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お金がないことが当たり前だとそこにストレスがかかり、そのストレスを緩和するために「お金があったら・・・」というファンタジーが生まれて、それが慰みとなります。
しかし、慰みなので現実は変わらず、八方ふさがりになりやすいものです。
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先生のブログや本のおかげで優しい夫と結婚でき、ライフワークにも気づけたのですが私の1番の課題は“お金ちゃん“だったようです。。
私はシングルマザーの元であまり裕福でない家庭で育ったせいか、お金を使う事が苦手です。そして今はパートタイマーで低収入、旦那さんも低収入。
しかし理想はとても高く、いつもそのギャップに苦しんでいます。
小さい頃から常に“いつか終わるから我慢我慢“という考え方の癖があるのですがそんなことをしていたらもう32歳、理想は都会に暮らし素敵な家具と素敵な服、たまに弾丸で海外旅行!みたいな暮らしが理想なのに、何一つ叶えられていません。
全然満足してないのに、“こうしたら収入が上がるかも!“と思考優位に考えたものは全然やる気が出ず、八方塞がりです泣
根本先生のブログを読んでいて思ったのですが、詰まるところ“お尻に火がつくまではいくとこまでいっちゃえよ?!“という事でしょうか、、、、。
だいぶ欲しいものを買えるようになったのですが、“貯金が減っていくのが怖い!我慢しなきゃ!“と“ライフワークにつながるものは我慢したくない!“の狭間でストレスがすごいです。
“今の現状は自分で作ったもの“ならば、とりあえず貯金が底を尽きるまで買いたいものは全て買ってみればいいんでしょうか、、、?泣
先生のようにお金ちゃんと上手にお付き合いできるような考え方を教えていただきたいです…!
(Yさん)
貯金が尽きるまで買いたいもの買っちゃえばいいじゃん!というのも一つの手ですけど、それだと後悔しないか気になる今日この頃です。
まあ、「理想と現実」のギャップというのは各方面で見られる傾向ですけれど、お金に対しては特に強く出てきやすいのかもしれません。
なので、とてもあるあるないいテーマだと思いますー。ありがとうございますー!
さて、お金というよく分からないものについて考えるとき、基本形はやはりコレだと思います。
「あなたはお金ってどんなものだと思っているの?」
つまり、「お金=○○」に当てはまる言葉をたくさん見つけてね!というワークです。
お金ってのは頑張らないと手に入らないモノ。怖いモノ。汚いモノ。知らないうちになくなってしまうモノ。いつも自分を苦しめるモノ。あると安心、ないと不安なモノ。等々、ほんとに様々な思いが出てくると思います。
もちろん、ネガティブなものだけでなくポジティブなものもあるかと思いますが。
私たちはこうした「お金=○○」という観念(思い込み)に支配されていまして、「お金はなくなるもの」だと思い込んでいれば、たくさん収入があっても「なくなるまで使う」ということを無意識にしてしまうものですし、「お金は怖いモノ」と思えば、怖いものを近くに置いときたくはないので散財してしまうものです。
で、そもそもYさんのライフワークって何よ?というのが大変気になるところですが、、、いきなり話が飛びましたけど・・・笑
Yさんのお話はとても示唆的なんですよね。ええ、要するにツッコミどころが満載ということです。笑
> 私はシングルマザーの元であまり裕福でない家庭で育ったせいか、お金を使う事が苦手です。そして今はパートタイマーで低収入、旦那さんも低収入。
こういう環境に育つと「お金はないもの」という思い込みができあがると思うんですね。
「お金がない」という言葉、口癖になっていませんか?
また、ちょくちょく「お金がない」という思いに縛られてませんか?
それってけっこうストレスになるんですよね。
だから、そのストレスが溜まったときにえいやっ!と散財してしまって後悔するタイプの人も一定数いるわけです。
「お金がない」という思い込みはけっこう多くの方が抱えられていて、それは収入の多寡、貯金の有無に関係ありません。
その思い込みがゆえにお金が使えない人もいます。
そういう方は貯金額は立派なものなのですが、使うことができないので実質「ない」のと同じです。(←この心理はとても重要なものです。)
だから、都内に中古マンションなら買えるくらいの貯金を持っているにも関わらず、そのマインドは「預金残高50万円」くらいになってる方もいるんですね。
その何千万もの貯金は安心感を与えてくれることはあっても、実際はムダなものになってしまってます。
ビジネス的に言えば「死に金」という奴ですね。
また、「お金がない」という思い込みにより、常にお金に縛られている人はとても多いと思います。
買い物をするにも、移動をするにも、食事をするにも、デートをするにも、常にお金のことが最優先です。
テンションがあがるシャンプーを見つけたとしても「え?1000円もするの?ないわー」と棚に戻してしまいますし、ワクワクするようなワンピースを見つけたとしても「この店、けっこう高いし、服なんて消耗品だからナシ、ナシ」と試着することすらしません。
常にお財布や銀行にあるお金のことで頭の中が支配されてしまってるんです。
要するに「自分や人間関係よりもお金の優先順位が第一位!」という状態です。
これでは仮に収入が1000万円を超えてたとしても全然豊かさを感じられず、それどころか失うことが怖いので、収入が増えれば増えるほど戦々恐々としてしまいます。
それでいながらお金優先によるストレスは相当なものなので、気が付けば「なんでこんなもの買ったんだろう?」とか「節制しているつもりなのになんで毎月ギリギリなんだろう?」などの現象を創り出しています。
そのストレスを解消するために「ご褒美」とか「今日はいいか」とか「ま、頑張ってるし」とか何かと理由を付けてお金を使っちゃっているわけです。
そして、Yさんとの話にもつながりますが、「ない」という不満・苦しみ・ストレスを抱えているために、それを補うために「お金があったら・・・」という理想を持つようになるんです。
いわば「慰み」なんですね。
「もしあたしにお金があったら○○ができるんだけどなあ」という風に自分を慰めているわけです。
なので、それをほんとうに望んでいるわけでもなく、一種のファンタジーのようにその理想をとらえてしまうようになります。
だから、○○ができるような現実を創造することにはあまり興味を抱きません。
そう思っていることで目的が果たされているからです。
そういう意味で言えば、Yさんの理想も
>理想は都会に暮らし素敵な家具と素敵な服、たまに弾丸で海外旅行!みたいな暮らし
を心の底から願っているかどうかはちょっと疑問が残ります。
だから、収入を増やすことについては具体的な行動ができなくなるんですよね。
ずっとお金がなくて苦しいから、それを慰めるための「理想」なのかもしれません。
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で、そういう理想を持ってしまうのは無理もなく、お金に限らず仕事でも恋愛でも結婚でも慰みのための理想を持つのは自然だと思います。
Yさんがそういう暮らしを夢見るのも決して悪いことではなく、必然なんだろうと思うので自分を責めなくても大丈夫ですー。
ずっとお金がないことが当たり前になっていたら、その苦しみから逃れるためにファンタジーを作るのは無理のないことです。
で、そういうときってよく私が書いてるように「お金がある人の行動を観察してみよう!」とか「お金持ちの意識をインストールしてみよう!」という方法もあるんですけど、
「ない」ことが当たり前になっているとそれにも抵抗を覚えると思います。
ということで、今日ご提案したい作戦は「一点豪華主義」的な考え方です。
なんか無理やりいい言葉を探そうとして一点豪華主義と言ったんですけど、ちょっと意味は違うかもしれませーん。ごめーん。
Yさんのライフワークが何かが分からないので何とも言えないんですけど、そのライフワークにつながるものだけにはお金をかけ、あとは質素にする、という奴です。
例えば、ファッションが好きな方。
ファッションに関する予算だけはちゃんと確保します。
そして、百貨店でも路面店でもZOZOでもメルカリでも何でもいいので「これは欲しい!これはテンションが上がる!」というモノに思い切って投資します。
不満やストレスを解消するためにお金を使うのではなく、「投資」として意識してみるわけです。
これは案外多くの方がやってらっしゃるかもしれません。
ただ、「投資」という意識がすごく大事で、「欲しいから買う」ではなく、「その服の将来性も含めた時間を買う」ということを意味します。
要するにメリハリを付けていくわけですね。
もちろん、ファッションと言っても幅広いので、もっとジャンルを絞ったほうがいいかもしれません。
パンツ・スカートにはお金をかける、下着は妥協しない、アウターはガチで気合路入れる、等々。
こうして限られたジャンルに集中的にお金を投資することを「一点豪華主義」と呼んだんですよね。
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さて、お金の話から少し離れまして、今度は思考のクセ、思い癖について触れてみます。
>“いつか終わるから我慢我慢“という考え方の癖
という思いですね。これもまた多くの方が感じていらっしゃることだと思うのですが、「いつか」と思うこと自体がある種の現実逃避を作ってしまうものです。
「今を生きる」のではなく「先延ばし」にするんですね。
もちろん、これもまた心を保つために必要な慰みなので、無理はないことですが、これを変えていきたいところなのですね。
私は基本的に「いつか~」とか「○○になったら~」という未来形の思いは推奨しないので、「じゃあ、今、どうするの?」という問いかけを癖づけてほしいと思ってます。
「いつか」ではなく「今」に意識を向けるんです。
しかも、この場合の「いつか」ってほんとにいつか分からないんですよね。
「来月5日までは我慢我慢」なら分かりますが、いつ終わるとも分からない「いつか」を見て我慢するのは実質上、永遠に我慢し続けるマインドを作ります。
つまり「いつか」は永遠に訪れないのです。
この思いがもたらすストレスってめちゃくちゃデカいんじゃないかな?と思うんですね。
それで何かと理由を付けてお金を使っちゃって「ああ、またお金がない!」という思いにならないかなあ、と思います。
なので「いつか終わるから我慢我慢」と思った瞬間に「それっていつまでなのよ?じゃあ、今どうすんの?」という新たな問いかけを自分にしてあげてほしいなあ、と思います。
でも、こうして我慢我慢とやってしまうとどうしたって欲求不満が溜まるので何かで吐き出してあげないと回らなくなりますよねー。
お金を使う以外のストレス解消法、お持ちでしょうか?
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その話を絡めつつお金の話に戻るんですけど、Yさんは「自分で稼ぐ」という意識はどれくらいあるでしょうか?
どこかに「自分には稼ぐ能力なんてない」と思っていて、同時に「誰かに稼いでもらいたい。ぶっちゃけ旦那がもっと稼いでくれたらいいのに」という依存心ってありませんか?
そうすると、元々我慢するクセが付いていて、不満を溜め込みやすく、お金があったら、という理想は掲げられるものの、「いつかは」と先送りにしてしまっているのでそれは慰みにしかならず、結果的に現状は何も変わらず、「誰か何とかしてー」という依存心がますます強くなっていきます。
この問題を自分が解決する意欲がどれくらいあるのか?
ついつい腰が引けてしまい、何なら逃げてしまっていないか?
そこをまずは直視してみることから始めてみましょう。
そして、ライフワークが見つかっているのであれば「ライフワークのマネタイズ」というテーマとぜひ向き合っていきましょう。
経験のないことなのでなかなか抵抗が強いと思うのですが、そこはちょっと頑張りどころかと思います。
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