あと一歩で結婚できなくなるパターン/いつも結婚が遠ざかる恋をしてしまうパターンの根底にあるもの。



結婚したいという思いがあってもなかなかうまくいかない理由の一つ。それは「結婚」に対してネガティブなイメージが刷り込まれているからかもしれません。
言うまでもなくそれは両親からの影響を多分に受けるのですが。
もちろん「結婚なんかより恋に生きるぜ!」という方もいらっしゃるわけですが。

根本先生

毎日、先生のブログ記事と書籍を読むことを日課としている33歳の女子(?)です。
結婚、人生について悩んでいるので、先生のご意見をお聞かせ願いたいです。

現在、約3ヶ月前にお見合いで紹介された男性と婚約中です。
出会ってから進展が早く、つい2週間前に両家顔合わせを済ませ、とんとん拍子にことが進んでいたのですが、突然彼と連絡が取れなくなってしまいました。
精神疾患を発症したと仲人に知らされました。
東京のアパートを引き払い、彼のいる関西に引っ越した矢先にこのようなことになってしまったので、とても困惑しています。

これまでの恋愛は、大学時代に三年間お付き合いした方とお別れしてから、恋愛ジプシーだったように思います。
2年間、メンヘラのシリア人を支えた挙句にこっぴどく振られ、その後3年間の大恋愛(不倫)、2度の婚約破棄。
この二年、ナンパされた男性とお付き合いし、とても気があったのですが、両親に反対されることが怖くて、今年の初めにお別れしました。

正直、「私らしいな」と諦め半分、次に進みたい気持ちもありつつ、無気力な感情が勝っています。

こんな私に、アドバイスをいただけませんでしょうか。お願いいたします。
(Tさん)

ようこそ、関西へ!!Welcome to Kansai!!

ま、関空とかの看板でありそうですねー。笑

とりあえず、難儀なことでしたなあ、ということですが、こっち(関西)に引っ越してこられたということは仕事も辞めて、ですよね?

お見合いってことはTさん自身も元々こちらの出身ということなのでしょうか?
それとも見知らぬ土地ということなんでしょうか?

とりあえず両家顔合わせを済ませた後ということで「おい、うちの結婚はどないなっとんじゃ!」と彼の実家の方に怒鳴り込んでもいいわけですが、とりあえず婚約破棄にはならずキープという感じ?
それとも2度の婚約破棄のうちの1つが今回のこと?

とりあえず、こういう時は目先の生活を確保したほうが良いので仕事なり、家事手伝い(ニート)なり、東京に舞い戻るなりするのもアリかと思うのですが、私のネタは基本的に深掘りがベースで、そんな風になっちまう心理パターンを弄るものですのでご了解いただけたらと思います。

さて、ブログを熟読してくださっているTさんはもうご存知かと思いますが、うちの読者の多くがTさんの同志とも言うべき方々でして、Tさんと似たようなケースも散見されるかと思います。

私も最近ではそのようなネタに慣れてしまったところがありまして「ハンコはまだ押してないんだよね?じゃあ、×が付いてるわけじゃないのね?」「とりあえず相手の身柄は押さえてる?消息不明?」「相手の実家はなんて言うてるの?」などと街金か探偵か警察のようなことを聞いてしまうわけですね。

まあ、私のカウンセリングは時に事情聴取みたいになるのですけれど。笑

で、ともかく情熱系な武闘派女子たちは「人生はドラマである」というお題目を常に唱え、「平坦な道よりも困難な道、いや、獣道よりも道なき道を進む」というポリシーを胸に生きていらっしゃるんですよね。

なので、「メンヘラ・シリア人」「不倫大恋愛」「婚約破棄×2」「ナンパ男」などのラインナップを拝見しますと「さすがですなあ」と団扇を仰いでしまう次第です。

おそらくこの記事をお読みの48%ほどの女子は「おぉーーーーー!!!あたしとおんなじやー!!!!」と絶叫し、また、45%ほどの女子は「おぉーーーー!!かつてのあたしやーー!!!」と興奮を隠せないことと思われます。

世の女子たちはほんと情熱的かつドラマティック人生ラブなんだろうと思われるのですが、いやいやふつうに恋愛して結婚して・・・という女子が一般的には多いのかもしれない、ということは、うちのブログはかなりニッチなんだろうか?などと考え込んでしまいます。

ちなみにこの文章を読んで「ああ、あたしは全然ふつうだわ。根本さんのブログ読者に相応しくないかもしれない」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、懐に隠している短刀やカバンの中に忍ばせているロケットランチャーをご確認いただければ安心してお読みいただけるかと存じます。

Tさんにとっても「私らしいなあ」と思えるところはもちろん素晴らしい“悟り”だと思われますが、いきなりそんなことになっちまったらそりゃあ無気力になりますよね。

そういうときはしばらくは心を休めることに意識を向けられるのが良いかと思います。

時々ブログでもお話しするのですが、個人セッションの連続コース(PCC)では「過去の男遍歴をすべてまとめて来い!」という棚卸しをする課題を出しています。

時に数十ページに渡るレポートが完成する方もいらっしゃるのですが、そうしてラインナップをずらっと書き出してみるとそれだけでいろんなことに気づかされます。

「なんかタイプが偏ってるなあ」とか「あれ、こいつの後から恋愛パターンが変わったな」とか「うわっ!なんかイヤな奴がおる!」とか。

そして、それをずらーっと並べてみると「うまくいかなくなるパターン」が見えてくることもあります。

「あと一歩のところで取り逃がしとるわ!」とか「なんか距離が縮まってきたら途端にあたしが逃げ出してるわ!」とか「前戯が長いくせに本番はめっちゃ短いな!」とか「あれ?なんかいつも別の女が出てくるぞ」とか。

そういうパターンが見えてきたらしめたものですねー。

そしたら、そのパターンがどうして生まれたのかを探求していきます。
過去にひどい失恋がある、とか、親との関係、とか、泥沼化した恋愛の存在、とか、いまだに引きずっている恋、とか。

一般的にはそこで「手放しワーク」をお勧めするのですが、ポイントは今の男ではなく、そのパターンのきっかけとなった男(もしくは親)を手放す・許すものです。

これで根っこから解決してしまおう、という算段です。

Tさんの場合はその辺のいきさつが分からないのでこれ以上は落とし込めないんですけど、何となく似たパターンから参考になりそうな話をさせていただこうと思います。

メンヘラ男子から、婚約破棄、不倫&ナンパ男と役者は揃っている感じですが、とにかくTさんは人生に「情熱!ドラマ!」を求めていることは間違いなさそうです。

刺激物じゃなきゃコーフンしない性質のようで今回のような「突然音信不通!」もまた強い刺激を与えてくれるものですね。

とんとん拍子なんておもろないわ!という感じでしょうか。

そうした刺激物を好むことが私の幸せだし、喜びだ!という自覚はあります?

つまり、もし彼が音信不通にならなかったら何かの拍子に私が逃げてた!という可能性も考えられます?
自分が婚約破棄に持って行くだけでなく、結婚後に浮気しまくるとか、すぐに離婚しそう、とか。

「人生=恋愛=情熱=ドラマ」なんて図式を持っていると、とんとん拍子にうまくいくなんてありえなくて、常にドラマティックな展開を期待するのが筋です。

っていうか、それが「クセ」になっちゃうんですね。

そうするとたまたまヘラクレス君を捕まえたとしても、うまくいくことが怖い/いやだ/キモい/ありえないとなって自らつぶしにかかることだって珍しくないものです。

また、Tさんの中に「幸せになってはいけない」とか「うまくいったらダメだ」という思い込みってありますか?

そうすると、罪悪感、というものがチラつくんですけどね。

メンヘラ男子に振り回されるのも、不倫大恋愛も、罪悪感という感情で説明することができます。

また、親に認めてもらえる自信のない相手と付き合うってのはそのまま罪悪感でしょう?

さらに婚約破棄をするもされるもどちらからも罪悪感を見て取ることができます。
もちろん、音信不通も。

だから、ちょっと我が身の罪悪感について掘り下げてみるのもアリかと思います。

で、ちょっと想像してみてほしんです。

愛する夫と温かい家庭、平和な家族を築いていて、安心して、安定的な日々を送っている自分。
かわいい子供ができて、家族で手をつないでお出かけするような、絵にかいたような幸せ家族。

家族のためにかいがいしく家事をする自分とか、穏やかな表情で「ただいま」って返ってくる旦那さんを迎えてる自分。

そんな自分がいる感覚ってつかめるでしょうか?想像できるでしょうか?信じられるでしょうか?

憧れがあったり、欲しかったりする気持ちはいいんですが、どこかに「ありえんわー。無理やわー。似合わんわー」と思っている自分はいないでしょうか?

じゃあ、そこで自分が結婚して家庭を作ることになったらどんな夫婦関係、どんな家族になると思われるでしょうか?

そのイメージはポジティブなもの?それともどっちかというとあまり明るくなさそうなもの?

それから「恋愛」と「結婚」ってどんな違いがあると思いますか?

そんな自分の感覚を探っていくのも効果的なものです。

「結婚」ってやはり両親の関係が刷り込まれている可能性が高いものです。
両親が仲が良ければ子どもの頃から「きっと将来はこんな家庭を築くのだろう」というイメージができやすいのですが、そうでなければ「結婚」に対していいイメージが持てません。

むしろそこにネガティブなイメージが色濃く残ってしまうと表面的には結婚を望んだとしても、潜在的には結婚を遠ざけるような行動をとりがちです。

となるとやはり両親との関係をきちんと見ていく必要があるんですが、それは意外かもしれませんが「親と自分は別々の人生を歩む」という一見当たり前のことを知ることです。

子どもの頃はそんな自覚はなく、親を手本として育ちます。
思春期を過ぎるころから自分の人生を描き始めるわけですが、その土台がやっぱり親なんですね。

だから、無意識的に自分の結婚像に両親の様子を反映させてしまうものなのです。

そういうわけで「親は親、あたしはあたし」という線引きを自分の中できちんと区別してあげることが大事になってくるわけです。

「結婚したいのになかなかうまくいかないなあ」という方はこの辺を意識されてみるとすんなりと親の呪縛が解けるかもしれません。

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