物事を「完了させる」ことで、次なるステージをワクワクした気持ちで迎えることができるようになる。



何かを成し遂げたときに「完了させる」ということはとても大切なことです。
そこで区切りをつけることで一息入れられますし、その成果や価値や自分の偉大さを受け取ることで自信が付きます。
また、一息入れた分だけ英気が養われますから次に示されるステージにワクワクしながら取り組むことができるのです。

根本先生、こんにちは!
先生のブログを毎日楽しみにしています。

さて、本日は「自分の価値を誰に認めてもらいたいのか問題」について相談させていただきたいです。
こちらの記事に少し関連しているかと思います。
『自分の価値を認められないのは「この人にしか愛させない」と決めた人がいるから?』

私は一人っ子で父の借金地獄、母の癒着と自立系武闘派の定番の課題を抱えてきましたが、説得によって父を債務整理に踏み切らせ、私の一人暮らしによって母の自立を促し、ようやく家族が良い方向に向かってきました。

家族と和解が進んだ今、改めて自分がやりたいことを考えたところ、出てきたのは「家族3人で幸せな時間を過ごしたい」というものでした。
今まで家族へのプレゼントやサービスは罪悪感がベースにあったのかと思っていましたが、それだけではなく、自分がしたいからそうしていたのだなと気付きました。

「私がロックマンや遠い彼氏を選んできたのは、もしかして独身のまま家族3人でいたいからなのか?」と思ったのですが、これが私の本当の思いなのか、何か家族に対し満たされない思いが残っているからなのかがわかりません。

「親に認めてもらいたい」という思いは確かにあったものの、子どもの頃を思い返すと、むしろ父や母は褒めてくれるのに「お世辞でいっているか、良し悪しを理解せずに言っているのだろう」「親の贔屓目でよく見えるだけで世間的にはまだまだのはずだ」などと素直に受け取れない自分がいて、学校の先生からも「〇〇さんは褒められるのが嫌いなのですね」と言われるくらいでした。

これは幼少期から親からの愛や褒め言葉を素直に受け取れずにいたということなのでしょうか。それとも、愛されたい・認められたい対象が他にあったということなのでしょうか。

もしかしたら本当に認めてもらいたいのは自分自身なのかもしれませんが、どうも、頑張ってる自分が好きだったり、何を成し遂げたかで自分という人間を把握するところがあったりするようで、一つのゴールを達成すると燃え尽きるor全く違う新たなゴールが出てくる、の繰り返しです。

とりとめのない話で申し訳ありませんが、もしもネタになるような要素がありましたら、取り扱っていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします!
(Kさん)

そこかしこから武闘派臭が漂ってくる名文をありがとうございます。まあ、なんとコミュ力の高い方なのでしょう。

にしても、Kさんって仕事めっちゃデキる人でしょ?(受け取ってもらえないことを分かっていながらも果敢に飛び込む筆者に幸あれ!)

で、あれこれツッコミどころが満載な気がしますので、忘れないうちに私が一読してここがポイントだな、と思ったところを先に話しときます。

1)「完了させる」ということの大切さについて。
2)自らの偉大さを受け取ることを強く推奨する件。
3)目指すところがずいぶんと高いところにあるのは自らの才能を知っているから。

もしかしたらKさんの想定よりも全然違うところからボールが飛んでくるかもしれませんが、まあ、よくあることなので気にしないでください。

さて、両親の問題に深くツッコみ、ベストな方向に導いて解決されたご自身の手腕について、どのように捉えていらっしゃいますでしょうか?

そして、その行動は深く「愛」に基づいたものであることを今のKさんはどれくらい受け入れることが可能でしょうか?

確かに罪悪感もあったかもしれませんけど、確かに癒着・執着もあったかもしれませんけれど、それ以上に深い家族への「愛」があったことは間違いありません。

Kさんの行動のひとつひとつにきちんと愛が根付いていたことをまずは確認してください。
つまり「家族のことを深く愛していたからこそ、これだけの偉業が成し遂げられた」のです。
そして、そのために恋愛も横に置いて夢中に頑張って来られたんだろうと思います。

Kさんの夢は「家族3人で幸せな時間を過ごしたい」だったんですよね。
たぶんそれはずっと昔からそうだったんだと思うんです。
そして、それがご自身の努力と、両親の協力によって現実になろうとしていることはとても素晴らしいことです。

その夢の中には子ども心に描く当然の思いも含まれていますが、早くに自立して自らの力でそれを成し遂げようとしたことはとても価値のあることで、愛の強さはもちろん、それだけの能力が備わっていることを表しています。

なので、家族に対して惜しみなく与えた愛と、自分が成し遂げてきた家族の和解という成果を過小評価しないでほしいなあ、と思うわけです。

つまり、

2)自らの偉大さを受け取ることを強く推奨する件。

というわけです。

「あたしはどうやらとてもすごいことを成し遂げたらしい」と思っとけ!ということです。

そして、もちろん家族の問題はすべて解決したわけではないと思いますが、ある程度見通しが立ってきたようですので、そろそろ次のステージに移動する時期に来ているのかもしれません。

ということで、

1)「完了させる」ということの大切さについて。

という話をお伝えしようと思います。

「ある程度見通しが立った」という判断はとても大切なもので、そうしないと私たちはすぐに完璧主義にハマってその問題に執着することを始めます。

また、完全にその問題が解決しなければ次に進めないとなると、心の問題に100%はかなり難しいので、いつまでたっても重箱の隅を突っつくことをしなきゃなりません。

「両親の問題はひとまず解決した」と認めちゃうことです。

これを「問題を完了させる」と表現します。まあ、敢えて難しい表現を使わなくても「一区切りをつける」と言っちゃえばいいんですけどね。笑

すると、残っている問題はすべて「残務」となりまして、長らくそこに向けてきたエネルギーを解放してあげることができます。

ただ、ある種、親の問題というのは私たちにとっては「人生をかけた大問題」になりますから、それが一定の解決を見るということは、一旦、夢を見失うことになります。

子どもの頃から追いかけていた夢を実現してしまった場合、多くの人はそこで燃え尽きたようになり、時には生きる意味を失います。

そこにかけた情熱が大きければ大きいほど、その傾向は強まるんです。

だから、問題を完了させたあとは「一旦お休みを取る」ということで、自分を労う時間を設けます。

その前に盛大なる祝賀パーティを挙行してもいいかもしれませんね!笑

自らの偉大さを受け取り、自らが成し遂げた功績を誇り、自信に変えます。
そして、今まで頑張った自分を承認し、自信に変えていきます。
そこで自分を労い、英気を養ったのちに次なるテーマに向けて進軍を開始するわけです。

すぐに次のテーマが見つかるかどうかは分かりませんが、大概は「男」とか「ライフワーク」とかそんな色合いのものになるだろうと思います。

ただ、慌ててそこを探す必要はありません。

「ヴィジョンは示されるもの」という言葉があるんですが、こうして頑張ってきたKさんの元には自然と次に向かうべき指標が示されると思います。

それは自分でハッと気づく場合もあれば、人から提示されることもあり、また、ふと見かけた電車の中吊り広告にヒントがあるかもしれません。

また、「残された課題は次に引き継がれる」です。

例えば「3人で仲良く暮らしたい」という夢を掲げて頑張ってきたとするでしょう?
けれど、母親との癒着を切り離すために一人暮らしを始めて、それがベストな姿だとすると「3人で仲良く過ごす」は可能かもしれないけれど「暮らす」はちょっと違うじゃないですか。

しかも、仮に3人で暮らすことができたとしても、Kさんはもう大人ですし、その分、両親は年を取っています。
となると、また思い描いていた家族の風景とはちょっと違う図になるかもしれませんね。

となると、その課題は「次」に引き継がれるわけです。

それは「仲の良い家族を築く」ということかもしれないし、「誰もが安心できる場を作る」ということかもしれないし、「争いのない平和な世界を作る」ということかもしれません。

ここに長年Kさんが鍛錬されてきた力が活かされるわけです。

そこで問題です。

Kさんが家族の和解のために与えてきたことってご自身のどんな才能を示しているでしょうか?

また、そのKさんの才能・能力は家族以外の場でどう活かされているでしょうか?

けっこう深い質問かもしれませんが、とても重要なものなのでぜひ悩み抜いていただけたらと思います。

読者のみなさんも自分に置き換えてちょっと考えてみてください。
Kさんの場合は「家族の和解」ですが、「泥沼の離婚劇を乗り越えた」とか「ヘラクレスオオカブトを探すために草の根をかき分けた」とか「比叡山で滝行してきた」とか「戦場を生き抜いた」等々ご自身に当てはまるテーマに置き換えてくださいませ。

まあ、受け取り下手な方々には背筋がもぞもぞするレベルのものかもしれませんが。

・・・こういう話を個人セッションではもっと濃密にしておりますので、自分の価値や才能やヴィジョンを受け取るのに抵抗がある場合はあまりお勧めはしておりません。笑

ということで受け取り下手問題について、です。

>これは幼少期から親からの愛や褒め言葉を素直に受け取れずにいたということなのでしょうか。

たぶん、そうなんでしょうねー。
早くに自立して「与える側」になっていたから、親が褒めてくれても、先生や同級生が賞賛していたとしても受け取れなかったのかもしれません。

そして、さらにそこにはもう一つの可能性を見て取ることができます。

例えば、「甲子園で優勝する」という目標を掲げ、それを自分が達成できることを知っている高校球児は、地方予選で満塁ホームランを打ったとして、素直にその価値を受け取れるでしょうか?

おそらく「全国になればもっとレベルの高い投手が出ている。ホームランを打ってチームの勝利に貢献できたことは素晴らしいことだけど、自分の目標はもっと上にあるから素直に喜んでもいられない」と思うんじゃないでしょうか?

すなわち、これです。

3)目指すところがずいぶんと高いところにあるのは自らの才能を知っているから。

これで伏線回収ができるわけですが、Kさんの掲げる目標というのが相当高いレベルにあり、かつ、(ここからが重要!!)それを成し遂げられるだけの力が自分にあることを“知っている”場合、なかなか人からの誉め言葉を受け取れないものなんです。

それは謙虚さがないという話ではなく、高い目標を掲げているから、親や周りの人が褒めてくれる言葉を素直に受け取れなくなっちゃっているんですね。

そして、それが癖になっているので、おそらく今でもKさんは抜群の受け取り下手なんだろうと思います。

ぜひとも私のセミナーで「ほめ殺しワーク」を体験していただけたらと思います。ほんまに殺される!という体験ができると思うので。

だから、繰り返しになりますが、Kさんが成し遂げてきたことはKさんの偉大さを示しているのです。

家族のことだけではきっとないはず。仕事でも友人関係でも学校でもいろいろと達成してきたことはあると思うんです。

でも、そこにあんまり価値を感じられないのですよね。
目指しているところが高いところにあるから。

けど、その高みに至るにはやはりその都度、プロセスを完了させ、その成果を自信に変え、そして、エネルギーを補給して次の段階に行くことが望ましいんです。

多くの武闘派女子たちは、まるでチョモランマを1日で登頂しようとするが如く頑張るんですけど、それって色々と危険ですよね?高尾山に登るのとはわけが違うんですから。

この「完了させる」というプロセスが大事なのは「足元を見つめる」とか「地に足を着ける」という意味でも重要ですので、焦ったり、爆走したりせずに、きちんと受け取って完了させてから次なる一歩を踏み出したいものです。

>一つのゴールを達成すると燃え尽きるor全く違う新たなゴールが出てくる、の繰り返しです。

そうすると、この「燃え尽き」は起こりませんし、「新たなゴールの出現」をワクワクしながら迎えることができるでしょう。


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「完了させる」ことの大切さとその効果。
 


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