自分の作品をたくさんの人に見てもらいたいと思う一方で、それがすごく苦しいという問題~自己表現とセクシャリティの問題について~



自分の作品を多くの人に見てほしいと思う一方でそれが怖いのは、実は、創作がセクシャリティと直結しているからなのです。
これは創作に限らず自己表現でも言えることなのでどんなお仕事にも通じることです。
この問題を解決するためのいろんな方法を考えてみます。

こんにちは、根本さん。
いつも影からこっそり見ております。
Tと申します。

1度セミナーに行かせて頂いたり、お弟子さんにもお世話になりました。

お陰様で数年前と比べると別人のように楽になりました。
本当にありがとうございます。

ただ昔からずっと引きずったまま、解決できない問題がありまして…

それは自分の作品を多くの人に見てもらいたいと思うのに、実際に見られるようになると苦しくなって作品の制作を辞めてしまう癖があることです。

私は昔から絵を描いたりブログを書いたり、何かを表現するということが好きで定期的に作品をネットにアップしています。

できるだけ多くの人に見てもらいたい!と思い投稿しているし、実際に人に自分の作品を見て貰えるのはとても嬉しいと感じます。

でも、何故かたくさんの人に見て貰えるようになると苦しくなってしまうんです。
身動きが取れない感じというか、とにかく息苦しくなってしまいます。

徐々にひとつの作品を作る時間も伸びていき、最終的にはこうしなきゃ。ああした方がいい。という考えに囚われ、見てくれる人の反応にもいちいち心を乱され疲れてやめてしまいます。

過去には1度それで心を病んで好きな事を嫌いになってしまったこともありました。

幼い頃から自分を表現すると怒られたり、目立つことで友人だと思っていた人にも陰口を叩かれたりして辛い経験をしてきたこともあり、年齢を重ねてからはとにかく普通であることに執着してきました。

積極的に自分を落とし続けたりもしました。

でも最近はそんな事もなくなり、自己表現も徐々にできるようになってきているのですが、どうしてもたくさんの人に作品を見られると思うように表現できません。

どうしたら人の目を気にせずに楽に自分を表現できるようになるのでしょうか?

たくさんの武闘派女子ファンに見守られながら自己表現できる根本さんのようになりたいです…。
(Tさん)

・・・。

見守られてる?

・・・。

見張られてる、の間違いではなく?

Tさんは見守ってくださってるんだと思います。ありがとうございます。

めちゃくちゃ気を使ってるんですよ、あいつら(=自●系●闘派女子)すぐに刀とかバズーカとか毒ガスとか持ち出すじゃないですか。怖いんですよ。銃刀法違反で逮捕してほしいんですよ。ほんと身の危険を感じながら毎日頑張って書いてるんですよ。

・・・被害妄想ですかね??違いますよね???

ってことで、表現者ならば誰でも一度は通る道についてのお話ありがとうございます。

「見てほしいのに、見てもらうと苦しくなる」

これって実はセクシャリティに直結しているマインドでして、それが「作品」なのか「自分の体」なのか「ありのままの自分」などの違いはあれど、特に女性性が強い方にとってはあらゆる方面で壁となるマインドです。

うちのお弟子さんにも「カウンセラーとして前に出たいけど、怖い。苦しい。逃げたい。」と語る奴らが山ほどおりまして、師匠としては威厳を持って「ふーん」と鼻くそをほじることにしています。

そもそも作品作りそのものがセクシャリティですもんねー。(知ってました?)

自己表現というのも自分をさらけ出す、裸になる、すべてを見せる、ということにつながりますよね。

だから、自己表現が優れている方ほど脱ぎっぷりも潔いことが多いんですよ(おもむろにパンツを脱ぎながら)。

けれど、そんな裸を見せるなんて恥ずかしいことできないじゃないですかー。
自信もないし、怖いし、なんて言われるか分からないし、はしたないし・・・。

なので、「自己表現がうまくできない」とか「自分の作品を見てもらいたいけど、見てもらうと苦しい」とか「人前で素の自分で振舞えない」とか「電気を消さないとベッドインできない」とかは案外つながっているところが多いんです。

Tさんが自分の作品にエネルギーを込めれば込めるほどそれは「裸の私」を晒すことを意味します。

そして、その裸の自分に自信が持てない分だけ、自分の作品を見られることに怖れを抱くものです。

そして、その作品が私自身の分身であるからこそ、人からの評価も怖くなるし、すごくイヤな気分もします。

ましてや自分を出すことにトラウマがあるのならばなおさらですね。

>幼い頃から自分を表現すると怒られたり、目立つことで友人だと思っていた人にも陰口を叩かれたりして辛い経験をしてきたこともあり、年齢を重ねてからはとにかく普通であることに執着してきました。

ね?ここからもTさんがセクシャリティ(セクシャルエネルギー)が大変強い人であることが想像されます。

また、

>できるだけ多くの人に見てもらいたい!

という思いを持つところも素晴らしいポイントですが、そう思えるってことはご自身のエネルギーの強さをちゃんと自覚できてることを表してます。

前に出る、目立つ、自分を出す、というのは当時のTさんからすれば「自然」なことだと思うのですが、それ故に周りの人には怖れ、嫉妬、劣等感を刺激してしまうモノです。

そして、そこで攻撃された分だけ前に出られなくなる=自分を表現できなくなるのは無理のないことでしょう。

だから、本質的にはTさんの持つありのままのエネルギーを受容するということが解決策になります。

いわば身の程を知ると言いますか、自分のエネルギーの強さを知ると言いますか、しゃあないやん、それがあたしなんだもの、と開き直ると言いますか。

「エネルギーが強いからどうしたって周りの人の批判や攻撃が怖くなる。それくらい突出してしまうんだから。だから、無理ないっすよー。」

そんな風に自分に言い聞かせてあげてくださいな。

作品を作るという意味では創作でも音楽でも文章でも何でも同じなのですが、みんなの目を気にすると必ず満足できる作品は作れなくなります。

想定されるお客さんの「最大公約数」を狙うことになるので、どうしたってショボいものになっちゃうんです。

みんなに喜んでもらえるものなんてありえませんからねー。

Youtubeを見てて「おぉ!素晴らしい!面白い!!好きだ―!」と思ってグッドボタンを押すとするでしょ?でも、再生回数がそれなりに回り始めると必ずバッドボタンを押す人も現れるんです。

だから、バッドボタンを押されないように気を遣う人はそのうちYoutubeにネタを投稿できなくなります。

そういう意味で自分に批判的な目を向ける人はどんな世界にも必ずいるので、そいつらのことはできるだけ無視した方がいいんですけどね。

たくさんの人に見てもらいたい。
みんなに見てもらいたい。

そう思えば思うほど、みんなの目線が気になり、委縮してしまうのが人間ってものです。

じゃあ、どうすればいいか?っていうと、自分の作品を届けたい“ただ一人の人”に意識を向けることなのです。

こんな話をさせてもらったことがあります。

ある合唱団に所属している方が次の公演でソロを務めることになりました。
しかも、なかなか長いパートです。

そのときどうしたら緊張せずに自分らしく歌えるのか?と相談されたので、「客席にいる人で一番あなたの歌を届けたい人は誰ですか?」とお聞きしたんです。

彼女はそこで「昔から私を応援してくれるおばあちゃん」とおっしゃってくれたので、「じゃあ、たくさんの聴衆がいると思うけど、ただおばあちゃんのためだけに歌ってください。」とお願いしました。

結果、彼女は自分でも満足できるくらいの歌声を披露できたとのことです。

「みんなに見てもらいたい」と思う一方で、Tさんにとって「この人にぜひ見てもらいたい!」と強く思える人はいませんか?

先ほどの例では「おばあちゃん」だったんですけど、具体的な人が思い浮かばなくても構いません。

「私の作品を楽しみに待ってくれて、ワクワクしながら閲覧してくれる人」というあいまいな表現でも構いません。

あるいは「いつも素敵な感想を送ってくれるファンの方」でも構いません。

その人に向けて作品を作るんです。

うちのお弟子さんにも「理想のクライアント像を具体的に描け」という課題を出します。
みんなに好かれるカウンセラーを目指すと個性が死んで、取り柄のないカウンセラーができあがってしまうので、「こいつを何とかしてやりてぇ!」と思うクライアント像を明確にしてもらうんですね。

そして、その人に向けてブログを書いたり、セミナーを企画したりしていきましょう、と。

でも、そのターゲットとしている人って「一人」に絞っているんだけど、その人に似た人なんてたくさんいるわけですよね。

だから、一人に向けて発信した情報はその界隈の人たちにも伝わるんです。
そして、その人に向けて発信した分だけ、その情報は非常に的確に、かつ、濃く伝わるんです。

私もいつの間にか●立系武●派女子に向けてメッセージを発進するようになりましたが、似たような奴らがうじゃうじゃいるらしく、おかげで私のブログやYoutubeやvoicyはそれなりの方に見ていただいています。

私が神経をすり減らし、いつ刺されるか分からない恐怖心に怯えながらもあいつらが少しでもまともな女子になれるように頑張って発信しているメッセージが、意外にも軍団を形成するほどの人たちに刺さっているようなのです。

「みんなに見てもらう」というのは「結果」と捉えましょう。

作品を創作するのは目の前にいる(時には仮想の)大切なファンの方のためにエネルギーを注ぎましょう。

その姿が明確になればなるほどエネルギーの放出先もはっきりしますから「より自分らしい作品」が創作できるようになると思うのです。

ちなみにお弟子さんたちにはこんな話もしています。

「目の前のクライアントさんを幸せにするこに全力を尽くしましょう。その結果、その人の後ろにいる同じような方々を幸せにする術をあなたは手に入れることになります。」

え?聞いたことねえけど?というお弟子からの声が相次ぐような気がしますけど、そこは師匠を立てて前から聞いといたことにしといてください。4期の奴らはこれからきっと話してくれるんだろうな、と思っておいてください。

セクシャリティと創作が直結しているということはクリエイターの方々なら何となく、あるいは明らかに自覚されていることかと思いますが、実はクリエイターに限らず、営業職でもショップ店員でも事務スタッフでも主婦でも、人との接点がある限り自分の仕事とセクシャリティがつながっていることを自覚されるといいでしょう。

表に立つ、表に出る、ということはそういうことですので。

そして、これはやはり大きなテーマとなりますので、今日の話を参考にしていただければなあ、と思う次第です。

◎女性性とセクシャリティを解放する3時間ワークショップ
 名古屋:7/25(日)13:00-16:00(キャンセル待ち)
 東京:8/28(土)13:00-16:00
 東京:8/29(日)13:00-16:00(キャンセル待ち)
 大阪:9/5(日)14:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/40806


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自己表現が怖い理由とその対処法
 


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