好きだなあ」というのと遜色ない感じで聴こえるようになります。

無価値感や競争心があると私たちは無意識に「誰かと比較して自分の方が愛されているかどうかが気になる」わけです。

もし、それがなかったら「あたしは夫に愛されてるー!」という実感をただ持つことができます。お義母さんのことは関係なくなります。

つまり、Aさんにとってみればこうした自分の心の中にあるネガティブな感情を処理して生きやすくなるためのチャンスが訪れてるってことです。

多くの人はここで自分の感情と向き合いたくないがゆえに「正論」「正当化」などの理論を持ち出して「夫や義母を変えようとする」のですが、それは自らが成長するチャンスを逃すことになりますねー。

ってことで、より自己肯定感をあげて、自分に自信を持ち、夫の愛を受け取る課題に取り組んでみると、その効果は夫婦関係のみならず、あらゆる面で効果を発してくれると思いますー。

再び余談ですけど、次、嫉妬の本を書くんです。なので、Aさんのネタもちょっとその参考にさせていただこうと思うんです!あざっす!

★自分軸を取り戻すための本。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

>新書版『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(フォレスト出版)

★自己肯定感をあげる動画&書籍&ムック本

自己肯定感とは?(Youtube)

動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)

ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)


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現代の嫁姑問題を読み解いてみた。


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